人造人間キカイダー

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人造人間キカイダー』(じんぞうにんげんキカイダー)は、石森章太郎原作の特撮テレビ番組


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 概要

『人造人間キカイダー』は、空前の「変身ブーム」と特撮変身ヒーロードラマ『仮面ライダー』の成功を背景に、同じ原作者・制作会社が『仮面ライダー』との差別化を図って世に送り出した作品である。

タイトルは「地獄からの逃亡者」、「人造人間レッドブルー」、「ダブルV」などが挙げれた。

1972年(昭和47年)当時、土曜日の20時から21時の時間帯はTBSの「8時だョ!全員集合」が平均視聴率40パーセントを取り、同時間帯の王座に君臨していた。これに対抗するためにNET(日本教育テレビ)は20時からの一時間を『変身大会』と銘打ち、折からの「変身ブーム」に便乗した変身ヒーロー番組枠にして、子供たちの興味を引きつけようと、20時からの30分枠で「変身ヒーロー番組」を東映に発注。東映は『仮面ライダー』の実績から石森を原作者に招き、以前に考案した「地獄からの逃亡者」という企画を推敲して『キカイダー』を完成させた。 また、『変身大会』後半の20時30分からの番組枠は東映動画に発注され、『デビルマン』が放映された。

こうして始まった『キカイダー』は、東映の労働運動の関係から大泉の撮影所が使用不能になり第2話からは祖師谷の栄スタジオで撮影されるというハプニングがあったものの撮影は順調に行われた。初回視聴率は9パーセントだったが、第一クールを過ぎる頃には16パーセントにまで上昇。「8時だョ~」という強力なお化け番組の裏としては高視聴率を獲得し、続編『キカイダー01』も製作、放映された。

ドラマ派特撮として好評を得た一方で、左右非対称のデザインや中身が透ける部分があまりにも気持ち悪いという批判も当初はかなりあり、共演者すらもあまり好ましく思っていなかったらしくクレームが内外から多々寄せられた。しかし当の原作・デザイン担当の石ノ森は「自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作だと自負している」と後に述べている(なお、石ノ森のアシスタントである早瀬マサトは、「不完全だが完全」と石ノ森氏から聞かされている)。

一方、同時に描かれた漫画の方の物語は、不完全な良心を持つ人形が人間になることをめざすイタリアの童話『ピノッキオの冒険』を下敷きにしており、不完全な良心回路を持つロボット(人造人間)が人間になる(近づく)ことをめざすSF作品となっている。

当初メインライターは伊上勝だったが、後半以降はサブライターとして参加していた長坂秀佳がメインとなった。長坂いわく「乗っとった」とのこと。このことから伊上と長坂は因縁深い。本作の、煮ても焼いても食えない「ハンペン」のキャラクター像は、当初メインであった伊上の造形によるところが大きい。また、作中の脚本を一篇、渡辺亮徳が執筆したことでも話題となった。内外からの子供番組との冷遇に「それなら俺が脚本を書いてやる」と自らペンを執ったそうである。

[編集] 内容

「不完全な良心回路を持ち、善と悪の狭間で苦悩する人造人間の戦い」というテーマは漫画版と共通しているが、漫画版がイチロー(キカイダー01)が登場した後もジロー(キカイダー)を主人公として展開し、さらに作者の個性により終盤にて「敵となった兄弟と殺しあうアンドロイドの悲劇」を描いた壮烈かつ悲惨な展開となったのに比べ、TV版はヒーロー番組のスタンダードである一話完結で「悪の組織ダークの送り込む怪物ロボットに立ち向かう正義の人造人間キカイダーの活躍」という基本線を最後まで貫き、主人公がイチロー(キカイダー01)に交代した続編『キカイダー01』に繋いだ。ただし、サブライターとして参加していた長坂秀佳の個性もあり、原作の特色は十分に生かされ、特に彼がメインライターとなった第27話以降では単なる勧善懲悪ものでは終わらない「正義と悪の狭間で苦悩する人造人間」というテーマを更に突き詰めた壮烈な展開が描かれている。

人造人間のジロー=キカイダーと、ミツ子・マサルの姉弟、ハンペン(私立探偵の服部半平)が、行方不明になった光明寺博士(ジローを造った科学者。ミツ子・マサルの父でもある)を探す旅を続ける(ジローと姉弟、ハンペンは、必ずしも同行している訳ではなく、別行動を取る事も多い)。悪の組織ダークのロボット(等身大)とキカイダーが戦う姿、ジローとミツ子の恋、父と子供たち(姉弟)の行き違いなども盛り込まれている。

