日産・GT-R

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日産・GT-R(にっさん ジーティーアール)は、日産自動車が製造・販売している自動車である。なお、生産は輸出仕様ともども栃木工場にて行われる。

目次

[編集] 概要

これまで日産のスポーツモデルの象徴であったスカイラインGT-Rの後継車種であり(第1世代のGT-Rから数えて6代目になる)、GT-Rシリーズとしては第3世代に当たる。車両型式は先代のR34型のスカイラインGT-Rからの通し番号となるR35型で、現行型のスカイライン(V36型)とは異なる。先代までは(基本的に)スカイラインクーペをベースにエンジンサスペンションを強化したチューニングカーであったが、R35型は車名から「スカイライン」が消滅[1]して車体やドライブトレインがすべて新開発となるなど、独立した車種となった。

R33型・R34型スカイラインの時代に、台数限定(各100台)ながらイギリスでGT-Rが販売されたという前例はあるが、左ハンドルを用意した世界規模での販売は、R35型が初めてとなる。

2007年10月24日に開催された第40回東京モーターショーで量産型の発表が行われ、日本では12月6日から発売されている。北米では12月のロサンゼルスオートショーで初公開された。

[編集] 歴史

GT-Rの歴史は、2001年10月24日、第35回東京モーターショープレスデーにおいて、当時のカルロス・ゴーンCOOの「These are three letters known globally: G, T, R.(日産広報部訳: 世界的に知られた3つの文字があります。それはG, T, Rです。」とのスピーチに続き、「GT-Rコンセプト」のアンベールが行われたことに始まる。その時点では、まだ新型GT-Rの開発が決定しただけで、仕様を含めた具体的な内容は全くの未定であった。その後2003年の、第37回東京モーターショーにおいて、「新型GT-R市販モデルの、2007年の発表と発売」が宣言された[2]

[編集] 発表前

2001年10月
第35回東京モーターショーに「GT-Rコンセプト」を出品。
2002年1月
北米国際オートショーに「GT-Rコンセプト」を出品。3月、第72回ジュネーヴモーターショーに「GT-Rコンセプト」を出品。8月、平成12年度の排ガス規制不適合により、ライバルであったトヨタ・スープラマツダ・RX-7等と共に、R34型スカイラインGT-Rが生産を終了した。その後は、日産社内でも異例とも言うべき箝口令により、多くの情報がもたらされることはなかった。
2003年10月
第37回東京モーターショーのプレス向け会見で、新型GT-Rの市販モデルの発表と発売が2007年秋になることが、カルロス・ゴーンCOOより明らかにされる。
2005年10月22日
第39回東京モーターショーに「GT-R PROTO」を出品。このプロトタイプはエクステリアデザインのみで、エンジンやトランスミッションは搭載されていなかった。フロントマスクこそ縦型フロントライトの革新的なデザインだったが、丸型テールライトやリヤデッキの形状など、R34型スカイラインGT-Rから踏襲した部分も多かった。
2007年6月
22日-24日にかけて、イギリスで行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)のヒルクライムスーパーカークラスに、デモンストレーション(賞典外)ながら、GT-Rのテスト車両が飛び入りで出走した。ドライバーを務めたのは日産の商品・経営企画担当取締役副社長のカルロス・タバレスであった。
2007年9月26日
車名を「日産・GT-R」とすることが正式に発表され、先行予約注文が開始された。日本国外での販売にあたり、インフィニティ・Gとの兼ね合いを考慮し、これまでの伝統を継承しながらもスカイラインとは別の道を歩むこととなった。同日から、グローバルサイト(日本語を含む6ヶ国語)の公開も開始された。
同時に、販売とアフターサービスを行う全国160ヶ所の日産ハイパフォーマンスセンターの設置も発表された[3]
10月21日
フジテレビ「新報道プレミアA」でGT-Rが初公開された。この時点ではまだバンパーに覆面が施されていた。

[編集] 発表後

2008年4月2日
イギリスで予約の受付を開始[4]
2008年7月7日
2009年モデルとして米国での販売を開始。
2008年8月29日
ニスモから「NISMOクラブスポーツパッケージ」が発売された。シャシーやマフラーなどのセットで、価格には取りつけ、セットアップ工賃が含まれた。また、車両保証も継続され、ホイール、バケットシート、チタンマフラーは、スペックVとのコラボレート商品だった。
2008年12月8日
小改良。最高出力・燃費を向上し、フロントナンバープレートの取り付け部分変更による5mmの全長短縮、燃料タンク容量の増加などがなされた。国産車のマイナーチェンジとしては異例の80万円以上もの大幅な値上げが行われた。
SpecV
 
