ボーイング747-400

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ボーイング747-400
Boeing 747-400

日本航空 747-400

日本航空 747-400

日本航空
全日本空輸
ノースウエスト航空
ユナイテッド航空
チャイナエアライン
シンガポール航空
ブリティッシュ・エアウェイズ
南アフリカ航空
日本貨物航空 (747-400F)
など
  • 初飛行1988年4月29日
  • 運用開始1989年2月9日(ノースウエスト航空)
  • 運用状況:運用中
  • ユニットコスト
    747-400/-400ER:2億3400万~2億6650万ドル
    747-400F/-400ERF:2億3800万~2億6800万ドル

ボーイング747-400Boeing 747-400)は、アメリカボーイング社が開発した大型旅客機ボーイング747のモデルの一つ。いわゆる「ハイテクジャンボ」である。このモデル登場以降、これより前のモデルは「747クラシック」と呼ばれるようになった。

目次

[編集] 開発の経緯

1970年代初頭に就航したボーイング747は、そのキャパシティは他に追随するものがなく旅客航空の新しい時代を切り開いた。1980年代中ごろを過ぎてもなおそのキャパシティの大きさは揺らぐことは無かったが、-100型、-200型、-300型へとモデルが進化しているとはいえ、2階客席部が延長された-300で外観は大きく変わったものの、コックピットエンジン、客室内装などはあまり進歩せず、1980年代末から1990年代初頭に就航すると見込まれるA340マクドネル・ダグラスMD-11、あるいは自社の767と比較しても技術的や経済性などで旧式化した点が目立つようになった。

そこで、今までの「クラシックな」747(-100型、-200型、-300型)に最新の技術を投入し、新世代機として甦らそうと開発されたのがボーイング747-400である。

ボディは、2階客席部が延長された-300型をベースとし、主翼端へのウイングレット装着や、胴体と主翼の取り付け部に空気抵抗を低減させるためのフェアリングを追加するなど、空力の徹底した見直しや最新型の低燃費でハイパワーなエンジンへの変更、コックピット等操縦系統の変更(航空機関士が乗務しない2人乗務機へとアップグレードされた)、キャビン内装のデザイン変更など、各部に最新の技術を反映したものに変更された。なお、-400型と747クラシックは、しばらくの間どちらも発注できたが、現在では747クラシックは生産中止となっている。

そんな「ハイテクジャンボ」も21世紀に入ると旅客型はそれまでの受注の勢いは影を潜め、2004年以降は「ジャンボ王国」とも称された日本からの受注もない状況である。現在は貨物型の受注、生産及び引渡しのみで、それらもほぼ終盤段階に来ており、新規受注が無ければ、航空会社からの受注分の引渡しが完全に終了した時点で、受注及び生産を打ち切る予定である。そして、現在は、2005年にローンチした発展型であるボーイング747-8の傍らで生産が行われているが、引渡しが完全に終了した時点で747-8に生産ラインが完全移行することとなる。

[編集] 機体の特徴

基本的な外形は747-300と変わらないが、アビオニクス主翼、エンジンに変更が加えられている。主翼端の延長とウィングレットの追加、主翼根元のフェアリングの改良により空気抵抗を減らしたうえ、水平尾翼への燃料タンクの追加設置と最大離陸重量の増加によって、搭載できる燃料も増やされた。また、エンジンもより新しい高バイパス比ターボファンであるゼネラル・エレクトリック (GE) 製のCF6-80プラット・アンド・ホイットニー (P&W) 社製のPW PW4000ロールス・ロイス社製のRR RB211-524Hへ換装され、燃費・推力とも向上した。これらの改良により、航続距離で -200型に優る性能を備えた。

コクピットは大幅に電子化され、大型機でありながら航空機関士を廃し、機長副操縦士の2名による運航を可能とした。大型ワイドボディ旅客機及び四発エンジン旅客機として初の二人乗務機である。