そのラストはようやく父・光明寺博士と再会を果たしたミツ子とマサルの姉妹がその父とともに日本を離れることになりミツ子はジローも一緒に行くと思い期待を寄せていたが、ジローは一人日本に残ってどこへともなく去ってしまい、それを知ったミツ子が大いに悲しむという、悲劇的な終わり方だった。

[編集] ハワイでの人気

『人造人間キカイダー』、『キカイダー01』ともにハワイでも放映され、現在も大変な人気を持つ。

1973年の初放映時は日本語版に字幕のみの放映で大ヒットし、初オンエアの次の日にはいつの間に広まったのかディスコにおいて主題歌「ゴーゴー・キカイダー」が流れていたという。「国境を越えるハートのある素晴しい作品なんだ」と主役を演じた伴大介は現地に行って感じたその感慨を語っている。(ちなみに伴の歌う劇中歌「春くれば」がハワイの音楽チャートを席巻し、その後伴はハワイの「名誉市民」の称号を得た。)

世紀を越えても尚、キカイダーはハワイで2001年11月からKIKU-TVで毎週土曜日の19:00(現地時間)から再放送され、毎回70%近い驚異的な視聴率を記録し、新しいファンを生み出している。この現象は「GENERATION KIKAIDA(ジェネレーション・キカイダー)」と呼ばれ、世代を超えた多くの人々がキカイダーのファンとして存在している。近年においても『キカイダー』を演じた伴大介と『01』を演じた池田駿介が様々なイベントでハワイに招かれており、現在でも当時のジロー、イチローの衣装を着てステージに立ち続けている。

また2002年4月12日にはハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に制定され、2007年5月19日にはマウイ島市長によって5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定されるなど大きな話題となった。

[編集] 登場キャラクター

[編集] キカイダー

他作品での設定などは、キカイダーを参照。

キカイダー(声:伴大介スーツアクター:菊地敏昭)
犯罪組織ダークに拉致された光明寺博士が、ダークを倒すため密かに造った人造人間。人間の姿の時の名前はジロー。良心回路が不完全なのが原因なのか、左右のデザイン・カラーリングが違う(一部はスケルトン仕様)。 しかし戦闘能力はダーク破壊部隊の初期アンドロイドを遥かに凌駕しており、終盤でも新しい攻撃技(銀河ハリケーンなど)を駆使して新型アンドロイドと互角以上に戦っている。ちなみにアカ地雷ガマと、アカ地雷ガマを倒したハカイダー以外(ギンガメと戦って倒された再生破壊部隊を除く)は総てキカイダーに倒されている。
ギルの悪魔の笛は、キカイダーの状態では基本的に通用しない。しかし、第40話でキリギリスグレイのスピーカーによって3000倍にパワーアップしたギルの笛の音を聞いて操られてしまった事がある。電子頭脳には自身の設計図も入っており、修理を指示する事も可能。赤地雷ガマに身体を四散された際はミツ子に配線を指示し変身回路を除いては元に戻る事が出来た。
ジロー(演:伴大介)
キカイダーの人間の姿の時の名前で、ギターを持つ青年。その姿は光明寺博士の亡くなった長男であるタローをモデルにしている。「良心回路」が不完全であり、プロフェッサー・ギルの笛の音が鳴ると、良心と指令の板ばさみになり苦しみ出す。笛の音に耐え切れずギルに操られてしまった事がある(36話と37話では、光明寺博士の拉致に加担してしまった)。しかもジローは「完全な機械にはなりたくない」という思いから、「良心回路」を完成する事を望んでいない(この点は漫画版とは異なる設定)。当初は単純に人間に憧れていたようだが、話が進むにつれて人造人間と人間の差というものを感じていった。後番組『キカイダー01』とは異なり本作ではひたすらジローとダークロボットの孤独な闘いが続く。
当初は光明寺博士の娘・ミツ子に好意を持っている描写が多かったが、中盤から彼のミツ子への恋愛描写はほとんど見られなくなる(大事に思っている描写は見られる)。
変身前でも様々な機能を有しており、垂直の壁を登る(4話)、手から出す回転鋸(9話)、人間を探す方向探知機(11・17話)、聴覚を5倍に上げる耳のダイヤル(27話)、体内の分析回路(アオタガメの毒やウラトリウム鉱を分析した他、5話では薬を変化させてダークロボットに負わされた傷も治せるようにした)といった能力を持つ。体内の熱エネルギー電池を外すと力が10分の1になり、キカイダーにも変身できなくなる。
ロボットであるため、デスホイッスルの特殊光線により、機能が強制停止する(40話)。
名前の由来は光明寺博士の死んだ息子がタローという名前だったため。しかし、続編『キカイダー01』の登場により矛盾が生じた(ジローの兄としてイチローが登場するため、「タローの次だからジロー」という説明が合わなくなってくる)

