日本漢字能力検定
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| 日本漢字能力検定 | |
|---|---|
| 英名 | Kanji kentei |
| 略称 | 漢検・漢字検定 |
| 実施国 | |
| 資格種類 | 民間資格 |
| 分野 | 教養・教育 |
| 試験形式 | 筆記・CBT |
| 認定団体 | 日本漢字能力検定協会 |
| 認定開始年月日 | 1992年 |
| 等級・称号 | 10 - 1級 |
| 公式サイト | http://www.kanken.or/index.html |
日本漢字能力検定(にほんかんじのうりょくけんてい)は財団法人日本漢字能力検定協会が実施する漢字能力に関する検定である。一般に漢字検定または漢検と呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
- 1975年(昭和50年)開始。1992年(平成4年)から文部省(現・文部科学省)の認定(認定制度廃止により、現在は後援)の資格となったこと、本検定を単位認定や入学優遇に使用する高校・短大・大学が増えてきたことにより最近では広く知られるようになってきた。また、本検定を重要視している企業もある。
- 2008年(平成20年)度には2,893,071人が受検し、近年では受検者数において実用英語技能検定をしのぐまでになった。ただし本検定の場合、同じ人が同時に4つまでの級を受検することが可能であり、また一部のファン(特に1級)の中には一度合格しても毎回受検する人が多いため実質の人数は受検者数より幾分少ないことは他の検定と異なる点である。
- 最近では日本に渡ってきた外国人が、日本語や漢字を学ぶために10級から受けるケースも増えている。
- 級が上がるほど使用頻度の低い漢字が出題されるため、準1級や1級のレベルでは本検定以外での使用例が非常に少なく、一般の漢和辞典にも載っていない読みや熟字訓も出題されている。
- 日本での漢字能力に関するもののため、中国や台湾では小学生が必修の常用漢字でも、出題範囲にないものがある。
- この他の漢字能力に関する検定としては、学文社・日本漢字検定協会(財団法人・日本漢字能力検定協会とは別個の団体)が毎年秋(9月または10月)に開催している漢字検定大会や日本ビジネス技能検定協会主催漢字検定(大原学園内部検定)がある。また、かつては東京漢字検定協会が実施する「漢字検定試験」や写研主催の「漢字読み書き大会」(後に「日本語と遊ぼう会」に変更)、毎日新聞社主催の実務漢字能力検定があったが現在は行われていない。
[編集] 検定級(括弧内はレベル、出題漢字数)
括弧内のレベルは日本漢字能力検定協会公表のものである。過去問題を見たら分かるように、1級及び準1級は内容が高度であるので、一般人は2級を取得したら十分といえる。
[編集] 1級
(大学・一般程度、○○字)常用漢字を含めて、約6000字の漢字の音・訓を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
- 常用漢字の音・訓を含めて、約6000字の漢字を読み、その大体が書ける。
- 熟字訓、当て字、対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
- 典拠のある四字熟語を理解すること
- 国字を書くこと(怺える、毟るなど)
- 地名・国名等の漢字表記(当て字の一種)を読むこと
- 常用漢字体と旧字体との関連を知ること
- 故事成語・諺を正しく理解する。
※約6000字の漢字は、JIS第二水準を目安とする。
ただし、上記の出題範囲のうち、2008年(平成20年)度の時点では「地名・国名等の漢字表記(当て字の一種)を読むこと」と「常用漢字体と旧字体との関連を知ること」に関する問題は実際には出題されなかった(2002年(平成14年)度第2回までは出題されていた)。一方、動植物名その他の熟字訓・当て字の読みを問う問題は依然として出題されている。一般的には用いない難解な漢字や読みが多く出題され、実用性や出題の根拠に疑問を呈されることもある(準1級も)。
[編集] 準1級
(大学・一般程度、2958字)常用漢字を中心とし、約3000字の漢字の音・訓を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
- 常用漢字の音・訓を含めて、約3000字の漢字を読み、その大体が書ける。
- 熟字訓、当て字、対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
- 典拠のある四字熟語を理解すること
- 国字を読むこと(峠、凧、畠など)
- 表外漢字を常用漢字に書き換えること
- 故事成語・諺を正しく理解する。
※約3000字の漢字は、JIS第一水準を目安とする。
ただし、上記の出題範囲のうち、平成18年度第1回からは、「表外漢字を常用漢字に書き換えること」の代わりに、二つの文に共通する常用漢字1字を答える問題が出題されている。1級同様、一般的には用いない漢字や読みが多く出題されるが、1級よりは使用頻度の高い漢字や読みが多い。2010年に常用漢字が191字増える予定であるが、このうち165字が準1級配当漢字である。このことから、準1級配当漢字の中には現代の日常生活で普通に用いられているものも多く含まれていると言える。
[編集] 2級
(高校卒業・大学・一般程度、1945字、他に人名用漢字)小学校・中学校・高等学校で学習する常用漢字を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。人名用漢字も読めるようにする。
- すべての常用漢字の読み書きに慣れる。特に高等学校で学習する音・訓を身につけ文章の中で適切に使える。
