山梨交通

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山梨交通株式会社
Yamanashi Kotsu Limited
種類 株式会社
略称 山交
本社所在地 日本
〒400-0035
山梨県甲府市飯田三丁目2番34号
電話番号 055-223-0821(路線バス案内)
設立 1945年5月1日
業種 陸運業
事業内容 乗合バス事業、貸切バス事業、飲食業、自動車教習事業、不動産業 他
代表者 小澤 建雄(代表取締役社長)
資本金 9,600万円
主要株主 国際興業
主要子会社 山梨交通観光バス
山交タウンコーチ
山梨貸切自動車
関係する人物 小佐野賢治金丸信
外部リンク http://yamanashikotsu.co.jp/
  
山梨交通の高速バス
山梨交通の路線バス
運賃表は10円単位の表示

山梨交通(やまなしこうつう)は、山梨県甲府盆地内を中心とした路線バス網と首都圏・名古屋・関西圏への高速バスを運営するバス会社であり、国際興業の傘下にある。地元では「山交(やまこう)」の愛称で呼ばれている。

目次

[編集] 沿革

山梨交通は戦時中の企業統制により、山梨開発協会を中心に県内のバス会社数社と甲府駅前~甲斐青柳間の鉄道を運営していた峡西電気鉄道を統合して1945年(昭和20年)5月1日に誕生した。

その後、伊勢湾台風等により線路流出等の甚大な被害を受けて赤字に転落した電車線の廃止を1961年(昭和36年)1月の株主総会で表明し、1962年(昭和37年)6月30日をもって鉄道廃止、バス切り替えを行った。

なお、この過程で経営危機に陥った同社に対し、山梨県東山梨郡勝沼町出身で国際興業社主だった小佐野賢治が県内有力者数名に請われて株式を買い集めた。これに防戦する経営陣は西武鉄道会長の堤康次郎を担ぎ出して対応し、いわゆる経営争奪戦が行われ、この最中に開かれた株主総会では滅多に感情を表さない小佐野が会社側株主に取り囲まれる中怒声で「異議あり」を連発した。結局この争奪戦に勝利した小佐野が1961年(昭和36年)会長に就任。会社は国際興業グループの一員となった。

その後の経営は良好で一時は甲府~静岡間を直通する急行バスを静岡鉄道と共同で1時間おきに運転し、県中西部のほぼ全域をくまなく網羅していたがモータリゼーションと度重なる運賃の値上げ・減便で利用者が減少、1990年代には大規模な不採算路線の廃止・山交タウンコーチをはじめとする子会社への委譲も行われ、一部路線は増穂町や中富町(現身延町)などの町営バスに移管された。
現在では甲府市内と一部の郊外路線を除いては朝夕でも利用者が少なく、収益率の悪い路線バス事業から収益率の良い高速バス事業へとシフトしている。
また近年では、利用者底上げの為に学生定期券の大幅値下げと通学用1年定期券の発売や600円以上の区間の通学定期券は600円とみなして計算する等、主に学生を対象とした戦略に動いている。現在は通勤定期券も600円以上の区間を600円とみなして計算する制度が導入されている。

2000年2月28日より、高速路線以外の路線バスを対象に、独自のバスICカードの導入が開始された。現在では山梨交通本体とともに、山交タウンコーチ(静岡県内の路線を含む)でも利用可能になっている。2002年4月からは、世界で初めて国際ブランドのクレジットカードマスターカード)と乗車用カードが一体となった「山梨交通OMCカード」の発行も開始された。一方、高速路線の甲府~新宿線では、2008年3月19日からPASMOが導入されている。(車輌運用の都合上、一部高速車にはPASMO精算端末が搭載されていないので要注意→甲府駅・新宿西口以外の途中停留所でその車輌に当たったら現金精算となる。)

2006年2月より甲府駅から敷島営業所の区間で公共車両優先システムが導入された。これは当該区間を走行するバスの情報が山梨県警察の交通管制センターに送られ、交差点を通過する際に信号機意図的にコントロールして優先的に青にするシステムである。これにより当該区間の遅延解消を図るとともに、今後導入路線を拡大していく予定である。

