三菱・デリカ

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デリカ(Delica)は、三菱自動車工業が生産・販売している自動車である。本項では商用車を中心に記述する。

現在4モデルあり、国内で販売されている商用車のデリカカーゴ、デリカバン、デリカトラックの現行モデルはマツダ・ボンゴOEM供給車種である。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代(1968年~1979年)

  • 1968年7月1日:600kg積高性能コマーシャルトラック「デリカ」発売。コルト1100と共通の1100cc・OHVガソリンエンジン(KE43)搭載で、最大出力58ps。このクラスでは初の3人乗り。
  • 1969年4月:デリカ(トラック)をベースにした1BOXタイプとして、9人乗りの乗用モデル「デリカコーチ」(ワゴン)と、当時クラス最大のスペースユーティリティを誇る「デリカライトバン」「デリカルートバン」を発売。
  • 1971年10月:トラックを最大積載量を750kg積に変更し、デリカ75シリーズとなる。エンジンはギャランFTOの1400ccモデルと共通の1400cc・OHVガソリンエンジン(4G41・ネプチューンエンジン)に換装。最大出力86ps。
  • 1974年:マイナーチェンジで1400ccモデルは三角窓が廃止されると同時にフロント周辺のデザインを大幅に変更し(4灯式ヘッドランプおよび左右非対称フロントバンパー)デリカ1400シリーズとなる。従来の三角窓・2灯式ヘッドランプを用いたフロントフェイスデザインを採用したモデルは全てランサーの1200ccモデルと共通の1200cc・OHVガソリンエンジン(4G42・ネプチューンエンジン)に換装されデリカ1200シリーズに格下げとなる。
  • 1976年5月:乗用モデルのコーチが廃止(なお、乗用モデルは1979年のフルモデルチェンジで「スターワゴン」として復活)。
  • 1977年: トラックにホイールベースを150mm延ばした1t積車追加。
  • 1978年3月:デリカ1600シリーズ4G32・サターンエンジン・1600cc・SOHCガソリンエンジン)を追加。バンにハイルーフ仕様車を追加。バンの1.6L車は積載量が0.75t化される。

[編集] 2代目(1979年~1994年)

乗用車仕様については「三菱・デリカスターワゴン#初代(1979年-1986年)」を参照

2代目デリカ
  • 1979年6月:フルモデルチェンジで直線基調のボクシーなデザインで全幅が小型車サイズ一杯にまで拡大。バンは「デリカバンワイド」となる。デリカコーチはデリカスターワゴンとなる。トラックは1994年まで製造された。エンジンはサターン4G33型1.4L・82馬力(バン / トラックのみ)。サターン4G32型1.6L・86馬力。1.6Lエンジン車にはバン/ワゴン共に5速MT車も設定された。
  • 1982年11月 マイナーチェンジでフロントエンブレムが三菱のM字型からMMCマークになる。同時に1BOXカー初の4WDをガソリン1.8Lを搭載して追加/リヤドア後方をストレッチしたロングボディ車とディーゼルエンジン搭載車(ギャラン系と同じ4D55型2.3L・75馬力)を追加/オプシャンの冷房装置が吊り下げクーラーからヒーター組み込みタイプに変更された。
  • 1983年11月 バン / トラックも角形2灯式ライトに変更される。
  • 1984年2月 バン4WDに2.3Lディーゼルエンジン搭載車を追加。 
  • 1986年6月 バンとスターワゴンはフルモデルチェンジをしたがトラックはマイナーチェンジに留まり、ディーゼル車のエンジンは4D56型の2.5Lに換装。これに伴いトラックの2WD車に後輪シングルタイヤ仕様を新たに追加(三方開・高床デッキ仕様および一方開仕様は前輪と同サイズのタイヤが用いられ、三方開・低床デッキ仕様は扁平率が60%の13インチ小径ワイドタイヤが用いられる)。1988年に4WD車(三方開・高床デッキ仕様のみ。二人乗り専用)を追加した後1994年まで継続生産。
  • 1BOXで初めて4WDが設定されたモデル。
  • 4WDモデルは、当時の三菱自動車製1トン積みボンネットトラック「フォルテ」のシャシを使用したものである。2WDとはボディ外板こそ同じだったが。モノコックとフレームシャシの違い。別物に近かった。
  • 当時三菱自動車はフルラインターボに向けて、様々な車種にターボ車を設定していた。デリカはディーゼルターボのみで、同じディーゼルエンジンを積むギャランΣ初代パジェロのようにガソリンターボは設定されなかった。
  • 登場当初は、ワゴンはコラムシフトの1600ccのガソリン車一車種で、当時のワンボックスで唯一5MTが設定されていた。タウンエースは既に1800の設定があったが、4MTのまま。

[編集] 3代目 (国内向け:1986年~1999年、輸出向け:1986年~)