- 熟字訓、当て字を理解すること(海女/あま、玄人/くろうと、祝詞/のりと、寄席/よせ など)
- 対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
- 典拠のある四字熟語を理解すること(鶏口牛後、呉越同舟など)
- 部首の理解を深め、熟語の構成と意味を把握する。
ただし、人名用漢字そのものに関する出題は、現時点ではない。
[編集] 準2級
(高校在学程度、1945字)小学校・中学校で学習する常用漢字の大体を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
- 常用漢字の大体が読める。特に中学校で学習する音・訓を身につける。学年別漢字配当表の漢字およびその他の常用漢字300字程度を身につけ、文章の中で適切に使える。
- 熟字訓、当て字を理解すること(硫黄/いおう、相撲/すもう、草履/ぞうり、凸凹/でこぼこ、など)
- 対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
- 典拠のある四字熟語を理解すること(驚天動地、孤立無援など)
- 部首の理解を深め、正しく識別する。
[編集] 3級
(中学校卒業程度、1608字)小学校学年別漢字配当表のすべての漢字と、その他の常用漢字600字程度を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
- 約1600字の漢字が読める。学年別漢字配当表の漢字を身につけ、文章の中で適切に使える。
- 音読みと訓読みを正しく理解すること
- 熟字訓、当て字を理解すること(乙女/おとめ、風邪/かぜ、足袋/たび、雪崩/なだれ、など)
- 対義語、類義語、同音・同訓異字を正しく理解すること
- 熟語の構成、四字熟語を正しく理解すること
- 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと
- 部首を理解し、漢和辞典の使用に慣れる。
[編集] 4級
(中学校在学程度、1322字)小学校学年別漢字配当表のすべての漢字と、その他の常用漢字300字程度を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
- 約1300字の漢字が読める。学年別漢字配当表の漢字のうち900字程度の漢字を書き、文章の中で適切に使えるようにする。
- 音読みと訓読みを正しく理解すること
- 熟字訓、当て字を理解すること(小豆/あずき、時雨/しぐれ、土産/みやげ、大和/やまと、など)
- 対義語、類義語、同音・同訓異字を正しく理解すること
- 熟語の構成、四字熟語を理解すること
- 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと
- 部首を理解し、漢和辞典の使用に慣れる。
[編集] 5級
(小学校6年生修了程度、1006字)小学校第6学年までの学習漢字を理解し、文章の中で漢字が果たしている役割に対する知識を深め、漢字を文章の中で適切に使えるようにする。
- 配当漢字が読め、その大体が書ける。
- 音読みと訓読みを正しく理解すること
- 対義語、類義語、同音・同訓異字、四字熟語を正しく理解すること(豊年満作、郷土芸能など)
- 熟語の構成を知ること
- 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと
- 筆順を正しく理解する。
- 漢字の形を理解する。
[編集] 6級
(小学校5年生修了程度、825字)小学校第5学年までの学習漢字を理解し、文章の中で漢字が果たしている役割を知り、正しく使えるようにする。
- 配当漢字が読め、その大体が書ける。
- 音読みと訓読みを正しく理解すること
- 対義語、類義語の大体がわかること(欠点―短所、死去―他界など)
- 同音・同訓異字、三字熟語を正しく理解すること
- 熟語の構成を知ること(日照、上下、美人、読書、不明など)
- 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと(等しい、短いなど)
- 筆順、総画を理解する。
- 主な部首を理解する。
[編集] 7級
(小学校4年生修了程度、640字)小学校第4学年までの学習漢字を理解し、文章の中で正しく使えるようにする。
- 配当漢字が読め、その大体が書ける。
- 音読みと訓読みを正しく理解すること
- 対義語の大体がわかること(入学―卒業、得点―失点など)
- 同音異字を理解すること(健康、高校、広告、外交など)
- 三字熟語を理解すること(百貨店、軽音楽など)
- 送り仮名に注意して正しく書くこと(落ちる、登る、放すなど)
- 筆順、点画にも注意する。
- 部首の脚、構、繞を理解する。
[編集] 8級
(小学校3年生修了程度、440字)小学校第3学年までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
- 小学校第3学年までの学習漢字を読み、またその大体を書くことができる。
- 音読みと訓読みを理解すること
- 対義語の大体がわかること(勝つ―負ける、重い―軽いなど)
- 送り仮名に注意して書くこと(当たる、楽しい、後ろなど)
- 筆順、総画を正しく理解する。
- 部首のへん、かんむり、つくりなどを理解する。
[編集] 9級
(小学校2年生修了程度、240字)小学校第2学年までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
- 小学校第2学年までの学習漢字を読み、またその大体を書くことができる。
- 点画の長短、接し方や交わり方、筆順および総画を理解する。
[編集] 10級