[編集] 派生型

747-400には、いくつかの派生型がある。

[編集] 747-400型

ノースウエスト航空 747-400
20-1101 日本が1993年から使用している日本国政府専用機

生産国のアメリカでは、1989年2月に最初に運航を開始したローンチ・カスタマーのノースウエスト航空と、同社を吸収合併したデルタ航空ユナイテッド航空の3社が導入しているが、ユナイテッド航空の日本線の殆どは現在サンフランシスコ線を中心に777-222ERへ変更されている。しかし、成田国際空港では現在も3社の機材を目に出来る。エンジンはP&W製のPW4056である。

日本航空は、1990年に導入し運航を開始した、続いて導入した全日本空輸とともにGE製CF6-80C2B1Fを装備している。日本航空では長らくP&W製のJT9D-7シリーズを貫き通してきた(その徹底ぶりは本来CF6エンジンが標準のDC-10もJT9D装備の-40型を導入する程であった)が、-400以降はGE製に切り替えた。日本航空のGE製エンジンの導入は1970年コンベア880退役時以来20年ぶりであった。また、日本エアシステムも導入する予定であったがその後キャンセルしている。

日本政府は、1991年に2機を日本国政府専用機として調達した。この機体は導入当初は総理府に所属し、JA8091とJA8092の機体記号で登録されていたが、翌年航空自衛隊に移管され軍用機扱いとなったため民間機での登録は抹消されている。運用と管理は総理府所属のころから航空自衛隊でおこなわれており、英語の正式名は「Japanese Air Force One」。装備するエンジンは日本航空や全日空と同じCF6-80C2B1Fである。また、機体の仕様そのものは日本航空所属機と共通のため、重整備は日本航空が請け負っている。

その他にはルフトハンザドイツ航空エールフランス航空などがGE製エンジンを使っている。アジアではガルーダ・インドネシア航空でも-400のエンジンはGE製に切り替わっている。一方マレーシア航空シンガポール航空大韓航空エル・アル・イスラエル航空ではP&W製のPW4056を装備している。ただ、マレーシア航空に関しては初期に導入した-400コンビのみGE製である。

ブリティッシュ・エアウェイズキャセイ・パシフィック航空カンタス航空ニュージーランド航空などのイギリス連邦系および旧イギリス連邦系の航空会社ではロールス・ロイス社製RB211-524を装備する。ただし、ニュージーランド航空の-400の場合は初期導入はRB211-524Gを装備するが、後期導入機に関してはリース会社経由の導入という理由からGE製CF6-80C2B1Fへ変更になった。

なお、世界で通算1000機目の747となったのはシンガポール航空の-400型(機体記号:9V-SMU)であり、これは超大型機旅客機部門としての初の快挙である。更に2006年には通算1500機目の生産を達成した。2008年1月現在、世界で最も多く747-400を所有している航空会社はブリティッシュ・エアウェイズである。

新規発注は2002年11月28日にチャイナエアラインから4機の発注を受けたのが最後で、現在は事実上、製造中止となっている。事実上の後継機種である747-8の開発等を考慮すれば、このまま製造は終了する見込み(ただし、貨物型は受注があり製造・引渡しを続けている)。現在は一部の航空会社で747-400を退役させたり貨物化改修しており、この型の後継として777-300ERエアバスA380などを導入している。

[編集] 747-400M型

貨客混在機。747-400 Combiとも呼ばれる。胴体後部側面に貨物用のドア(SCD)が付く仕様。1989年6月30日に初飛行。ローンチカスタマーKLMオランダ航空。現在は事実上、製造中止となっている。

[編集] 747-400D型

日本航空の400D型
全日本空輸の400D型

DはDomestic(国内)の略で、ボーイング747SR-100型と同様に日本の日本航空と全日本空輸のみが発注した日本国内線専用仕様。初飛行は1991年3月15日で、SR-100型と同じく日本航空がローンチ・カスタマーとなった。

短距離・多頻度運航を実現するため、胴体や床面の構造を強化しているほか、座席間を詰めたり、ギャレー部分を減らして座席数を増やしている。短距離の路線では燃費低減の効果が少ないことと、全幅の増加による駐機場〈特に羽田空港の旧ターミナル〉や誘導路の使用制限を避けるため、主翼端のウィングレットは撤去されている。

