札幌競馬場

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札幌競馬場
札幌競馬場正門
札幌競馬場正門
施設情報
所在地 北海道札幌市中央区北16条西16丁目1-1
開場 1907年10月
所有者 日本中央競馬会
管理・運用者 日本中央競馬会
収容能力 中央競馬:30,000人
ホッカイドウ競馬:12,000人
コース
周回 右回り
馬場 芝・ダート
  

札幌競馬場(さっぽろけいばじょう)は、北海道札幌市中央区にある競馬場

目次

[編集] 競馬場概要

所在地
札幌市中央区北16条西16丁目1-1
駐車場
JRA:有料(開催時1000円、場外発売時500円)
ホッカイドウ競馬:有料(1000円)[1]
収容人数
JRA:30000人[2]
ホッカイドウ競馬:12000人[3]
入場料金
JRA:一般席100円、A指定席(650席)1000円、B指定席(536席)500円、C指定席(321席)300円[4]
ホッカイドウ競馬:100円
在宅投票システム
JRA:詳細記事を参照。
ホッカイドウ競馬:オッズパークSPAT4楽天競馬
電話投票用競馬場コード
JRA:01#
ホッカイドウ競馬:04#

1907年(明治40年)10月に開設。現在は中央競馬ホッカイドウ競馬を開催しており、中央競馬を開催する競馬場としては全国で唯一、地方競馬も併催している[注 1]。施設所有者は日本中央競馬会 (JRA) で、ホッカイドウ競馬は施設を賃借して競馬を開催している。

JRA・ホッカイドウ競馬ともに非開催時は場外発売所として使用しており、JRAは「パークウインズ」、ホッカイドウ競馬は「札幌場外発売所」と呼称している。

ホッカイドウ競馬ではAiba札幌駅前の開設に伴い、札幌競馬場での場外発売はホッカイドウ競馬開催日のみとし、一部の発売所で閉幕後に実施している南関東など他地区の場外発売は行っていない。ただし、2008年は12月29日の大井競馬(「東京大賞典」を含む全競走)のみ札幌競馬場でも場外発売を行った。
ホッカイドウ競馬を主催する北海道は、札幌競馬場における開催・場外発売を2009年度限りで終了する方向で調整に入ったと報じられた(参照リンク)。これが実現すると、中央競馬と地方競馬を併催する競馬場は消滅する。

場内に設置している着順掲示板は、スタンド向きの掲示板をJRA・ホッカイドウ競馬ともに使用している[注 2]。内馬場にはターフビジョンの裏側に3着まで表示可能な簡易掲示板があり、JRAのみ使用する。

なおこれまでは検疫厩舎がなく、札幌競馬場で施行している中央競馬の重賞競走は国際競走に指定されていなかったが、2009年よりクイーンステークス札幌記念キーンランドカップエルムステークスが、2010年より札幌2歳ステークスが国際競走に指定される[5]。ただし2009年はエルムステークスのみ新潟競馬場で行われたため、札幌競馬場で国際競走としてのエルムステークスが施行されるのは2010年以降となる。

現在のスタンドは1971年竣工でJRAの競馬場の中では最も古い部類に入り[注 3]、指定席についてもA指定席が1ユニット4人掛けまたは2人掛けでカウンター型記入台があるが、B・C指定席については椅子のみである[注 4]

北海道は日本最大の競走馬(軽種馬)生産地であるが、これまで札幌競馬場では中央競馬・ホッカイドウ競馬ともにGI級競走の開催実績がない。[注 5]

2008年4月から、札幌競馬場ではJRA・ホッカイドウ競馬ともにQRコードを使用した勝馬投票券(六次投票券)を導入している。このため、ホッカイドウ競馬では札幌競馬場で発券した投票券の払戻が以下の発売所に限られている。

  • 自動払戻機・払戻窓口ともに対応
    • 札幌競馬場
    • Aiba札幌駅前・札幌中央・琴似
  • 払戻窓口のみ対応
    • 門別競馬場(本場開催期間のみ)

[編集] コース概要

左回りだった頃の札幌競馬場(1948年)
正面左側と向正面右側にポケット地点があることがわかる

コース・ダートコースともに平坦な右回りコース。障害コースは設置されていない。

開場当時は砂コースしか存在しなかった。砂コースは現在のダートコースとはやや異なるもので、当時の重賞競走の記録等でも「砂」と表記されている。1968年にダートコースに改修され、1975年に左回りから右回りに変更された。