運賃表示は旧来の運賃表示幕時代からの流れで、10円を1ポイントとして表示する独自の方式(ポイント方式)を採用しており(例:100円→「10」、1750円→「175」など)、路線バス車内には「運賃は10円単位です」という掲示が至るところに見られる。

[編集] 年表

  • 1917年(大正6年)6月 山梨自動車運輸株式会社を設立し、甲府駅 - 小笠原(現・南アルプス市)間のバス運行を開始する。
  • 1924年(大正13年)山梨自動車運輸は鰍沢乗合自動車を合併する。
  • 1925年(大正14年)2月1日 甲府電車軌道株式会社を設立する。
  • 1926年(昭和元年)7月 山梨公衆自動車株式会社設立する。
  • 1927年(昭和2年)6月 山梨自動車運輸と山梨公衆自動車、御岳開発組合が合併し、株式会社山梨開発協会を設立する。
  • 1929年(昭和4年)4月 甲府電車軌道が山梨電気鉄道に改称する。
  • 1938年(昭和13年)5月 峡西電気鉄道が設立される。
  • 1938年(昭和13年)6月 峡西電気鉄道が山梨電気鉄道を買収する。
  • 1945年(昭和20年)5月 山梨開発協会、峡西電気鉄道、身延自動車を合併し、百観音自動車、中央自動車商会、クラブ自動車、小澤照雄(小澤自動車商業(現・合同タクシー))、下部温泉自動車、若月荘を統合した山梨交通として事業を開始する。なお、契約自体は1943年11月に行われている。

[編集] 営業所

[編集] 現行営業所

営業所名 所在地 備考
敷島営業所 甲斐市島上条 山梨交通観光バスと施設を共有
伊勢町営業所 甲府市住吉 山梨貸切自動車と施設を共有
塩山営業所 甲州市塩山下於曽 山梨貸切自動車と施設を共有
鰍沢営業所 南巨摩郡鰍沢町 山交タウンコーチと施設を共有
  • 全車山梨ナンバー

[編集] 廃止・移管営業所

  • 貢川営業所‐1990年(平成2年)に竜王営業所と統合し、敷島営業所に移転。現在はコジマNEW甲府店として営業中。
  • 竜王営業所‐貢川営業所と統合し、敷島営業所に移転。
  • 湯村営業所‐1989年(平成元年)に竜王営業所へ移転。現在はオギノ湯村ショッピングセンターとして営業中。
  • 甲府貸切営業所‐貸切バス専用。
  • 富士吉田営業所‐2000年(平成12年)廃止。
  • 韮崎営業所‐現在は山交タウンコーチ韮崎営業所
  • 身延営業所‐現在は山交タウンコーチ身延営業所
  • 静岡営業所‐現在は山交タウンコーチ静岡営業所。
  • 芝川営業所‐貸切バス専用。
  • 東京営業所‐貸切バス専用。1971年(昭和46年)に国際興業へ譲渡。

[編集] 定期路線バス

[編集] 甲府エリア

基本的に循環系統一般系統に分かれている。循環系統は営業所から甲府駅へ向かい、そこから名前の通り周辺を一周した後に甲府駅へ戻り、そこから営業所へ帰るというパターンになっている。45系統「鰍沢営業所~十五所~アルプス通り~一高前線」を除き、全路線が甲府駅を発着または経由する。甲府駅を名乗るバス停は甲府駅南口(バスターミナル)甲府駅北口甲府駅陸橋の3停留所があり、ほとんどの路線は甲府駅南口を発着・経由するが、99系統は甲府駅北口を、10~15・18・67・68の各系統は甲府駅陸橋・甲府駅北口を経由する。また、16・17・62・66の各系統は塚原行きは甲府駅陸橋・甲府駅北口を経由し、伊勢町営業所方面行きは甲府駅北口・甲府駅南口を経由する。運転間隔にはばらつきがあり、伊勢町や貢川など住宅密集地を経由する路線は時間帯によっては数分間隔で走行しているが、系統によっては2~3時間間隔や1日数本しか走行しない路線もある。また、高頻度で運転している区間も最終のバスが20時台と早いところがほとんどである。

甲府エリアを走行している路線については甲府駅バスターミナルまたは甲府駅バス停を、詳細な区間については各営業所の項目を参照。

[編集] その他エリア

甲府以外にも塩山駅韮崎駅身延駅富士川駅などを起点とする路線バスがあるが、1980年代に整理・縮小されたうえ2000年代までにごく一部を除き山梨貸切自動車(塩山)や山交タウンコーチ(韮崎、身延、富士川)などといった子会社へ移管している。