SpecV
SpecV
2009年2月2日
GT-R SpecVを発売[5]。エンジンが専用チューニングとなり、スイッチを押すことで最大トルクが一時的に上昇する「ハイギヤードブースト」を搭載。さらに、カーボンセラミックブレーキ (NCCB: Nissan Carbon Ceramic Brake) の採用や後部座席を廃止し2シーターとしたことなどにより、基準車に比べ合計60kg軽くなった。また、SpecV専用特別塗装色としてアルティメイトオパールブラックを設定。サーキット走行を熟知したメカニックと専用の設備が必要になるため、日本では全国で7店舗での販売となる。通常のGT-Rが「マルチパフォーマンス・スーパーカー」と呼ばれ、どんな状況でも高い性能を発揮するクルマであるのに対し、スペックVは公道走行を目的とした「マルチパフォーマンス」の一部分を切り捨て、非日常域の走りに特化したGT-Rであると言える。販売価格は1575万円で、レクサス・LS600hLを抜いて日本車の最高価格を更新した。
2009年2月16日
中東日産により、中東での販売が開始される。域内に日産ハイパフォーマンスセンターが設置され、そこで取り扱われる。
2009年2月26日
NISSAN GT-R 認定中古車制度を開始。初度登録より3年以内、走行距離20,000km/年未満などの条件をクリアした車両を「認定中古車」とし、「認定証」が販売会社から発行される。認定中古車は、ハイパフォーマンスセンターまたは日産販売会社ごとに1店舗選ばれるNISSAN U-CARSにおいて販売される。
2009年3月21日
北米において2010年モデルを発売。最高出力が2008年12月の日本仕様車の改良と同様に5ps向上され、サスペンションやブレンボ製のブレーキも改良された。同時に新色「パールホワイト」を追加。
2009年4月1日
オーストラリアにおいて第1号車を納車[6]
2009年4月9日
イギリスにおいて第1号車を納車。2008年4月の予約開始から1年で約1,250台の受注を獲得した。販売・メンテナンスはイギリス国内11か所のハイパフォーマンスセンターで行われる[4]
2009年5月14日
オーナー向けロイヤリティプランを開始。車両維持費の低減を図るため、消耗部品価格の引き下げを行い、2007年、2008年モデルに対しては2009年モデルに採用されたトランスミッション制御ロジックへの無償でのリプログラミングを開始した。また、2009年モデルのサスペンションセット、ブレーキパーツ、アルミホイール、および、Spec Vのアルミホイールなどの各種部品の販売を開始した[7]
2009年7月14日
韓国日産を通じて韓国での発売を開始。限定35台。
2009年10月21日
一部仕様変更(12月7日発売開始予定)。4ダイバーシティアンテナを装備した地上デジタルチューナー内蔵HDDカーウィングスナビゲーションシステムを採用。フロントサスペンションのショックアブソーバーとスプリング精度を向上し乗り心地をよくしたほか、リアサスペンションのラジアスロッドブッシュの剛性も向上された。また、「Spec V」に採用の冷却ダクト付リアディフューザーを全グレードに拡大採用し、リア周りの冷却性能を高めた。「Spec V」ではリアサスペンションのショックアブソーバーの特性を変更。このため、標準装備のタイヤをダンロップ製に変更し、従来のブリヂストン製タイヤはメーカーオプションとなった。全グレードで触媒セルを通気抵抗の少ない六角メッシュに変更し、低中速域のエンジンレスポンスを向上した。
2010年
欧州においてSpecVの発売を予定[8]。また、中東においても発売が予定されている[9]

[編集] 初代 R35型(2007年-)

日産・GT-R
R35型
フロント
リア
室内
乗車定員 4 (2+2) 人
2人 (SpecV)
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン VR38DETT型 3.8L V6 ツインターボ 480/485ps
変速機 6速AT
(GR6型デュアルクラッチトランスミッション
駆動方式 4WD
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク
全長 4,655mm( - 2008年12月)
4,650mm(2008年12月 - )
全幅 1,895mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,780mm
車両重量 1,740kg
1,680kg (SpecV)
タイヤサイズ 前255/40ZRF20
後285/35ZRF20
先代 スカイラインGT-R
-このスペック表は試行運用中です-

