南部の唄

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南部の唄』(なんぶのうた、英題名:Song of the South)は、1946年11月2日に公開された実写とアニメーションからなるディズニー映画である。『南部の歌(読み同じ)』と書かれることもある。

目次

[編集] 概要

原作は、ジョーエル・チャンドラー・ハリス著のリーマスおじさん(リーマスじいや)のシリーズ物語の「Uncle Remus; His Songs and His Sayings. The Folk-Lore of the Old Plantation(1880年)」と「Nights with Uncle Remus(1883年)」で、2冊には約100話の小話が収録されている。

映画は南部の農場を舞台に、白人の少年ジョニーと黒人のリーマスおじさんの心のふれあいを描く実写部分を軸に、リーマスおじさんが話すおとぎ話の部分がアニメーションとなっている。アニメと実写を併用した映画はこれ以前にもディズニーにおいては作られているが、実写部分をドラマの軸としたのは初の試みで、ディズニー初の実写映画として分類されることが多い。

1947年度のアカデミー賞では、ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-a-Dee-Doo-Dah)がアカデミー歌曲賞を、リーマスおじさんを演じたジェームズ・バスケット(James Baskett)が特別賞を受賞している。

全米黒人地位向上協会‎が本作品の黒人描写に対して抗議したため、アメリカでは1986年以降ディズニー側の自主規制により一度も再公開されておらず、ビデオも一度も発売されていない。日本ではかつてビデオおよびLDが発売されていたが、現在はともに廃盤となっている。2008年現在、日本およびアメリカにおいても正式なテレビ放送、およびDVD化は叶っていない。正式なソフト化を願うファンの声は特に本国アメリカにおいて強く、署名活動も行われているほか、海賊版DVDの映像が動画サイトに出回るなどしている。

カルフォルニアのディズニーランドとフロリダディズニーワールドマジック・キングダムおよび東京ディズニーランド (TDL)では、この作品を題材にしたアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」が設置されている。 TDLの最寄り駅である京葉線舞浜駅では「小さな世界」とセットで、発車メロディーとして南部の唄に入っている「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」を編集したものが使われている。(2008年4月15日から2009年4月14日の間は、TDL開園25周年にちなんで、キャンペーンソング『魔法の鍵〜The Dream Goes On』が使われていた。)

リーマスおじさん役のジェームズ・バスケットは、この作品でアフリカ系アメリカ人男優初のアカデミー賞受賞(特別賞)を果たしたが、受賞間もない1948年9月に、44歳で死去し、本作が遺作となった。もう一人の主役であるジョニー少年役のボビー・ドリスコル(Bobby Driscoll)も、この作品をキャリアの頂点として、その後成長するにつれ人気が落ちこみ、31歳で薬物中毒による悲劇的な死を迎えることになる。

[編集] あらすじ


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


少年ジョニーとその家族は、アトランタから南部の農場へ移住することになった。父親は仕事でアトランタへ戻ってしまい、寂しい思いのジョニーを慰めたのは、農場の下働きの黒人リーマスおじさんの昔話だった。

小さなうさぎどんが意地悪なきつねとくまを知恵でやりこめるリーマスおじさんのお話は、楽しく機知に富んでおり、ジョニーは黒人の少年トビーや隣家の少女ジニーと一緒におじさんの話にのめりこむのだった。しかし、ジョニーを素直で従順な少年に育てたいジョニーの母親は、ジョニーがリーマスの話に夢中になるのを快く思っていなかった。

ジョニーの誕生日パーティが催されたある日、隣家の少女ジニーは兄たちにひどく苛められて、迎えに来たジョニーの目の前でドレスをどろどろに汚されてしまう。パーティに行けなくなった2人の為に、リーマスおじさんは「うさぎどんの笑いの国」の話をして2人に元気を戻させるのだが、おとぎ話に夢中になってパーティを欠席したと怒ったジョニーの母親は、リーマスに2度とジョニーに近づかないように言い渡した。

リーマスが農場を出て行くと聞いたジョニーは夢中でリーマスを追うあまり、猛牛を囲った危険な柵をこえてしまい、跳ね飛ばされてしまった。うわ言でリーマスおじさんを呼ぶジョニーのために、リーマスは呼び戻された。おじさんがジョニーの枕元で手を握りながら得意の昔話をすると、ジョニーはようやく生気を取り戻した。母親は急を聞いて駆けつけた父親と一緒にジョニーに詫び、我が家をこそ「笑いの国」にしようと誓い合うのだった。

[編集] キャスト

  • リーマスおじさん(演)/ブレア・ラビットブレア・フォックス(声):ジェームズ・バスケット
  • サリー:ルース・ウォリック
  • ジョニー:ボビー・ドリスコル
  • ジニー:ルアナ・パットン
  • テンプティおばさん:ハティ・マクダニエル
  • ジョン:エリック・ロルフ
  • 祖母:ルシール・ワトソン
  • トビー:グレン・リーディ
  • フェイヴァーズ夫人:メアリー・フィールド
  • ジェイク・フェイヴァーズ:ジョージ・ノークス
  • ジョー・フェイヴァーズ:ジーン・ホランド
  • ブレア・ベア(声):ニック・スチュワート

[編集] 日本語吹き替え

キャストはポニー版ビデオ、レーザーディスク版のもの。バンダイブエナ・ビスタからもビデオが発売されているがキャストは異なる。バンダイ版とブエナ・ビスタ版はタイトルが本記事名の通り『南部の唄』となっているが、ポニー版とレーザーディスク版はタイトルが『南部の歌』となっている。

2009年現在、これらのメディアは前述の黒人描写の問題が理由で絶版のためいずれも入手は困難である。

なお、東京ディズニーランドスプラッシュ・マウンテンでのブレア・ラビットらの声優はポニー版とレーザーディスク版のキャストを起用している。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月5日 (木) 17:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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