フォルクスワーゲン・ゴルフ

フォルクスワーゲン・ゴルフの最新ニュースをまとめて検索!

ゴルフ (Golf) は、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンハッチバック自動車。車名の由来は「メキシコ湾流の風(ドイツ語でゴルフシュトローム Der Golfstrom 、英語のガルフストリーム the Gulf Stream に当たる)」。北米仕様の車名は「ラビット」。

目次

[編集] 概要

欧州では「Cセグメント」に分類され、世界中で販売されている乗用車である。世界の車種別歴代総生産台数ではトヨタ・カローラに次ぐ第2位[1]であり、2007年3月には累計の生産台数が2,500万台に達し、日本にもこれまで約60万台が輸入されている[2]。1974年に発売された初代モデルは680万台が生産された。販売はモデルチェンジの度に減少し、1997年発表の4代目モデルの生産台数は430万台であった。

ジョルジェット・ジウジアーロデザインになる初代ゴルフは、横置きエンジンによる前輪駆動(FF)方式と効率的なパッケージングによるコンパクトな外寸、余裕のある室内空間を持ち、世界中でヒットとなった。

当初は同社の実質的なロワーエンドに位置する[3]大衆車であったが、「GTI」と呼ばれるホットモデルが初代から用意されており、初代は1.6リッター、2代目は、1.8リッターDOHCが搭載された。

なお、初代ゴルフの派生車種にシロッコ(Scirocco)を挙げる場合があるが、ともにジウジアーロによるデザインで開発の時期も重なってはいるものの、発売はシロッコが先行している。これは、生産台数の差から市場への影響が少ないシロッコで初期不良の洗い出しを済ませ、ゴルフIにフィードバックする為と言われている。現在では、ゴルフと同じプラットフォームを使うアウディA3が先行して発売され、同じ役割を担っている。

歴代カブリオ(カブリオレ)の人気が高かったが、現在のゴルフⅥにはカブリオは無く、オープンモデルはイオスと、ゴルフIVベースのニュービートル がその任を担っている。

[編集] 開発の経緯

フォルクスワーゲン社は第二次大戦後、フェルディナンド・ポルシェ設計のビートルを生産して大躍進したが、1960年代に入るとさすがに後継車の開発が求められるようになっていた。1965年、当時の社長であったハインツ・ノルトホフはこの車の設計をポルシェに委託し、ポルシェはこれに応えてEA266と呼ばれる小型車を開発した。この車はアンダーフロア・ミッドシップというエンジンレイアウト[4]を持ち、パッケージングとしては極めて優秀なものであった[5]

しかしこのEA266は初代ビートルと同じく、1台当たりいくらという形でのギャランティーをポルシェに支払う契約となっていた為、相対的に見てコスト面で割高な商品であった。また操縦安定性の点でも、高エネルギー時の御しづらい特性は当時の技術レベルでは解決が難しかった。この為、ノルトホフが急死した後にフォルクスワーゲン社の社長となったルドルフ・ライディングはEA266の生産計画を白紙に戻し、新たにジョルジェット・ジウジアーロにスタイリングと設計を一任、ビートルの後継車を開発した。これが初代ゴルフである。ジウジアーロはイタリアフランスの小型車で既に一般的であったFF+ハッチバックのパッケージングや、エンジン、クラッチトランスミッションデフ横一列に配置する、いわゆるジアコーサレイアウト[6]を熟知しており、これが名車の誉れ高い初代ゴルフを生み出す原動力になったと考えられている。

[編集] 歴史

以下はいずれも本国での発表年で、エンジンは日本国内で販売された車種に搭載されたものを中心に記載する。

[編集] 初代(1974-1983年)

フォルクスワーゲン・ゴルフI
3ドアハッチバック
1.6L K-ジェトロ ガソリンエンジン
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
ワゴン
カブリオレ
エンジン 直列4気筒 1.8/1.7/1.6/1.5L
直列4気筒ディーゼル 1.6/1.5L
変速機 3速AT/5速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:セミトレーリングアーム
全長 3,725mm
全幅 1,610mm
全高 1,410mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 780kg
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
最高速度 160km/h
LS 3ドア 5速MT
-このスペック表は試行運用中です-

現在のルポ位の大きさ。ビートルの後に送り出された、FFハッチバックというスタイルを確立させた。スタイリングとパッケージングはジウジアーロによるもの。フロントドアに三角窓を持つ。