キカイダーのアップ用の衣装はビニール生地で作られているが、本作のキャラクター造形を担当した開米プロダクションの開米栄三は、このビニール製衣装があまりにも動きにくかったため、東映の出入りの衣装屋に頼んで特別製のタイツ地衣装を仕立ててもらった。また、キカイダーの頭のカバーは、透明感を出すため、アクリル樹脂を型取りして作られた。アクションですぐ割れるため、大量にスペアを用意して撮影に備えたという。機械の露出部分のパーツは、開米社長自ら秋葉原で電子パーツなどを購入、プラモデルの部品などと組み合わせてこれに充てている。

[編集] サイドマシーン

キカイダーが乗るサイドカー。最高時速は500キロ。ナンバーは0010。小回りに優れており、多数の敵の中も自在に走り抜ける。ドリルで地中に潜れる他、飛行も可能。カー側のホイールから4連ドリルを出して相手の乗り物のタイヤを攻撃可能。車体色は黄色。チェンジの前後でデザイン、側車の位置が違う。(チェンジ前の名称は下記のサイドカー) キカイダーのベルトバックルに酷似したマークがフロントカウルと側車にあしらわれているが赤・青の配置がキカイダーと逆になっており、その意味は不明である。 ベース車はカワサキマッハIII500・GTスペシャルサイドカー。1970年の東京モーターショーで未来車をイメージしたコンセプトマシンとして発表。通常のモーターサイクルと異なり正座するようにまたがりフットレストならぬニーレストに膝~腿を載せる、いわゆるニーラータイプのマシンであった。モーターショー時の車体は白色であったが、バイクスタントを担当した室町健三がカワサキからこのマシンを貸与されたその日の夜のうちに黄色いカラーリングや側車後部のウイングの取り付けを行ってしまった。さらにハードな走行による目に見える車体の劣化に貸与した川崎重工としてはかなりショックだったらしい。最高速度は180km/h(公称)。特に改造はしていなかったので走行は行いやすかったらしいが、スタントの関係上不整地などを走行させることも多かったため乗り手の膝に大変な負担がかかる。室町は後々まで膝の痛みに悩まされた。なお、後年のバイク雑誌によると、実車は『キカイダー01』の撮影終了後に川崎重工に返還され、本社に保管、現存している模様。

サイドカー
ジローが乗るサイドカー。最高時速は200キロ。ジローは人間には聞こえない高サイクルの指笛を吹く事により、このサイドカーを呼べる。ジローがキカイダーに変身するとサイドマシーンに変形すると思われるが、なぜか側車の位置が左右逆である(変形シーンは特に無い)。ナンバーはサイドマシーン同様0010である。
ベース車は、前期タイプはカワサキマッハIII500・GTサイドカー。サイドマシーンと同じくマッハIIIをベースとしたマシンであるが、こちらはフォルムが市販のモーターサイクルに近い。ただし、それでも排気量の割に車高が低く、ニーレストが存在し膝をあずけるようにまたがる、前輪のサスペンションが通常のフロントフォークではなくアールズフォークに近いものであるなどサイドカーとしての仕様に特化されているようである。後期タイプはマッハIII 350-SS S2(マッハII)に市販の側車を装着したものが使用された。後期型は後にキカイダー01の愛車、ダブルマシーンに改造された。
バンクフィルム等の関係により本編の中で前期型、後期型が混同されていることが多い(本編ドラマ部分で後期型に乗っているのにラストシーンでは前期型になっているなど)。

