中央競馬
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中央競馬(ちゅうおうけいば)とは日本中央競馬会(JRA)が主催する競馬である。1954年9月25日に東京競馬場、京都競馬場において初めて開催された。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 開催
現在、中央競馬は10の競馬場で年間で最大288日行われる。10の競馬場は競馬場一覧を参照。原則、週末の土・日曜日の2日間を4週、計8日間で1つの開催である[1]。1年はうるう年がなければ52週と1日なので52週÷4週=13ということで関東で13開催、関西で13開催、その他で10開催行われる。開催は1月1日を基点、12月31日を終点とした「暦年制」である。詳細は開催一覧を参照。
[編集] 競走
1日に開催される競走は最大12である。競走は競馬番組に従って行われるが混雑緩和のため、ジャパンカップ開催日の東京競馬および有馬記念開催日の中山競馬は11競走である[2]。
「競走は日の出から日没までに行われなければならない」とされるが通常は第1競走が10時頃、途中昼休みを挟んで最終競走が16時15分前後[3]である。なお、2004年からは薄暮開催が行われるようになった。
1日のメインレースの開催順序については、旧来は第3場(北海道2場はここの扱い)→関東→関西、冬場は関東→中京第3場→関西と、東から西へという流れであったが、2009年に、これが関西でGI級レースが行われる場合でない限り、第3場→関西→関東と、東西逆転した。夏場は薄暮開催により競走番号を調整して対応するが、春秋期は関東のレースが1日の最終レースとなる。
[編集] 入場・開門・指定席
競馬開催日の競馬場には入場料が必要である。金額は各競馬場ごとに異なる。15歳未満の入場は無料。
- 主要4場(中山・東京・京都・阪神)、中京:200円
- 上記以外の競馬場(札幌・函館・福島・新潟・小倉):100円
- JRA全場で使用できる「JRA競馬場共通入場回数券」も発売されている(8枚1組で1000円)。
競馬非開催日の競馬場(パークウインズ)ならびに場外勝馬投票券発売所(WINS)は入場は無料である。競馬場への未成年者(20歳未満)の入場は保護者の同伴が必要である。WINSは馬券購入が目的となることから未成年者の入場は禁止されている。
開門は原則9時であるが、GI・JpnI競走施行日などで来場者が多い場合には繰り上げられる。馬券の発売・払戻は原則9時30分(東京競馬場は9時25分)から開始されるが中山・中京では第1競走の発走時刻が9時50分の場合、発売開始時刻が5分繰り上がる。また一部投票所では9時から前売発売を行っている。
競馬場の指定席は各競馬場・席によって料金に差異があり、また福島・東京・中山・小倉競馬場の全指定席と中京・京都・阪神競馬場の一部指定席は別途入場料が必要である。指定席の販売は主要4場と新潟競馬場はJRAカードによる前売発売(電話予約)と当日発売の併用、それ以外は当日発売のみとなっている。指定席があるエリアへは指定席を購入していない客は入れないが、馬主席章や馬主席通行章を持っている人は指定席エリアに入れる。
一部GI級競走(東京優駿、ジャパンカップ、有馬記念など)施行日は、入場・指定席の販売が通常とは異なる場合がある。GI級競走における入場券・指定席券の販売を参照。
[編集] 勝馬投票券
中央競馬では勝馬投票券(馬券)を各中央競馬場(非開催の競馬場含む)ならびにWINS、一部の地方競馬の競馬場や場外馬券売場(主に中央競馬の施設の設置されていない地区)で該当競走の発走時刻の前まで購入できる。また電話投票(PAT)会員制で、電話投票やインターネット投票(i-modeやEZwebといった携帯電話のインターネット接続サービスなど)でも馬券を購入できる。未成年者は勝馬投票券の購入ならびに譲り受けが禁止されている。
以前は中央競馬でも東日本と西日本で勝馬投票券が購入できる競走は異なっていたが(全国発売のグレードワン競走を除き、東西でブロック化されていた)、現在は概ね全国どこの競走でも購入できる。ただし、現在でも一部の馬券売場では、馬投票券が購入できる競走および購入できる額が制限されている。販売している勝馬投票券種類についてはJRAで発売している勝馬投票券を参照。一部の競走では前日発売も行っている。
[編集] 競走馬・騎手・調教師
中央競馬に出走できる競走馬は後に掲げた例外を除き、中央競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬に限定されている。競走馬の産地は日本産のほか、日本国外産(JRAでは「外国産」と定義)でも構わないが外国産馬は出走が制限されている。
- 指定競走においてのみ、地方競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬(一部競走に限りアラブ系の馬も可)も出走できる。
- 特別指定競走においてのみ、地方競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬で認定競走に勝利した2歳、3歳の馬も出走できる。
- 国際競走(2006年は87競走)に限り、日本国外に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬も出走できる。
騎乗できる騎手は、中央競馬の騎手免許を所持していなければならない。所持していない場合には、短期免許などを取得しなければならない。調教師として開業するには中央競馬の調教師免許を所持し、なおかつ日本中央競馬会から馬房が割り当てられなければならない。割り当てられる馬房は美浦トレーニングセンター、栗東トレーニングセンターにある。騎手ならびに調教師の免許は3月1日を更新の時期としている。
[編集] 歴史
[編集] 昭和時代
- 日本中央競馬会発足以前の国営競馬については競馬の歴史を参照。
- 1954年(昭和29年)
- 1959年(昭和34年)
- 1964年(昭和39年)11月15日 シンザンが史上2頭目の三冠を達成。
- 1965年(昭和40年)5月14日 新潟競馬場、竣工。同年7月10日より22年振りに新潟競馬が再開される。
- 1968年(昭和43年)12月8日 この日の開催をもって繋駕速歩競走が全面廃止される。
- 1969年(昭和44年)11月11日 栗東トレーニングセンター開場。
- 1972年(昭和47年) 馬インフルエンザ蔓延のため、2月下旬まで関東地区の競馬開催が中止される。
- 1974年(昭和49年)5月3日 皐月賞で初のシード制(のちに単枠指定制度に改められる)実施。適用第1号はキタノカチドキ。
- 1975年(昭和50年) 中央競馬の年間最多入場者数を記録(1,489万8,794人)。