日本導入は1975年からで、排ガス規制等による年次改良が多いので箇条書きとする。

  • 1975年 ヤナセ、LS・4ドアモデルを販売。
  • 1976年 三角窓が開閉式に変わる(後に導入されるジェッタは開閉機構なし)。1.6リッターLSEモデルの追加。また、2ドアモデルも新たに加わる。
  • 1977年 1.5が廃止され全車1.6へ。同時にグレード名が LS / LSE から E / GLE に変更され、1.5ディーゼルの D が追加された。
  • 1978年 排ガス規制の関係で再び1.5リッターエンジンに変更される。ディーゼルに上級グレードの GLD 追加。
  • 1979年 前後バンパーが鉄製から樹脂製に変わり前後長が伸びる。
  • 1980年 再び1.6リッターとなる。カブリオが登場。
  • 1981年 1.7リッターの新型エンジンに換装。ディーゼルも1.6リッターへ変更。リアコンビランプが大型化される。
  • 1982年 グレード呼称の見直し。
    E / GLE / D / GLD から Ci / GLi / C Diesel / GL Diesel へ変更。
  • 1983年 GTD 追加。

(以下カブリオのみ)

  • 1985年 1.8リッターエンジンに変更。
  • 1989年 大型カラードバンパーや4灯式ヘッドランプなど、外装を大幅に変更。
  • 1992年 最終限定車クラシックライン発売。

ゴルフのスポーツモデルの代名詞となるホットハッチ「GTI」は、当時、日本への正規輸入は無かったが、モデル末期の1983年にはヤナセから「GTD」が販売された。これはGTIとほぼ共通の外装を持ち合わせたスポーツ版とも言うべきものでターボチャージングされた1.6リッターディーゼルから90馬力を発生させた。

カブリオ (カブリオレ)のコーチワークは、ビートルカブリオ ( Typ 15 )以来の関係を持つ、カルマンが担当した。手間のかかるオープンボディーは次のゴルフ IIでは設定されなかったため、ゴルフ Iベースのカブリオは、「クラシック」のサブネームを与えられ、ゴルフ III カブリオへ引き継がれるまで生産が続けられた、異例の長寿モデルとなった。

ゴルフDが導入されてからディーゼル乗用車普及のために北海道でヤナセ主催のエコランが毎年開催された。優勝は毎回ゴルフDであったが、ガソリン車やオートマチック車でも参加できた。

[編集] エンジン

  • 1.5リッター直4SOHCキャブレター (LS)
  • 1.6リッター直4SOHCインジェクション (LSE / E / GLE / カブリオ初期)
  • 1.6リッター直4SOHCインジェクション(GTI並行輸入)
  • 1.7リッター直4SOHCインジェクション(Ci / GLi / カブリオ中期)
  • 1.8リッター直4SOHCインジェクション(カブリオ後期)
  • 1.5リッター直4ディーゼルエンジン (D / GLD)
  • 1.6リッター直4ディーゼルエンジン (D / CD / GLD)
  • 1.6リッター直4ディーゼルターボ (GTD)

[編集] 派生車種

シロッコ Sciroccoスポーツコンパクト Sport compact )
前後のピラーを寝かせ全高を下げ、スポーティなファストバックに仕立てていた。またゴルフのパイロットモデルとしての性格を有し、市場での評価はゴルフにフィードバックされた。これはお手本となったフィアット・128に対するアウトビアンキ・プリムラと同じポジションである。同様の手法は1983年のホンダ・シビック(ワンダーシビック)とバラードスポーツCR-Xにも見られる。なお、専門誌での評判は上々であったものの、日本での販売は250万円(1974年当時)という高価格で販売は苦戦し、本命たるゴルフが発売されるとその流れは一層加速した。
ジェッタ Jettaノッチバック
北米市場では、スタイルの嗜好性と防犯上の理由から、独立したトランクを持つ3ボックスセダンを好む保守層が多く、初代ゴルフと同時開発された。そのトランクは大容量が売りで、「トランクを買うとゴルフが付いてくる」とまで言われた。また、ヘッドランプも部品の汎用性と市場の好みに合わせ、SAE規格の角型シールドビーム2灯となったが、ハッチバックやピックアップモデルのラビット( Rabbit )もこれに揃えられた。北米以外の仕様でもジェッタのみは球換え式の異型角型2灯となっている。
キャディ Caddy / ラビット ピックアップ
はしご形フレームを持たない、ビルドインフレームのモノコックボディー ( ユニボディー )のピックアップトラック。ホイールベースは延長されている。