[編集] キカイダーの必殺技・能力

デンジ・エンドのみ漫画版でも使用。

デンジ・エンド
ジャンプして両手を交差させながら敵に突進して手刀を繰り出す必殺技。1話のみジ・エンドと呼称していた。 
大車輪投げ
敵を掴んだまま回転して、敵を投げ飛ばす。デンジ・エンドへの繋ぎとして使用する事が多いが、キイロウスバカゲロウを倒した事もある。 前期の「体を入れ替えて自らも回転する」バージョンと後期の「相手を持ち上げて投げ飛ばすだけ」のバージョンがある。
ダブルチョップ
ジャンプして両手で手刀を決める。大車輪投げへの繋ぎとして使用する事が多い。変身前でもブルスコングに使用している。
回転アタック
ジャンプして回転しながら両足キックを食らわしたり、敵に馬乗りになる。これも大車輪投げへの繋ぎとして使用する事が多い。
エアークラフト
足に装備された噴射機。これにより、飛行が可能。
吸着能力
天井に張り付く能力。第2話で使用。
赤色光線
目から放つ赤い光線で、敵の変装を暴く。グリーンマンティスの変装を暴いた。
キカイダー独楽回し
丸太を持って回転し、周囲に真空の渦を作って敵の攻撃を防ぐ。レッドコンドルの手裏剣をかわした。
スーパークリーン
水中で使用する能力。両手を振り回して渦を起こし、汚染されて視界の悪くなった水を浄化する。女ベニクラゲのクラゲ幕で黒くなった水を浄化した。
フェザー返し
キリギリスグレイの必殺フェザーを投げ返した技。
キカイダースパーク
第35話でパワーアップした事で身につけた必殺技。両手を合わせて放つ電気光線。デンジ・エンドが通用しなかったクロガラスを倒した。
銀河ハリケーン
パワーアップした事で身につけた必殺技。敵の周囲を飛び回って打撃を連続で浴びせる。ハカイダーにダメージを与えた。
ウルトラキック
パワーアップした事で身につけた技。ジャンプしての両足キック。クワガタブルーの眼を破壊した他、ヒトデムラサキにダメージを与えた。
キカイダー投げ
敵を上空に放り投げる。クロガラスに使用。
脱出スクリュー
鎖を引きちぎる。クロガラスのブラックカッターのチェーンを引きちぎった。

[編集] ハカイダー

他作品での設定などは、ハカイダーを参照。

ハカイダー(声:飯塚昭三※OPクレジット無し スーツアクター益田哲夫
初登場は35話の予告シーン。本編には37話から登場。全身真っ黒で、所々に黄色い稲妻の意匠が走っている。
ダークがキカイダー打倒のために光明寺博士をマインドコントロールして造ったダーク最強の改造人間。「人造人間」ではなく「改造人間」なのは対キカイダー対策も兼ね、頭部に光明寺博士の脳を移植し回路の1つとしているため。光明寺博士の脳がキカイダーを牽制するための盾になっているが、その脳が一定時間内に血液交換をしないと死んでしまい、戦闘力が激減するという弱点にもなっていた。良心回路と正反対の機能を持つ悪魔回路を内蔵しており、キカイダーを凌駕する戦闘力を誇る。キカイダー打倒のためにはいかなる手段も選ばず、自分の目的を妨害するダークロボットを攻撃したり父を殺したと誤解したマサルを利用したりしたが、その一方で卑怯なやり方を嫌う。
挿入歌「ハカイダーの歌」では「右手のガンに・・・」とあるが、劇中では左利きという設定になっている。
キカイダー抹殺に執念を燃やすが、やがてギルの命令に逆らうようになり(本人は特に逆らっている気はない)、ダークから追われる身となる。宿敵としていたキカイダーをアカ地雷ガマに倒され、42話でゲシュタルト崩壊を起こしてしまい、創造主である(彼はそう思っていた)ギルを殺そうとする。しかし、ダーク最強にして最後のアンドロイドである白骨ムササビに隙を突かれて倒されてしまった。最後は復活したジローに見取られて機能を停止、脳は光明寺博士の肉体へと戻される。
そのキャラクター、デザインはヒーロー番組における後進の悪役ヒーローに大きな影響を与え、今なお高い人気を誇っている。40年近くたった今でもダークヒーローの頂点と言われている。
LDのインストに彼のその後が掲載されている。それによると、『キカイダー01』に登場するギルハカイダーと彼は全くの別人(別ロボット)。
サブロー(演:真山譲次
38話から登場。ハカイダーの人間の姿。全身黒尽くめのライダースーツに身を包み、黄色いマフラーをしている。頭にゴーグルを乗せているが、当初はサングラスを装着する予定だったのが、ヘルメットを被ってゴーグルを装着することになり、さらに最終的にゴーグルを乗せるということになった。
口笛を吹きながら現れてジローの弟を名乗り、ジローを疑うマサルを利用してジローを追い詰める。彼がマサルに渡したデスホイッスルは、サブローを呼ぶための笛である他、あらゆる機械の機能を停止させる特殊光線を発射可能。

ハカイダーのマスクはアップ用とアクション用と用意された。アップ用は眼と眼の間に小さい覗き穴があるだけだが、アクション用は目と口の間に四角い除き窓が開けられ、視界を大きく採る工夫がされている。

[編集] 白いカラス

ハカイダーの愛用バイク。動力源は原子力エンジンで最高時速は600キロ。車体はシートまで銀色に塗られている。燃料タンクと左右メーターにはハカイダーのマーク(×印)が入り、フロントフォークにサタンポットを搭載、そこからロケット弾を放つ。空中飛行も可能。なお、「白いカラス」とはカラスの中のはみ出し者を意味している。ベース車はカワサキマッハIII・750-SS H2(マッハIV)。