- 1977年(昭和52年) 中央競馬の年間の売り上げがはじめて1兆円を突破する(1兆991億6,124万4,100円)。
- 1978年(昭和53年)4月10日 美浦トレーニングセンター開場。
- 1981年(昭和56年)11月22日 第1回ジャパンカップが開催される。
- 1982年(昭和57年)3月23日 千葉県印旛郡白井町(現・白井市)にJRA競馬学校が開校。
- 1983年(昭和58年)
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)11月2日 メジロラモーヌが史上初の牝馬三冠を達成。
- 1987年(昭和62年) 日本中央競馬会の略称がJRA(Japan Racing Association)に改められる。
[編集] 平成時代
- 1991年(平成3年)
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年)
- 3月2日 中央競馬史上初の女性騎手3名がデビュー。
- 7月14日 札幌スプリントステークスでノーブルグラスに騎乗し、優勝した安田富男が史上初の全10場重賞制覇を達成。
- 1997年(平成9年) 中央競馬の年間最高売り上げを達成(4兆6億6,166万3,100円)。
- 1998年(平成10年)8月9日 シーキングザパールがモーリス・ド・ゲスト賞(仏GI)に優勝、日本調教馬初の海外国際GI制覇。
- 1999年(平成11年)
- 障害競走にグレード制が導入される。
- 1月31日 メイセイオペラがフェブラリーステークスに優勝、地方競馬所属馬初の中央競馬GI制覇。
- 12月4日 拡大馬番号連勝複式勝馬投票券(ワイド)の全国発売が開始される。
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 日本中央競馬会創立50周年を記念してJRAゴールデンジュビリーキャンペーンを行う。
- 9月11日 馬番号三連勝単式勝馬投票券(三連単)の全国発売が開始される。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- この年の2月は東京・京都が降雪の影響で中止。続行競馬や代替競馬の開催等と開催日程も変更を余儀なくされた。
- 2009年(平成21年)
[編集] 競馬場一覧
- 札幌競馬場(北海道札幌市中央区)
- 函館競馬場(北海道函館市)
- 福島競馬場(福島県福島市)
- 新潟競馬場(新潟県新潟市北区)
- 東京競馬場(東京都府中市)通称:府中競馬場
- 中山競馬場(千葉県船橋市)
- 中京競馬場(愛知県豊明市)
- 京都競馬場(京都府京都市伏見区)通称:淀競馬場
- 阪神競馬場(兵庫県宝塚市)通称:仁川競馬場
- 小倉競馬場(福岡県北九州市小倉南区)
※強調書体で表示された競馬場ではGI級競走が開催される。
[編集] 詳細
- 札幌競馬場は地方競馬のホッカイドウ競馬も開催している。また中京競馬場も2002年以降休止中であるが地方競馬の登録を残している。他に中央・地方の競馬がともに開催された中央競馬の競馬場は函館、福島[5]、新潟の各場があるが現在はいずれも撤退している。
- 現在は上記10か所だが、戦前の日本競馬会体制時には以下の競馬場が存在した。実質上の開催は戦後行われていなかったが、長らく「休止」扱いとされていた。年間36開催の根拠もここにあった(12競馬場×3開催)が、1994年の競馬法改正によって開催競馬場から削除された。
- また、現在の東京競馬場が開設される以前は現在の目黒区下目黒に競馬場があった。
- 目黒競馬場(1933年廃止・中央競馬創設以前)
- 競馬場の所有者は中京以外は国からの譲渡、中京競馬場の所有者は名古屋競馬株式会社である。
[編集] コース
中央競馬の競馬場はいずれも芝コースとダートコースで競走が行われる。新潟、中山、京都、阪神の各競馬場は芝コースが内回りと外回りの2つのコースを持つ。芝コースは競馬を行うと損耗するため、各競馬場によって芝の損耗状態、生育管理などを踏まえたうえで移動柵によって適宜コース幅を変更して円滑な競走ができるようにコース幅が設定されている。コース幅によって最内からAコース、Bコース、Cコースとアルファベット順に名前がつけられている。
コースの幅員が広く開催が多い東京、京都では移動柵によってコース幅を4~5段階、その他の競馬場は2~3段階で調整される。コース幅の設定は各競馬場毎の方針によって決められGI級競走が集中する春季と秋季に最内のAコースかBコースを使用し、それ以外のシーズンは移動柵をより外側に出すという方針の競馬場もある。一方で2004年の秋季から2005年の春季の京都競馬場のように秋季から春季にかけてAコース→Bコース→Cコース→Dコースの順に徐々に外側へ柵を出していき、芝の成長が著しい夏季に馬場を回復させて再び秋季にAコースから使っていくという競馬場もある。またローカルの場合、概ね開催の前半がAコース、後半がBコースに設定することもある。使われない場所では芝生の養生、あるいは痛んだ箇所の補修を行う。1、2回京都(1~2月)や1回小倉(2月、2009年)では積雪時の対策のため外側にも柵が設けられる(かつては1回東京(1~2月)でも行われていた)。
特に、芝の損耗状態が激しいほど競走の波乱要素になるともいわれる。また冬季は積雪などによる芝生の損傷などの可能性を考慮して芝コースの競走を大幅に減らし、ダートの競走を多くしている。
また、ファンサービスの一環として主として春季・夏季開催の最終日終了後に芝コースをファンに一般開放されるケースも増えているが開放する場所は競馬場によって異なり、天候や芝生の損耗状態などの都合で開放しないこともある。
また、過去に砂コースというのが存在した。これは現在のダートコースとは若干違っており砂分が多いコースであったが、ダートコース導入により順次転換され現在では存在していない。古い競走記録に砂コースの記録が残っており、存在していたことを伝えている。
[編集] 各競馬場での最大入場人員記録
2006年終了時点[6]
- 札幌競馬場 … 60,549人(1976年7月11日 札幌記念)
- 函館競馬場 … 29,757人(1974年9月1日 函館3歳ステークス)
- 福島競馬場 … 47,391人(1993年7月11日 七夕賞)
- 新潟競馬場 … 35,135人(1991年4月28日 同日開催の天皇賞・春の影響)
- 東京競馬場 … 196,517人(1990年5月27日 日本ダービー)
- 中山競馬場 … 177,779人(1990年12月23日 有馬記念)
- 中京競馬場 … 74,201人(1996年5月19日 高松宮杯)
- 京都競馬場 … 143,606人(1995年11月12日 エリザベス女王杯)
- 阪神競馬場 … 92,986人(1997年7月6日 宝塚記念)
- 小倉競馬場 … 36,745人(1997年2月16日 小倉大賞典)