[編集] 芝コース

  • 1周距離:Aコース1640.9m、Bコース1650.3m、Cコース1659.8m
  • 直線:Aコース266.1m、Bコース267.6m、Cコース269.1m
  • コース幅員:Aコース25-27m、Bコース23.5-25.5m、Cコース22-24m
  • フルゲート:1200mと2000mは16頭、その他は14頭
  • 距離設定:1000m、1200m、1500m、1800m、2000m、2600m
    • 芝1500mのコース設定は、現在の中央競馬では唯一、札幌にのみ設定されている。
    • ホッカイドウ競馬では、芝コースは使用しない。

[編集] ダートコース

現在のダートコースは当初調教用馬場であったが、ホッカイドウ競馬では1975年からレースで使用していた。その後外回りコース(旧ダートコース)が芝コースに改修されたため、中央競馬でも新ダートコースとして使用を始めた。

  • 1周距離:1487m
  • 直線:264m
  • コース幅員:20m
  • フルゲート
    • 中央競馬:1700mは13頭、1000mと2400mは12頭
    • ホッカイドウ競馬:900m・1600m・2400mは12頭、その他は14頭
  • 距離設定
    • 中央競馬:1000m、1700m、2400m
    • ホッカイドウ競馬:900m、1000m、1600m、1700m、2400m、2485m
      • 中央競馬の2400mは近年1開催あたり1競走程度しか使用していない。
      • ホッカイドウ競馬の900mは近年の使用実績がなく、2485mは2006年2007年道営記念のみ使用した。
      • 過去には、内馬場の引込み線からスタートする1100mの距離設定がホッカイドウ競馬のみ存在した[6]が、現在は使用していない。

[編集] 芝コースの設置

1988年まで、札幌競馬場は中央競馬を開催する競馬場としては唯一、ダートコースのみで開催していた。従来、JRAの競馬場に用いられてきた天然芝は野芝・高麗芝のような主として温暖な気候に適した品種が中心であったため、特に冬季の冷え込みが厳しい札幌では芝が枯れてしまう恐れがあり、芝コースの設置は道内でも比較的温暖な函館競馬場が北限と考えられていた。

そこで、JRAは札幌競馬場の気候条件でも耐えられる天然芝についての研究・開発を進め、ヨーロッパで主に使われているケンタッキー・ブルーグラス、トールフェスク、イタリアン・ライグラスなどといった寒冷地タイプの天然芝と旧来の野芝・高麗芝を混成させる「オーバーシード」の技術を開発。これにより札幌競馬場でも芝コースを設置することが可能になり、1989年に旧ダートコースを改修して芝コースを新設した[注 6]

オーバーシードは一年を通して芝の鮮やかな緑色を維持できるという特徴もあったため競馬以外の世界からも広く注目され、後に全国各地の芝コースを有する競馬場のほか、天然芝を利用することが多い陸上競技場、サッカーなどの球技場、野球場などに導入され、今日では一部の公園庭園でもオーバーシードのノウハウが活用されるようになった。

ところが、札幌競馬場の旧ダートコースを芝コースとして整備した事が、後年、一つの思わぬ問題を引き起こす。1990年代より地方競馬と中央競馬の交流が本格的に進められ、ダートグレード競走の競走体系が整備された際、競馬の基幹距離の一つとされるダート2000mの競走が当時中央競馬で唯一施行可能だった札幌競馬場から消滅したため、全く施行できなくなった。その後2006年に阪神競馬場がコース改修を行い、ダート2000mの距離設定が新設されたためこの問題は解消した[注 7][注 8]

札幌芝2000mでは基準タイム[7]が長らく破られず[注 9]「事実上のコースレコード」として残っていたが、2008年の札幌記念でタスカータソルテが1分58秒6を記録し、ようやくレコードタイムとして更新された[注 10][注 11]

馬により洋芝コースに対する適性が異なるため、道外の競馬場で結果を残せなかった馬が札幌競馬場でいきなり好走する場合がある。同様に洋芝を採用している函館競馬場でも同じ傾向が見られる。またその逆も然りで、福島・中京などの平坦小回りコースの巧者と見られている馬が、札幌・函館では好走できないというケースも見られる。

[編集] 基準タイム

当該競馬場における新設距離、または既存距離でも改修によりコース形態が変化した場合、その後最初の開催で記録された最高タイムを「基準タイム」としている[8]

