時をかける少女

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時をかける少女』(ときをかけるしょうじょ)は、筒井康隆ジュブナイルSF小説1967年刊)と、それを原作とする映画・ドラマ・コミック・アニメなどの作品。

目次

[編集] 概要

原作概要

筒井の作品には珍しい、正統派ジュブナイルである。発表から40年以上たった現在でも広く親しまれており、何度も映像化されている。ただし、筒井自身は児童向き作品が資質に合わなかったようで、当時の日記(『腹立半分日記』に収録)で、「書くのが苦痛でしかない」といったことを書いている。

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


ある日、中学3年生の少女・芳山和子は、同級生の深町一夫や浅倉吾朗と一緒に理科室の掃除を行っていた時に、実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失う。その3日後、和子の周囲にはいくつかの事件が起こる。深夜に起こった地震により、吾朗の隣の家が火事になる。そして、その翌日に吾朗と共に交通事故に巻き込まれそうになった瞬間、和子は前日の朝に時間を遡行する。もう1度同じ1日を繰り返した和子は、一夫と吾朗にこの奇妙な体験を打ち明ける。最初は信じなかった2人も、和子が地震と火事を予言した事で、和子の話を受け入れる。3人の話を聞いた理科の担任である福島先生は、和子の能力はテレポーテーションタイム・リープと呼ばれるものであることを説明し、事件の真相を知るためには、4日前の理科室に戻らなければならないことを指摘する。

やがて自分の意思でタイム・リープを行えるようになった和子は、4日前の理科実験室で正体不明の訪問者を待ち受ける。そこへ訪れたのは、深町一夫であった。一夫は自分が西暦2660年の未来で暮らしていた未来人であると語り、未来では採取できなくなったラベンダーを得るためにこの時代にやってきたのだと説明する。さらに和子や周囲の人間が持っている一夫の記憶は催眠術によるものであり、実際に和子が一夫と過ごした時間は、1ヶ月程度であることも打ち明ける。しかし、その1ヶ月の間に一夫は和子に好意を抱くようになっていた。タイム・リープのための薬品を完成させた一夫は再び未来へ帰還するが、その直前に、和子の前にいつか再び別の人間として現れることを約束する。

タイム・リープの秘密を守るために和子や他の人々から一夫の記憶は消されてしまうが、和子は心の底に残るいつか再び自分の前に現れると約束した誰かを待ち続けるのだった。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 派生作品

[編集] 映画

[編集] テレビドラマ

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[編集] 楽曲

  • 1983年時をかける少女」(歌:原田知世、作詞・作曲:松任谷由実
    • 1983年版映画の主題歌。映画同様に大ヒットした。
  • 1983年 「時をかける少女」(歌・作詞・作曲:松任谷由実)
    • 上記の曲を松任谷由実がセルフカバーしたもの。アルバム『VOYAGER』に収録。
  • 1997年 「時のカンツォーネ」(歌・作詞・作曲:松任谷由実
    • 1997年版映画の主題歌。上記の曲と歌詞は同じだが、全く別の曲を当てたもの。アルバム『スユアの波』に収録。
  • 2003年 「時をかける少女」(歌:清水愛、作詞・作曲:松任谷由実
    • 上記の曲のカバー。

[編集] その他

  • 南野陽子主演の月曜ドラマランド版の放送は1985年11月4日で、彼女の代表作となる「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」第1話放送の3日前であった。
  • 月曜ドラマランド版では、深町一夫役を中川翔子の父、中川勝彦が演じている。彼女は幼少の頃より亡き父親の姿が見られるというので、幾度となくこの作品をビデオで観ているという。なお、一番著名な原田知世版は近年まで観る機会がなかったとのこと。
  • バンダイから1998年秋頃にプレイステーション用ソフトとして発売される予定であったが、発売中止となっている。なおキャラクターデザインは桜野みねね、シナリオは山口宏で、川上とも子草尾毅松野太紀らの出演が予定されていた。
  • Matthew南が司会を務めるMatthew's Best Hit TV+の深夜枠移動のお知らせで原田知世版の映画のラストシーンを使用。マシューに時間移動を知らせるADの名前が「深町」と、マシューのこの映画へのオマージュが感じられる内容となった。
  • 2006年に出された新装文庫版(小説)では、新たに江藤茂博が解説を寄せている。
  • この作品のパロディには筒井康隆自身による『シナリオ・時をかける少女』がある。これは映画『時をかける少女』(1983年版)を演じる役者の作る虚構の世界と、現実に学校社会で起こる生徒の問題を絡ませ、役者たちの虚構の世界が現実世界に飲み込まれていく様を描く。当時むしろ現実世界を皮肉りドタバタ化する作風であった筒井は、本作を「書きたくて書いた作品ではない」と公言する。本作が自身の代表作のように紹介されることへの不満をこの作品に表し、本作を当時の自身の世界である、パロディーとドタバタとブラックユーモアの世界に取り込んだものであると言える。


[編集] 脚注

  1. ^ 「時をかける少女」12年ぶり実写スポーツ報知2009年10月28日

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月17日 (火) 09:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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