1995年末までに日本航空8機と全日本空輸11機の計19機が製造されたが、後述の改造によって2機増え21機となった。全機CF6-80C2エンジンを搭載している。

-400型と-400D型の間で基本仕様に大きな差はないため、相互改造が回数制限こそあるものの可能で、全日本空輸により4機6回の改造実績がある[1]。その中の2機のJA401A、JA402A(現在両機とも退役)は-400から-400D型に転用したものである。この2機は純正の-400D型と比較するとアッパーデッキのポートサイド(左舷側)の窓が2つ少ない[2]。一方、他の2機のJA8955(現在退役),JA8957はもともと-400D型として引き渡されたので国際線仕様時はこの独立した2つの窓は潰されていたが、現在は再び設置されている。

日本航空の運航している-400Dの座席数は、クラスJ80席、一般466席の合計546席。全日本空輸の運航している-400Dの座席数は、プレミアムクラス23席、普通席542席の合計565席[3]であるが、2002年夏に2機の全席をエコノミーシートに改装し594席で2ヶ月間運航した実績を持っており、旅客機の座席数の記録としては2009年8月現在も破られていない[4][5][6][7]。なお、ボーイング社の文書によれば最大座席数は624席[8]とされている。現在は事実上、製造中止となっている。2009年8月、純正型も退役が開始されたことからこのまま製造は終了する見込みである。

製造番号 型式 初飛行日 機体記号 備考
1 25213/844 -446D 1991年3月15日 JA8083 JAL -400D型初号機。FAA認証所得時の機体記号はN60668。元ドリームエクスプレス21"FAMILY"。
2 25214/879 -446D 1991年9月25日 JA8084 JAL 元ドリームエクスプレス21"Dream Story" 。
3 25292/891 -481D 1991年11月27日 JA8099 ANA 全日空受領初号機。国際線就航可能機。
4 26347/907 -446D 1992年3月6日 JA8090 JAL 1998年11月、JAL-400D初の国際チャーター便運用機(仙台~天津間)。
5 25639/914 -481D 1992年4月17日 ex.JA8955 ex.ANA -481に改造後2001年9月17日に再改造、2002年モノクラス594席改修機。 タイにて整備中炎上した模様[9] 2008年11月26日登録抹消。
6 25640/920 -481D 1992年5月21日 JA8956 ANA 現「お花ジャンボ」。
7 25642/927 -481D 1992年7月1日 JA8957 ANA -481に改造後2002年1月9日に再改造、2002年モノクラス594席改修機、現「ピカチュウジャンボ」。伊丹線3,4発機・ANA便有償運用最終機。
8 26345/935 -446D 1992年8月28日 JA8903 JAL -400D型におけるJAL鶴丸塗装最終機。
9 26348/941 -446D 1992年10月1日 JA8904 JAL 日本航空機駿河湾上空ニアミス事故機、元予約電話フリーダイヤル化PR塗装、ドリームエクスプレス21"SWEET"、元「たまごっちジェット2007」。
10 26349/948 -446D 1992年11月11日 JA8905 JAL 元ドリームエクスプレス21"Tokyo DisneySea"、元「たまごっちジェット2007」。サンアーク塗装初施行機。
11 25646/952 -481D 1992年12月8日 JA8959 ANA 2007年7月27日パ・リーグ公式戦の福岡ドームでのソフトバンクvs西武戦の試合が中止となった原因を作った機種。
12 26351/963 -446D 1993年2月16日 JA8907 JAL 元「松井ジェット」、沖縄線就航50周年記念塗装、伊丹線3,4発機有償運用最終機。
13 25643/972 -481D 1993年4月8日 JA8960 ANA 国際線就航可能機。90年代後半、関西~グアム線に就航。
14 25644/975 -481D 1993年4月27日 JA8961 ANA 元初代「スヌーピー号」。
15 26352/978 -446D 1993年5月11日 JA8908 JAL シドニーオリンピック日本選手団応援塗装、ドリームエクスプレス21"FRIENDS"、2002 FIFAワールドカップ特別塗装。
16 25647/991 -481D 1993年7月29日 JA8963 ANA 元「マリンジャンボ」、日本初の特別塗装施行機。ANAのフリートでは特別塗装でロールアウトした初の機体。
17 27163/996 -481D 1993年9月7日 JA8964 ANA 元「ポケモンジェット99」。
18 27436/1060 -481D 1995年4月16日 JA8965 ANA 元2代目「スヌーピー号」、「ポケモンジェット98」。
19 27442/1066 -481D 1995年7月18日 JA8966 ANA 全日空61便ハイジャック事件機、国際線就航可能機。「全日空 - All Nippon Airways」塗装最終機。
20 28283/1142 -481 1998年1月19日 B-2432 YZR 旧全日空、機体記号JA402A。2003年3月14日に-481Dへ改造。2007年10月2日にAvion Aircraft Trading hf(AAT)へ売却され機体記号をTF-ANAに変更。2007年12月7日に米ウェルズ・ファーゴ銀行に売却、機体記号をN200FQに変更。-481BDSFに改造され揚子江快運航空(YZR)にリース。2008年7月1日に現在の機体記号に変更。
21 28282/1133 -481 1997年10月29日 B-2435 YZR 旧全日空、機体記号JA401A。2003年3月26日に-481Dへ改造。AATへの売却が全日空から発表されたが、2008年7月24日に米ウェルズ・ファーゴ銀行籍に登録変更され機体記号をN483YRに変更。-481BDSFに改造され揚子江快運航空(YZR)にリース。2009年3月18日に現在の機体記号に変更。