日本での販売価格は発売当時777万円からとなり、12月6日より販売を開始した。日本仕様ではベースモデルに加え、専用の内装色とレザーシートが選べる「ブラック・エディション」、BOSEプレミアムサウンドシステムや盗難防止装置を標準装備する「プレミアム・エディション」が用意される。

[編集] メディアへの露出

2007年10月24日、第40回東京モーターショーのプレスデーで除幕、車種の全貌が明らかとなった。発表前にはメディア向けの技術説明会が行われ、さらに、異例とも言える、ワールドプレミアを直前に控えてのメディア向け事前発表会も行われた。

10月30日テレビ東京系の日経スペシャル ガイアの夜明けで、GT-R開発の模様の一部が取り上げられた。

その反面、テレビCMは一切製作・放映されておらず、新聞広告なども掲載されていないが、一方でプレイステーション3用ソフト「グランツーリスモ5プロローグ」のテレビCMには登場している。

[編集] エンジン

詳細は「日産・VR38DETT」を参照

エンジンは、VR38DETT型 3.8L V6 ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は480ps (353kw) /6,400rpm(2008年12月の小改良以降は357kW (485ps) /6400rpm)、最大トルクは60.0kg·m (588N·m) /3,200 - 5,200rpmである。

[編集] デザイン等

このR35GT-Rでは第三世代GT-Rの初期モデルとしてデザインもR34型で見られた武骨なデザインは抑えられているが、全長及び全幅など大幅に増えている。

車内においては、340km/hのスピードメーターとタコメーター、ギア数表示が装備されている(なおR34GT-Rの場合タコメーターが左でスピードメーターが右と言う方式を採っていた)。

また、このR35型でもR34型スカイラインGT-Rの特徴の1つとも言えるマルチファンクションディスプレイ(MFD)を引き続き搭載、R34型に搭載されているMFDよりも大型で多機能なものとなった。MFD画面のデザインはグランツーリスモシリーズを開発しているポリフォニー・デジタルが担当した。

エンジンの始動・停止は、センターコンソールにある赤いボタンで行う。 ドアノブは収納式となっており、外側からドアを開ける際にはノブを押し込み、反対側から突き出てきたノブを引き開ける形をとっている。

なお、字光式ナンバーを付けることはできない。

[編集] ドライブトレイン

日産・PMプラットフォーム」も参照

従来のATTESA E-TSを踏襲[10]。また、クラッチトランスミッショントランスファーを車両後方に置き、リヤデフと一体化させた「独立型トランスアクスル4WD」を採用。フロントミッドシップに配置されたエンジンと合わせて「プレミアム・ミッドシップ・パッケージ」と呼ばれている。また、機械式1.5WayLSD(リミテッドスリップデフ)をリアデフに持つため、サーキット走行が容易である。

トランスアクスルの後輪駆動車は数多く存在し、クラッチとトランスミッションをリアに配したものもFR時代のアルファロメオなどに存在し、トランスアクスル式4WDについても1980年代にデリバリーされたフォード・RS200によって実現されているが、RS200のドライブトレインではクラッチはエンジン側に装着されているため、クラッチトランスミッショントランスファーをセットでエンジンから独立させた「独立型トランスアクスル4WD」としては世界初となり、これに関しては日産が特許を取得している。このレイアウトは軽量でイナーシャが少なく、また振動吸収性が高いカーボンFRP製のプロペラシャフトなしでの成立は難しかった。また、全天候型スーパーカーを標榜するGT-Rゆえ、「VDC-R」と呼ばれる、3つのモードを持つ、専用チューニングの横滑り防止機構を装備する。

トランスミッションは非プラネタリーギア式(通常のはす歯常時かみ合い式)の6速オートマチックトランスミッションを採用。ボルグワーナーの6プレートデュアルクラッチシステムを採用し、1,3,5速、2,4,6速それぞれに湿式多板クラッチを備え、最速0.2秒での自動変速が可能である(Rモードにおいて)。デュアルクラッチはボルグワーナーから購入しているが、トランスミッション自体の生産とチューニングは日産で行っている[11]。変速用のオイルポンプは高容量で、その作動音は日産の社内基準値を超えているが、この短い変速時間を得るため(騒音よりパフォーマンスを優先した結果)、特認扱いとなっている。

