マークシート
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マークシートとは、記入者が選択したい記号などに対応した記入欄を筆記具で塗りつぶし、機械で自動的に読み取るための専用の紙のことである。マークカードともいわれる。大量のデータを早く正確に処理する必要がある公務員試験、大学入試センター試験などの入学試験や運転免許などの資格試験、就職活動における適性検査、公営競技の投票券、数字選択式の宝くじ、スポーツ振興くじの購入、電子投票などに用いられる。このマークシートを用いた記入方法や試験方法をマークシート方式と言い、マークシート式、マーク式、マークセンス式と呼ばれることもある。
ただし、マークシートは本来コンピュータに対する入力装置として開発されており、試験の解答用紙やデータ入力用紙としての利用以外にも、例えばプログラムそのものの入力などに利用されることがある。
マークシートは和製英語であり、英語ではmark sensingと呼ぶ(試験の場合はcomputer-scored examとも)。
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[編集] 概要
マークシートは機械で読み取る性質上、あまり大きな紙を用いない。そのため、簡単なアンケートなどの場合を除き、一般に質問紙(問題用紙)とマークシートは別々になっており、通例、記入の終わったマークシートのみが回収される。
[編集] 構造
厚手の用紙に記入欄が淡色で印刷され、周囲に位置合わせ用の黒い長方形が印刷されている。用紙の一つの隅には、読み取り時に向きを逆にすることを防ぐための切り欠きがある。読み取りは光学式マーク読取装置(OMR:Optical Mark Reader)を用いて行うため、乱反射による誤読を防ぐために白色度の低い紙が用いられる。
[編集] 記入上の注意
- マークは指定された位置に正確に合わせて、指定された領域をしっかり塗りつぶす。一本の線を引いただけのもの、丸印やレ点を付けただけのものなどは読み取れないことがある。通常、マークシートの塗りつぶし方の凡例が示されているのでそれに従う。
- 読み取りを確実に行うには、塗りつぶす部分(マーク)の濃度を基準どおりにする必要がある。このため指定された芯の硬度の鉛筆を用いて記入する。シャープペンシルの使用が指定されていない場合には、避けた方が無難と言われている。ボールペンや万年筆の使用は不可とされていることもある。
- 氏名や受験番号など、マーク以外に文字として記入する部分が設けられていることがある。また受験番号などの数字を記入しても、そのマークを忘れることがある。
- 記入したマークを消す場合、プラスチック製消しゴムで跡形の無いようにきれいに消去する。マークの跡が残っていると、マークが消えていないものとして読み取られてしまうこともある。その場合、有効な選択肢の個数を超えたことによる無効回答として扱われる。
- マークが薄いとノーマーク(無回答)として処理されることがある。
- 指定された位置以外に記入を行わないこと、消しゴムのくずを十分に取り除いておくことも重要である。
- 問題の順番通りではなくマークする場合、問題用紙のページを抜かしてしまうなどが原因で、途中でマークの番号と解答しようとした問題の番号がズレることがある。時間の許す限り、何度も念入りにチェックする。
[編集] マークシートを利用した試験
[編集] 問題の種類
マークシートに解答する試験問題は、その性質上、次のような出題方法がある。正誤式や多肢選択式では、正しい解答が導き出せなくても、ある確率で偶然に正解することがあるので、それを少なくするための工夫がある。
- 正誤式(正しければ○または1、誤りであれば×または2にマークするなど)
- 多肢選択式(複数の選択肢から正しい回答を選択する)
- 「正しいもの」を選択する問題と、「誤っているもの」を選択する問題が混在していることが多い。これを取り違えると誤答になる。
- 複数の選択肢を選ぶよう指定されていることがある。この場合、指定された選択肢の数を超えてマークするとその問題の回答は全て無効になる。多数の選択肢から正しいものを2個解答させる問題をX2タイプの問題と呼ぶ(X+解答の個数)。
- 数字式(計算問題などで、その数値を0から9や符号などの選択肢を使って解答する。受験番号のマーキングはこの形が用いられる)
- 文中に4箇所(アからエ)の傍線(または箇条書きの記述)があり、「アとイが正しい」「アとウが正しい」など、正しい(誤っている)ものの組み合わせが選択肢となっているもの。このように正しいものを2個組み合わせた選択肢があるものをK2タイプの問題と呼ぶ(K+組み合わせの数)。
- 文中に4箇所(アからエ)の傍線(または箇条書きの記述)があり、「全て誤り(正しい)」から「4つ正しい(誤り)」の5個の選択肢、または「アが正しい(誤り)」から「エが正しい(誤り)」と「全て誤り(正しい)」の5個の選択肢があるもの。誤りと思う選択肢を順番に消去してゆき、正解を選択する確率を上げる消去法が使えないので難問となる。
- 文中に3箇所(アからウ)の傍線(または箇条書きの記述)があり、それぞれの正誤を合計8個の選択肢から選ぶもの。全ての正誤が合っていて初めて正解となるため、同じく難問となる。
しかし、分からない問題でも、マークを適当に選択することで偶然に正解する可能性があるので、問題の全てに解答条件に適合するように何らかのマークを付けると良いとされる。
ただし、「誤答は正答の得点から減点する」というような出題方式も見られ(学習院大学など)、その場合には、自信のない問題は空所のままにしておく方がよい結果になり得る。たとえば、正誤判定問題が5問出題されたとして、4問は正解できるが、残りの1問に自信のない場合、この1問を当てずっぽうで解答すれば、正解すれば全問正解で5問分の得点になるが、不正解であれば正解の4問から1問分減点されて、3問分の得点になってしまう。しかし、残りの1問を無解答にしておけば4問分の得点は確保できるので、すべてを解答するよりも高い点数になる。 アメリカの標準化試験(GREなど)にもこういった方式を採用しているものがある。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年7月7日 (火) 02:35 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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