小倉競馬場

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小倉競馬場
小倉競馬場スタンド
小倉競馬場スタンド
施設情報
所在地 福岡県北九州市小倉南区北方四丁目5-1
開場 1931年
所有者 日本中央競馬会
管理・運用者 日本中央競馬会
収容能力 有料指定席 (A/B):1,192席
シルバーシート:90席など
コース
周回 右回り
馬場 芝・ダート・障害
  

小倉競馬場(こくらけいばじょう)は、福岡県北九州市小倉南区にある、中央競馬を開催する競馬場1999年平成11年)に全面リニューアル工事を施した。芝生の根に直接散水する「セルシステム」といわれる装置を世界の競馬場で初めて採用した。

開催は通常毎年1月~2月、7月~9月の3開催24日間である。なお2005年度から夏期開催では薄暮競走を実施している(第1競走は10時20分に発走し、以後通常より30分ずつ遅らせて発走。メイン競走は第10競走で施行する)。

なおこれまでは検疫厩舎がなく、小倉競馬場で実施されるすべての重賞競走は国際競走に指定されていなかったが、2009年より小倉大賞典小倉記念北九州記念が、2010年より小倉2歳ステークスがそれぞれ国際競走に指定される。

2009年5月24日に釜山慶南競馬公園(釜山競馬場・韓国馬事会)と姉妹競馬場として提携書に調印した[1]

目次

[編集] アクセス

[編集] 歴史

1940年の小倉競馬場

現在の競馬場は1931年に建設された。現在の北九州市内ではじめて競馬が行われたのは1907年、東洋競馬会が遠賀郡戸畑町(現在の北九州市戸畑区)に建設した競馬場においてである。その後は小倉競馬倶楽部が1919年小倉市(現在の北九州市小倉北区)三萩野に建設した競馬場で行われていた。

[編集] コース概要

2007年までゴール板に使用されていた小倉祇園太鼓のモニュメント
パドック
パドックに描かがれた小倉祇園太鼓

東京競馬場中山競馬場京都競馬場阪神競馬場を除くローカル開催場では唯一、障害専用の周回コースを有する。戦前までは、馬場の中央で襷コースがX字状に交差する形態だったが、戦後の再開時に現在の襷コースのみの形態に変更された。

1998年頃の改修工事以前はスタンド前の障害は2つで、向正面に3つの障害が設置されていたが、1999年の改修工事以降はスタンド前の障害は3つになって、向正面の障害は2つになった。また、内馬場を横切る襷コースに、福島競馬場と同様の築山型バンケット(4号障害・高さ2.76m)と最後の直線コースに可動式障害(8号障害・高さ1.2m)を設置した。[2]

[編集] 芝コース

  • 一周距離:Aコース1615m、Bコース1633m、Cコース1652m(いずれも右回り)
  • 直線:293m
  • 幅員:30m(Aコース)
  • 距離設定:1000m、1200m、1700m(Aコース・Bコースのみ使用)、1800m、2000m、2600m
  • 出走可能頭数:1000m・1800m・2600mは16頭、1200m・2000mは18頭、1700mは14頭(いずれもAコース使用時)

[編集] ダートコース

  • 一周距離:1445m(右回り)
  • 直線:291m
  • 幅員:24m
  • 距離設定:1000m、1700m、2400m
  • 出走可能頭数:1000mのみ14頭、その他は16頭

[編集] 障害コース

  • 一周距離:1724m(周回コース1309m、襷コース415m)
  • 幅員:16~20m
  • 距離設定:2900m、3390m
  • 出走可能頭数:2900mは12頭、3390mは14頭

[編集] スタンド

メインゲート

1999年に改築されたスタンドは6階建てで、3階以上の座席が前面ガラス張りの屋内席となっている。3階・4階のゴール寄りが指定席、第4コーナー寄りが一般席となっている。4階席に一般席があるのは小倉競馬場のみである。5階はゴール寄りが馬主席、4コーナー寄りが指定席と来賓席、6階は4コーナー寄りのみで来賓席となっている。スタンド内は4階以外はすべて禁煙となっている。

[編集] 指定席

  • A指定席(喫煙) 4階のゴール寄り 410席 1,500円
  • A指定席(禁煙) 3階のゴール寄り 492席 1,500円
  • B指定席(禁煙) 5階の4コーナー寄り 290席 1,000円