[編集] 747-400F型

日本航空の747-400F:極限まで低燃費にするため、塗装を削って機体重量を下げている

747-400型の貨物型。貨物型においては、アッパーデッキの延長による機体重量の増加、貨物室容積の減少などの弊害のほうが大きいため、-400型でありながら、-200型と同じくショートアッパーデッキとなっている。ウィングレット追加、アビオニクス変更など、他の部分は-400型に準じる。日本の貨物航空会社においては今まで747-200型を貨物機に改造した-200Fを使っていたが、老朽化や長距離路線の拡大などの理由で順次、-400F型を導入していく方針である。

アジアではマレーシア航空シンガポール航空キャセイ・パシフィック航空の貨物部門、日本では最初に日本貨物航空が発注していた-400Fの初号機(JA01KZ)がロールアウトした。続いてJALの貨物部門も初号機(JA401J)を受領している。

一方米国では、en:Polar_Air_CargoGE系リース会社を通じて新規導入を図っており、老朽の747クラシックを放出させるという。またアトラスエアについても、-200BSFの取替で順次導入する見込み。そしてユナイテッド・パーセル・サービス (UPS) も耐空時間切れ寸前の747クラシックとの置換えとして、GE系のリース会社を通じて導入する。この747クラシックの中には元JALのSRも含まれている。

ヨーロッパではルクセンブルグカーゴルックス航空が最も多く、10機もの-400Fを世界規模の路線で運航している。初期はCF6-80C2B1Fを、後期はロールス・ロイス製RB211-524H/Tを装備している。このRB211-524H/T装備をしている-400Fは他にはキャセイ・パシフィック航空が運航している。

アメリカ空軍弾道ミサイル防衛(BMD)計画があり、ブースト段階の弾道ミサイルを破壊するため、本機を改修して機首に大出力レーザーを搭載したAL-1Aの試験を続けている。

2008年現在、747シリーズは-400型のみが生産されているが、この型式及び後述の-400ERF型の生産そして引渡しが主となっている。こちらは旅客型とは違い、A380[10]のような対抗機種は無いため民間大型貨物機部門では市場独占状態にある。

[編集] 747-400ER型

747-400型の航続距離延長型。初飛行は2002年7月31日。当初は747-400X、のちにThe Longer-Range 747-400とも呼ばれた[11]。外観上は従来の-400型と余り変わりはないが、最大離陸重量が従来型に比べ35,000ポンド(約15,870kg)引き上げられて910,000ポンド(約412,770kg)となり、操縦席のコンソールには新型のLCDパネルが採用されている。また、胴体や主翼部分も構造強化され、エンジンの出力も強化されたほか、タイヤも従来よりも大径のものに変更された。これにより、今まで以上の大量輸送が可能になったほか、従来と変わらないペイロードであればその分搭載燃料を増やして航続距離を500マイル(約805km)伸ばすことが可能となった。