[編集] 開催一覧
1年の開催は例年、以下のように開催が行われる。なお、暦の関係で月の対応が一部ずれる場合がある。また、暦の関係で月に土曜日が5回あるときは原則として2回目の土曜日がある週をその月の第1週とする。ただし、3月開催の高松宮記念は必ず3月の第4週。
| 月 | 関東 | 関西 | その他 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1回中山 | 1回京都 | |
| 1回小倉 | |||
| 1回東京 (2月第3週)フェブラリーステークス | 2回京都 | ||
| 2月 | |||
| 2回中山 | 1回阪神 | ||
| 3月 | 1回中京 (3月第4週)高松宮記念 | ||
| 3回中山 (4月第3週)*中山グランドジャンプ、皐月賞 | 2回阪神 (4月第2週)桜花賞 | ||
| 4月 | 1回福島 | ||
| 2回東京(5月第1週) NHKマイルカップ、(5月第2週)ヴィクトリアマイル | 3回京都 (4月第5週)天皇賞(春) | ||
| 5月 | 1回新潟 | ||
| 3回東京 (5月第3週)優駿牝馬、(5月第4週)東京優駿、(6月第1週)安田記念 | 2回中京 | ||
| 6月 | |||
| 2回福島 | 3回阪神 (6月第4週)宝塚記念 | 1回函館 | |
| 7月 | |||
| 2回新潟 | 2回小倉 | 2回函館 | |
| 8月 | |||
| 3回新潟 | 3回小倉 | 1回札幌 | |
| 9月 | |||
| 4回中山 (9月第4週)スプリンターズステークス | 4回阪神 | 2回札幌 | |
| 10月 | |||
| 4回東京 (10月第4週)天皇賞(秋) | 4回京都 (10月第2週)秋華賞、(10月第3週)菊花賞 | ||
| 3回福島 | |||
| 11月 | 5回東京 (11月第4週)ジャパンカップ | 5回京都(11月第2週) エリザベス女王杯、(11月第3週)マイルチャンピオンシップ | |
| 12月 | 5回中山 (12月第3週)朝日杯フューチュリティステークス、(12月第4週)*中山大障害、有馬記念 | 5回阪神 (12月第1週)ジャパンカップダート、(12月第2週)阪神ジュベナイルフィリーズ | 3回中京 |
[編集] 備考
- (*) - 障害競走。
- 概要にもあるとおり、競馬の開催は土曜日と日曜日が原則である。ただし、それ以外の曜日に開催することもある[7]。以下では近年、行われた事例を掲載する。過去の事例は競馬の開催を参照。
- 近年、成人の日がハッピーマンデー制度で1月第2月曜日に曜日固定されたこと、また有馬記念競走を年末ぎりぎりの開催で調整しているため年始開催は1月5日に1日のみ開催を行い、翌週の週末は成人の日と合わせた3日間連続開催が多い。なお2006年までは第1回中山および京都開催の初日は1月5日に固定されていたが、2007年は1月6日に開催された。2009年は1月4日に開催を行った。そのため、開催日が1月5日に固定されていた中山金杯・京都金杯も開催日固定の重賞競走ではなくなった。
- 敬老の日もハッピーマンデー制度の対象となったこと、ならびに近くに秋分の日の休日があるため2004年から9月(例年では4回中山・4回阪神・2回札幌)の3連休の開催を2つの競馬場で日程を調整して開催している。2009年の場合は9月19日が中山・新潟、20日が中山・阪神、21日が新潟・阪神となっている。
- 東京競馬場の開催については毎年5月5日に同競馬場に近接する大國魂神社で祭事が行われる関係上、競馬開催の土・日曜日と重複した場合でも競馬の開催は行われずその前後に開催日を振り替されていたが2007年は開催した[8]。
- 施設改善工事、馬場改修工事、災害などにより競走が行えない場合には原則として同一地区の他の競馬場に振り替えて開催する。振り替え開催の事例は競馬の開催を参照。
- 地方競馬との間で原則12月28日から1月4日までは中央競馬を開催しない慣例があったが、2003年12月28日に中央競馬が施行されたことで破られた。また2009年1月4日に中央競馬が施行され、現状は12月29日~1月3日となっている。
- 2006年の競馬法施行規則の改正により2007年以降は開催日数が弾力的に運用されることになった。このため2007年は1回中山・1回京都の開催日数が7日間(1月6~8、13、14、20、21日)、4回東京・4回京都の開催日数が9日間(10月6~8、13、14、20、21、27、28日)となる[9]。
- 中央競馬では土日開催が原則だが地方競馬[10]や日本国外では平日にも行われる。
[編集] 薄暮開催
中央競馬では、2004年度に中央競馬50周年記念「JRAゴールデンジュビリーキャンペーン」の一環として7月から9月の函館競馬場および札幌競馬場における発走時刻を通常より1時間遅くし第1競走は10:55に、15:25発走の第9競走をテレビ中継放送の関係上メイン競走扱いとした上で16:40と17:10に発走する第11・12競走(いずれも特別競走で第11競走は準メイン競走扱い)を「函館(札幌)はくぼ」と題した薄暮競走を試行的に実施した。これが大好評を得たため、2005年度も継続されることとなった。また2005年度からは小倉競馬場でも、2009年度からは阪神競馬場でも薄暮競走が開催されるようになり、2006年からは東京優駿(日本ダービー)開催日も薄暮開催が行われるようになった(薄暮の当該競走は目黒記念)。
また2007年度から秋季、2008年度からは6~7月の開催、2009年度からは春季の開催で公式な薄暮開催ではないものの日没がやや遅くなる関西主場の発走時間を30分程度遅らせる「準薄暮」を行うようになった。
[編集] 2010年度の春季薄暮および準薄暮開催の概要
- 期間 - 3月27日(第2回阪神競馬初日)~6月13日(第4回京都競馬最終日)および5月30日(東京優駿開催日)
- 対象となるレース - 当日の最終12競走
- 発走時間 - 第1競走を10:30開始。メイン競走はテレビ中継の配慮上15時台に行うことにし、西主場(第2回阪神・第3回、4回京都)は第10競走(15:35)を割り当てる。最終12競走は16:40発走とする。メイン競走の発走順序は第3場(15:25、第2回中京・第1回福島・第1回新潟)→西主場→東主場(15:45、中山・東京)となる。また関西GI級開催日(桜花賞、天皇賞・春)は第3場のメインレースが第10競走となり、発走順序は第3場(15:20)→東主場(15:30)→西主場(15:40)となる。なお第1競走は東主場は9:50、第3場は10:05、西主場は10:25。最終12競走は東主場が16:10、第3場が16:30、西主場は16:50とする。
- また東京優駿が行われる第3回東京4日目、第4回京都4日目は発走時間が異なる。