乗用車仕様については「三菱・デリカスターワゴン#2代目(1986年-1999年)」を参照

3代目 デリカ バン
3代目 デリカ トラック(前期)
3代目デリカ トラック(後期)
  • 1986年6月19日:フルモデルチェンジ。
    • 標準とロングの2種類のホイールベースに、平屋根のエアロルーフかハイルーフが組み合わされる。バン / ワゴン4WDは全高を小型車枠に収める関係でエアロルーフのみ、ワゴン4WDは、標準尺のみでのスタート。バンは両側スライドドア。
    • G63B型2000ccガソリンエンジン。バンには従来と同じ1.4Lと1.6Lのガソリンエンジン。
    • 4D56型2.5Lディーゼル、85馬力のターボ付き、76馬力のターボ無し。
  • 1988年8月、一部変更でフロントにスリーダイヤマークが付く。
    • 4WDのターボディーゼル車にAT車が追加された。
  • 1991年8月、MTのみの設定のガソリン2.4Lの4WD車にAT車を追加。
  • 1994年5月、マイナーチェンジ。フロントバンパーおよび、クリアランス&ターンシグナルランプの形状を変更。スターワゴンは主力がスペースギアに移行した為、グレードを大幅に整理。デリカ トラックはようやく3代目ベースにフルモデルチェンジされた。
  • 1999年11月、国内向けデリカの商用系はフルモデルチェンジでボンゴのOEM供給車になる。国内向けスターワゴンは生産終了。
    • 3代目デリカは輸出専用で現在も生産されている。


[編集] 4代目(1994年~2007年)

乗用車仕様については「三菱・デリカスペースギア」を参照

上:2WD ロング
上:2WD ロング
 
上:2WD ロング
下:4WD
デリカカーゴ
  • 1994年5月12日デリカスペースギアとデリカカーゴが発売。デリカカーゴはスペースギアの商用車仕様で4ナンバー登録の標準ボデーと1ナンバー登録のロングボデーを設定。スペースギアと違い2Lのガソリンエンジン(115馬力)とインタークーラーのない2.5Lのターボディーゼル(85馬力)、リヤサスペンションのスプリングは荷重に耐えられるように板バネとなる。2WD(FR)と4WDをそれぞれ用意。
  • 1999年11月1日:デリカカーゴ販売終了。乗用車仕様のデリカスペースギアは車種整理しながら2007年デリカD:5が登場するまで生産された。
概要
  • ボディ形状と駆動方式
    • 2WD ハイルーフ
      • ショート
      • ロング
    • パートタイム 4WD エアロルーフ
      • ショート
  • 最大積載量と登録区分
    • ショート:750kg / 4ナンバー
    • ロング:1000kg / 1ナンバー
  • エンジン
    • 4D56型ターボディーゼル:全車
    • 4G63型ガソリンエンジン:2WD ショートで選択可能
  • 座席定員:2 / 5名 一部グレードは3 / 6名(前席のみ / 後席を含む)
  • サスペンション:前 トーションバー + ダブルウィッシュボーン / 後 リーフリジッド


[編集] 5代目(商用車:1999年~、乗用車:2007年~)

乗用車仕様については「三菱・デリカD:5」を参照

デリカバン
  • 1999年11月1日:デリカバン・トラック・カーゴがフルモデルチェンジ。マツダからのOEMとなる。デリカカーゴは再びキャブオーバー化。バン・トラックは4代目、カーゴは5代目にあたる。
  • デリカバン・トラックがボンゴ、デリカカーゴがボンゴブローニイの同型車となる。
  • 2007年:乗用車フルモデルチェンジ。車名がデリカD:5となる。


[編集] ラインナップ

[編集] 現行車種

  • デリカD:5(乗用車仕様)
  • デリカカーゴ(現在はボンゴブローニィバンのOEM)
  • デリカバン(現在はボンゴバンのOEM)
  • デリカトラック(現在はボンゴトラックのOEM)

[編集] 海外専用

  • L300デリカ
  • L400デリカ
  • Mahindra Voyager(マルヒンドラ・ボヤージュ)
    • インドのマヒンドラ&マヒンドラで生産されている。三菱は、L300 の部品の供給及び図面などの技術情報の提供を行っている。96年3月より生産を開始しており、当時インドにはフルプレスボディーの9人乗りミニバスがなかった様である。
  • ヒュンダイ・グレース/ポーター・・・三菱自動車と提携関係を結んでいた韓国現代自動車による3代目のライセンス生産車。グレースはワゴン/バン、ポーターはトラック。後にマイナーチェンジでデリカとはイメージの異なる外見となった。

[編集] 国内販売終了

[編集] その他

  • JB470など、改造メーカによるキャンピングカーも存在する。
  • スターワゴンとスペースギアは、只でさえ横転しやすいワンボックスカーの最低地上高をさらに上げたにも拘らず、トレッドの拡大などの対策を採られていなかったことから横転しやすい車体構造となってしまった。

[編集] 名前の由来

  • 「Delivery:モノを運ぶ」と、「Car:クルマ」を合わせた造語。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月19日 (月) 16:53 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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