(小学校1年生修了程度、80字)小学校第1学年の学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
- 小学校第1学年の学習漢字を読み、またその大体を書くことができる。
- 点画の長短、接し方や交わり方、筆順および総画を理解する。
[編集] 合格基準
- 1級、準1級…200点満点・80%程度の得点(実際には80%以上)
- 2級…200点満点・80%程度の得点
- 準2級、3級、4級、5級、6級、7級…200点満点・70%程度の得点
- 8級、9級、10級…150点満点・80%程度の得点
[編集] 受検者の増加と社会的傾向
2000年以降、急激に受検者が増加する。例えば2001年(平成13年)度の受検者数は180万人程度だったが、2007年(平成19年)度には270万人以上[1]となった。これに合わせ、協会のロゴマークは2007年(平成19年)度より「250万人の漢検」となった。
漢検の級所持者を優遇する企業・学校がある。また、漢字の読み書きが脳の訓練にも効果を発揮し、認知症防止に役立つことが提唱されることもある。『今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王』、『パネルクイズ アタック25』、『ネプリーグ』、『熱血!平成教育学院』、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』など漢字の問題を扱うテレビ番組が増えている。また、漢字ゲームソフトとしてニンテンドーDS(任天堂)というタッチペンにより直接漢字が入力できる携帯ゲーム機対応の協会公式ソフト・協会公認ソフト・協会協力ソフトが人気を集めている。また、加納喜光・出口宗和らによる『読めそうで読めない漢字』などの難読漢字に関する著書がベストセラーとなっている。
一方、2009年に問題が表面化した漢検協会の一連の儲け過ぎ疑惑によって、今後の漢検に対する協力を懸念する学校や企業も増えている。また同年4月、その疑惑の調査結果により文部科学省から平成21年度検定においては、本検定を後援しないこと及び成績優秀者に交付されてきた「文部科学大臣賞」を授与しないことが通知された。
[編集] 有名人合格者
1級・準1級・2級についてのみ、五十音順で挙げる。
- 準1級
- 2級
[編集] その他
- 1級・準1級受検志願者は、公開会場用願書が必要である。
- 以前の児童漢検初9級・初10級相当分が、現在は漢字検定9級・10級に編入されている。
- 実際には1級・準1級の場合、わずかながらもJIS第3・第4水準も含まれており、JIS第2水準の一部は含まれていない。
- 2級の出題範囲の人名用漢字については2004年(平成16年)9月27日より693字増えたが、それ以前からの人名用漢字285字。
- 個人受検の場合、年3回(6月、10月又は11月、1月又は2月、いずれも日曜日)ある公開会場で受検する。公開会場は、日本全国の主要都市約124ヶ所と海外約13ヶ所に設置されている。
- 団体受検の場合、準会場や団体公開会場で受検する。
- 団体受検において、受検者が100人以上の場合は成績優秀者に団体内賞が授与される。
- 2級のみ、合格基準に達していない場合でも合格になることがある。協会が想定していた合格率・平均点と誤差が生じた際に数点程度基準点より下がる(ここ数年は合格点155点のことが多い)。1級・準1級の場合はこの制度は適用されず、合格基準を1点でも下回っていた場合は不合格となる。
- 1級・準1級に合格すると、「日本語教育研究所」から「客員研究員」の応募用紙が賞状と一緒に送られてくることがある。これに応募するには好きな常用漢字を1字選び理由などを400字詰め原稿用紙6枚以内にまとめ、日本語教育研究所に送る。このとき新しくもらった賞状に加え、過去3回分の賞状に書かれている左端の番号を記入する必要がある。
[編集] 漢検CBT
パソコンを使って受検する、漢検CBTというコンピューターテストが実施されている。自己の都合に合わせて受検でき、また結果の通知が早いというメリットがある。以下にその概要を解説する。
- 受検可能な級は2〜7級。
- 検定日は月に1回〜毎日。検定会場によって異なる。事前予約制で定員がある。
- 解答は、漢字の読み問題はキーボードを(文字変換機能は無効にされている)、書き取り問題はペンタブレットを用いる。
- 出題範囲や内容、難易度、合格基準は一般の漢検と同じである。
- 合格者は一般の漢検と同じ認定が得られる(漢検CBT2級合格者は、漢検2級合格扱いになる)。
詳細は財団法人 日本漢字能力検定協会のサイトを参照
[編集] 脚注
- ^ 『日本漢字能力検定 過去問題集 1・準1級 平成14年度版』14ページ、『漢検過去問題集 1/準1級 平成20年度版』別冊14ページ
- ^ 『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』 2009年3月23日放送「みんなで漢字検定受けちゃうぞ3・漢字問題100問出題スペシャル」
- ^ 清水俊輔公式プロフィール
- ^ 杉上佐智枝公式プロフィール
- ^ 『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』 2008年10月13日放送「みんなで漢字検定受けちゃうぞ2・漢字問題100問出題スペシャル」
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月24日 (火) 14:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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