路線や区間については各子会社の項目を参照。

[編集] 長距離高速バス

[編集] 中央高速バス

中央高速バスの歴史は古く、1959年に臨時急行バスとして新宿~甲府・昇仙峡間が開設。その後中央自動車道経由に変更されたうえで現在に至る。なお中央高速バスは京王電鉄バスグループの登録商標であるため、必ず京王電鉄バスグループとの共同運行との形をとっている。特筆すべきなのは諏訪岡谷線や伊那線といった山梨県内を通過する路線にも参入している(特に伊那線は山梨県内に停車地が存在しない)ことである。

愛称/路線名 運行区間 共同運行会社
新宿線※1 新宿高速BT新宿駅)⇔甲府駅湯村温泉※2 富士急平和観光京王バス東
身延線 新宿高速BT⇔南アルプス市役所身延山身延駅 京王バス東
諏訪岡谷線 新宿高速BT⇔上諏訪駅岡谷駅 京王バス東・フジエクスプレス諏訪バス
ジェイアールバス関東
伊那線 新宿高速BT⇔伊那市・駒ヶ根市 京王バス東・フジエクスプレス伊那バス信南交通
  • ※1:石和駅経由と甲府南経由がある。
  • ※2:湯村温泉へは1日3往復のみ。他は甲府駅発着。

◎甲府線トクワリきっぷが使用できない土休日は、諏訪岡谷線の双葉東・昭和⇔中央道八王子~新宿西口間の往復乗車券を甲府駅窓口・岡島百貨店オギノ店内の山交トラベル・コンビニ決済・ネット&クレジット決済等で‘事前購入’して節約→自宅から双葉東・昭和までは自家用車等でアクセス、するユーザーも多い。

[編集] その他高速バス

竜王・甲府 - さいたま線

中央高速バス以外の路線については1990年代まで開設されていなかったが、2000年に夜行高速バスとしてクリスタルライナーが開設され、それが成功すると次々と路線が開設されていった。現在は定期5路線、季節1路線が存在している(クリスタルライナーのみ昼夜便、他は昼便のみ)。また2007年11月1日には、同年6月の圏央道の続伸開通に伴い、かねて圏央道延伸直前の同年5月頃から路線開設を計画していた、川越駅・大宮駅方面への路線も運行を開始した。

愛称/路線名 運行区間 共同運行会社
クリスタルライナー 甲府駅⇔京都駅大阪梅田なんばあべの橋USJ※1 近鉄バス
名古屋ライナー甲府号※2 竜王駅・甲府駅⇔桃花台名古屋BT名古屋駅 ジェイアール東海バス
竜王・甲府 - 川越・さいたま線 竜王駅・甲府駅⇔川越駅大宮駅さいたま新都心駅 -※3
竜王・甲府 - 羽田空港線 竜王駅・甲府駅⇔羽田空港 京浜急行バス
竜王・甲府 - 成田空港線 竜王駅・甲府駅⇔成田空港 千葉交通
東京駅~清里・八ヶ岳高原線※4 東京駅八重洲口⇔清里駅野辺山駅・八ヶ岳高原ロッジ -
  • ※1:USJへは甲府駅発夜行便のみ。他はあべの橋発着。
  • ※2:山梨交通サイトでは「竜王・甲府 - 名古屋線」とアナウンス。
  • ※3:埼玉県側の予約・発券業務は、西武バスが担当している。
  • ※4:季節運転(夏季のみ)

[編集] かつて運行していた高速バス

愛称/路線名 運行区間 共同運行会社
清里・甲府‐横浜線 清里・甲府駅⇔横浜駅 京浜急行バス
長野 - 甲府線 竜王駅・甲府駅⇔長野駅善光寺大門 川中島バス
  • ※:現在運休中。