- 第1競走は京都が9:50、東京が10:05。特別競走は東京は通常のGI級開催日と同様に第8~12競走、京都は第9~11競走である。東京のメイン競走の東京優駿と京都のメイン競走の鞍馬ステークスはともに第10競走に編成されて京都が15:15、東京が15:40。最終12競走は京都が16:40、東京は17:00で目黒記念が行われる。
- また安田記念が行われる第3回東京6日目、第4回京都6日目は発走時間が異なる。
- 第1競走は東京が10:00、京都が10:15。特別競走は、東京は第9~12競走、京都は第9~11競走である。最終12競走は東京のユニコーンステークスが16:35、京都が16;50とする。
- なお特別3競走となる日は特別競走が2009年のみ第8~10競走であったが2010年は、第9~11競走に戻している。第1回東京最終日、第2回東京・第3回京都開催から第3回東京・第3回中京開催までは特別4競走となる日は特別競走が第8~11競走である。また特別5競走となる日は従来通り特別競走が第8~12競走となり、第3回中山7日目(中山グランドジャンプ当日)は第9~12競走となる。
[編集] 2010年度の夏季薄暮開催の概要
- 期間 - 6月19日(第1回函館、第3回阪神初日)~9月5日(第1回札幌、第3回小倉最終日)
- 対象となる競馬場 -函館競馬場(全期間)、札幌競馬場(8月14日~9月5日)、阪神競馬場(~7月11日まで)、小倉競馬場(7月17日~)
- 薄暮競走の対象 - 函館・札幌は第11・12競走、阪神、小倉は最終12競走のみ
- 発走時間 - 第1競走は福島・新潟は10:00、阪神・小倉は10:20、函館・札幌は10:40。最終12競走は福島・新潟は16:30[11]、阪神・小倉は16:50、函館・札幌は17:10とする。
- 特別競走 - 福島・新潟、阪神・小倉は第9~11競走、函館・札幌は第9、11、12競走を特別競走に割り当て、メイン競走は2004~2009年と同様にテレビ中継の配慮上15時台に行うことにし函館・札幌は第9競走(発走15:25)、阪神・小倉は第10競走(15:35)を割り当てる。なお特別4競走開催の場合は第8~11競走(函館・札幌は第8、9、11、12競走)も特別競走の対象となる。メイン競走の発走順序は函館・札幌→阪神・小倉→福島・新潟(15:45)となる。なお、宝塚記念の発走順序は函館(15:20)→福島(15:30)→阪神(15:40)となる。なお第1競走は福島は9:50、阪神は10:30、函館は10:40。最終12競走は福島が16:10、阪神が16:55、函館は17:10とする。
[編集] 2010年度の秋季準薄暮開催の概要
- 期間 - 9月11日~10月3日(第4回阪神競馬)
- 対象となるレース - 当日の最終12競走
- 発走時間 - 第1競走を10:30開始。メイン競走はテレビ中継の配慮上15時台に行うことにし、阪神は第10競走(15:35)を割り当てる。最終12競走は16:40発走とする。メイン競走の発走順序は札幌(15:25)→阪神→中山(15:45)となる。
- またこれに伴い、重賞競走の日曜日開催分の前売りも17:30までで締め切る(通常は17時締め切り)。
[編集] 特別競走・重賞競走
特別競走は原則として第9~11競走(11競走の場合は第8~10競走)の3競走であるが近年は第3場(ローカル開催)やGI級競走と障害重賞の開催場の最終競走を特別競走にしたり[12]、夏季を中心とした第3場開催の重賞開催日、及びGI級開催場の特別競走数を4~5競走[13]に増やしたりすることもある。
また、GI級開催日は当該競走をその日のメイン競走として盛り上げるため全開催場の競走出走時間・順序を調整し、同時開催のGI級以外のメイン競走(重賞・平地特別)をGI級競走の前[14]、GI級競走は15時台後半に行うようにしている。ただし、11月最終週に行われるジャパンカップと12月開催の中山競馬場での朝日杯フューチュリティステークス、有馬記念については日没の時間等を考慮して通常の冬季編成と同じ順序[15]で発走する他、J・GIの中山グランドジャンプ施行日も福島→中山→阪神の順で発走する。また、場内やウインズの混雑緩和という理由でジャパンカップ開催日の東京競馬場および有馬記念開催日の中山競馬場は11競走(特別競走はそれぞれ後半5競走)になる。
なお前述の通り、2006年から東京優駿開催日の第10競走に東京優駿、第12競走に薄暮開催として目黒記念が行われることになった。中央競馬で重賞競走が2つ以上同じ開催日に同じ競馬場で行われた例は2004年11月28日のJRAゴールデンジュビリーデーのジャパンカップダートとジャパンカップがある。しかしこれはJRA創立50周年記念行事の一環として行われたものである。
重賞競走を除く特別競走でも出走頭数が8頭以下になった場合は予定の競走順序を変更することもあり、その日の特別競走で最も賞金条件の高いクラス(一般にはオープン、1600万円クラス)を割り当てるメイン競走であっても準メインなどに降格させることもまれにある。
特別競走の名称は原則として次のものに統一されている。
- 2歳・3歳限定競走 - 草木(むらさき賞は除く)
- 4歳(夏開催以降は3歳)以上の競走 - 地名(旧国名、広域名含む)・地域の名所や風物(山、湖など)・時候・誕生石などその他の名称
- 地名や名所に関してはその競馬場が所属している地域の名称が取り上げられる。
- 北海道開催は北海道と青森県(主として函館開催)関係。
- 福島は青森県以外の東北、栃木県関係。
- 中山は千葉県、茨城県、東京都関係。
- 東京は東京都、神奈川県、埼玉県、山梨県関係。
- 新潟は新潟県、長野県、群馬県、北陸地方関係。
- 中京は愛知県、岐阜県、三重県、静岡県関係。
- 京都は京都府、滋賀県、奈良県関係。
- 阪神は兵庫県、大阪府、和歌山県並びに中国(山口県除く)・四国地方関係。
- 小倉は九州地方・山口県関係。
また、日中の昼休みをこれまでの第5競走終了後から第4競走終了後[16]に変更して12時台の開催にも積極的に取り組んでいる。
[編集] GI級競走
中央競馬で施行される最高峰のグレードワン[17](GIおよびJpnI)競走は以下の通り。施行順は2009年の競馬番組に従って並べられている。競走の施行場所、1着本賞金、施行コースなどの詳細は各項目に譲る。太字の競走は国際格付けを得られている競走(GI)、それ以外の競走はJRA独自の格付けによる競走(JpnI、2007年より)である。
- 参考:競馬の競走格付け
| 競走名 | 備考 | 出走可能性齢 | |
|---|---|---|---|
| 1 | フェブラリーステークス | 冬のダートチャンピオン決定戦 | 4歳以上 |
| 2 | 高松宮記念 | 春の短距離チャンピオン決定戦 | 4歳以上 |
| 3 | 桜花賞 | 牝馬三冠競走 第1戦 | 3歳牝馬 |