[編集] 2代目(1983-1991年)

フォルクスワーゲン・ゴルフII
5ドアハッチバック(後期型)
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
エンジン 直列4気筒 1.8/1.6L
直列4気筒ディーゼル 1.6L
変速機 3速AT/5速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:ストラット
後:トレーリングアーム
全長 3,985mm
全幅 1,665mm
全高 1,415mm
ホイールベース 2,475mm
車両重量 1,030kg
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
データモデル CLi 5ドア 3速AT(後期型)
-このスペック表は試行運用中です-

現在のポロ位の大きさ。高いボディー剛性や運動性能など特徴である。デザインはVW社内で行われた。日本での販売開始は1984年で、当時の正規輸入代理店であるヤナセから販売された。当初はサイドウィンドウに開かない三角窓があった。サンルーフは手動開閉式、ATは3速、右ハンドルでもワイパーアームの取り付け位置は左ハンドル用のままであった。また、この代からGTIの正規輸入が始まった。当初8VのGTIが登場し、後から16VエンジンのGTI16Vが追加された。GTIは当時人気のあったピレリP6を履き、純正ホイールもピレリのPの文字がデザインされたモノが装備されていた。GTI16Vは4灯のグリルを備えていたが、日本国内の保安基準(補助灯の中心はヘッドライトの中心より上にあってはならない)に適合せず、中央寄りの2灯は点灯しなかった。また、1986年に世界で初めてゴルフ2ディーゼル(型式「1V」)に酸化触媒が搭載された。ただし、日本国内仕様での酸化触媒はゴルフ3まで待たなければならなかった。最初のマイナーチェンジでは、三角窓の廃止とエンブレムの変更、ワイパー位置も右ハンドル用に改良された。エンブレムは右端にVWのマークとVolkswagenの文字だったが、このマイナーチェンジで中央にVWマークのみとなった。2度目のマイナーチェンジではバンパーの形状を変更、ボディ下部まですっぽりと覆うより現代的なものに変更された(通称ビッグバンパー)。

[編集] エンジン

  • 1.8リッター直4SOHC (Ci, GLi, GTI)
  • 1.8リッター直4DOHC (GTI16V)
  • 1.6リッター直4ディーゼル(C, CL),ディーゼルターボ(CLD turbo, GTD)


[編集] 派生車種

ゴルフ Syncro(シンクロ)
ゴルフにビスカスカップリングを搭載しフルタイム4WD化した。下記のゴルフカントリーと異なり、外観上の違いはグリル、フェンダー、そしてリア部にある"Syncro"エンブレム以外ない。しかし内装は高めのフロアトンネル、リアデフ設置の為のトランクルームの狭小化、左右前席下にある後席用空調ダクト、GTIと同様のグローブボックスにある"Syncro"エンブレムがある。VW社の資料に拠れば路面状況により前/後輪に対するトラクション配分を95:5から5:95まで変更できる。左ハンドルのマニュアルトランスミッション車のみのラインアップで、日本国内では1987年から1989年まで販売された。ハッチバックタイプのゴルフに対するセダンタイプのジェッタがあるように、ジェッタのSyncroモデルもある。
ゴルフ II カントリー
欧州仕様
ゴルフ II カントリー
(リア)
ゴルフカントリー
Syncroをベースに最低地上高を拡大したモデル。車高の高さとバックドアの外側にパイプ製のスペアタイヤキャリを持つことが相まって、その姿は一種独特。国内販売は上記Syncroと異なり1991年まで販売継続。しかし総輸入台数は通年で110台と限定車並みに少なかった。現在でも中古車市場では高値で取引されている。
ジェッタ(3ボックス)
ゴルフのトランク付きバージョン。ヘッドライトは北米向けのラビット( Rabbit )同様、異形2灯となる。
シロッコ(スポーツクーペ)
ゴルフに先行して2代目が登場するがベースは初代ゴルフのスポーツ&スペシャリティークーペ。GTIと同じエンジンを搭載している。この後継車として2代目ゴルフをベースにしたコラードが登場した。
コラード(スポーツクーペ)
1.8リッター Gラーダ スーパーチャージドエンジン (G60)は160HPを誇った。速度感応式でせり上がるリアウィングスポイラーが装備されていた。シロッコに比べGT色が濃くなり、モデルライフ後半には、2.8L 狭角V6 エンジンを搭載する「VR6」も設定された。
ゴルフ Rallye(ラリー)
WRC用にゴルフを4WD化し、コラードと同じG60スーパーチャージドエンジンを搭載していたが、ACの装備が元々無く、尚且つ日本での正規販売もなかった。薄型異形ヘッドライトや大きなオーバーフェンダーが外観上の特徴。
ゴルフ G60 Limited
ゴルフRallyeと同様にG60スーパーチャージドエンジンとSyncroシステムを搭載しているが、こちらは4ドアモデルもあり、尚且つ見た目は普通のゴルフと同じと言う、羊の皮を被った狼のような存在。この車両も日本国内での正規輸入販売はなかった。