[編集] リミッター

ナビゲーションシステムと連動させた国産車初のスピードリミッター解除機能(国土交通省承認済み)も持つ。日産が登録したサーキット(十勝インターナショナルスピードウェイSUGO仙台ハイランドレースウェイエビスサーキットツインリンクもてぎ筑波サーキット富士スピードウェイ鈴鹿サーキット岡山国際サーキットオートポリスなど)の特定エリアに入り、ナビゲーションの操作(この際、「保証の対象外となる事を承諾する」旨のメッセージが出るが、ハイパフォーマンスセンター(後述)で所定の点検整備を行えば保証は継続出来る)をすることにより、180km/hを超えるスピードを出すことが可能である。なお、リミッターに装着されたメモリには随時、車両の速度が記憶されるようになっており、不正な手段によるリミッターカットが整備時にチェックできるシステムが取り入れられている。

[編集] 足回り

第一にサスペンションは、前:ダブルウィッシュボーン式、後:マルチリンク式ビルシュタインとの共同開発による電子制御式ショックアブソーバー「Bilstein Damptronic」を採用し、「R」「NORMAL」「COMFORT」と3つのモードを選択することが可能。大入力を支えるサスペンションメンバーは、ヨロズ製でパイプを主要骨格とし高剛性化を図り、高精度のサスペンションジオメトリーおよび軽量化に寄与している。

ブレーキは、前後380mmのフルフローティング ドリルドローターに、フロント対向6ポット リヤ対向4ポットのブレンボ社製モノブロックブレーキキャリパーをラジアルマウントで装着しており、ノーマル状態でもサーキット走行に適応できる状態となっている。

タイヤは、日産車としては初めてランフラットタイヤを標準装備としている。標準ではダンロップ社製「SP SPORT 600 DSST」を装着し、メーカーオプションでブリヂストン社製「POTENZA RE070R」が選択できる。このランフラットタイヤは、走行中にタイヤがパンクしても80km/hの速度でおよそ80kmの距離を走行可能である。

純正タイヤ(夏タイヤ)は以前、日産以外でも購入が可能であったが(厳密には日産を通して購入したタイヤでなければ同等品であってもアフターパーツ扱いになり、所定の点検を受けないとメーカー保証が継続されない)、ある時期から日産ディーラーでの専売扱いに変更された。その後、純正タイヤ価格の引き下げがなされたが、タイヤについての今後の動向は不明。

また冬季用タイヤとして、ブリヂストン社製「ブリザックLM-25」をベースにランフラット化されたGT-R専用のスタッドレスタイヤが純正オプションとしてラインアップされる。ダンロップも専用のスタッドレスタイヤを用意している。

ホイールは、F1SUPER GTなどのモータースポーツ用ホイールで実績のあるRAYS社と共同開発した鍛造20インチアルミホイールを採用。タイヤのリムずれを防止するためのローレット加工が施されている。

また安全上の理由から、日産自動車ではGT-R専用のホイール及びタイヤ以外の装着は認めておらず、タイヤの脱着も「ハイパフォーマンス・センター」(後述)にて使用したタイヤを切断して新しいタイヤに装着する手順が必要となる。しかし、各種タイヤメーカーやホイールメーカーの広告写真にGT-Rが採用されている場合も多く、またチューニングショップのデモカーの中にはホイールは社外品に交換していてもタイヤはGT-R標準装着品を再装着する例が多い。

[編集] ハイパフォーマンス・センターでの整備

GT-Rの整備や点検は、独自の研修を受けた認定メカニックが存在する「ハイパフォーマンス・センター」に限られる。というのも、かつてのスカイラインGT-Rがノーマルの2倍以上もの高出力マシンに改造されてきた実例を踏まえて、これらを防止する目的で純正のタイヤやエンジンオイル(他の日産車と異なり、指定エンジンオイルはモービル1・RP(レースプルーブン)である)の交換まで、細部まで徹底してハイパフォーマンス・センターで行えるようにハード・ソフト共に整えられていることが特徴である。