[編集] 車両

本項では、山梨交通およびグループ各社(山梨交通観光バス山梨貸切自動車山交タウンコーチ)についての車両概要を記述する。

[編集] 特徴

国際興業グループのため、純正車体のいすゞ車が中心である。山梨県が独自の補助金制度を導入していることもあり、天然ガスバス(CNGバス)の所属台数は2006年4月現在で27台に達し、1社単独では最大のユーザーとなっていた(地域子会社を含めた場合は富士急行グループが最大)が、路線の移管と同時にCNGバスが移籍するケースも見られるようになっている。リフト付路線車両も1993年に民営バスとして初めて導入した。またノンステップバスも積極的に導入されており、2000年以降に新車で導入された路線バス車両は静岡県内に導入される車両を除いて全てCNGノンステップバス(大型・中型とも)となっている。

以前は新車導入のみであったが、近年は主に移籍車を導入している。路線バスでは主に親会社の国際興業から大型バスが移籍してくることが多いが(2007年には大型ノンステップバスも移籍してきた)、川崎市交通局からの移籍車も少数ある。高速車・貸切車にはJRバス関東淡路交通などから譲受した車両もあり、特にイースタン観光からの転籍車は富士重工製車体である。また、夜行高速バスの運行開始にあたっては、近鉄バスから日野・グランデッカが転入した。さらに、2008年には国際興業大阪より日野・セレガが転入し、話題となっている。尚、一般路線の自社購入車で大型方向幕を採用した車両は、前面だけでなく後面も大型化している。

この他、コミュニティバスや循環バスの車両で、日産・シビリアン三菱ふそう・エアロミディクセニッツ車が在籍している。また、近年まで山梨観光自動車がいすゞ車以外を導入していた関係で、貸切車に三菱ふそう・エアロミディMMが1台だけ残存している。

なお、現在国際興業グループでは、子会社のバスを国際興業カラーに統一しつつあり、その先駆けとなったのが山梨交通だった。

[編集] 路線バス

車両の色は一部の路線バスは独自のカラーになっているがその他は国際興業グループのカラーになっている。当初は国際興業からの転籍車については薄いグリーンが草色となっている国際興業時代そのままのカラーリングであったが、CNGバス導入を機に黄緑色(国際興業ノンステップバスの色)に変更された。自社オリジナル車では曲線的なデザイン、転籍車は直線的なデザインとなっているが、2007年に転入したノンステップバスは国際興業在籍当時から黄緑色で曲線的なデザインである。

[編集] 高速バス

以前から国際興業標準色(ブルーリボンカラー)であるが、スーパークルーザーおよびガーラ導入後は、フロントガラス下部から側面にかけてをブロンズ色としている(SUPER CRUISERやGALAのロゴが入る)他、側面のロゴの書体も異なり、ぶどうのステッカー(クリスタルライナー専用車のみ甲府市の鳥であるカワセミ)を貼付しているため、国際興業グループ他社とは若干印象が異なる。一部の高速バスに武田信玄(風林火山)や身延山のシールが貼っている。

[編集] 観光バス

基本デザインは高速バス用車両と変わらないが、YBS T&L用(ガーラ)とヴァンフォーレ甲府用(スーパークルーザー→ガーラ)のみデザインが異なる。YBS T&L用は白地に山日YBSグループの赤いロゴが貼り付けされており、専らYBS T&Lのツアーのみに使用されている(YBS T&Lが車両を保有し、山梨交通に運行・整備を委託しているため)。ヴァンフォーレ甲府用は車両自体は山梨交通所有のため基本デザインこそ国際興業標準色であるが、側面のブドウの部分がヴァンフォーレ甲府のエンブレム、前面フロントガラス下部および側面後方部にはヴァンフォーレ甲府のロゴが貼付されている。さらに選手を乗せているときは前面フロントガラス上部に大型フラッグを掲出し、運転席部分にはヴァンくん人形が置かれている。なお、ヴァンフォーレ甲府が使用しないときは他の車両と共通して使用されている。

[編集] その他

60周年を記念して復元された旧塗色車両は、サントリーの製品「南アルプスの天然水」のテレビコマーシャルでも使用されている。また、TBSのテレビドラマ「だいすき!!」第6話でも登場している。

[編集] 関連会社

[編集] 参考文献

  • 「山梨交通60年史~甲府盆地の暮らしとともに」監修:山梨交通・発行:BJエディターズ

[編集] 外部リンク

マルチメディア
山梨交通に関連するマルチメディアがあります。
ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月27日 (金) 04:01 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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