抗不安薬

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抗不安薬(こうふあんやく、antianxiety drugs)は、マイナートランキライザー(minor tranquilizer)とも言い、精神疾患に使われる向精神薬の一種である。弱い安定剤と言われている様に抗精神病薬と呼ばれるメジャートランキライザーと比べても作用や副作用は弱い。

抗不安薬には、神経に作用し、不安(恐怖)・緊張といった症状を緩和させる作用がある。睡眠時の緊張を緩和させる事から睡眠薬として利用される場合もある。パニック障害不安障害、ストレス障害(PTSD急性ストレス障害)など不安をともなう疾患に多く利用されている。また、症状によっては内科などでも処方され、手術の麻酔前に投与されることがある。

現在、日本国内において一般的に利用される抗不安薬は、ベンゾジアゼピン系とチエノジアゼピン系に分類されるものがほとんどである[1]

ベンゾジアゼピン系は以前によく使われていたバルビツレート系に比べ安全性が高く、副作用も比較的少ない。しかし、乱用すれば依存性が生じる恐れがあるため専門医による処方が必要である。特にデパスなど「短時間作用型」に依存性が高い傾向が見られ、メイラックスに代表される「超長時間作用型」では、依存性や禁断症状が少ない[2]

目次

[編集] 主な抗不安薬

  • 短時間作用型
  • 中時間作用型
    • ロラゼパム(商品名:ワイパックスなど)ベンゾジアゼピン系。
    • アルプラゾラム(商品名:ソラナックス、コンスタンなど)ベンゾジアゼピン系。
    • ブロマゼパム(商品名:レキソタン、セニランなど)ベンゾジアゼピン系。

[編集] 副作用

大半の抗不安薬はベンゾジアゼピン系であるために、ベンゾジアゼピン系特有の副作用がある。比較的安全と言われているが、アルコールとの併用は奨められておらず、ベンゾジアゼピン受容体の作用でベンゾジアゼピン健忘を引き起こす副作用がある薬剤もある。眠気を誘発するため、自動車の運転などと言った危険を及ぼす作業などは避けるべきである。また長期の服用で依存や急な断薬による離脱症状を起こす場合があるため注意が必要である。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬でまれにうつ病を悪化させることがある。

[編集] 関連文献

  • 上島国利著 『実地医家が知っておきたい 抗不安薬の知識と使い方 改訂3版』 ライフ・サイエンス ISBN 4898011896
  • 渡辺昌祐著 『抗不安薬の選び方と用い方 改訂第3版』 金原出版 ISBN 4307150503

[編集] 脚注

  1. ^ チエノジアゼピン系はベンゾジアゼピン系とは異なるが作用はほぼ同じである。
  2. ^ パニック障害研究センターからの論文集 特集・向神経薬の基礎知識と臨床応用 抗不安薬 貝谷 久宣 クリニカ,Vol.32,No.4,(2005) P22-27 http://www.fuanclinic.com/ronbun2/r_44.htm

最終更新 2009年8月15日 (土) 09:08 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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