[編集] グレード

Ci、CLi、GLi、GLX、GTI、GTI 16V、C diesel、CL diesel、CLD turbo、GTD

[編集] 3代目(1991-1997年)

フォルクスワーゲン・ゴルフIII
5ドアハッチバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
エンジン V型6気筒 2.8L
直列4気筒 2.0/1.8/1.6L
直列4気筒ディーゼル 1.9L
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:ストラット
後:トーションビーム
全長 4,020mm
全幅 1,695mm
全高 1,420mm
ホイールベース 2,475mm
車両重量 1,080kg
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
データモデル CLi 5ドア 4速AT
-このスペック表は試行運用中です-

1992年にゴルフとしては初めて欧州カーオブザイヤーを受賞。派生車はハッチバックに加え、カブリオワゴンセダンのヴェントがある。ヘッドランプの形状に対しては賛否意見が分かれた。

ゴルフ史上で一番廉価なゴルフ(CLi2ドア)であり、初めてカブリオがモデルチェンジを行い、ゴルフ初のワゴンも登場した。日本でノッチバックの名称がジェッタでなくなったのもゴルフIIIの時代からである。

日本ではVWが当時、ロックバンドのボン・ジョヴィの来日公演のスポンサーだったことから、限定車として「Bon Jovi Edition」が販売されたことがある。ちなみに欧州では同様に、ピンク・フロイド仕様も発売された。

先売のコラード同様、狭角V6エンジンを積み、アウトバーンにおいてメルセデス・ベンツ W140シリーズと同等に走行可能が開発経緯の「VR6」が発売された。日本でのサンルーフ付き「VR6」は1995年式のみ。

[編集] エンジン

  • 1.8リッター直4(OHC)
  • 2.0リッター直4(OHC)
  • 2.0リッター直4(DOHC 16V)
  • 2.8リッターV6"VR6" (SOHC)
  • 1.9リッター直4ディーゼルターボ

[編集] 派生車種

ヴェント
ゴルフワゴン
ゴルフカブリオ(カルマン社による)

[編集] グレード

ゴルフ - CLi(2ドア/4ドア)、CLディーゼル、GLi、GTI、VR6


[編集] 4代目(1997-2003年)

フォルクスワーゲン・ゴルフIV
5ドアハッチバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
エンジン 直列4気筒 2.0/1.8/1.6L
変速機 5速AT/4速AT/6速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:ストラット
後:トーションビーム
全長 4,155mm
全幅 1,735mm
全高 1,455mm
ホイールベース 2,515mm
車両重量 1,330kg
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
データモデル GTI 5ドア 5速AT
-このスペック表は試行運用中です-

全幅はついに1700mmを超えたため、日本では3ナンバー(普通乗用車登録)化した。プラットフォームはアウディA3、TTなどと共通。派生車種はヴェントが廃止されボーラが加わった。またニュービートルは、このモデルのプラットフォームを使用している。

VWのRライン第二弾であるR32は本モデルより登場し2ドア左Hが500台、4ドア右Hが400台の限定車(日本導入台数)であった。

ドイツ出身の現ローマ教皇ベネディクト16世枢機卿時代の愛車だった。

[編集] エンジン

  • 1.6リッター直4 SOHC (E,L)
  • 1.8リッター直4 DOHC 20バルブ (CLi,GLi初期、アウディ製)コスト面から搭載が難しくなり、日本仕様は98年モデルのみ。
  • 1.8リッター直4 DOHC 20バルブターボ (GTI,GTX、アウディ製)
  • 2.0リッター直4 SOHC (CLi,GLi,L Plus)
  • 2.3リッターV5(日本未導入)
  • 3.2リッターV6 SOHC(R32)

