桃太郎侍

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桃太郎侍』(ももたろうざむらい)は、はじめ1940年(昭和15年)岡山合同新聞に連載され翌年秋に出版された山手樹一郎時代小説である。(尾崎秀樹、山手樹一郎文学の位置、桃太郎侍文庫版後書き、春陽堂、2007)

江戸の浪人桃太郎こと新二郎は、実は讃岐若木藩主の双子の弟であった。御家騒動に巻き込まれた彼が、兄を助けこれを解決するという、勧善懲悪貴種流離譚の体裁を持つ物語。

原作小説についてはイギリスの小説『ゼンダ城の虜』を最初のモチーフとして、舞台設定を江戸時代大名家の御家騒動に置き換えたものである。

この小説を原作にした時代劇映画テレビドラマ劇画があるが、それぞれに設定が大きく異なり、一部には換骨奪胎とも言える内容のものもある。

原作では名は「桃太郎」姓は「鬼退治」となっている。

目次

[編集] 映画版概要

[編集] 修羅城秘聞 双龍の巻(1952年)

[編集] 續・修羅城秘聞 飛雲の巻(1952年)

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

讃岐丸亀藩では国家老鷲塚主膳が娘に生ませた藩主の庶子萬之助を次期藩主に据えようと陰謀を巡らせていた。毒を盛られ重体となった藩主嫡男新之助に代えてお家騒動に対抗するため江戸家老に白羽の矢が立てられたのは、長屋住まいの素浪人桃太郎。新之助に瓜二つの彼は、実は生まれてすぐ引き離された双子の弟だった…。長谷川一夫、大河内傳次郎といった名優たちのケレン味溢れる重厚かつ痛快な時代劇のお手本といえる秀作前後編。

[編集] 桃太郎侍(1957年)

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

  • 桃太郎/若木新之介:市川雷蔵(主演)
  • 百合:浦路洋子
  • 伊賀半九郎:河津清三郎
  • 花房小鈴:木暮実千代
  • 伊之助:堺駿二
  • 鷲塚主膳:杉山昌三九
  • 右田外記:香川良介
  • 神島伊織:清水元
  • 大滝鉄心斎:細川俊夫
  • 高垣勘兵衛:植村謙二郎
  • 慈海和尚:荒木忍
  • 千代:浜世津子
  • お梅の方:若杉曜子
  • 杉田助之進:南条新太郎
  • 小川新兵衛:水原浩一
  • 鷲塚大学:原聖四郎
  • 藤井佐次馬:高倉一郎
  • 大西虎之助:郷登志彦
  • 進藤儀十郎:志摩靖彦
  • 若水讃岐守:浅尾奥山
  • 繁乃:橘公子
  • 小鈴家の老婆:小松みどり
  • 橋本五郎太:堀北幸夫
  • 万太郎:山本順太

[編集] 桃太郎侍 江戸の修羅王 南海の鬼(1960年)

[編集] スタッフ

  • 監督: 深田金之助
  • 脚本: 尾形十三雄

[編集] キャスト

  • 桃太郎侍/若木新之助:里見浩太朗(主演)
  • 百合:朝風みどり
  • お梅の方:浦里はるみ
  • 神島伊織:宇佐美淳也
  • 伊賀半九郎:坂東好太郎
  • 猿之伊之助:星十郎
  • 阪東小鈴:千原しのぶ
  • 鷲塚主膳:岡譲司
  • 鷲塚大学:伊東亮英
  • 慈海和尚:有馬宏治
  • 若木讃岐守:高松錦之助
  • 万太郎:福本久一
  • 高垣勘巻:戸上城太郎
  • 北野善兵衛:立松晃
  • 藤井左次馬:五味勝之介
  • 沢井権太夫:吉田義夫
  • 大滝鉄五郎:尾形伸之介
  • 河合芳之助:小柴幹治
  • 橋本五郎太:楠本健二
  • 斎藤儀十郎:南郷京之助
  • 上島新兵衛:川田浩三
  • 大西虎之助:富久井一朗
  • 右田外記:明石潮
  • 千代:東龍子
  • 斎藤喜平太:国一太郎
  • 片桐弥十郎:尾上鯉之助
  • 楽太郎:阿由葉秀郎
  • お俊:紫ひづる
  • 留吉:宮坊太郎
  • 与之公:石丸勝也
  • おやす:霧島八千代
  • おたみ:吉野登洋子

[編集] 桃太郎侍(1963年)

[編集] スタッフ

  • 監督: 井上昭
  • 脚本: 八尋不二

[編集] キャスト

[編集] テレビドラマ版概要

[編集] 尾上菊之助版

三船プロのテレビドラマ制作第一号作品。全26話。2008年3月より時代劇専門チャンネルで放映された。 14話までは原作に準じているが、15話以降は各話完結型のロードムービー形式の話になっている。