次開催以降に基準タイムを上回った場合に、初めてレコードタイムとして記録される。

[編集] 発売する馬券の種類

全レース100円単位。
○…発売 ×…発売なし ▲…中央競馬のみ発売

単勝 複勝 枠番連複 枠番連単 馬番連複 馬番連単 ワイド 3連複 3連単
×

[編集] 中央競馬

  • 例年、夏季「北海道シリーズ」の後半戦として8月中旬-10月上旬に2回16日間開催しており、2004年度から第1回開催を薄暮競走として実施している。全て第3場開催として扱われるが、平場も含めた多くのレースで関東(美浦)所属と関西(栗東)所属の馬や騎手が混在し、夏季競馬では唯一のGII競走も施行されるなど、同時開催している主場より注目される場合もある。
    • なお、2009年は函館競馬場のスタンド改築工事に伴い、函館開催分を全て振り替えたうえ例年の1回札幌開催分も含め再編して2回24日間開催されたほか、例年の2回札幌開催分は新潟競馬場に6日分、中京競馬場に2日分振り替えて施行した[注 12]
    • このため、2009年は通常函館で行われている全重賞競走を札幌で施行、従来より札幌で行われている重賞競走は一部で時期を前倒ししたほか、エルムステークスは2009年のみ新潟で施行された。また、函館スプリントステークスは『札幌スプリントステークス』として行われていた1996年以来の札幌開催となった。

[編集] 主な競走


特別競走


特別指定交流競走

北海道シリーズでは、地方競馬との交流競走が数多く組まれている。特に2歳戦では、この時期としては異例の「500万下条件戦」を設けるなど、特別扱いで交流競走に力を入れている。地方馬は岩手などからの参戦もあるが、ホッカイドウ競馬からの参戦が最も多く、レースによってはJRAのレースにもかかわらず、出走馬が全馬ホッカイドウ競馬の所属馬というレースもある。ホッカイドウ競馬の調教師にとっても、ここで芝コースの適性を判断してから、今後の参考にすることも多い。
この背景には、以前のように2歳新馬戦を北海道だけで先行させず、道外で同時開催されている競馬場でも夏競馬から2歳新馬戦を一斉に始めるようになったため、各競馬場に2歳馬が分散するようになったこと、また2回札幌開催に入ると、道外では秋の中山・阪神開催が始まるためここでデビューする2歳馬も多くいることから、JRA所属の2歳馬だけでは出走頭数を揃えにくくなっているという事情もある。

[編集] レコードタイム

  • †は基準タイム。
  • 2009年9月6日終了現在
  • いずれもJRA開催で記録したもの。ダートコースについては、ホッカイドウ競馬開催でのレコードタイムは含まない。

[編集] 芝コース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.2 アローキャリー 53kg 井上俊彦 2001年8月11日
1200m 1:09.6 エイブルカグラ 53kg 武豊 1994年7月9日
1500m 1:29.3 イクスキューズ 54kg 北村宏司 2006年8月26日
1800m 1:48.4 ナムラマース 54kg 藤岡佑介 2006年9月9日

[編集] 芝コース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:56.5 オギティファニー 牝5 54kg 郷原洋司 1996年6月23日
1200m 1:07.9 タニノマティーニ 牡8 56kg 秋山真一郎 2008年8月31日
1500m 1:27.8 ブルーメンブラット 牝3 53kg 川島信二 2006年9月3日
1800m 1:46.7 ナリタプロテクター 牡4 56kg 藤田伸二 1997年8月3日
2000m 1:58.6 タスカータソルテ 牡4 57kg 横山典弘 2008年8月24日
2600m 2:39.1 ミレニアムウイング 牡3 54kg 横山典弘 2006年8月12日

[編集] ダートコース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:58.5 グランドサン 53kg 安田康彦 2001年9月15日
1700m 1:46.8 ナムラカイシュウ 54kg 武英智 2008年9月13日

[編集] ダートコース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.5 ミリオンセンプー 牡6 55kg 柴田政人 1990年6月24日
1700m 1:41.7 マチカネニホンバレ 牡4 55kg 安藤勝己 2009年7月19日
2400m 2:32.5† サンキャノン 牡4 52kg 佐藤哲三 1989年7月1日

[編集] ホッカイドウ競馬

近年は4月-6月(春季)か10月-11月の閉幕まで(秋季)のいずれかに開催している。

JRAの開催日程や改修工事などの都合に左右されるケースが多いことに加え、施設賃借料の負担が大きいため札幌競馬場でのホッカイドウ競馬開催日数は近年減少傾向にある。

2009年は開幕シリーズとして、4月29日から5月14日まで2回6日間開催、5月13日・14日は薄暮開催を実施。

[編集] 重賞競走(2009年)