2000年にオーストラリアのカンタス航空から6機が発注[11]され、2002年より量産が開始。同年10月31日、第1号機が同社に納入された。2009年時点でカンタス航空以外に発注している航空会社はなく、ボーイング747-8のローンチもあり、今後も受注は見込めそうにない。

[編集] 747-400ERF型

747-400ER型を元にして、2001年にエールフランスの発注により開発された貨物機。初飛行は2002年9月。外観は-400F型と何ら変わりは無いが、コクピットで一部アナログ部分がデジタルに切り替わっている。-400ER型が受注に苦戦しているのに対し、本型式は好調な国際航空貨物の需要の伸びに支えられて世界各地の航空貨物会社から受注しており、-8貨物型の開発への後押しとなった。ER旅客型とは対照的に2007年現在も受注は好調で、好調の指標例として-400F型を運航するキャセイ・パシフィック航空からもこの型式を受注している。

[編集] 改修型

[編集] 747-400BCF型

747-400BCF

旅客機転用型貨物機で、改造後初飛行は2005年10月5日。「BCF」とは「Boeing Converted Freighter、ボーイング・コンバーティッド・フレイター」の略である。当初は「SF」(Special Freighter、スペシャル・フレイター)と呼ばれていたが2005年度第4四半期ごろ現在の呼称に変更された。

ボーイング社は、現在運用される貨物機の3分の1が旅客機からの改造機で、この傾向は今後も続くと予想し747-400型についても転用プログラムを開始した[12]。747-400(旅客型)及び747-400M(貨客型)[13]中古機に機体側面部貨物搭載用ドア(SCD)を装着するなどして貨物型に改修する。極力747-400Fに仕様をあわせ、所有する航空会社の運用効率に考慮された。747-400Fとの主な違いは、外見上はロングアッパーデッキがそのまま残ることとノーズドアがないこと、性能面では最大積載量と航続距離が若干劣ることである。

ボーイング社との委託契約の元、中華人民共和国廈門にあるTaikoo Aircraft Engineeringで改修作業が行われる(大韓航空釜山の自社整備工場で改修)。SCDとその周辺部位は日本の三菱重工業で製作されており、現在、キャセイパシフィック航空や日本航空などが導入している。

[編集] 747-400BDSF型

747-400BCFと同じく旅客機転用型貨物機。イスラエルのイスラエル航空工業(IAI)Bedek Aviation Groupが独自に提供する改造プログラムで、ボーイングの「純正」プログラムと分けて「BDSF」(Bedek Special Freighter)と呼ばれる。中国国際航空アシアナ航空エバー航空などが導入している。

[編集] 747-400LCF型

就航当初の747-400LCF
747-400LCF
2007年5月 中部国際空港にて

ボーイング787系列型の部品を各製造国からアメリカの最終組立工場に輸送するために、中古の747-400を改修、改造した大型特殊貨物機である。LCFは Large Cargo Freighter:ラージ・カーゴ・フレイターの略で、愛称はドリームリフター(Dreamlifters)[14]。ボーイング社が所有し、運航はエバーグリーン航空 がおこなう[15]。 改造は中華民国エバーグリーンアビエイションテクノロジーズ社(EGAT)により台湾桃園国際空港内のハンガーでおこなわれ[16]、初号機は2006年9月9日[17]、2号機は2007年2月16日[18]、3号機は2008年6月[19]に初飛行した。当初、3機の改造が予定されていた[15]が、現在は4機としている[20]