| - | 中山グランドジャンプ | 障害の国際招待競走 | 4歳以上 |
| 4 | 皐月賞 | クラシック 三冠競走第1戦 | 3歳牡馬・牝馬 |
| 5 | 天皇賞(春) | 長距離チャンピオン決定戦 | 4歳以上 |
| 6 | NHKマイルカップ | 3歳マイルチャンピオン決定戦 | 3歳牡馬・牝馬 |
| 7 | ヴィクトリアマイル | 春の牝馬チャンピオン決定戦 | 4歳以上牝馬 |
| 8 | 優駿牝馬(オークス) | クラシック 牝馬三冠競走第2戦 | 3歳牝馬 |
| 9 | 東京優駿(日本ダービー) | クラシック 三冠競走第2戦 | 3歳牡馬・牝馬 |
| 10 | 安田記念 | 春のマイルチャンピオン決定戦 | 3歳以上 |
| 11 | 宝塚記念 | 春のグランプリ競走 | 3歳以上 |
| 12 | スプリンターズステークス | 秋の短距離チャンピオン決定戦 | 3歳以上 |
| 13 | 秋華賞 | 牝馬三冠競走最終戦 | 3歳牝馬 |
| 14 | 菊花賞 | クラシック 三冠競走最終戦 | 3歳牡馬・牝馬 |
| 15 | 天皇賞(秋) | 中距離チャンピオン決定戦 | 3歳以上 |
| 16 | エリザベス女王杯 | 秋の牝馬チャンピオン決定戦 | 3歳以上牝馬 |
| 17 | マイルチャンピオンシップ | 秋のマイルチャンピオン決定戦 | 3歳以上 |
| 18 | ジャパンカップ | 芝の国際招待競走 | 3歳以上 |
| 19 | ジャパンカップダート | ダートの国際招待競走 | 3歳以上 |
| 20 | 阪神ジュベナイルフィリーズ | 2歳牝馬チャンピオン決定戦 | 2歳牝馬 |
| 21 | 朝日杯フューチュリティステークス | 2歳牡馬チャンピオン決定戦 | 2歳牡馬・牝馬 |
| - | 中山大障害 | 秋の障害チャンピオン決定戦 | 3歳以上 |
| 22 | 有馬記念(グランプリ) | 一年を締め括る最強馬決定戦 | 3歳以上 |
GII級以下の競走は各競馬場の項を参照。
[編集] GI級競走における入場券・指定席券の販売
- 1990年代以後、GI級開催競馬場は大勢のファン、特に競馬ブームの一時期は10万人を超すファンが観戦に訪れた。そのため、JRAでは混雑緩和という名目で一部GI級競走(クラシック三冠競走や天皇賞、有馬記念[18])では前売りされる記念入場券を事前に購入しないと当日のGI級開催競馬場に入場できない入場制限が実施された。現在は当日入場もできるようになっているが[19]、それでも前売り券を購入している人を優先し当日券や回数券購入者は時差入場(開門後から30分後)してもらう処置が取られるケースもある。
- 主要GI級競走では指定席券を全て事前の前売りとしているケースも多い。競馬場の指定席の種別によってJRAカード(クレジットカード)による予約制と葉書申し込みや競馬場で指定席を購入した利用者を対象とした抽選による発売とに分かれているので、JRA発表の告知を参考にされたい。
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[編集] 障害競走のグレード制
現在地方競馬に障害競走は存在しないため、日本では中央競馬のみで行われている。
1999年に平地競走の重賞競走と同様、障害競走の重賞にもグレード制が導入。中山グランドジャンプと中山大障害はJ・GIに格付けされており、中山競馬場の名物と言われる年に2回しか使用されない大障害コースを使う。馬も騎手もこの春のグランドジャンプと暮れの大障害のタイトルを目指す。
[編集] JRAで発売している勝馬投票券
JRAで発売している勝馬投票券は、単勝式(通称:単勝)・複勝式(複勝)・枠番連勝複式(枠連)・馬番連勝複式(馬連)・馬番連勝単式(馬単)・拡大馬番号連勝複式(ワイド)・馬番号三連勝複式(3連複)・馬番号三連勝単式(3連単)の8種類である。
○…発売 ▲…限定発売 ×…発売なし
| 単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
中央競馬における3連単の発売は、2008年7月19日から全レース発売されている[20]。2008年7月13日までは最終競走から数えて4競走前までの競走(12競走の場合、第9~12競走の4競走)に限られていた。また、2006年10月から同じ馬の単勝と複勝を同じ金額で一括購入できる「応援馬券」が発売されている。
通常は開催日の前日に出馬投票を行い馬番を抽選で決定し、開催当日にすべての競走の発売を開始する[21]。GI級の場合は前々日に出馬投票~馬番決定を行い、それ以後発売を開始する。
[編集] 投票カード
投票カードとは、勝馬投票券を購入する際に使用されるマークシートのカードである。ごく僅かな口頭窓口(口頭によって勝馬投票券が購入できる窓口)以外の窓口で勝馬投票券の購入の際に記入する(口頭窓口でも投票カードでの購入は可能)。 現在、投票カードは4種類あり緑色の基本投票カード・ライトカード・赤色のボックス&フォーメーション・青色の連複&連単ながしである。いずれも両面印刷であるが、緑色の基本カードのみ両面同時の利用が可能である。赤色のボックス&フォーメーション・青色の連複&連単ながしのタイプは1枚で片面の利用により、どちらかのタイプのみ利用可能。
数年に一度、デザインが変更される(近年は勝馬投票券の種類の増加に対応するための変更が多い)。昔の投票カードは自動発売機で対応の問題もあり、ある期間は利用可能であるが、余りに古い投票カードは対応できなくなる。
[編集] 緑色の基本投票カード
緑色の基本カードは全種類の馬券に対応。両面を利用することで、1枚で1競走に1種類8点または2種類4点ずつ(馬単に限りウラを利用することで購入可能点数が増える)まで購入が可能。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 中山・東京・京都・阪神・福島・新潟・中京・小倉・札幌・函館の10場の下にある○から1つだけ選ぶ。
- 例えば京都のレースを投票したいなら京都の下の枠を潰す。
- 中山・東京・京都・阪神・福島・新潟・中京・小倉・札幌・函館の10場の下にある○から1つだけ選ぶ。
- 競走番号をマーク。
- 1~12の上から1つだけ塗り潰して選ぶ。
- 第11競走を投票したいなら11の下の枠を潰す。
- 1~12の上から1つだけ塗り潰して選ぶ。
- 馬券の種類をマーク。
- 単勝、複勝、単(勝)+複(勝)(応援馬券)、枠連、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単の9つの下にある○から1つだけ選ぶ。
- 枠番号(枠連のみ)または馬番号(その他7賭式)をマーク。
- 購入金額をマーク。
- 30,20,10,5,4,3,2,1と万円・千円・百円の組み合わせ。4800円分を購入する場合は、30・10・5・3・百円にマークすることになる。