そのため、純正以外の部品を他店もしくは独自に装着した場合は保証の対象外となるのである。

また一般にはGT-Rの部品は市販されてないため「ハイパフォーマンス・センター」での整備を行なわないと車両のコンディションの維持は難しい状況となるが、日産ワークスであるNISMOからは保証の対象となるチューニングパーツ(多くはSpec-Vと同等の性能・品質を維持している)が販売されているほか、保証対象外になるものの多くの社外アフターパーツメーカーからも外装・電装系や吸排気系のチューニングパーツが開発され発売されている。

この特徴的な整備体制や保証体制が自動車業界関係者の間で話題になった。維持費の高さや多数の制約はスーパーカーといえども批判的に捉えられる面もあり、後に純正部品の価格引下げなどの維持費低減策が講じられた。

保証を無視して改造に踏み切るユーザーも少なくないが、エンジン単体の価格は車両本体価格からすると非常に割高であり、不正な改造により万一故障した場合はユーザー負担での高額な修理になる。ほかの車種でも純正部品の使用と適切な定期点検を受けることがメーカー保証の前提となっている場合が多く、GT-Rだけが特別なわけではないが、ほかの車種ではタイヤ等を社外品に交換しても保証が受けられなくなる可能性はかなり低く、GT-Rの制約は非常にストイックである。

[編集] 外国雑誌による計測

日産によれば、GT-Rの最高速度は192マイル/h(309km/h)である。米Motor Trend誌によれば、最高速度195マイル/h(313.8km/h)を記録した。また、加速性能では、0-60マイル/h(96km/h)においてlaunch controlを使用した場合は3.2秒、使用しない場合は3.9秒(北米2010年モデルでは3.5秒)を記録した。Car and Driver誌によれば、0-1/4マイルを11.5秒、到達時の速度は200km/hだった。Evo誌によれば、0-100-0マイル/hは13.9秒、Autocar誌によれば、0-100マイル/hは8.5秒だった。

[編集] レース活動

[編集] SUPER GT

[編集] 2008年

SUPER GT GT500仕様

2008年1月、日産自動車はSUPER GTのGT500クラスに2007年までのZ33型フェアレディZに代わり、2008年シーズンからGT-Rで参戦することを発表した[12] 。車体は特認車両として2009年のレギュレーションを先取りし、大幅な改造がなされたが、エンジンは引き続きVK45DEをベースとした4.5L V8エンジンを使用し、ニスモホシノレーシングハセミモータースポーツKONDO Racingに計5台を供給する。なお駆動方式は、旧スカイラインGT-Rで全日本GT選手権に出場していたときと同様、オリジナルの4WDからFRに変更されている。

参戦車両は、2007年12月2日のニスモフェスティバル2007で公開され[13]、2008年1月11日から開催された東京オートサロンでカラーリングが発表された。さらに、SUPER GTオフィシャルセーフティカーとしても、GT-Rが全戦で使用される[14]

GTデビューとなった2008年3月16日鈴鹿サーキットで行われた開幕戦では圧倒的な速さを見せ、デビューウィンをXANAVI NISMO GT-R、MOTUL AUTECH GT-Rの1‐2フィニッシュで飾った(ちなみに3月15日の予選ではカルソニックインパル GT-Rが3位に入り1-3位グリッドを独占したが、同車は本戦でクラッシュしている)。

デビュー2戦目の岡山、4戦目のセパンでも1-2フィニッシュを飾った(XANAVI NISMO GT-RはGTにおいて10年ぶり2連勝を飾った)。

XANAVI NISMO GT-Rはシリーズ中盤勢いを落とすものの、開幕2連勝を含む3勝を挙げ、ドライバーズタイトルを獲得した。また、GT-Rとしては年間7勝を挙げ、車種別の年間最多勝記録を更新した。

[編集] 2009年

2年目となる2009年は、NISMOから参戦する車両が前年の2台から1台に減少し、全部で4台体制での参戦となった。ちなみに同年は夏場のコックピット内温度上昇への対策として、シーズン途中の第4戦から、レーシングカーとしては極めて珍しくエアコンを搭載している[15]

3月22日岡山国際サーキットでの開幕戦は3番グリッドからスタートしたKONDO Racing HIS ADVAN KONDO GT-Rが雨のレースを制し、昨年からの連勝を5に伸ばした。その後第3戦(NISMO)・第4戦(ハセミ)・第5戦(NISMO)でもGT-Rが勝利を飾っている。その後もNISMOは順調にポイントを稼ぎポイントランキングトップで最終戦を迎えるが、最終戦ではトラブルもありノーポイントでフィニッシュし、2年連続のタイトルを手に入れることはできなかった。

