ポリネシア

ポリネシアの最新ニュースをまとめて検索!

ポリネシアの範囲
ポリネシアン・トライアングル

ポリネシア (Polynesia) はオセアニアの海洋部の分類の一つ。ポリネシアはギリシャ語で「多くの島々」の意味である。

目次

[編集] 地理

太平洋で、概ねミッドウェー諸島ハワイ諸島内)、アオテアロア(ニュージーランド)、ラパ・ヌイ(イースター島)を結んだ三角形(ポリネシアン・トライアングル)の中にある諸島の総称。

アオテアロアニュージーランド)、サモアトンガツバルキリバスの各国と、アメリカ合衆国フランスイギリスチリアオテアロアなどの属領がある。ハワイフェニックス諸島サモアソシエテ諸島タヒチ島トンガウォリス諸島ツバルトケラウクック諸島ライン諸島、オーストラル諸島、トゥアモトゥ諸島、テ・ヘヌア・エナナ(マルケサス諸島)などの諸島が含まれる。

[編集] 域外ポリネシア

域外ポリネシア(Polynesian Outlier)と呼ばれる、ポリネシア文化を保持した島々がミクロネシアメラネシアに点在している。域外ポリネシアには、ポリネシア・トライアングル内では失われてしまった古代の知識が継承されている地域があり、特にソロモン諸島国に属するサンタ・クルス諸島のタウマコ(Taumako)は、古代ポリネシアの航法技術(後述)に最も近い技術を継承している地域として注目を集めている[1][2]

[編集] ポリネシア文化

ポリネシアはラピタ文化時代に植民された西ポリネシア(サモア、トンガ等)と、ポリネシア文化の成立後に植民された東ポリネシア(ハワイ、タヒチ、テ・ヘヌア・エナナ、ラパ・ヌイ、アオテアロア等)に分けられる。西洋人がこの海域に到達した時点でポリネシア人は相互に極めて似通った言語(オーストロネシア語族の一派)を話しており、キャプテン・クックがタヒチからハワイに同行した人物は、ハワイ人との会話に殆ど困難を覚えなかったと伝えている。また、ポリネシア海域内の先住民の身体形質の同質性は極めて高い。

[編集] 「ハワイキ」

ポリネシア人たちは自らの故地を「ハワイキ」「アヴァイキ」などと呼んだ。この言葉はポリネシア各地で若干異なっており、タヒチでは「ハヴァイイ」、ツアモツ諸島などでは「ハヴァイキ」、クック諸島では「アヴァイキ」、サモアでは「サヴァイイ」、アオテアロアでは「ハワイキ」、ハワイ諸島では「ハワイイ」などとなっている。

[編集] ポリネシア人

[編集] 身体的特色

ポリネシア人はいわゆるモンゴロイドに分類されるが、モンゴロイドの中では例外的なまでに大型の体格と、彫りの深い顔立ちから、コーカソイドではないかと考える白人も多かった。それぞれの島の間に広大な海域を挟んではいるが、どのポリネシア人の身体的特徴もほぼ同一である。

数多の力士の中でも最大の重量を記録した、ポリネシア系ハワイ人の曙太郎

アオテアロアの先住民マオリもポリネシア人の一派であり、ラグビー・フットボールのアオテアロア(ニュージーランド)代表チーム「オールブラックス」が試合前に披露するハカは、ポリネシア系言語のマオリ語である。ガリヴァー旅行記の大人国の人々のモデルと言われる(特にトンガの人についてそのように言われる)。

K-1およびPRIDEを舞台に活躍してきたサモア系ニュージーランド人の格闘家―マーク・ハントは、打撃力測定器において、共に計測したマイク・ベルナルドジェロム・レ・バンナの2倍以上のパンチ力を記録し、その頭蓋骨ピーター・アーツのそれのおおよそ2倍の厚みを有していた。[3]

ポリネシア人は体重に対する量と量の比率が他のあらゆる人種を大きく上回る[4]。こうしたことから、『地球最強の民』(最も強い身体を持つ人々)などと称されることがある。

肥満人口が多い。世界保健機関の調査は、住民の肥満率において、世界上位10カ国のうちの4カ国をポリネシア系諸国が占めるとの結果を報告している。具体的には、クック諸島が世界第3位、トンガが世界第4位、ニウエが世界第5位、サモアが世界第6位、―こうした結果であり、第8位のクウェートと第9位のアメリカ合衆国を除けば、全てがポリネシア及びその周辺の島国で占められた。[5]

多くのポリネシア系移民人口を有するオーストラリアニュージーランドでは、肉体を酷使するスポーツにおけるポリネシア人の活躍が目覚しい。世界最高のラグビーチームと名高いニュージーランドの代表チームにあっては、いわゆる上位陣のほとんどがサモア系/トンガ系およびマオリ系の人材で占められている。