- 前日発売の競走(重賞など)では、カード左上の「前日発売」をマーク。
- 馬単のみ裏(1着・2着の逆順の組み合わせ)も購入できる。
- 馬単のみ・ウラの○枠を塗り潰すと馬券で「⇔」と「各」が登場。「8-18」をウラにマークをして購入すると、8-18と18-8の2つの組み合わせを購入でき、さらに「各」は100円だったら200円となる。
- 単+複(応援馬券)は単勝と複勝を同時に購入することになるため、マークカードに記入した金額が100円だったら購入金額は倍の200円となる。なお、この馬券に関しては好きな「馬」を応援していただくという意味をこめて馬番号および馬名の上部に、「がんばれ!!」(例:「がんばれ!!ディープインパクト」)と言う文字が印字される。
[編集] ライトカード
緑色の基本投票カードをベースに、よりシンプルなデザインになっているマークカード。2009年4月25日にウインズ米子で試験導入されたのち、同年5月23日から全国の競馬場およびウインズで導入された。緑色の基本カード同様、全種類の馬券に対応しており、両面を利用することで1枚で1競走に1種類5点まで購入が可能であるが、
- 表裏を利用して2つの式別を購入することは出来ない
- 応援馬券(単+複のセット馬券)を購入することは出来ない
- 馬単の表裏セットを購入することは出来ない
上記が基本カードとの違いである。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 1~12の数字の下側のマーク欄(以下同じ)を1つだけ塗り潰して選ぶ。
- 馬券の種類をマーク。
- 枠番号(枠連のみ)または馬番号(その他7賭式)をマーク。
- 購入金額をマーク。
[編集] 赤色のボックスタイプ
赤色のボックス&フォーメーションタイプは、単勝、複勝を除く6種類の馬券に対応している。片面を利用して、1枚で1競走のボックス買いまたはフォーメーション買いのみ可能。なお、ボックス買いでは枠連のゾロ目は含まれず購入もできないので注意。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク
- 馬券の種類をマーク。
- 馬番号または枠番号をマーク。
- 番号は何点選んでも良い。
- 購入金額をマーク。
[編集] 赤色のフォーメーションタイプ
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 馬券の種類をマーク。
- 馬番号または枠番号をマーク。
- 購入金額をマーク。
[編集] 青色の流しタイプ
青色の連複&連単流しタイプは単勝、複勝を除く6種類の馬券に対応している。両面とも流し買いのために利用されるが片面は枠連、馬連、ワイド、3連複に対応した連複流し。もう一面が馬単と3連単に対応した連単流し用であり、1枚ではどちらか片面のみが利用可能。3連複と3連単は1頭流し、2頭流しともに対応している。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 馬券の種類をマーク。
- 「軸」と「相手」の馬番号または枠番号をマーク(「軸」は上表で/「相手」は下表で記入)。
- 購入金額をマーク。
[編集] 入場テーマソング・発走ファンファーレ(発走合図)
中央競馬では以前から出走馬が本馬場入場する際に著名作曲家が作った入場テーマソングを演奏(テープ)しているが、1987年に中央競馬会の略称がNCKからJRAに変更されたのを契機に同年12月より各競走のファンファーレも著名作曲家制作のものに順次変更された。GI級競走については一部競走を除き楽団(主に陸上自衛隊、海上自衛隊付属の音楽隊、地元の交響楽団、地元の大学の吹奏楽部、NHKマイルカップに限りNHK交響楽団)による生演奏が行われている(ローカル開催(特に夏季)での重賞でも地元の音楽隊・交響楽団による生演奏が行われる場合もある)。
ただしファンファーレが定着するとGI級競走を中心に観客がその曲に合わせるかの様に手拍子を打つようになり、特に観客から近いスタンド前に発走地点のある競走(例・東京芝2,400m、京都芝2,000m)などで競走馬に悪影響を与えるケースが発生した。これはゴール前で実況映像のタイミングに併せて紙吹雪・クラッカー・紙テープやゴミなど[22]を投げ散らす者と並んで万一の事故を考えれば競馬の公正確保にも関わる重大な問題であり、JRAは「それらの行為は絶対におやめ下さい」とファンに宣伝しているにも拘らずその対応に現在も苦慮している。
基本的には観客のモラルと行動の節度に訴えるほかないものであるがこれには限界があり、後に追加された障害競走のファンファーレについてはその作曲の際「手拍子を打ちにくいこと」が主要コンセプトの1つになったほどである。平地競走のファンファーレについても、多くはこの手拍子の問題を理由として何度か変更の話題が上がっている。
また、現在ではすっかり定着したファンファーレの生演奏だが近頃は本番での演奏ミスが多発し、競馬ファンや競馬評論家から演奏を行った団体やJRAに対し苦情が寄せられるケースが発生している(2005年安田記念のフライング演奏等)。特に音の高低差が激しく、演奏難易度の高い札幌・函館競馬場の重賞ファンファーレにおいてこれらの事例が目立つ。
特殊なケースとして中京競馬場で開催される名鉄杯がある。これについてはオープン特別戦であるにもかかわらず賞を提供している名古屋鉄道の看板車輛の1つである名鉄パノラマカーのミュージックホーンの音色をアレンジした独自のファンファーレが用意され、また名鉄所属のブラスバンドが生演奏でファンファーレを行っている。
この他、2004年のJRAゴールデンジュビリーキャンペーンの「名馬メモリアル競走」にも特別にファンファーレが用意された。
[編集] 入場テーマソングの曲
いずれも関東はすぎやまこういち、関西、北海道は鷺巣詩郎の作曲。ただし『サラブレッド・マーチ』のみ渡辺岳夫の作曲で、鷺巣は編曲者である。なお、『サラブレッドマーチ』は下記の重賞競走用入場曲が導入される前は全ての競馬場で重賞競走用入場曲として使用されていた。ただし2008年より一般競走と特別競走の入場テーマソングが変更となり東日本主場、西日本主場、第3場にそれぞれ分けられる。また、新馬戦用の入場曲(これは全場共通)も変更される。この一般競走と特別競走、新馬戦の入場テーマソングを作曲したのは椎名邦仁である。
- 新馬戦
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- 一般競走
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- 特別競走
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- 重賞競走(GIII級・GII級競走)