[編集] 派生車種

ボーラ
ゴルフワゴン
ゴルフカブリオレ
(ゴルフIIIカブリオからの変更は外観のみ。中身はゴルフIIIと共通)
ニュービートル


[編集] 5代目(2004年-2009年)

フォルクスワーゲン・ゴルフV
5ドアハッチバック
GTI 5ドアハッチバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
エンジン V型6気筒 3.2L
直列4気筒 2.0/1.4L
変速機 7速DSG/6速DSG/6速AT/6速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:4リンクコイル
全長 4,205mm
全幅 1,760mm
全高 1,520mm
ホイールベース 2,575mm
車両重量 1,310kg
横滑り防止機構 R32 3ドアは受注生産
他は全車標準装備
サイズ・重量データモデル TSIトレンドライン 7速DSG
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

操安性の向上と、内装を中心とした質感の向上、及びコストの見直しを主眼に開発されたモデル。先代に引き続きプラットフォームはアウディA3の物を採用した。

ボディは先代比で50mm長く、25mm幅広く、30mm高く(Eグレード同士での比較)なったが、ホイールベースは60mmも延長され、主に後席の居住空間の拡大が顕著である。ボディは剛性アップを目的に、パネルのレーザー溶接による接合部分が先代の5mから一気に70mまで拡大され、実際に静的ねじれ剛性で80%以上、曲げ剛性で35%の向上が見られた。スタイリングの特徴としては、歴代モデルと同様に太いCピラーを持ち、ティアドロップ形のヘッドランプと、それに対応したダブルサークル状のレンズを持つリアコンビランプラジエターグリルからフード上に伸びる深いVラインなどが特徴となっている。

技術的トピックスとしては、全モデルとも出力向上及び燃料消費率低減のためシリンダー内への燃料噴射を直噴化したFSIエンジンを搭載した。またミッションは、ATが先代の通常4速から一気に6速とされ、更にモデルライフ後半にはATモデルのミッションが全てダブルクラッチ方式のセミATであるDSG(6速、及び燃費指向のグレードには7速)に換装された。またエンジン負荷を軽減し燃費を向上させる事を目的に全モデル共パワーステアリングが油圧から電動に切り替えられている。更にリヤサスペンションが、先代までのトーションビーム方式を捨て去り、このクラスとしては珍しくマルチリンク方式が奢られ、操安性に磨きがかけられている。