カリフォルニア州を中心に少数のポリネシア系移民を擁するアメリカ合衆国にあっても、そのごく少数の人口にしては異常なほどに多くのアメリカンフットボールのトップ級の選手を輩出している。

オーストラリアにおいては、一般的にポリネシア系の児童と白人系の児童とで身長を含む体格が大人と子供ほど違うため、少年ラグビーのリーグにおいて、ポリネシア系児童を専門とした重量級部門の設置という議論がしばしば起こっている。[6]

『究極の重量級スポーツ』と称される日本相撲にあっても、その最高級の選手に相当する横綱をはじめ、優れた選手を多く輩出してきた。

[編集] 移民の流れ

トール・ヘイエルダールが唱えた南米からの植民説、ベン・フィニーらが唱えたアジアからの植民説があるが、1975年にハワイで建造された双胴の航海カヌーホクレアによる数々の実験航海により、現在では東南アジア説が定説となっている。

ラピタ人ともいわれるポリネシア人の祖先は元々は支那にいたが、北東アジア人に圧迫され南下し、約5万年前にスンダランドに移住。一部は現在のオーストラリアへ渡り、アボリジニーの祖先となった。また琉球にも渡っており、縄文人の骨格との類似性から、縄文人が現在のポリネシア人を形成した人種の一つともされている。琉球に移動した後、対馬海流にのって、九州・四国・本州の沿岸に入植し、さらに青森県や北海道の礼文島まで行き定住した。日本語は文法がツングース語族のものであるが、音韻はポリネシア語と共通している。

[編集] ポリネシア人の航海技術

双胴船

古代のポリネシア人たちは、六分儀クロノメーター方位磁針といった航法器具を用いずに、数千キロメートルに及ぶ遠洋航海を行っていたと考えられているが、この航法技術は現在ではその一流派が域外ポリネシアのタウマコ島に残存するのみである。一方、1980年代に先住ハワイ人と白人の混血であるナイノア・トンプソンが、ミクロネシア連邦の中央カロリン諸島に属するサタワル島の航法師、ピウス・ピアイルック(通称マウ・ピアイルック)から伝授されたミクロネシア式の航法技術を元に、近代の西洋天文学の知識を加味して、新たな航法技術を創始し、クック諸島、アオテアロア等ポリネシア各地にこれを広めている。この新しい航法技術は、ポリネシア先住民のエスニック・アイデンティティの拠り所の一つとなっている。

古代ポリネシア人が用いた航海カヌーは、特に東ポリネシア海域では二つの船体を並べてその間にデッキを張った双胴船(ダブル・カヌー)であったと推測されているが、域外ポリネシアではシングル・アウトリガー・カヌー形式の航海カヌーも使用されており、ポリネシアの航海カヌー=ダブル・カヌーではない。

ポリネシアで発明されたと推測されている航海技術には、ダブル・カヌーの他にクラブクロウ・セイルがある。これはラテン・セイルのような直線的なブームではなく、カーブを描いたブームをマスト下部から上方に向けて装着したもので、そこにカニの爪のような形状の帆を張ることからこのように呼ばれる。近年の研究では、クラブクロウ・セイルはラテン・セイルと同等以上の風上帆走能力を持つことが確認されており、古代ポリネシア人の遠洋航海、特に西ポリネシアからタヒチやテ・ヘヌア・エナナへと貿易風に逆らって航海する際の強力な武器になったのではないかと考えられている。

[編集] 生活

農耕は根菜・樹上農耕でタロイモココヤシなどに加え、サツマイモを主食とする。サツマイモは南米原産であるが、西洋人の来航前に既にポリネシア域内では広くサツマイモが栽培されていた為、古代ポリネシア人は南米までの航海を行っていたのではないかと推測されている。

[編集] 経済

ニュージーランド以外大多数の島々は収入を外国の援助と国外居住者からの送金に頼っている。若者は収入が得られ仕送りが出来る土地へ出稼ぎに行こうとする傾向がある。イースター島のように観光で補う所も多い。ツバルはインターネットドメイン名の「.tv」を売っている。クック諸島は切手販売に依存している。非常に少ないが西洋文明到来前の生活を送っている島もある。

[編集]

  1. ^ Vaka Taumako Project
  2. ^ Outer Voices
  3. ^ 正確には1.8倍(レントゲンによる目視も可能であった)『パワーの楽園超人王国』(THE独占サンデー)にて。
  4. ^ やしの実大学:ミクロネシア講座財界
  5. ^ 1位:ナウル、2位:ミクロネシア、3位:クック諸島、4位:トンガ、5位:ニウエ、6位:サモア、7位:パラオ、8位:クウェート、9位:アメリカ合衆国、10位:キリバス ―肥満度ランキング、世界、県別
  6. ^ Is Fotu, 9 and 85kg, too big for his teammates' boots?

[編集] 関連項目

arz:بولينيزيا

最終更新 2009年8月14日 (金) 05:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ポリネシア】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!