- 東日本 「クロマチックマーチ」
- 西日本、北海道 「ドラマチックワン」
- GI級競走
- 東日本 「グレード・エクウス・マーチ」
- 西日本 「ザ・チャンピオン」
競走馬の引退式の本馬場入場曲にも使用されている。
[編集] ファンファーレの作曲者
- 東京・中山:すぎやまこういち
- 京都・阪神:宮川泰(阪神のGI・宝塚記念は除く)
- 宝塚記念:早川太海(一般公募作品最優秀賞)
- 札幌・函館:鷺巣詩郎
- 福島・新潟:服部克久
- 中京[26]・小倉:川口真
- 名鉄杯:作曲者不明[27]
- 障害競走(障害コースのない札幌・函館を除く全競馬場共通):三枝成彰
- 名馬メモリアル競走(2004年のみ。全競馬場共通)
- 上半期:フランツ・フォン・スッペ(喜歌劇『軽騎兵』序曲、廃止された地方競馬、高崎競馬場の重賞ファンファーレとして使用されていた)
- 下半期:ジョルジュ・ビゼー(『カルメン』組曲より「前奏曲」。ちなみにこの曲は名古屋競馬場の一般競走のファンファーレとして使用されている。なお、京都競馬場での特別競走では1987年まで同じく『カルメン』から「衛兵の交代」の冒頭のファンファーレが使用されていた)
[編集] CD 「KING OF TURF」中央競馬のファンファーレ
本節ではすぎやまこういちプロデュースによりポリグラム株式会社から発売・販売されているCDについて記述する。
- 企画・監修:すぎやまこういち
- 演奏:津堅直弘ブラス・アンサンブル(全トラック)
- 収録日:1998年2月15日
- 発売日:1998年4月1日
- 定価:2500円(税抜2381円)
- 規格品番:POCX-1095
| # | 種別 | 競馬場 | 作曲 | 競走・曲名 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ファンファーレ (全曲楽譜付) |
東京&中山 | すぎやまこういち | G1競走 |
| 2 | 重賞競走 | |||
| 3 | 特別競走 | |||
| 4 | 一般競走 | |||
| 5 | 京都&阪神 | 宮川泰 | G1競走(中京のG1競走も同一) | |
| 6 | 重賞競走 | |||
| 7 | 特別競走 | |||
| 8 | 一般競走 | |||
| 9 | 中京&小倉 | 川口真 | 重賞競走 | |
| 10 | 特別競走 | |||
| 11 | 一般競走 | |||
| 12 | 福島&新潟 | 服部克久 | 重賞競走 | |
| 13 | 特別競走 | |||
| 14 | 一般競走 | |||
| 15 | 札幌&函館 | 鷺巣詩郎 | 重賞競走 | |
| 16 | 特別競走 | |||
| 17 | 一般競走 | |||
| 18 | マーチ | 東京&中山 | すぎやまこういち | グレード・エクウス・マーチ(Grade Eques March) |
| 19 | クロマティック・マーチ(Chromatic March) | |||
| 20 | パドック・マーチ(Paddock March) | |||
| 21 | 白馬のギャロップ(White Horse Gallop) | |||
| 22 | キング・オブ・ターフ(King Of Turf) |
なお2001年9月27日に「KING OF TURF~中央競馬のファンファーレ 2001年完全盤~」として宝塚記念と障害競走のファンファーレを追加したCDが発売された(2005年4月20日にもレーベルをアニプレックス・SUGIレーベルに変えて再発売された)。曲目は以下のとおり。
| # | 種別 | 競馬場 | 作曲 | 競走・曲名 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ファンファーレ (全曲楽譜付) |
東京&中山 | すぎやまこういち | G1競走 |
| 2 | 重賞競走 | |||
| 3 | 特別競走 | |||
| 4 | 一般競走 | |||
| 5 | 京都&阪神 | 宮川泰 | G1競走(中京のG1競走も同一) | |
| 6 | 重賞競走 | |||
| 7 | 特別競走 | |||
| 8 | 一般競走 | |||
| 9 | 阪神[28] | 早川太海 | 宝塚記念 | |
| 10 | 中京&小倉 | 川口真 | 重賞競走 | |
| 11 | 特別競走 | |||
| 12 | 一般競走 | |||
| 13 | 福島&新潟 | 服部克久 | 重賞競走 | |
| 14 | 特別競走 | |||
| 15 | 一般競走 | |||
| 16 | 札幌&函館 | 鷺巣詩郎 | 重賞競走 | |
| 17 | 特別競走 | |||
| 18 | 一般競走 | |||
| 19 | 中山 | 三枝成彰 | G1競走(障害競走) | |
| 20 | 全場[29] | 重賞競走・一般競走(障害競走) | ||
| 21 | マーチ | 東京&中山 | すぎやまこういち | グレード・エクウス・マーチ(Grade Eques March) |
| 22 | クロマティック・マーチ(Chromatic March) | |||
| 23 | パドック・マーチ(Paddock March) | |||
| 24 | 白馬のギャロップ(White Horse Gallop) | |||
| 25 | キング・オブ・ターフ(King Of Turf) |
[編集] 提供番組(主催番組)
JRA主催の競馬中継番組の場合、JRAのCMが流れ番組の最初と最後にJRAがスポンサーであることを発表しているが、この場合は「主催 JRA」(「主催は、JRA、日本中央競馬会です」もしくは「この番組は、JRA、日本中央競馬会の主催でお送りします」)とクレジットされる。
- FNNスーパーニュース(フジテレビ)
- uhbスーパーニュース(北海道文化放送)
- 仙台放送スーパーニュース(仙台放送)
- KTSニュース(鹿児島テレビ放送)木曜日21時54分~
[編集] 脚注
- ^ 2006年に競馬法施行規則が改正され、2007年からは1開催における開催日数は最大12日までとなる。ただし、1年間に開催できる日数は原則288日(36開催×8日)に制限されているためある競馬の開催日数を増やすと別の競馬の開催日数を減らすことになる。
2007年は第1回中山競馬・第1回京都競馬が7日、第4回東京競馬・第4回京都競馬が9日で開催されている。他に馬インフルエンザの影響で第2回札幌競馬、第3回新潟競馬、第3回小倉競馬が6日開催となったため第3回福島競馬、第3回中京競馬を10日、第5回東京競馬、第5回京都競馬を9日開催した。従来の施行規則ではこのような対応はできなかった。
2008年は第1回中京競馬、第3回福島競馬を10日、第1回福島競馬、第3回中京競馬を6日開催としている。