いずれも入場料別。夏の開催時の先行発売を除きすべて当日発売で、JRAカードによる電話予約はできない。座席はいずれも2人掛けで各ペア席にチャンネル切り替え可能なモニターが1台という、近年改築されたJRAの競馬場では標準的なものである。それぞれの指定席に10席ずつPC利用のためのコンセントがあり、無線LANが利用できる。いわゆる中央4場のように、指定席すべてにコンセントがあるわけではない。

2009年3月までスタンド1階に地方競馬佐賀競馬専用発売窓口が設置されて中央競馬開催と重複する日に発売を行っていたが、現在は閉鎖され発売は行われていない。また、イベントも可能な「プラザ99」があり、スタンドが改築された1999年にちなんで、福岡県出身の漫画家松本零士のイラストが描かれた垂れ幕が掲げられている。

スタンド3階には無線LANが利用可能な無料休憩所がある。

[編集] 主な競走

GIII
JpnIII
J・GIII
特別競走


[編集] 備考

  • 民放では中継を行っていないRKB毎日放送福岡放送は賞を出していない。この点は新潟競馬場と同じ。
  • 西日本新聞社はスポーツ新聞名義で賞を出している。
  • スポーツ報知は九州では最後発だったこともあり、小倉においてはスポーツ紙で唯一賞を出していない。
  • 本州の競馬場では観客輸送にかかわる大手私鉄が賞を出しているが、本州以外で唯一の大手私鉄である西日本鉄道は経営面の問題もあり賞を出していない。[3]

[編集] レコードタイム

  • †は基準タイム。
  • 2009年9月6日終了現在

[編集] 芝コース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0.56.6 トーホウアモーレ 54kg 幸英明 2005年8月13日
1200m 1.08.0 エーシンホワイティ 54kg 福永祐一 2009年7月19日
1700m 1.45.2† サニーサイドアップ 53kg 千田輝彦 1999年11月28日
1800m 1.47.9 エイシンチャンドラ 54kg 安藤勝己 2005年8月20日
2000m 2.03.8† オリーブクラウン 53kg 横山賀一 1999年12月4日

[編集] 芝コース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0.56.6 サンデーミッチー 牝3 53kg 福永祐一 2000年7月15日
1200m 1.06.5 アグネスワールド 牡4 57kg 武豊 1999年7月17日
1700m 1.39.8 メイショウジェイ 牝4 55kg 飯田祐史 2009年7月18日
1800m 1.44.1 ダイタクバートラム 牡6 57kg 小牧太 2004年7月18日
2000m 1.57.8 スウィフトカレント 牡5 55kg 福永祐一 2006年7月30日
2600m 2.38.2 サムズアップ 牡3 56kg 鮫島良太 2008年7月26日

[編集] ダートコース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0.57.7 コウエイフラッシュ 54kg 和田竜二 2008年8月30日
1700m 1.48.5† ファインイレブン 54kg 松田大作 1999年12月11日

[編集] ダートコース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0.57.1 デンコウグラス 牝3 52kg 畑端省吾 2006年7月15日
1700m 1.41.8 サンライズキング 牡7 56kg 和田竜二 2006年8月27日
2400m 2.31.1 ステディーラブ 牡4 55kg 田中博康 2009年2月21日

[編集] 障害

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
芝2900m 3.07.1 ロングアキレス 牡4 60kg 植野貴也 2008年8月9日
芝3390m 3.40.5 バトルブレーヴ 牡6 61kg 菊地昇吾 2008年7月26日

