ホットハッチ
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ホットハッチとは乗用車の区分の一種。ヨーロッパでは比較的人気がある。北米ではスポーツコンパクトと呼ばれる。
目次 |
[編集] 特徴
ホットハッチの正確な定義はないが、スポーツカーよりも安価だがスポーツカーに負けない実力とセダンの実用性をあわせ持つハッチバック車のことを指す[1]。「基本は普通に乗れて、いざというときに結構速くて楽しめる車」というマイルド派から、競技用のベース車両となるものまで、その幅は広い[1]。安価なファミリーカーで実用大衆車のハッチバックボディ車をベースにしているが、マイルド派では「ちょっと元気なエンジンと硬いサスペンションを搭載している車[1]」であり、競技用ベース車となると「高出力エンジンとスポーツサスペンションを備えた高性能車」となる。ファミリーカーがベースであるため前輪駆動が主流である。
[編集] 歴史
[編集] ゴルフGTI
一般的に1977年登場の初代フォルクスワーゲン・ゴルフGTIが「ホットハッチ」のルーツとされる。フランスのゴルフディーラーがドイツのVW本社に働きかけ、史上初のゴルフGTIモデルを誕生させたのが始まり。イタリア人と並んで小さな車を飛ばすことの好きなフランス人は、このゴルフGTIに熱狂し、大ヒットとなった。そのフランス向けゴルフGTIの成功を受け、ゴルフGTIの販売が全欧州〜世界へと広がっていくにつれ、「ホットハッチと言えばゴルフGTI」というイメージができあがったのである。
初代ゴルフGTIは標準のゴルフ(1100/1500cc)をベースに1600ccエンジン(後に1800~2000cc)を搭載。標準モデルの特徴である使い勝手(室内の広さや操縦安定性)はそのままに、ハイパワーかつ足回り(サスペンションやブレーキ)の強化で非常に高いパフォーマンスを持っていた。ゴルフGTIは大成功し、ホットハッチ=日常輸送にも使えるスポーティーカーという新しい市場を開拓した。
初代フォルクスワーゲン・ゴルフGTIは日本に正規輸入されずに終わったが、2代目ゴルフGTIは8バルブが日本に輸入開始されるや否や大ヒット。続けて16バルブのバージョンも投入され、標準車に赤枠のグリルだけを付けた改造車「なんちゃってGTI」が現れるほどのブームとなった。しかし、3代目、4代目のフォルクスワーゲン・ゴルフは徐々にその牙を抜かれてマイルドになり、熱狂的なホットハッチファンからはそっぽを向かれていた。続く5代目は、「GTI is Back.」というコピーを伴い、ターボチャージャーとDSGを装備した文字通りのホットハッチとして登場。大人気を博している。
[編集] 欧州での広がり
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの成功を見て、さっそく欧州のメーカーは「ホットハッチ」を続々と市場に投入しはじめた。ホットハッチ好きの多いフランスのルノーからはゴルフGTI登場の前年(1976年)にサンクアルピーヌが発売されていたのだが、1979年にはゴルフGTI迎撃のためターボ仕様が登場。オペル(ヴォクソール)は1980年にオペル・アストラGTEを、英国フォードは1981年にフォード・エスコートXR3iを登場させた。さらに、ランチア・デルタ(GT/HFシリーズ)、フィアット・ウーノターボ、プジョー・205GTI等が続いた。
1980年代末には、ほとんどの日本のメーカーも参入。1990年代の終りごろまでには、欧州の全メーカーがハッチバック車に高性能版「ホットハッチ」をラインナップしていた。結果的に、従来のスポーツカーをホットハッチが生産台数で大きく凌駕し、スポーティーカー最大の市場区分になった。
[編集] ゴルフGTI以前
古くは同様の設計が存在した。ヴォクソール・シェヴェット (Vauxhall Chevette) HS は高性能ハッチバックだった。HSはラリー用のモデルとして設計がなされていたため一部のマニアにのみ販売されており、実用性の高いゴルフGTIとは違いファミリーカーではなく、また従来型のFRレイアウトだった。さらに、FFレイアウトに高出力エンジンを積んだ例は1962年のオースチン・ミニ・クーパーとモーリス・ミニ・クーパーにまで遡れるが、トランクが独立しており、ハッチバック車でないためホットハッチには含まれない。
日本で1974年に発売されたシビックRSは「ボーイズレーサー」とも呼ばれ、現在のホットハッチのルーツとする見方もある。
[編集] ホットハッチ一覧
[編集] 1970年代
- ルノー・サンクアルピーヌ
- フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
- ホンダ シビック RS
[編集] 1980年代
- オペル・アストラGTE
- フォード・エスコートXR3i
- ランチア・デルタ(GT/HFシリーズ)
- フィアット・ウーノターボ
- フィアット・ティーポ 2.0 16V
- プジョー・205 GTI
- シトロエンAX GTi
- アルファロメオ・アルファスッド・スプリント
- ホンダ・シティ ターボ/ターボII
- ホンダ・シティCR-i/CZ-i
- スズキ・カルタス GT-i
- トヨタ・スターレット(EP71)
[編集] 1990年代
- ルノー・クリオ・ウィリアムズ
- アルファロメオ・145 1.7 16V
- オペル・アストラGSi
- シトロエン ZX 2.0 シュペール
- スバル・ヴィヴィオRX-R
- スズキ・アルト・ワークスRS/Z
- ダイハツ シャレード デ・トマソ
- ダイハツ ミラ TR-XX アヴァンツァート R
- ダイハツ ストーリア 1.3ツーリング
- トヨタ・カローラFX GT
- トヨタ・スターレットGT
- BMW 318ti
- フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI 16V
- プジョー・106 S16
- プジョー・306 S16
- ホンダ シビック SiR II
- マツダ ファミリア NEO インタープレー X
- 三菱ミラージュ・サイボーグR
- 日産・パルサーGTI-R
- ランチア・デルタHFインテグラーレ
- ルノー・ルーテシア 16V
- 競技用ベース車
- プジョー・106ラリー
- フィアット500トロフェオ
- フィアット・プント55
[編集] 2000年以降
- アルファロメオ 147TI/GTA
- シトロエン・C2 1.6 VTS
- スズキ・スイフトスポーツ
- スバル・インプレッサ WRX STI
- ダイハツ・YRV
- ダイハツ・ブーンX4
- トヨタ・ヴィッツRS
- トヨタ・カローラランクスZ・TRD Sports M
- トヨタ・アレックスRS180
- 日産・マーチ12SR
- BMW・1シリーズ130i M-Sport
- フィアット・プントGrande Punto 1.4 16V Sport
- フォード・KaSportsKa
- フォード・フィエスタST
- フォード・フォーカスST/RS
- フォルクスワーゲン・ルポGTI
- フォルクスワーゲン・ポロGTI
- フォルクスワーゲン・ゴルフGTI/R32
- フォルクスワーゲン・シロッコ
- プジョー・206RC
- ホンダ・シビックタイプR
- マツダ・マツダスピードアクセラ
- 三菱・コルトRALLIART Version-R
- BMW・MINI Cooper/Cooper S/JCW/JCW GP
- ルノー・クリオRS 2.0/V6
- ルノー・メガーヌRS
- ルノー・トゥインゴGT、RS
全車種は記載されておりません。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
| ポータル 自動車 / プロジェクト 乗用車 / プロジェクト 自動車 / プロジェクト バス車種 |
最終更新 2009年9月7日 (月) 03:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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