[編集] SUPER GT以外

NISMOから2008年、パーツやMOTULの特殊オイルの開発のために十勝24時間レースに参戦し、総合21位で完走した。前述の通りSUPER GTにおいては駆動方式をFRに変更しているため、オリジナルの4WD機構を維持した形でのレース参戦はこれが初となる。

2009年より、FIA-GT選手権のGT1クラスに参戦することが正式に発表された。しかし、テスト的な参戦である事と、2010年から適用される新車両規定に則ってマシンが製作されたため、賞典対象外車輌としてのエントリーとなる。マシンのメンテナンスはイギリスのギガウェーブ・モータースポーツが手掛け、ミハエル・クルム、ダレン・ターナーの二人によってドライブされる。開幕戦シルバーストーン・サーキットは予選11番手からスタートしたが、リアサスペンションにトラブルが発生し、完走は果たせなかった。第二戦はスキップし、第三戦オッシャースレーベン、そしてその後のスパ・フランコルシャン24時間レースに出場を予定している。

[編集] ラップタイム

2008年4月17日ドイツニュルブルクリンク(北コース)で、データレコーダーとビデオを搭載し市販車よりも車重が50kg重い状態で、開発ドライバーである鈴木利男が運転したGT-Rが、7分29秒3という当時の市販車最速タイムを記録した。

このタイムに関してポルシェから疑惑の声が上がり、ポルシェがアメリカで購入した車両でのテストを行った結果、タイムは7分54秒となった。また同時に計測された911ターボのタイムは7分38秒、911GT2のタイムは7分34秒であった。しかし、両車の性能は様々なメディアにおいて比較されており、互角であることが明白であるため、GT-Rと911にこれほどの差がつくのは不自然である[16]。 また、北米仕様車と鈴木がタイムを更新した日本仕様車は装着するタイヤやトルクなどに違いがあるが、北米日産のニール・リーヴはそれでも25秒の差が生じるのは考えにくいと語っている。

このポルシェの異議に対し、日産側はタイム計測に用いた車両が市販車であると公式に反論し[17] 、テストの模様は『ベストモータリング』2008年7月号に収録されておりビデオがラップタイムの証拠になると主張している。

また、ポルシェ側からは、計測時にセミスリックタイヤを装着していたのではないかといった疑問が呈されたが、実際にテストに使用されたタイヤに関しては、製造元の住友ゴム工業がテスト終了後に撮影したタイヤの写真を報道向けに公開している[18]

「ベストモータリング」による筑波サーキット[19]ツインリンクもてぎ[20]の両コースでのサーキットバトルでは、レースのため前走車などの要因があり単純比較はできないがGT-Rが911ターボをラップタイムで3秒以上の大差をつけている。

なお、ニュルブルクリンクでの市販車最速タイム記録は、後にシボレー・コルベットZR1、ダッジ・バイパーSRT-10によって更新された。

その翌年の2009年4月16日には、オプションのダンロップ製SPスポーツ600DSSTタイヤとレイズ製アルミ鍛造ホイールを装着した2008年12月の改良モデルが、同じく鈴木利男による運転で新記録の7分27秒56を記録した。なお、その際は前年のポルシェとの一件があったせいか、複数のメディアを招待しての計測となった[21]。さらに同月23日には、同じく鈴木による運転で再び新記録となる7分26秒70を記録した[7]

標準車に比較してさらにサーキット用にチューニングされた「スペックV」は市販車最速記録の奪還が期待されたが、記録は未だ公開されていない。

[編集] その他

  • ニスモフェスティバル2007では内部にパイプを巡らせ、牽引フックのついたGT-Rの展示走行も行われた。
  • 発表後まもなく、「わ」ナンバーのついた(レンタカー登録された)GT-Rが雑誌等で話題になったが、これは日産ギャラリー(銀座)での試乗車であった。
  • 仙台ハイランドレースウェイに国内では初となるGT-Rのセーフティーカー(しかも左ハンドル)が配備された。
  • 2007年度東京オートサロンではD1仕様のGT-RがBLITZダンロップファルケンタイヤブースで展示され、2009年度では完全FR化されたGT-Rが展示されていた。
  • 2009年8月、消防車がニュルブルクリンクに寄贈配備される。