3歳
北斗盃(H2)
3歳以上
赤レンガ記念(H2)

[編集] その他のホッカイドウ競馬を発売する場外発売所(北海道内)

運営主体が異なる発売所の間では、馬券の払戻に互換性がない。
ハロンズ名寄・ハロンズ釧路・ミントスポット北見では、3連複・3連単を発売しない。

[編集] アクセス

[編集] バス

[編集] 無料送迎バス

  • JRA・ホッカイドウ競馬のいずれも、桑園駅前 - 札幌競馬場 - 二十四軒駅前間に無料送迎バスを運行している。
  • 競馬開催日の運行本数は、JRAとホッカイドウ競馬で異なる。
  • JRA・ホッカイドウ競馬ともに場外発売日も運行しているが、開催日に比べ運行本数は少なくなる。

[編集] 路線バス

[編集] タクシー

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[編集] 注釈

  1. ^ 過去には函館競馬場新潟競馬場中京競馬場でも地方競馬を併催していたが、いずれも現在は中央競馬のみを開催している。
  2. ^ ホッカイドウ競馬で着順掲示板を使用しているのは札幌競馬場のみ。門別競馬場は着順掲示板を設置していない。
  3. ^ 中京競馬場の現在のメインスタンドが1970年竣工であるが、1994年に1コーナー寄りにツインハットが増築されており、2010年4月以降メインスタンドも取り壊され新築される予定である。
  4. ^ かつてはJRAの競馬場では標準的であったが、現在では札幌競馬場のみである。
  5. ^ 中央競馬ではGI級競走体系の整備がほぼ完了していることに加え開催時期の問題があること、一方ホッカイドウ競馬も売上の減少などから最もグレードが高いブリーダーズゴールドカップの賞金すら引き下げている現状であり、現在のところ中央競馬・ホッカイドウ競馬ともに札幌競馬場でGI級競走を開催する予定はない。
  6. ^ この年の中央競馬札幌開催は芝の育成・保護のため、新ダートコースのみで施行され、札幌記念もダート1700mに変更された。
  7. ^ ただし、阪神ダート2000mはスタート地点が芝コース上の引込線にあり、スタート地点からゴールまで全てがダートコースというかつての札幌ダート2000mと同様のコース設定は、現在の中央競馬では存在しない。
  8. ^ 地方競馬で唯一芝コースを有する盛岡競馬場はダートコースを外側、芝コースを内側に配置しており、ダート2000mも設定されている。札幌競馬場でダート2000mを設定するためには、現在の本馬場を大幅に改修する必要があるが、現在そのような予定はない。
  9. ^ 過去にはエアグルーヴなど、毎年のようにGI級競走で活躍する有力馬が芝2000mの札幌記念に出走していた。
  10. ^ 基準タイムがなかなか更新されなかった要因として、札幌競馬場でのJRA開催が通常2開催(16日)と少ないため、根本的な所で施行される芝2000mの競走数が少ないこと、既に設置から20年近くが経過した芝コースの馬場が徐々に荒れてきていることから速いタイムが出にくくなっていることがあげられる。
  11. ^ 札幌競馬場以外では、2001年7月にツジノワンダーが新潟競馬場の芝(外回り)2000mで記録したタイム(1分56秒4)がコース改修後最初の開催初日に記録され、その後の開催でもこれを上回るタイムが記録されておらず、基準タイムが残っている。
  12. ^ 1月の中京開催で札幌から振り替えた2日分と平年の3月中京開催のうち4日分を移動し6日間開催、9月の新潟開催で札幌の残り6日分を移動して開催された。

[編集] 出典

  1. ^ JRA直営駐車場は一部のみ使用可能。
  2. ^ 消防法上の届出数値。入場人員レコード1976年7月11日に記録した60549人。
  3. ^ 内馬場及びスタンドの一部は使用できない。
  4. ^ 指定席料金には入場料100円が含まれる。入場無料の場合はそれぞれ100円割引される。
  5. ^ 参照リンク
  6. ^ 現在でも、ホッカイドウ競馬でレース前に映像装置やテレビ中継などで距離を紹介する際、この引込み線が表示されている。
  7. ^ 1分58秒9。1990年7月1日札幌記念」でグレートモンテが記録した走破タイム。
  8. ^ 同一開催でタイムが更新された場合は新たな基準タイムとなる。
  9. ^ ばんえい競馬発売時は「ハロンズ苫小牧」と呼称。
  10. ^ 北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつバスが発着。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月29日 (日) 08:53 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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