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幌馬車

(ほろ)は、風雨や砂埃などを防ぐために車両などに取り付ける覆い。トラックオープンカー鉄道車両乳母車馬車などに用いられ、これを取り付けた馬車は幌馬車と呼ばれる。

目次

[編集] 鉄道における幌

列車車両間に使用されており、以下の2つの種類がある。

[編集] 貫通幌

南海6300系電車。先頭車の前面に見える四角いグレーのものが貫通幌

車両間の通路を構成する蛇腹状の覆いは貫通幌(かんつうほろ・主にターポリン製)といい、人が車両から隣の車両へと移動する際、安全に移動できるように設置されている。両側についている貫通幌を両幌、片側のみに付けられている幌は片幌といわれる。

両幌は両端に金属製の枠があり、これと車体側の枠とをつなげて使用する。多くの場合上部にはフックなどがあり、車体から外す、あるいは車体の片側に取り付けるなどの折りたたみ時にずれないようになっている。車体に固定する場合は回転式のハンドルのようなものが使われるが、鉄道会社によってそれが幌側についているもの(阪急電鉄など)と車体側についているもの(近畿日本鉄道)がある。

清掃に手間がかかったり、電車の場合は重くて整備しづらいことなどは貫通幌の難点といえる。そこで、この難点を解消する為に、最近では、自動貫通幌引出装置を搭載した車両が登場していたり、あらかじめ幌アダプターが搭載された車両が登場している。

外国の車両ではゴム製の太いパイプ状の筒を貫通路の上部と左右に配置し、連結時にゴムの弾性を利用して密着させるタイプのものがドイツで考案されており、このタイプの幌が広く普及している。日本でもこれに似たものは成田エクスプレス用の車両(253系電車)の先頭部に内蔵している。

[編集] つり幌

つり幌を使用した車両。 幌の左右上部に空気バネが取り付けられている。
京阪2600系電車(0番台)

貫通幌の一種で、構造は貫通幌の左右上に空気バネを取り付け、幌をそれにつりかけているものをつり幌という。旧式の幌であり、国鉄時代に製造された客車(12系14系24系50系等)や旧型車両(昭和20年代・30年代製造車両)によく採用されていた。他の例として京阪2600系電車0番台があり、2000年代後半においてもつり幌が採用されているが、同30番台には幌がついておらず、空気バネを取り付けるためのフックが貫通扉の左右上に残るのみである。  

構造上空気バネが邪魔で前が見えにくかったり、手入れや連結作業に手間がかかる等の理由で、近年つり幌を採用した新造車はあまりなく、現行車両も少なくなりつつあり衰退している。

[編集] 外幌

外幌の一種、全周幌新幹線N700系電車 外幌の一種、転落防止幌車両と車両の間に存在
外幌の一種、全周幌
新幹線N700系電車
外幌の一種、転落防止幌
車両と車両の間に存在

車両間の外側に設置される幌は外幌と呼ばれている。

  • 列車編成として空気抵抗やそれによる騒音を少なくするための一環として設置される。新幹線電車のものが代表例。
  • 車両間にプラットホームから利用者が転落するのを防止するためのもの。「転落防止幌」とも呼ばれる。このタイプの場合、転落防止が主目的のため、車両間が密着している必要はない。

[編集] 自動車における幌

京成バスの連接車両
神奈川中央交通の連接車両
  • トラックの荷台部分に架装して積荷を風雨や直射日光から保護するために使用する。荷台に幌骨と呼ばれる金属製の枠組を取り付け、その上から幌をかぶせて組み立てる。素材は綿ポリエステル製の帆布が使われている。荷室の後面のみが開閉できるものが多いが、カーテン状に側面からも開閉できるものや、アコーディオン式に折りたためるものなどのバリエーションがある。
  • オープンカーでは乗員が風雨や直射日光を避けるために車室上に装着する。電動格納式のものもある。詳しくはオープンカーを参照。
  • 連節バスでは鉄道車両と同様に、車体間を結ぶために使用されている。

[編集] 建築における幌

膜構造として分類される。

簡易なものでは溶接を用いて構築した鋼製フレームに幌をかけた店舗や住宅等の庇状のものがあり、大規模なものでは野球場の屋根を覆うものがある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年8月21日 (金) 15:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【幌】変更履歴

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