[編集] キャスト

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[編集] サブタイトル

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  1. 長屋の鬼退治
  2. 二人の女
  3. 秘めたる過去
  4. 幕府の怪物
  5. 生きている若君
  6. 危機突発
  7. 一刀両断
  8. 轟然一発
  9. 絶体絶命
  10. 虚々実々
  11. 悪の花乱れ咲く
  12. 堂々たる勝負
  13. 炎の罠
  14. 弧剣は怒る
  15. 女と海賊 ゲスト:大友柳太朗
  16. ふぐ ゲスト:花沢徳衛
  17. 背中が狙われる
  18. 恐怖の宿場町
  19. 女難剣難
  20. 盗まれた花嫁
  21. 仇討街道
  22. 無実の罪
  23. 猿の恋ごころ
  24. 欲の皮
  25. 牢破り
  26. 江戸の鬼

[編集] 高橋英樹主演(日本テレビ)版

[編集] キャスト


[編集] サブタイトル・1976年~1981年

1976年10月3日~1981年9月27日(全258話)

1976年

1977年

1978年

1979年 

1980年

1981年

[編集] スタッフ

[編集] あらすじ

浅草聖天裏お化け長屋で養生指南を営む浪人、桃太郎。双子を忌む武家の習いからこの境遇にあるが、実は大目付のちに若年寄・松平備前守の弟、松平鶴二郎である。市井の暮らしを送る彼だが、庶民が権力に蹂躙された時、鬼退治の剣を振るう。

[編集] クライマックスのパターン

  • 無辜の市民が理不尽にも惨殺さる。これを確認した桃太郎は形相を変え「許さん!」とつぶやく。
  • 悪党一味が会しているところへ、どこからともなく小柄(後に鈴がつく)が飛来。薄衣をかつぎ般若の面を被った桃太郎が、その出自を示す派手な色彩・模様の衣装で登場。高橋の大柄な体格に合わせて、通常より長大な剣を帯びている。
  • いぶかる悪党に「桃から生まれた(ここで面を脱ぎ)桃太郎」と答える。続いて悪党の罪状を語り「断じて許しがたし。桃太郎、天に代わって鬼退治致す!!」と口上。悪党、これを排除せんとする。
  • そこで以下の言葉を唱えながら悪党一味を斬殺する。
    • 「ひとつ、人の世の生き血を啜り」
    • 「ふたつ、不埒な悪行三昧」
    • 「みっつ、醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう、桃太郎」
※高橋英樹によると、上記の言葉は本来は全部で十あったが、全部唱えると殺陣が終わってしまうので、三つで終わりにしたとの事。
※当初は殺陣の最初に普通の口調で唱えていたが、後に大仰な口調になり、最終的には最後の一人に向けて「三つ醜い浮世の鬼を」と唱えるスタイルが確立した。
※仇討赦免状を拾った浪人が、それを利用して無銭飲食を繰り返し、それを懲らしめる為に、桃太郎が仇討される人物に成りすまし、懲らしめる話がある。この話では上記の台詞は一切言わず(台詞自体27話以降)、誰も殺さないという異色作となっている(第2話、夢を集めて食う男)。初期にはこらしめるだけで相手を斬らない話は数話存在する(第4話、甘くて苦い恋弁当など)。
  • 唱え言葉が始まった頃は、最後に斬った悪党の親玉に向かって「桃太郎こと松平鶴次郎」と名乗っていた。またその後も、松平備前守が登場する回では「桃太郎こと松平鶴次郎、天に代わって鬼退治いたす。」というシーンが見受けられた。
  • 悪党一味を斬殺後、派手に刀を振り回し鞘に収め、「ふぅ~」と一息。
  • 「許さん」→「鬼の形相で敵地に乗り込む」→「数え歌を唱えながら悪人を成敗」の流れは第27話の3クール目から確立したもので(被る面が般若に統一されたのは4クール目からで3クール目は般若以外にオカメや翁の面を交代で被った。また、つばめらが面を被り成敗に参加する話もあった)、初期には単に長屋のケンカを収めるなどの人情話的な展開(当然死人は出ない)が多かった。
  • 最終2話ではレギュラーメンバーの大半以上が敵の刃に倒れるというハードテイストなストーリーであった。

[編集] 番組の移り変わり

[編集] 劇画版概要

  • 作: 小池一夫
  • 画: 池辺かつみ
  • 時代劇漫画「刃-JIN-」連載

桃太郎の正体が田沼意次の一子・伊織となっており、「父の悪事のつぐないとして、世のため人のために生きなければならない運命」という母の遺言により、時に剣を振るう。

季夏と冬季と言う配下の伊賀くのいちが居る。

[編集] 関連人物、パロディー作品

最終更新 2009年11月24日 (火) 04:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【桃太郎侍】変更履歴

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