フォグランプ
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フォグランプ (Fog lamp) とは、ヘッドライトとは別に、白または黄色い光を発生する補助ライトで、主にフロントバンパーの左右両脇などに取り付けられる。フォグライトあるいは霧灯ともいう。
通常、このライトはその名の通り霧(フォグ)が出た時や悪天候時に点灯させるもので、ヘッドライトよりも直近の下方と、中央線や路肩付近の視界を確保しやすい。
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[編集] 概要
[編集] フロントフォグランプ
(JR西日本321系電車)
フォグランプは保安基準上の設置義務がないため、車種やグレードによって装備の有無がある。広範な行動範囲が予想される多くのRVやSUVでは装備されているものが多い。同じ車種でも、グレードによって灯体の形や光源が異なる場合もあり、また、機能よりも外観上のアクセントとして装備されることもある。
1980年代には、フォグランプをヘッドライトの内側に一体化して組み込んだメルセデス・ベンツを嚆矢とするデザインが高級車を中心に流行した。
照射角としては、ヘッドランプのロービームよりも上下方向はさらに狭く、左右方向が非常に広くなっており、壁面への照射パターンとしては横に細長い帯状となる。これにより、濃霧時の自己眩惑(自車の上方散乱光で目前の霧が輝き、その向こうにある障害物や対向車ライトの発見が遅れる)抑止性や、直近の路肩やセンターラインの視認確保による走行車線逸脱抑止性に優れる。
最近では黄色よりは白色のフォグランプの割合が増加しているが、これは、主にドイツ車での採用実績に影響を受けた流行である。ドイツでは、濃霧時の視認性に関して白色に対する黄色の優位性を示す科学的根拠は無いとされており、以前から白色フォグランプが主流であった。また日本でも、1980年代に流行した黄色ヘッドランプも含め、実際の使用感として「黄色は対向した時の眩惑感が強い割には暗い」という評価が浸透してきた[要出典]ためと思われる。
その一方、天候に関わらず、主にヘッドランプの配光ムラを緩和し車両近くを明るくして見やすくできるという副次効果も期待できる。ヘッドランプの位置が高く、車両近くに照明があまり当たらない割に下方見切りの良いキャブオーバートラックでは、安全確保の上で有効である。また、昨今の規制緩和により非常に明るいHID式のフォグランプも登場してきており、濃霧・悪天候時に使うランプというよりは、前方路面をより明るく照らし出す、文字通り「補助灯」として、その意味合いも変わりつつある。
フォグランプと似て非なるもので「ドライビングランプ」や「スポットランプ」と称されるものもある。ドライビングランプはヘッドランプのハイビームに近い配光特性を持ったものであり、スポットランプはハイビームよりさらに遠く狭い範囲を照らすものである。両者とも夜間にヘッドランプの補助として用いるためのものであるが、対向車に幻惑を与える恐れがあり、公道上での使用は慎重にならねばならない。なお、フォグランプ・ドライビングランプ・スポットランプとも、保安基準上は「前部霧灯」で一括りにされる。
鉄道車両ではJR西日本の223系(0番台は除く)や321系や521系およびキハ122系・キハ127系、JR四国の5000系、JR九州の783系(改造による追加、先頭車化改造車は除く)や787系や813系や883系、名古屋鉄道の1000系や伊豆急行のリゾート21などで使用されている。
[編集] リアフォグランプ
濃霧など、先行車両の存在を確認出来ない様な悪天候時に後続車へ自車の存在をアピールし、注意を促す目的で設置される赤色のランプをリアフォグランプと呼ぶ。
通常のテールランプよりも非常に明るく点灯するため、霧の無い状態や市街地で点灯させる事は後続車のドライバーを眩惑させる恐れがあるため絶対に避けるべきであり、これは用途外の使用方法である。逆に、豪雨、豪雪、濃霧発生等の悪天候時には追突防止のために、リアフォグランプが装備されている車両は点灯させるべきである。
濃霧が頻繁に発生するヨーロッパでは、1975年から欧州車以外を含め、すべての新型車への装備が義務化されていたが、日本では当初許可されておらず、日本の輸入障壁との批判(外圧)を受け、規制が撤廃された。オプションながら、日本国内で販売される日本車で初めてリアフォグランプが設定されたのは、1989年に日産自動車から発売された180SXとされ、これ以降、日本車でもオプション設定や寒冷地仕様車でリアフォグランプが装着できるようになっていった(現在では一部車種に標準装備)。明るさの基準はストップランプ(制動灯)やバックランプ(後退灯)と同等であるため、標準で片側に複数点灯部のあるストップランプを持つ車両ではその1灯を、それ以外の車両では左右いずれかのバックランプをリヤフォグランプに置換する事例が多い。しかし、バックランプと異なりリヤフォグランプは長時間点灯が前提となるため、電球発熱で温度が上がりすぎないようにランプ筐体容積をストップランプ並に確保出来るスペースが必要となる。それが困難な場合、コストアップは伴うが発熱の少ないLED化されている。
また、後続車からストップランプ点灯と誤認されないように左右いずれかだけの非対称点灯とされている車種が多いが、稀に左右対称点灯のものもある。
[編集] 保安基準
フォグランプは保安基準上では前部霧灯と呼ばれ規制を受ける(過去には補助前照灯と呼ばれていた)。政府の規制緩和方針により法令改正され、2005年11月22日以降生産される車より、新しい規定が適用される。概略次のとおり。
- 射光線は他の交通を妨げないものであること
- 灯光の色は白色または淡黄色であり、その全てが同一であること
- 照明部の上縁の高さが地上0.8m以下であって、すれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下、下縁の高さが地上0.25m以上となるように取り付けられていること
- 照明部の最外縁は、自動車の最外側から400mm以内となるように取り付けられていること
- 左右同数であり、車両中心面に対して対称の位置に取り付けられたものであること(以前はこの規定はなかった。そのためマーチスーパーターボのようなスポーツ車では片方を撤去し、開いた穴から吸気やラジエター等の冷却に使う場合が多かった)
- フォグランプの点灯操作状態を運転者席の運転者に表示する装置を備えること。
なお、2005年11月22日以前に生産された車では、現行規定と旧規定のどちらかに適合していればよい。旧規定では
- 光度は1万cd以下であること
- 主光軸が前方40m以上照射するものは、前照灯を減光、又は下向きに変換した場合点灯しないこと
などの規定があったほか、取り付け位置についての規定も現行のものと若干異なっていた。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月26日 (木) 12:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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