ワンボードマイコン

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ワンボードマイコン

ワンボードマイコンとは、むき出しの一枚(ワン)のプリント基板(ボード)の上に、電子部品と最低限の入出力装置を付けただけの極めて簡素なコンピュータである。ミニコンより小さいコンピュータということで、マイクロコンピュータを略してマイコンと呼ばれた。コンピュータが個人のホビーとして使える様になった、最初の形態のひとつである。

目次

[編集] 仕様

製品は、組み立てキットのものと、ボードとしては完成した状態で販売されたものとがあった。部品単位から組み立てる製品では、購入者ははんだごてを使って組み立てる事から始める。ボードに直流電源を供給する電源ユニットも別売りのものが多かったが、当時は自作する者も多かった。

入力装置もまだテンキーの様なボタンが付いているだけだった。これは0からFまでの16進数を入力するボタンと、アセンブリ言語ニーモニック入力などに使用するキーが9個程度の、計25個程度しか無かった。また東芝のEXシリーズではテンキー程度のボタンさえもなく、単位スイッチ(ONかOFFかの二方向しかない)が8~12列並んでおり、これらを上下させて2進数で入力する機種も存在した(これは世界初のホビー用マイコンであるAltair 8800と同じだが、Altair 8800自体はワンボードでなく、ケースに入っていた)。

出力装置としては、8桁程度の7セグメントLEDを標準で備えているものが多かった。ワンボードマイコンでプログラミングを覚えても、目に見える変化は7セグメントLEDの数字が変わるものしか作れなかった。しかしこうした貧弱な表示でも楽しむ要素を作ろうと、例えば7セグメントLEDの"|"と"_"と" ̄"を使って「プロペラ」を表してみたり、7セグメントLEDを横倒しにして縦8段×横3列のブロックくずしを作るなど、涙ぐましい努力が見られた。また、汎用I/Oポートを備えているものが多かったので、外付け回路により、様々な制御を試みることが行われた。

より発達した入出力装置(現在のパソコン程度)まで持っていくにはキーボード、テレビ画面、プログラム言語(当時はTINYBASIC程度)が必要となるが、メーカーによってはこれらの為の拡張キットも発売していた。とは言えこれも使用者が工作をせねばならず、自作でBASICを搭載するユーザもいた。

[編集] 歴史

日本電気が技術者のトレーニング用としてTK-80を売り出したところ、技術者でなく一般客がホビー用として多数購入した事により、他のメーカーもホビー用としてワンボードマイコンを多数発売するに至った。

しかし程なく、ワンボードの様に手間をかける事なく、コンセントとテレビがあればすぐ動かせるデスクトップパソコンが登場した。国産機ではシャープのMZ-80Kに続き、日本電気がPC-8001を発売すると、動かし易さで圧倒的に不利なワンボードはたちまちその地位を奪われ、ホビー市場から消え、誕生当初の目的だったトレーニング用や、制御組み込み用の製品が残った。

[編集] 主なメーカーと機種

[編集] 海外製品

[編集] 国内製品

  • 日本電気 - TK-80,TK-80E,TK-85
  • 東芝 - EXシリーズ
  • 日立 - H68/TR
  • 富士通 - Lkit-8
  • パナファコム(現:PFU) - Lkit-16(日本初の16ビットマイコン)
  • シャープ - MZ-40K
  • RAM - Λ-1
    • これはメーカー発売品でなく、マイコン雑誌「RAM」の誌上企画で、連載に従ってワンボードマイコンを自作していったもの。

最終更新 2009年6月29日 (月) 13:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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