[編集] ハカイダーの武器

ハカイダーショット
高周波弾を撃つ多連装式銃。どんな機械も一発で破壊できるが、キカイダーに命中したことは無い。詳しくはハカイダーショットを参照。長身のハカイダーショットはハワイ公演の際、破損したらしい。
破壊剣
短刀。普段は左脚のブーツの中にセットしている(この装用の仕方をブーツナイフという)が、この剣を顔の前でかざす事によりハカイダーへと変身する。通常時は刃渡り10cmほどだが、顔の前でかざす際には刃渡り20cmほどになっている。キリギリスグレイやアカ地雷ガマに投げつけたりしたこともある。ジローとの格闘戦では逆手持ちで使用した。

[編集] ハカイダーの必殺技・能力

使用するのは、TV版のみ。

口笛
ギルの笛と同じ能力を持つ。
月面飛行蹴り
飛んで蹴る技。
地獄五段返し
空中での5回連続投げ。
ギロチン落とし
敵の首を足で挟んで脳天逆さ落としを決める。
コンコルド焔魔
設定のみ[1]。実際に劇中では使用されず。台本では上3つの必殺技を連続で放った後、トドメを刺すために使用していた。どんな技なのかは不明[2]
エアークラフト
キカイダー同様飛行できる。飛んで逃げるキカイダーを追いかけたり、また、サブローの姿で初登場した際にこれを使用してビルの壁面を垂直に歩いてきた。

[編集] キカイダーの協力者

光明寺博士(演:伊豆肇
本名、光明寺信彦。ロボット工学の世界的権威。ジローをはじめ、多くの人造人間を作った。
ダーク基地からの脱出した際に記憶を失い、ホットドッグ屋、タクシードライバー、警備員など次々に職業を変えながら全国各地を放浪する。記憶喪失となりながらもロボット工学者としての記憶と技術は潜在的に残っており、旅の中で出会った漁師の家のテレビを修理し、電気屋であっただろうと言われたこともある。負傷して気を失っているジローに遭遇し、近くに放置されていたダークロボットの腕を移植して応急修理したこともある(その善意が裏目に出る結果となったがミツ子によって対処された)。ドラマの終盤では脳をハカイダーに移植され、残った身体がダーク基地に保存された状態にあったが、ミツ子の手術によって元の身体に戻り同時に記憶も回復した。
光明寺ミツ子(演:水の江じゅん)
光明寺博士の娘。ダークでは父の助手としてアンドロイド開発にも携わっており、その経験から故障したジローを修理する技術を持つ(ただし、彼女の手に余る事もある)。当初はジローの事をさして意識していなかったが、やがて激しい恋愛感情を持つようになり、ジローが優しくした女性に嫉妬したり、(敵の目を欺くために)ジローと結婚式を挙げようとしたりした。
光明寺マサル(演:神谷政浩
ミツ子の弟。姉と共に父の行方を捜す。ジローを兄のように慕っている。
ジローに疑念を持っていた頃(39話)、サブローにデスホイッスルを渡される(特殊光線により「どんな機械の動きも止める」他、サブローを呼ぶ笛にもなる。サブローが使うシーンはない)。ジローが狂ったと思い、警察に引き渡そうとした。しかし「僕をバラバラにするがいい、君にまでに疑われて生きて居たくはない」というジローの悲痛な訴えを聞き、ジローを信じる事にした。
服部半平(演:植田峻
伊賀忍者服部半蔵の子孫を自称する私立探偵。ミツ子・マサルの姉弟を助ける。忍者としての実力は低く臆病そうにも見えるが、意外な活躍や行動力を見せ、キカイダーの危機を救う事も多い。
初期は金の為なら裏切る事もあったが、中盤以降はジローや光明寺姉弟の危機に身を挺して協力したり、最終回では囮も勤め、かなり役に立つ存在になっていた。愛車はスバル360。当初はミツ子に好意を抱いていた。

[編集] ダーク

世界各国に武器や兵器を販売する「死の商人」の組織。アンドロイドも商品の一つとして作られ、各国に売られている。しかしそれらの活動は資金調達の為の手段でしかなく、真の目的は世界征服であった。人類を憎悪する首領ギルの命令の下、大規模なテロや殺人を行なう傍ら、組織から逃走した光明寺博士の行方を追う。

[編集] プロフェッサー・ギル

ダークを率いるロボット工学者。演じるのは東映の名悪役安藤三男。安藤は「ギルは常に地下に潜んでいるから、顔色も悪いはずだ」と、青白いメイクを行い、さらに青い照明によって鬼気迫る表情でこれを演じている。

