公営競技

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公営競技(こうえいきょうぎ)とは、公の機関がギャンブルとして開催するスポーツ競技の総称である。

目次

[編集] 日本

現在日本で開催されている公営競技は以下の4つであり、2008年10月17日現在、全国37都道府県に105場(うち重複1場)存在する[1]。主催者は特殊法人である中央競馬を除くと、地方公共団体あるいは一部事務組合であるが、いずれも全国規模の統括組織があり(特殊法人または財団法人)、中央官庁の管轄である。

これらは総合して「三競オート」と呼ばれる。全てパリミュチュエル方式により投票券が発売されており、勝利する競走対象を予想した投票券を購入して、予想が的中すれば配当金を受け取ることができる。

かつてはドッグレースを公営ギャンブルとして開催する動きがあったが、法案が成立しなかったため実現しなかった。

[編集] 歴史

日本の公営競技は、第二次世界大戦による戦災からの復興支援を主目的とした公営ギャンブルの一つとして開催され、長年にわたり地方財政の健全化に大きく貢献してきた(中央競馬は国庫納付金などを納めている)。

しかし、1990年代以降、いわゆるバブル経済崩壊による不景気、パチンコパチスロの隆盛およびレジャーの多様化の影響などにより収益が年々悪化し、収益事業であるにも関わらず赤字となるケースが増加するようになった。このため、電話インターネットによる投票システムの導入、広域に渡る場間場外を含む場外投票券売場(場外勝馬投票券発売所競輪場外車券売場競艇場外発売場)の拡充、高い配当金の期待できる新式投票券(馬・車番の2・3連勝単式投票券や「チャリロト」「Kドリームス」などの複数レースに渡る重勝式投票券)の導入などの方策が採られているが、収益悪化を理由に公営競技事業から撤退した自治体や、撤退を検討中の自治体が増加している。また、事業の民間委託に踏み切った自治体や、民間委託を検討中の自治体も増加している。

1992年の公営競技の売上高は過去最高額の8兆9320億円を記録したが、2005年には5兆2440億円、2006年には5兆1330億円、2007年には5兆0973億円、2008年には4兆9628億円と17年連続で減少し続けている。このうち、中央競馬は減少は69%にとどまっているものの、他競技はすべて50%以下まで売上が減少している。オートレース(31%)、地方競馬(39%)、競輪(42%)、競艇(45%)、の順に減少が激しい[3]

現時点において、以下の県には公営競技場が全く存在しない。(なお、戦後アメリカの施政下にあった沖縄以外の各県は、戦後に公営競技場が存在していたことがあり、競馬や競輪が施行されていた。)

また上記10県の内、長野県と沖縄県には場外投票券発売場も存在しない。宮城県においては仙台市郊外に場外投票券発売場が存在するが、仙台市内には1つもない。これは仙台市が長年官民共に治安悪化の防止の観点から公営競技の設置を断っているからである[要出典](参考:仙台都市圏#公営競技アレルギー)。

逆に、現時点において以下の県には全ての公営競技場が揃っている[4]

[編集] 中央競馬

詳細は「中央競馬」を参照

[編集] 地方競馬

詳細は「地方競馬」を参照

[編集] 競輪

詳細は「競輪」を参照

[編集] 競艇

詳細は「競艇」を参照

[編集] オートレース

詳細は「オートレース」を参照

[編集] 韓国

日本以外に公営競技が行なわれている国に韓国がある。韓国では、韓国馬事会法の下に競馬が開催され、競輪競艇法に基づき1994年から競輪および競艇も開催されている。オートレースの開催予定はない。売上げは競馬が8兆ウォン、競輪競艇が3兆ウォン程度である。

なお、日本、韓国以外にも何らかの形で競馬を開催する国は100ヶ国にも及ぶが(総売上は1000億ドル超)、多くの国ではジョッキークラブや競馬公社による開催、あるいは馬券発行を伴わないため公営競技ではない。

[編集] 歴史

韓国(朝鮮半島)における競馬は1898年頃から散発的に始められ、1922年には社団法人朝鮮競馬倶楽部が発足し、サラブレッドの生産も始まった。この頃の状況はほぼ日本における競馬の歴史に並行し、東京優駿(日本ダービー)優勝馬のトクマサが朝鮮半島で種牡馬として供用されている。しかし戦中戦後、半島北部の競馬場を全て失った上、日本、米軍によって競馬場が軍事転用された。そのうえ政情・経済が不安定だったことから社会は競馬どころではなく、一時サラブレッド競馬は完全になくなってしまった。転機となったのは1962年の軍事革命で、この年に韓国馬事会法が発令され再開、韓国公営競技の始まりとなった。

その後、1998年に第1回韓国ダービーが始められ、2004年にはグレード制を導入、2005年国際競馬統括機関連盟(IFHA)に加盟した。韓国馬事会は国際レース開催を視野に入れた国際交流を進めており、騎手に関しては短期免許制度を導入して日・米・オセアニアの騎手を受け入れているが、競走馬の外国遠征はほとんどない。国内でも外国生産馬の出走制限緩和と引き換えに2万ドル以下の購入価格制限を設けたほどで、韓国の競走馬生産や育成は未だ発展途上と言えるだろう。

また、サラブレッド競馬とは別に済州島ではチョランマルという済州島固有種のポニーによる競馬が行われている。この競馬は公営競技としての側面の他、韓国の天然記念物として指定されているチョランマルの種の保存が大きな目的として掲げられているという特色がある。

競輪は1994年にソウルオリンピック自転車競技場の跡地、競艇は2002年にソウルオリンピック漕艇場施設の跡地を利用して開始された。更に追加すると、ソウル競馬場もソウルオリンピック馬術競技場として建設された経緯を持つ。

[編集] 代表的な競走

[編集] 競馬

コリアンダービー、KRAカップマイル (G3)、農林省長官杯 (G2) の韓国三冠も設定されている。ただ2007年現在韓国は国際セリ名簿基準委員会(ICSC)においてPart3国に指定されており(Part2対象競走もない)、国際格付けは得られていない。

[編集] 脚注

  1. ^ 開催をしなくなる際には、「廃止」を正式に宣言する場のほか、「休止」という表現にとどめる場もある(北見競馬場岩見沢競馬場益田競馬場愛知県競馬組合による中京競馬場)が、本稿では、両者を区別しない。
  2. ^ 札幌競馬場中央競馬ホッカイドウ競馬が併催している。また、中京競馬場中央競馬愛知県競馬組合の併催であったが、愛知県競馬組合による開催は2002年度以降休止している。
  3. ^ 出典:財団法人社会経済生産性本部『レジャー白書2006』
  4. ^ かつては群馬県も全ての公営競技場が揃った県であったが、2004年12月に高崎競馬場が廃止されて群馬県から競馬場が無くなった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月16日 (金) 02:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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