この年式から,後席中央の3点式シートベルトが採用されている。

製造工場はドイツ・ヴォルフスブルク、及び南アフリカ共和国・ユイテンヘーグ(Uitenhage)であり、日本仕様は主に後者において製造されている。

[編集] 日本仕様各グレード

日本仕様のグレード構成は、約5年のモデルライフの中で比較的複雑な構成・変遷を遂げている為、全体像を把握し易くする事を目的にここでは敢えて全グレードを掲載する。

[編集] 通常モデル
E (2004年6月~2008年6月)
1.6Lエンジン搭載のベーシック志向モデル。型式はGH-1KBLP,又はABA-1KBLP。「TSI Trendline」の新設に伴い廃止。
TSI Trendline (2008年6月~5代目末期)
「E」の後継モデル。新開発のターボチャージャー付き1.4LDOHCエンジンに、小型軽量化を図った新開発7速DSGを組み合わせ、2.0L並みのトルクを得ながら、燃費は「E」対比で20%の向上を実現した。この燃費能力は歴代ゴルフの日本発売モデルにおける史上最高値である。型式はABA-1KCAX。
GLi (2004年6月~2008年1月)
「E」とは2.0Lエンジンのほか、アルミホイールやマルチファンクション・インジケーターなど装備面の違いがある量販モデル。型式はGH-1KBLX。「TSI Comfortline」の新設に伴い廃止。
TSI Comfortline (2008年1月~5代目末期)
「GLi」の後継モデル。1.4Lエンジンにターボチャージャー+スーパーチャージャーを組み合わせており、小排気量ながら「GLi」よりも高いトルクを確保している。
ミッションは6速DSGであり、2重過給のエンジンと相まって、走行性能は高い。1.4Lエンジンとターボチャージャー+スーパーチャージャーの組み合わせは後述の「GT TSI」グレードと同一だが、出力は「GT TSI」よりも若干落とされ、その分出力特性を低回転側に振っており、より実用性が重視されたモデルである。型式はABA-1KBMY。
GT(2004年6月~2007年2月)
「GLi」をベースにスポーツサスペンション、16インチタイヤ、スポーツシート、フルオートエアコンなどを装着したモデル。5代目発売当初のラインナップの中では、最もスポーツ性能に振ったグレード。後述の「GTX」が登場するまでは「レザーパッケージ」というグレードも用意されていた。型式はGH-1KBLX。「GT TSI」の新設に伴い廃止。
GT TSI (2007年2月~5代目末期)
「GT」の後継モデル。1.4Lエンジンにターボチャージャー+スーパーチャージャーを組み合わせ、125kW(170ps)を獲得しながら、10・15モード走行の国土交通省審査値は14.0km/Lと燃料消費率を向上させることに成功した。同じ1.4Lエンジンにターボチャージャー+スーパーチャージャーを組み合わせた「TSI Comfortline」よりも出力は高い。ミッションは6速DSG。17インチホイール・タイヤを標準装備する。型式はABA-1KBLG。
GTX (2005年2月~2008年1月)
GTIの6速DSG仕様にレザーやウォールナットウッドなどの内装でラグジュアリーな演出を加えたモデル。GTIよりも先行する形で設定されたモデルであったが2007年末を以て設定廃止。5代目の中では最も早い段階でDSGを搭載していた。型式はGH-1KAXX。
GTI (2005年5月~5代目末期)
実用性はそのままに、高性能を融合させたホットハッチベンチマークである。
ボディが肥大化し俊敏性が次第に損なわれていった先代までのGTIに対し、“あの頃(=初代~2代目)と同様に魅力のある本物が復活した”という意を込め、“GTI is back”というキャッチコピーを携えて登場した。
エンジンはターボチャージャー付きの2.0L直列4気筒DOHCで、変速タイムラグの無いDSGミッションと組み合わせて、0→100km/hを6.9秒で駆け抜ける。最高速は233km。6速MTも選べた。先代、先々代と異なり、5代目は黒のハニカムラジエターグリルなど他グレードと差別化された外観を与えられている。
全域で扱い易いパワフルなエンジン、革新的な機構を持つDSGミッション、強化された足回り、初代~2代目をモチーフにした特別仕立の内装等が特徴となり、(少なくともGT TSIの導入までは、)多くのバックオーダーを抱えながらも全販売台数の約三分の一を占める人気グレードであった[7]。型式はGH-1KAXX、又はABA-1KAXX。
R32 (2006年2月~5代目末期)
「Racing」の頭文字が示す通り、市販されるゴルフの中で最も高いパフォーマンスを狙い開発された「リアルスポーツ」モデル。
3.2Lの可変バルブタイミング機構付き狭角V6DOHCエンジンに、4MOTIONと名付けられた4輪駆動を組み合わせている。
外観ではアルミのフロントグリル、専用の前後バンパー、センター2本出しの専用マフラー、専用デザインの18インチアルミホイール等が特徴。内容では固められた専用のスポーツサスペンションやブルーに塗られた専用キャリパー等の他、幾つかの専用装備を持つ。
3ドア(受注生産)は左ハンドル/6速MTのみ、5ドアは右ハンドル/6速DSGのみとなる。型式はGH-1KBUBF、又はABA-1KBUBF。