痩身蓬髪の怪人物で、杖に内蔵した悪魔笛でアンドロイドを凶暴化させ、支配する。冷酷な男で、裏切り者や失敗した者には容赦しない。戦いの激化と共に狂気の域に踏み込んでいき、最終話でキカイダーに追い詰められたギルは基地とともに自爆した。平山亨プロデューサーの著作によると、「本名はアレクサンドル・ポマレンコ、マサチューセッツ工科大学で光明寺とは同期であり、恋敵でもあった」とされるが、これは劇中での設定ではない。

番組開始前の雑誌撮影会では、安藤ではない別人がギルを演じている。当時発売された主題歌レコードのスチールなどには、この別人のギルの写真が使われている。

[編集] ダーク破壊部隊

ダークによって作られた動物型のアンドロイドたち。光明寺博士によって13体が作られたが(一部、本編には登場しなかった名前のアンドロイドがいる)全てキカイダーに倒された。それぞれの最期のシーンでは、爆発の後に残骸が地面に散乱する描写が多い(撮影に使用されたのはテレビの残骸など)。第14話からギル自ら製作した新破壊部隊が結成された。

TV版第1話で名乗りを上げたアンドロイド
グレイサイキング、グリーンマンティス、オレンジアント、ブルーバッファロー、イエロージャガー、
ブラックホース、ゴールデンバット、カーマインスパイダー、サソリホワイト(サソリブラウン)、
レッドスネーク(未登場)、スカーレットドック(未登場)、シルバーキャット、ピンクタイガー。
アンドロイドマン
ダークの戦闘員。なぎなたを武器として、大群で襲い掛かる。人間に変装することも可能。汎用型、女性型(二種類)など五つのタイプが存在する。
掛け声は最初期のみ「ダーク!」、後に「ギル!」へと変更。

[編集] その他の登場キャラクター

光明寺タロー
ミツ子・マサルの兄。既に死亡している。ジローはこのタローをモデルに作られた。(ただし役者は別)
ナレーター 岡部政明

[編集] 劇場版

飛び出す人造人間キカイダー(1973年3月17日公開)
脚本:長坂秀佳 監督:北村秀敏
登場アンドロイド・マダラスナトカゲ(声:増岡弘)、新生ダーク破壊部隊
東映まんがまつりの一編として上映。

一部がアナグリフ式と呼ばれる特殊な方式で撮影されたパート立体映画で、映画館に入場の時に赤・青のフィルター(劇場公開時は厚紙で作られたメガネで、右目・青、左目・赤のセロハンを貼ったもの)を手渡され、作品中のジローの合図でそのメガネを通して見ることで立体効果が得られるような仕様となっている。なお、映画館を出るときにメガネは回収された。

TVヒーロー立体映画が制作されたのは、1969年7月20日公開の『飛び出す冒険映画 赤影』以来4年振りだが、『赤影』は一部テレビ放送版を流用しているため、完全新作は初である。

「人造人間キカイダー DVD-BOX」のボーナスディスクや、2007年12月7日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」に収録されている。バラ売りDVDには収録されていない。

なお後年、東映チャンネルで放送した時には、冒頭に断り書きを付け、立体部分はモノクロ処理されて放送した。

[編集] 放送時期など

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌/挿入歌

主題歌のシングルレコードは16万枚を売り上げた[1]

オープニングテーマ
ゴーゴー・キカイダー
作詞 石森章太郎 / 作曲 渡辺宙明 / 歌 秀夕木コロムビアゆりかご会
エンディングテーマ
戦え!! 人造人間キカイダー
作詞 八手三郎 / 作曲 渡辺宙明 / 歌 秀夕木、コロムビアゆりかご会
挿入歌
ハカイダーの歌
作詞 石森章太郎 / 作曲 渡辺宙明 / 歌 水木一郎