[編集] 受賞

2007年
2008年
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー MOST ADVANCED TECHNOLOGY賞、10ベストカー
  • エボマガジン カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ポピュラーメカニックス Automotive Excellence Awards (Design)(アメリカ)
  • オートエキスプレス ニュー・カー・ オナーズ、スポーツカー・オブ・ザ・イヤー、パフォーマンスカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • オートカー ドライバーズカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ジャパニーズ・パフォーマンス カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ビークル・ダイナミクス・インターナショナル カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • パフォーマンス・カー カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • カー・マガジン ベスト・カー・オブ2008(イギリス)
2009年
  • エドモンズ.com 編集者が最も欲しい車(アメリカ)
  • モータートレンド カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • オートモビルマガジン カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • インターナショナル・カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • ホワット・カー? パフォーマンスカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ケリーブルーブック ベストリセールバリュー賞(アメリカ)
  • 世界・カー・オブ・ザ・イヤー ワールド・パフォーマンスカー

[編集] ゲームソフトとのタイアップ

2007年10月20日、新型GT-Rが登場するSCE販売・プレイステーション3専用ソフト「グランツーリスモ5プロローグ」の無料体験版が2007年11月30日までの期間限定でプレイステーションストアにて配信された。なお、この時点ではGT-Rには覆面が施されていた。

10月24日には実車の除幕と連動した世界初の試みとして「グランツーリスモ5 プロローグ」無料体験版上でも除幕され、新型GT-Rの正式発表が行われた[22]。覆面は序幕と共に剥がされ、覆面付きのGT-Rは4日間だけしかプレイが出来なかった。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ ベストカー2009年6月10日号において、長年スカイラインの開発に携わっていた桜井眞一郎は(自らが開発していたそれとは(開発)思想が別物になったとの認識から)「(スカイラインの名前を)取ってもらってよかった」と発言している
  2. ^ 多くのメディアは「2001年のGT-Rコンセプト発表の際に市販モデルの2007年発表が宣言された」という意味合いの報道をしていたが、実際に「市販モデルの2007年発表」が明らかにされたのは2003年のことである。
  3. ^ スカイラインGT-R(特にBNR32以降)はエンジンなどの違法改造車が多く存在しているため、国土交通省がR35型GT-Rの市販に当たり、日産側に違法改造を防止する策を講じるよう求めていたとの報道が2007年11月5日付けの朝日新聞の経済面に掲載された[1]
  4. ^ 日産 GT-R、英国で待望の第1号車をデリバリー Response.
  5. ^ NISSAN GT-R 「SpecV」を発売 NISSAN PRESS ROOM
  6. ^ The first official Australian Nissan GT-R super car was delivered at 12:01 a.m. today Nissan Australia Press Releases
  7. ^ NISSAN GT-Rがニュルブルクリンクラップタイムを更新 あわせてオーナー向けロイヤリティプランを開始 NISSAN PRESS ROOM
  8. ^ 日産、ニュルブルクリンクサーキットに「ニッサン・スポーツカー・ショップ」をオープン NISSAN PRESS ROOM
  9. ^ 日産、GT-Rの高性能車発売 2月から月10台限定 西日本新聞
  10. ^ Nissan GT-R Features & Specs - GT-Rのグローバルサイト(英語)
  11. ^ 【日産 GT-R 発表】0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション Response.
  12. ^ 日産自動車のプレスリリース(2008年1月31日)
  13. ^ NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 公式ページ
  14. ^ SUPER GT HOT NEWS(2008年3月1日)
  15. ^ 【SUPER GT 第4戦】決勝…次代の日産エース 安田、GT-R で熱暑のセパンを制す - response.jp・2009年6月22日
  16. ^ 日産 GT-R 対 ポルシェ 911 場外バトル勃発 Response.
  17. ^ Nissan Motor Company Ltd. (09). "NISSAN GT-R TEST PROCEDURES" (英語). autoblog. 2009-05-01 閲覧。
  18. ^ 続報!! 日産 GT-R 対 ポルシェ 911ターボ 場外バトル msn自動車
  19. ^ ベストモータリング2008年3月号
  20. ^ ベストモータリング2008年5月号
  21. ^ 日産 GT-R、ニュルのラップタイム更新…7分27秒56!! Response.
  22. ^ 無料体験版 アンヴェイル 公式ニュース

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最終更新 2009年11月11日 (水) 15:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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