[編集] 特別仕様・限定モデル
GTI Cupcar (2005年3月~)
GTI(但し2ドア)をベースに、ロールゲージや4点式ハーネス等を装備し、「ゴルフGTiカップ」等への出場等、気軽にサーキット走行を楽しむことが出来るように仕立てられたモデル。
他にも前後の牽引フック、レーシング・ブレーキパッド、専用デザイン・アルミホイール、専用タイヤ等を装備している。
Thanks Edition (2007年1月~)
日本での「輸入車販売7年連続1位」を記念し設定された特別限定車。
「E」をベースに人気装備(15インチアルミホイール、パークディスタンスコントロール等)を装備したモデル。
25M Edition (2007年5月~)
世界での「累計生産台数2,500万台」を記念し設定された特別限定車。
「E」をベースに人気装備(レザーステアリング、16インチアルミホイール等)を装備したモデル。1,000台限定。
オクターブ (2007年11月~)
「E」をベースに人気装備(マルチメディアステーション、アルミホイール、レザーステアリング、パークディスタンスコントロール等)を装備したモデル。1,200台限定。
GTI Pirelli (2008年10月~)
イタリアのタイヤメーカー「ピレリ」社とのコラボレーションによって産まれたモデル。
GTIをベースに、エンジンのマネージメントシステムの変更により、出力をGTIの200馬力から230馬力へ向上させた。
外装では専用の前バンパースポイラー及びサイドスカートの他、専用デザインの18インチ・アルミホイールに、ピレリ社のP-zeroタイヤを組み合わせる。
内装ではタイヤのトレッドパターンを模したデザインの専用シートの他、イエローステッチが入ったステアリングやシフトノブ等が特徴。1,000台限定。型式はABA-1KBYD。

[編集] エンジン
「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー1.0-1.4Lクラス」3年連続受賞
  • 1.6L 直列4気筒 DOHC FSI = (E、Thanks Edition、25M Edition、オクターブ)
  • 2.0L 直列4気筒 DOHC FSI = (GLi、GT)
  • 2.0L 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー T-FSI = (GTX、GTI、GTI Cupcar、GTI Pirelli、)
  • 3.2L Ⅴ型6気筒 DOHC = (R32)
他に日本未導入のエンジンとして、2.5L 直列5気筒 DOHC(米国仕様のみ)や、170psを発生する2Lターボディーゼルなどがある。

[編集] 派生車種

ゴルフプラス
クロスゴルフ
ゴルフヴァリアント
(ドイツ本国の名称に合わせ「ゴルフワゴン」を改称。ワールドプレミアはジュネーブモーターショー。)
ゴルフ・トゥーラン
 (ドイツ本国では単一に「トゥーラン」と呼ばれているが、日本のみゴルフⅤベースという事もありこの名前が使われた。)
イオス

[編集] 6代目(2009年-)

フォルクスワーゲン・ゴルフⅥ
3ドアハッチバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
3ドアハッチバック
エンジン 直列4気筒 1.4Lターボ/1.4Lターボ+スーパーチャージャー
変速機 7速DSG/6速DSG/6速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:4リンクコイル
全長 4,210mm
全幅 1,790mm
全高 1,485mm
ホイールベース 2,575mm
車両重量 1,290kg~1,340kg
-このスペック表は試行運用中です-

2008年8月フォルクスワーゲンAGは、6代目となるモデルを10月にドイツ本国で発売すると発表した。日本国内では2009年4月9日に発表され、同4月14日より発売開始。 本国では、このモデルを初め、ゴルフヴァリアント、クロスゴルフ、ゴルフプラスにもLPG自動車を追加しており、今後は他のモデルにもBiFuel (LPG) やEcoFuel (CNG) を増やしていく予定。

[編集] 派生車種

シロッコⅢ

[編集] ワンメイクレース

1970年代から1980年代にかけて、ドイツや日本などでゴルフのワンメイクレースが「Golfポカールレース」の名称で開かれていた。著名な参加者に、歌手の稲垣潤一や俳優の岩城滉一三原じゅん子なども参戦していた。2005年からは「ゴルフGTiカップ」の名称で行われている。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 「ゴルフ」生産数世界2位 カローラに迫る量産車に 47NEWS 2002年6月26日
  2. ^ フォルクスワーゲン ゴルフ生産累計2500万台を達成 フォルクスワーゲン グループ ジャパン公式
  3. ^ 当時はビートルも併売されていたが、他社の新型車と比べると、すでに太刀打ちできない部分が多かった。
  4. ^ 後席のシートの下にエンジンを配置する方式。EA266は初代エスティマと同様、水平シリンダーの横倒しエンジンを採用していた。
  5. ^ 福野礼一郎はジウジアーロ設計による初代ゴルフを極めて高く評価しているが、EA266にはそれ以上の高い評価を与えている。
  6. ^ 既にフィアットアウトビアンキ・プリムラ128で手がけていた。
  7. ^ 二玄社刊 月刊CAR GRAPHIC 2007年10月号

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月29日 (日) 12:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【フォルクスワーゲン・ゴルフ】変更履歴

ご利用上の注意