ほか

[編集] 放送リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場アンドロイド
1972/7/8 1 恐怖のグレイサイキングは地獄の使者 グレイサイキング(声:田中康郎
7/15 2 怪奇グリーンマンティスは殺人鬼 グリーンマンティス(声:大宮悌二
7/29 3 呪いオレンジアントの死の挑戦 オレンジアント(声:増岡弘
8/5 4 悪魔のブルーバッファローが罠をはる ブルーバッファロー(声:田中康郎)
8/12 5 イエロージャガーの魔の手が迫る イエロージャガー(声:依田英助、人間態:穂積隆信
8/19 6 ブラックホースが死刑場でまつ ブラックホース(声:島田彰
8/26 7 怪物ブルスコングが大暴れ ブルスコング(声:大宮悌二)
9/2 8 カーマインスパイダーが無気味に笑う カーマインスパイダー(声:勝田久
9/9 9 断末魔! 妖鳥レッドコンドル レッドコンドル(声:和久井節緒
9/16 10 サソリブラウン人間爆発に狂う サソリブラウン(声:大宮悌二)
9/23 11 ゴールドウルフが地獄に吠える ゴールドウルフ(声:増岡弘、人間態:坂口徹
9/30 12 残酷魔女シルバーキャット シルバーキャット(声:今西正男
10/7 13 ピンクタイガーの遊園地襲撃 ピンクタイガー(声:大宮悌二)
10/14 14 大魔神ギンガメが三怪物を呼ぶ ギンガメ(声:和久井節緒)
再生ダーク破壊部隊13人衆
10/21 15 キンイロコウモリ呪いの陰 キンイロコウモリ(声:増岡弘、人間態:林ゆたか
10/28 16 女ベニクラゲが三途の川へ招く 女ベニクラゲ(声:京田尚子
11/4 17 アカクマバチ恐怖の人質計画 アカクマバチ(声:青森伸
11/11 18 クロカメレオン幻の大強奪作戦 クロカメレオン(声:増岡弘)
11/18 19 死神獣カブトガニエンジ参上! カブトガニエンジ(声:依田英助)
11/25 20 冷酷アオタガメのドクロ計画!! アオタガメ(声:和久井節緒)
12/2 21 残虐! ムラサキネズミの毒牙 ムラサキネズミ(声:神山卓三
12/9 22 シロノコギリザメ悪夢の12時間 シロノコギリザメ(声:上田耕一
12/16 23 キイロアリジゴク三兄弟見参! キイロアリジゴク三兄弟(声:和久井節緒)
12/23 24 魔性の女?? モモイロアルマジロ モモイロアルマジロ(声:坂井すみ江、人間態:司美智子)
12/30 25 ダイダイカタツムリ殺しの口笛 ダイダイカタツムリ(声:青森伸)
再生アンドロイド部隊(クロカメレオン、ピンクタイガー、ゴールドウルフ)
ミドリマンモス(声:増岡弘)
1973/1/6 26 ミドリマンモス地球冷凍作戦!! ミドリマンモス
1/13 27 バイオレットサザエの悪魔の恋 バイオレットサザエ(声:京田尚子、人間態:進千賀子
アカオニオコゼ(声:青森伸)
カイメングリーン(声:大宮悌二、人間態:潮健児
1/20 28 赤子を泣かすアカオニオコゼ! アカオニオコゼ
カイメングリーン
1/27 29 カイメングリーンは三度甦える カイメングリーン
2/3 30 アカネイカ美人女子大生を狙う アカネイカ(声:増岡弘)
2/10 31 ジローの死を呼ぶタコヤマブキ タコヤマブキ(声:清川元夢
アオデンキウナギ(声:丸山詠二
2/17 32 アオデンキウナギ魔の腕が光る アオデンキウナギ
2/24 33 兇悪キメンガニレッド呪いの掟 キメンガニレッド(声:大宮悌二)
再生カブトガニエンジ
3/3 34 子連れ怪物ブラックハリモグラ ブラックハリモグラ(声:増岡弘)
子ハリモグラ(声:遠藤薫)
3/10 35 ジローデンジエンドの最期! クロガラス(声:渡部猛
3/17 36 狂ったジローが光明寺をおそう クワガタブルー(声:増岡弘)
ヒトデムラサキ(声:和久井節緒)
3/24 37 ジローの弟 強敵ハカイダー! ヒトデムラサキ
3/31 38 ハカイダーがジローを殺す!
4/7 39 父の仇ジロー全国指名手配 アンコウブラウン(声:大宮悌二)
4/14 40 危しジロー! 機能完全停止!! キリギリスグレイ(声:渡部猛)
4/21 41 壮絶ジロー空中分解! アカ地雷ガマ(声:増岡弘)
4/28 42 変身不能!? ハカイダー大反逆! アカ地雷ガマ
白骨ムササビ(声:和久井節緒)
5/5 43 ジローの最後かダーク全滅か!? 白骨ムササビ

[編集] 映像ソフト化

収録。

  • 2004年12月10日DVD-BOXが東映ビデオより発売された。
  • 2008年4月21日7月21日にかけて単品のDVDが東映ビデオより発売された。全4巻の各2枚組で各巻10話(Vol.3は11話、Vol.4は12話)収録。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。
  • ハワイでは、日本版とは異なる東映公認のDVD-BOXがJNプロダクションより発売されており、日本版には無い伴大介氏のインタビュー映像やカラオケ、設定資料やクイズなどが収録されている。単品のDVDも発売されており、全9巻で各巻5話(Vol.9のみ3話)収録。パッケージにはジローやミツ子が掲載されている。
  • 2009年4月1日より、東映特撮BBアーカイブスにて全話配信されている。

