横滑り防止機構
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横滑り防止機構(よこすべりぼうしきこう)は、自動車の旋回時における姿勢を安定させる装置の一種。
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[編集] 解説
制動時に車輪のロックを防ぐABS、加速時の車輪空転を防ぐトラクションコントロールシステム (TCS) を統合制御することで、旋回時におけるアンダーステアやオーバーステアを防止する制御が可能となるシステムを総称してこのように呼ぶ。
当機構を装着した車輌は、保険会社により任意自動車保険割引を受けられる場合がある。
外国車や、後輪駆動車系の高級車には全車標準装備になりつつあるが、コンパクトカーや軽自動車では一部のスポーツモデルにのみオプション設定のケースが多い。価格面の問題や、全車種に横滑り防止機構を標準装備かオプション設定するにしても、メーカーが全車種についてテストしなければならないなどのコストがかかるためとされている。
[編集] 歴史
技術的な進化の過程としては、制動・加速時のロックやホイールスピンを防ぐABSとTCS(通常この2つはセットで併用される)が、より精密な制御と作動時の車両の安定を狙って各輪独立制御(EBDなどと呼ばれる)付きABSとなり、これに舵角センサ(ステアリングの切れ角を測るセンサ)が組み合わされて、ステアリング切れ角に合わせて旋回時にも車両を安定させる統合制御が可能になったと考えるとわかりやすい。
さらに近年は、この舵角センサと電動パワーステアリング (EPS) の操舵トルクアシストとの統合制御に発展している。こちらのシステムは2003年のトヨタ・プリウスに「S-VSC」として搭載された。
[編集] 各社での名称
登録商標等の関係から、開発メーカーや採用メーカーにより呼称が異なる。いずれも基本構造は変わらない。
現在、日本での名称統一に向けて、ボッシュ(日本法人)、コンティネンタル(日本法人)、アドヴィックスら主要3社が「ESC普及委員会」[1]を組織し、登録商標ではない一般名称として"ESC"を提唱している。なお日本以外のボッシュ・グループではESPと呼んでいるが[2]、日本でのESCの使用は親会社である独ボッシュ社でも承認されており、独ボッシュ社の者でも来日した際には、公式の場ではESCと呼んでいる。
以下は各社での名称(ABC順)
- ASC (Active Stability Control) アクティブスタビリティコントロール - 三菱自動車
- AYC - 三菱自動車
- ASTC - 三菱自動車
- CST - フェラーリ
- DSC (Dynamic Stability Control) - マツダ、BMW、フォード、アルビナ、ジャガー、ロールス・ロイス
- DSTC (Dynamic Stability and Traction Control) - ボルボ
- DVS (Daihatsu Vehicle Stability control system) - ダイハツ
- ESC (Electronic Stability Control) - ESC普及委員会(上記参照)、デーヴ
- ESBS - フォルクスワーゲン
- ESP (Electronic Stability Program) - ダイムラー、クライスラー、独ボッシュ、アウディ、フォルクスワーゲン、オペル、スズキ、ヒュンダイ/キア、フォード、シトロエン、プジョー、サンヨン
- IESC - いすゞ自動車
- NDSC (Nissan Diesel Stability Control) - 日産ディーゼル
- PSM (Porsche Stability Management) - ポルシェ
- Stabilitrak, PCS (Precision Control System) - ゼネラルモーターズ
- VDC (Vehicle Dynamics Control) - 日産、スバル、アルファ・ロメオ
- VDIM - トヨタ。詳細はVDIMの項を参照
- VSA (Vehicle Stability Assist) - ホンダ(主に日信工業製)
- VSC (Vehicle Stability Control) - トヨタ(主にアドヴィックス製)。TRC(トラクションコントロール)とセット装備となる。
- VST - スズキ
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 注釈
- ^ 横滑り防止装置公式ホームページ
- ^ ESPはダイムラーが商標登録(第4568806号)している。
最終更新 2009年9月16日 (水) 07:02 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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