また、2009年は函館競馬場の馬場・施設改修に伴う1年間の開催休止のため、平年の第1・2回函館開催と第2回札幌開催の計24日分を他の第3場開催に振り返る処置を取っており、
・第1・2回中京(1月・3月)をそれぞれ6日間=第1回の開催は平年9月の第2回札幌2日分と平年の3月の中京開催から移動した4日分を割り当てた。
・札幌開催は函館代替16日間と平年の第1回札幌8日間を含めた24日分をまとめて、それぞれ12日間ずつの第1・2回札幌として6-9月に開催。
・9月の第2回札幌残りの6日間は第4回新潟として開催。 - ^ 東京優駿開催日の東京競馬は2001年までは10競走、2002年から2005年までは11競走であった。2006年以降の競馬番組では東京優駿開催日は12競走を編成している。
- ^ 11月から1月は日没が早いので若干繰り上がる。
- ^ 2007年11月17・18日に福島競馬場で第3回開催の第9・10日、23日に東京・京都両競馬場で第5回開催の第9日、24・25日に中京競馬場で第3回開催の第9・10日が開催されることになった。これに伴い、当初24日(土曜日)に予定されていた京阪杯(京都第11競走)は開催日が1日繰り上がって23日(金曜日・勤労感謝の日)に行われることになった。また23日に競馬が開催されることから、同日に後楽園・新橋・梅田・難波の各ウインズで予定されていたジャパンカップ(25日・東京)の金曜発売は行われないこととなった。ちなみに福島は札幌土・日曜分、東京は新潟日曜分、京都は小倉日曜分、中京は新潟・小倉土曜分のそれぞれ振り替え開催だった。
- ^ 『地方競馬史』第一巻 地方競馬全国協会 1972年。
- ^ 競馬の特性上、途中退場する客も多数いることや中央競馬では再入場の際にはあらためて入場券を購入する必要があるため、他の競技・イベントなどとは違いこの人員がすべて同じ時間帯に競馬場に入っているわけではない。
- ^ 競馬法および競馬法施行規則の規定により中央競馬が開催できる日は日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律で定められた休日、1月5日から7日のいずれかである。
- ^ 関東で第3場開催および関西で開催が行われる場合も同様に振り替えていた。
- ^ 1月の開催を10月に振り替えたのは、例年体育の日にマイルチャンピオンシップ南部杯が開催されることからこの日に東京競馬場で競馬を開催することで東京競馬場および福島競馬場で盛岡競馬の場外発売を行えるようにするためである。他の祝日の開催は相互発売を行わない地方競馬との調整となるため現状では困難である。また脚注2でも紹介したが馬インフルエンザの影響で8月18・19日の札幌・新潟・小倉開催が中止になったことに伴い11月17・18日に福島、23日に東京・京都、24・25日に中京競馬を追加振り替え開催することとなった。ただし開催日表示は従来からの開催日はその日数(日付)をそのまま変更せず、追加開催日の分に第9(10)日目を追加するスケジュールにした(例・11月23日から25日の東京・京都は順に第9・7・8日目、24・25日の中京は第1・2日ではなく第9・10日としている)。
- ^ 中央競馬と地域が重なるホッカイドウ競馬、南関東公営競馬、愛知県競馬組合(名古屋競馬場)、岐阜県地方競馬組合(笠松競馬場)、兵庫県競馬組合(園田・姫路競馬場)は大井・川崎の夜間開催を除いて原則として土・日曜日を避けて開催している。
- ^ 2008年から適用。2005年、2006年は16:20、2007年は16:25だった。
- ^ 但し、2008年7月からの3連勝単式馬券の全レース発売により2009年は旧八大競走と宝塚記念、ジャパンカップ、ジャパンカップダート、阪神ジュべナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークス及びJ・GIを除きGI級競走開催日でも最終レースは一般競走となった(2010年からは再び最終レースは特別競走になる)。
- ^ 通常クラシック競走や天皇賞、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念があるときは5競走、他は4競走。
- ^ 15時台の前半 一般には第3場→GI級の行わない主場の順。但し、第3場で行われる唯一のGI級競走の高松宮記念開催日は中山→阪神→中京の順。
- ^ ジャパンカップ開催日は東京→京都、中山のGI級開催日は中山→中京→阪神。
- ^ 第3場開催は通常通り第5競走終了後に昼休み。
- ^ ただしJpnIをグレードワンと呼ぶのは明らかな誤り。正しくはジーワン。
- ^ 改修工事中(現スタンド完成前)の東京競馬場では天皇賞(秋)、ジャパンカップも入場制限が行われた。
- ^ 2005年12月25日の有馬記念(中山競馬場)は事前発売の前売券(記念入場券)のみとなり、前売入場券を持っていないと入場することができなかった(回数券による入場もできなかった。なお回数券には入場制限時には使用できない旨の注意書きが書かれている)。これは無敗の三冠馬として絶大な人気を博したディープインパクトが出走を予定しており、中山競馬場における混雑を緩和するための措置である。
- ^ 当初は2008年7月19日から9月7日までの期間限定で全レース発売予定だったが、同年9月1日に9月13日以降の3連単の全レース発売継続を発表した。
- ^ 日曜日の重賞競走では、金杯~阪神大賞典迄の開催週を除き前日の土曜日に発売される。
- ^ 1990年代の一時期には旗を振り回す者がいたし、2000年の宝塚記念に至ってはフリスビーと思しき円盤状の物体が飛ばされた模様が『DREAM競馬』をはじめとするテレビでの競馬中継の画面に映し出されるシーンが見られた。同番組キャスターだった宮川一朗太が「物を投げ込まれるのはやめましょう」と視聴者に注意喚起したこともあり、井崎脩五郎に至っては「投げた者を特定している」と雑誌で公言したこともある。
- ^ 東京・中山・福島・新潟。
- ^ 京都・阪神・中京・小倉。
- ^ 札幌・函館。
- ^ 高松宮記念(GI)のファンファーレは京都・阪神で使用されるGI級用ファンファーレとなる。また1991年に阪神競馬場、1994年に京都競馬場の改修工事の際に中京・小倉で同時開催となった際は主場扱いの中京で京都・阪神のファンファーレが使用された。
- ^ 作曲はミュージックホーンの製作を担当した小糸工業に依頼された作曲家とされるが、今も名前は伏せられている。
- ^ 改装・天災などにより京都の場合あり。
- ^ 札幌と函館を除く。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月23日 (月) 07:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【中央競馬】変更履歴