[編集] コミカライズ

石森の漫画も広義のコミカライズではある。

[編集] 派生作品

  • 1995年にハカイダーを主人公とした映画『人造人間ハカイダー』(1995年:東映)が制作されている。いわゆるスピンオフ物だが変身ヒーロー物の悪役キャラを主役にした珍しい映画である。この映画以前に何度も映画やTVシリーズなどのハカイダー主演作品の話は出ており、『キカイダー大全』に1981年のTVシリーズ企画用に石ノ森が描いたカラーイラストが掲載されているが、オリジナル版とかなり違うデザインをしていた。主な変更点は、鼻があること・唇があること・頭の中に脳ではなく電子頭脳が入っていること・ブーツがメタリック仕様になっていることなどである。
  • 1998年にバンダイより石ノ森章太郎作品を原型師独自の解釈で一新したフィギュア『S.I.C.』シリーズが発売された。さらにこれらを元にした小説『KIKAIDER00』が月刊ホビージャパンにて連載された。VOL.1のキカイダーは石ノ森最晩年の時期であり、石ノ森自らが監修している。(デザイナー・造形は竹谷隆之
  • 原作者の石ノ森章太郎没後に2000年よりリメイク版の漫画『キカイダー02』(著 MEIMU)が角川書店のエースネクストにて連載された(エースネクスト休刊後に特撮エースにて連載再開)。また、2004年から2005年には『02』の続編『イナズマンVSキカイダー』も特撮エースにて連載された。(デザイナーはMEIMU)
  • 同じく2000年に『人造人間キカイダー THE ANIMATION』が制作され、2001年にはその続編となるOVAキカイダー01 THE ANIMATION』が制作された。ただし、この2作は、特撮版ではなく漫画版を元にしている。
  • 2006年に平和からパチスロ「人造人間キカイダーK」として発売された。
  • 2009年9月下旬発売された「レンジャーズストライク クロスギャザー」の第2弾として、本作のキカイダーとハカイダーが収録。

[編集] その他

  • 作中に登場する人造人間は劇中での製作順に01=イチロー(一郎)、キカイダー=ジロー(次郎)、ハカイダー=サブロー(三郎)と命名されているが、『人造人間キカイダー』の翌年に製作された同じ石ノ森章太郎原作による『仮面ライダーV3』及び『イナズマン』では主人公の名前がさらに風見「志郎」(シロウ)、渡「五郎」(原作ではサブロウ)と続いている。
  • ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』には、キカイダーがモンゴルで地獄拳士と戦っていたという設定で写真のみ登場している。
  • かつてテレビのツボで「人造人間キカイダー」を検証した際、TV版での登場人物の人間関係があまりにも複雑すぎて時間内では説明しきれず、翌週に続きをやっていた。
  • 第6話で大井競馬場でロケを行ったが、事前の了解を取らずにコース上で車やサイドマシーンを走らせてしまい、後でスタッフは管理者から大目玉を食らった。ちなみにこの時のダークロボットはブラックホースであった。
  • 第10話に登場するダークロボット・サソリブラウンが襲った研究所の建物は今では見る事が不可能な『ウルトラセブン』の第12話のアジトとして登場した百窓である。
  • 宮城県石巻市にある「石ノ森萬画館」には等身大のキカイダーの人形が設置されており、キカイダー誕生の場面が再現されている。
  • キカイダーのデザインは石ノ森自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作と自負している。テレビ番組「人造人間キカイダー」、「キカイダー01」以外の新しいキカイダーとしてキカイダー00(S.I.C.の「KIKAIDER00」として実体化されている)を主人公にした新作「キカイダー00(仮)」と「ロボコン」の映像化を何度も東映に企画を送っていたが、石ノ森の死後に映像化されたのは「燃えろ!!ロボコン」と「平成仮面ライダーシリーズ」のみで新しいキカイダーの実写作品はいまだにない。
  • 超人機メタルダー』は、主役のデザインを含めキカイダーのオマージュと言われる(劇中に登場するトップガンダーはハカイダーのオマージュ)。
  • 本作の脚本家の1人である長坂秀佳が製作総指揮を務めたゲーム『彼岸花』で、主人公が「デン・ジ・エンド!」と叫ぶシーンがある。

[編集] 脚注

  1. ^ 「長坂秀圭シナリオ集 さらば斗いの日々、そして」長坂秀圭 朝日ソノラマ
  2. ^ シナリオ集未掲載の第38話の台本にこの技の詳細が書いてあるはずである

[編集] 外部リンク

NET 土曜20時台前半
前番組 番組名 次番組
うなぎのぼり鯉のぼり
※20:00-20:56
人造人間キカイダー

最終更新 2009年11月30日 (月) 06:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【人造人間キカイダー】変更履歴

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