[編集] 主な誘導馬

現役馬
引退馬

[編集] その他

  • 関西のローカルとして位置づけられているためか、それとも関東地区から最も遠い競馬場のためか、関東トップジョッキーの小倉競馬参戦はかなり少ない。ローカル競馬中心に騎乗すると決めている中舘英二や、勝ちに恵まれない若手騎手は別にしても、リーディング上位の横山典弘柴田善臣に小倉でお目にかかれることは滅多にない。ただし、夏の小倉開催には中舘、安藤光の参戦はほとんどない。一方武豊を始め、関西のジョッキーは多く参戦している。また関東馬の参戦も少ない。
  • 開催時期には山陽自動車道馬運車が行き交うようになる
  • 2005年まで中央競馬全10場のうち、各競馬場デビュー組から東京優駿優勝馬を出していないのは小倉競馬場だけであったが、メイショウサムソンの同競走制覇により全競馬場で優勝馬が出たこととなった。メイショウサムソンには小倉デビュー組からの三冠馬出現の期待が高まっていたが惜しくも成らなかった。
  • 中央競馬で唯一九州産馬限定競走が行われる(九州産サラブレッドの減少により、現在は2歳戦のみ実施)。
  • サラブレッドの生産頭数が少なかった昭和40年代前半まで、アングロアラブの2歳(当時は3歳)のみ、馬主が自由に購入した馬[4]を出走させる事が可能な競走が実施されていた。多くの馬が九州産[5]で、中央での競走を終了すると、各地の地方競馬に転出していった。
    • 九州産馬を多く抱えているのが、「テイエム」の冠名で有名な竹園正繼オーナーや「カシノ」の冠名の柏木務オーナーであり、1つの九州産馬限定レースに「テイエム」や「カシノ」の馬が多くを占めることも少なくない。種牡馬についても、近年はテイエムオペラオーサイレントハンターの産駒が圧倒的に多い。
  • 2007年7月14日の小倉競馬第2回1日の開催は、台風4号の接近による強風などで人馬に危険が及ぶと考えられ、7月16日に代替開催を行った。なお出馬投票のやり直しなどはなく競走番組などはそのままで開催した。
  • 2008年2月9日の「第42回小倉大賞典」(GIII)で、アサカディフィート(騙10歳)が前年に続く連覇を果たすと同時に、JRA史上初となる10歳馬の平地重賞競走制覇を果たした。
  • 長らくGI開催日に小倉開催がなかったが、2009年フェブラリーステークス開催日は、小倉開催が行われた。
  • 馬がゴールする瞬間に、ゴール板前で、コースに背を向け、テレビカメラの側を向いてジャンプする者が存在し、競馬ファンから顰蹙を買っている。但し近年は少なくなっている。
  • 1970年8月9日の第2競走障害オープン(距離2250m・良馬場)で2頭立ての競走が行われ、キングスピード(川越胖騎手)がブゼンエイトを破った。勝ち時計はレコードの2.24.6。馬券発売は単勝のみで配当金120円(1番人気)であった。2頭立ての競走は、今の所これが最後となっている。

[編集] ギャンブルシティ北九州・地域とのつながり

北九州市はオートレース以外の公営ギャンブルが揃っている全国でも珍しい自治体である(オートレースは飯塚市山口県山陽小野田市で開催)。これは、合併前の各市で行われていたものがそのまま残ったためである。

旧門司市による門司競輪は廃止されたが、旧若松市による若松競艇、旧小倉市による小倉競輪は残っている。競輪は小倉市が発祥とされており、小倉のギャンブルといえば競輪と言われているが、競輪場である北九州メディアドーム小倉北区にある。一方、小倉競馬場がある小倉南区は農村エリアもかなり広い。JA北九東部の本店も小倉南区内にある。このため、小倉南区では、むしろ中央競馬のほうが身近なギャンブルとして認知されている。

大規模な災害が発生した際には、小倉競馬場は北九州市により小倉南区における大規模防災拠点の一つとして位置づけられている。また普段でも、学校などの遠足を受け入れたり、地域行事の会場として使われている。最近では、小倉競馬場がある関係から、小倉南区を中心としたインフラ整備にも、JRAから法令に基づき費用の一部が援助されている(寄付金の形式)。

[編集] 脚注

  1. ^ 小倉競馬場と釜山競馬場(韓国)が姉妹競馬場として提携 JRAニュース
  2. ^ 新潟競馬場福島競馬場中京競馬場では芝コースに置き障害を設置して施行。札幌競馬場函館競馬場では障害競走を施行していない。
  3. ^ 西鉄は電鉄天神大牟田線が黒字だが、競馬観客輸送を担うバス事業は赤字である。賞を出している大手私鉄は京王電鉄(東京)、京成電鉄(中山)、名古屋鉄道(中京)、京阪電気鉄道(京都)及び阪急電鉄(阪神)。
  4. ^ 中央のアラブ系種の馬は、昭和20年代以降、抽選馬のみしか出走を認められていなかった。
  5. ^ 当時、九州はアングロアラブの大きな生産地であった。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月18日 (日) 12:04 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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