胴体が72mまで延長されており、これほどの機体の大幅な延長は、747ファミリーでは初めてである。機体内部空間確保のために胴体幅・高さ共に拡大されたが、機首・主翼・尾部に大きな変化はなく、胴体だけがむくれ上がった奇妙な形態をしている。この姿は、ボーイング自身が「醜い」と称するほどである。垂直尾翼のみ、左右の安定性を高める為に延長し、機体全高は21.6mとなった。機内はコックピットを除いて与圧されていない。貨物搭載部分の容積は、通常の747-400F貨物機の約3倍である。機体後部の左舷側にヒンジを持ち、専用の特殊車両で尾部を支えながら折り曲げるように貨物口を開く。貨物を機内へ積み込む為のリフトを一体化した特殊車両も用意される。こうして愛知県イタリアグロッタリエカンザス州ウィチタサウスカロライナ州チャールストンで製造した787の主翼や胴体、エンジンなどの大型部品を、分解せずに機内に搭載し、最終組立工場であるワシントン州エバレット工場へ輸送する。787を1機製造するのに、12回の飛行が必要とされる。当初、ウイングレットは取り付けたままであったが、試験飛行中に振動が生じたため、急遽取り外される事となり、747-400ファミリーの中では747-400Dにつぎ、ウイングレットを装備しない機体となった。

日本への第一便は2007年1月10日中部国際空港に飛来し1月12日16時30分にシアトルに向けて離陸した[21][22]

運航機 改造後初飛行 製造番号 型式 エンジン 機体記号 登録年月日 旧機体記号(旧所有者)
1号機 2006年9月9日 25879/904 -4J6 PW4056 N747BC 2001年8月22日 B-2464(中国国際航空
2号機 2007年2月16日 24310/778 -409 PW4056 N780BA 2004年12月17日 B-18272(チャイナエアライン
3号機 2008年6月 24309/766 -409 PW4056 N249BA 2005年5月17日 B-18271(チャイナエアライン
4号機 27042/932 -4H6 PW4056 N718BA 2007年9月1日 9M-MPA(マレーシア航空

[編集] 競合機種

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ ”一度取り付けたウイングレットを取り外すと、もう二度と取り付けることはできない”といわれていたが、実際はウイングレットを外して運用されていたJA402Aが売却後B-2432となり、ウイングレットをつけて貨物機として使用されているので、それは事実ではなかった。
  2. ^ 純正型は窓が一定間隔の後、独立して2つあるが改修型の2機は付いていない
  3. ^ この型に導入されるプレミアムクラスはシートはCMに使用された新素材と形状は類似しているが、パソコン電源・パーソナルライトの設定はされない。またシートピッチは38インチから45インチになる(他の機種は50インチ)。
  4. ^ 現在世界最多座席を誇るのはフランスコルセールフライの747-400で、全エコノミークラス587席である
  5. ^ 但し、2014年にエール・オーストラルエアバスA380型機によるモノクラス仕様840席として有償提供を予定している。運用開始となれば世界最多有償座席数として記録更新となり、こちらが世界最多となる。
  6. ^ http://www.airbusjapan.com/press-release-details/?tx_ttnews%5Btt_news%5D=135&tx_ttnews%5BbackPid%5D=101&cHash=c070cae7fa
  7. ^ 2クラス仕様においてもエミレーツ航空が同じくエアバスA380による中距離2クラス仕様604席で有償提供を予定している。従って運用開始されれば2クラスでも記録更新となり、こちらが世界最多となる。
  8. ^ Boeing, 747-400 Airplane Characteristics for Airport Planning Revision D, 2002年10月,p.34.
  9. ^ 全日空からの公式な発表はなされていない。参考URL:http://aviation-safety.net/database/record.php?id=20080803-0
  10. ^ エアバスA380の貨物型は受注が全てキャンセルされたため、開発中断となっている。
  11. ^ Boeing, News Release.(2000年11月28日)
  12. ^ ボーイング社ニュースリリース(2003年10月14日)
  13. ^ ボーイング社ニュースリリース(2005年10月18日)
  14. ^ ボーイング社ニュースリリース(2006年12月6日)
  15. ^ ボーイング社ニュースリリース(2005年12月15日)
  16. ^ エバー航空ニュース(2005年3月29日)
  17. ^ ボーイング社ニュースリリース(2006年9月9日)
  18. ^ ボーイング社ニュースリリース(2007年2月16日)
  19. ^ EGAT社ニュースリリース(2008年6月11日)
  20. ^ Boeing Blog Randy's Journal(2008年6月11日)
  21. ^ 中部国際空港写真ブログ(2007年1月12日)
  22. ^ 中部国際空港貨物トピック(2007年1月12日)

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月22日 (日) 16:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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