中空軸平行カルダン駆動方式
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中空軸平行カルダン駆動方式(ちゅうくうじくへいこう-くどうほうしき)とは、電車のモータ駆動方式のうち、カルダン駆動方式の一種。1941年にスイスの電機メーカー、ブラウン・ボベリが開発した「ディスクドライブ」方式が原型とされる。
モータは車軸に平行配置して台車枠に固定。モータ軸を太めの中空軸構造とし、ここにもう一本の駆動軸を通す。駆動軸の一端に撓み継ぎ手を介して中の軸を駆動、モーターの反対側を実質の出力口とする。これによってずれの角度を押さえ、幅を広げずに継ぎ手の撓み幅を小さく押さえることができる。
モータ直径は大きくなるものの、WN平行カルダン駆動方式に比して幅を狭くできることから、特に狭軌鉄道に適する。
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[編集] 日本での導入例
東洋電機製造が、日本初の平行カルダン駆動装置2種類(ブラウンボベリのディスク方式にヒントを得た中空軸カルダン、WN継手に似た中空軸歯形継手)を京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)京都線で現車試験をした。この試験の結果、1953年に中空軸平行カルダン駆動装置を京阪電気鉄道に納入した。駆動機構はモーター側ゴムと歯形継手、ピニオン側に撓み継手を使用した。1954年には世界初の1,067mm狭軌用として撓み継手式中空軸カルダン駆動装置を名古屋鉄道と南海電気鉄道に納入し、同年路面電車用として西日本鉄道福岡市内線に投入した1000形に採用された。
1957年には日本国有鉄道(国鉄)モハ90系の駆動装置として採用された。三菱電機がアメリカ企業のウェスティングハウス・エレクトリックのライセンシーとして製造したWN平行カルダン駆動方式に比べ、スペース効率に優れることから狭軌の鉄道事業者を中心に普及した。
その後撓み板継手を2個組み合わせた形状のTD(Twin Disc)継手と中実軸の電動機を用いる「TD平行カルダン駆動方式」が開発された。一方でVVVFインバータ制御と誘導電動機の組み合わせが普及した。結果として主電動機の小型化が推進されたことから中空軸平行カルダン駆動の優位性は相対的に低下し、近時の新系列の電車で本方式を採用する例は殆ど見られなくなった。
[編集] 採用している(していた)鉄道事業者
- 東京急行電鉄
- 東武鉄道
- 京王帝都電鉄(現・京王電鉄)
- 京浜急行電鉄
- 京成電鉄
- 西武鉄道
- 名古屋鉄道
- 京阪電気鉄道
- 南海電気鉄道
- 阪急電鉄(京都線の1300系・2300系・2800系・3300系)
- 西日本鉄道
- 富山地方鉄道
- 日本国有鉄道(国鉄)(207系900番台はTD平行カルダン駆動方式)
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)(JR西日本の新造車での採用実績は205系1000番台、211系クモロ211・モロ210形、213系、それに221系の4系列のみ。207系以降のVVVFインバータ車は一部例外[1]を除いてWN平行カルダン駆動方式)
- 九州旅客鉄道(JR九州)
[編集] 脚注
- ^ 営業用車両では223系5000番台、N700系3000番台が該当。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年10月3日 (土) 10:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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