死亡遊戯

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死亡遊戯
死亡遊戯
Game of Death
監督 ロバート・クローズ
ブルース・リー(アンクレジット)
サモ・ハン・キンポー(アンクレジット)
製作総指揮 レイモンド・チョウ
脚本 ロバート・クローズ
出演者 ブルース・リー
ギグ・ヤング
ディーン・ジャガー
コリーン・キャンプ
ボブ・ウォール
サモ・ハン・キンポー
カリーム・アブドゥル=ジャバー
音楽 ジョン・バリー
撮影 西本正
配給 日本の旗 東宝東和
公開 香港の旗 1978年3月23日
日本の旗 1978年4月15日
製作国 香港
言語 英語広東語北京語
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死亡遊戯』(英語題名:Game of Death)は、1978年公開のブルース・リー主演映画ゴールデン・ハーベスト(香港)作品。

目次

[編集] 解説

本作は、ブルース・リーが1972年秋にクライマックスのアクション・シーンのみを撮影後中断、急逝により未完となっていた。残されたフィルムを、『燃えよドラゴン』の監督ロバート・クローズを起用し、ハリウッドの豪華キャストで脇を固め、主演リーには代役数名を使って追加撮影し、完成させた。日本ではヒットしたが、世界的にはそれほどのヒットにはならなかった。

『死亡遊戯』という作品については、1972年にリー本人が監督したものを指す場合と、1978年に完成したものを指す場合の2通りがあった。この2つは、クライマックスのシーン11分ほどが共通する以外はストーリーも共演者も全く異なる作品といってよい。近年、リー本人の原案ノートが公開され、企画段階では『死亡的遊戯』であることが知られるようになったため、『死亡遊戯』とは、もっぱら1978年完成版を指すようになっている。

リー本人による撮影フィルムはおよそ100分程度であったと推定され、そのうち90分以上が現存している。O.K.テイクのみで考えると35〜40分程度になる。内容は、原案の設定となる五重塔内シーンがほぼすべてで、その他は数カットの野外シーンがあるのみであった。なお野外シーンと塔内シーンの冒頭は後にネガフィルムが焼却処分され、現存しないとされる。本人による塔内クライマックスシーンは、リーとともに田俊(ジェームズ・ティエン)と陳元(チェン・ユアン)の3人の共演で撮影されたものであった。しかしこの2名が5年後の制作再開時に参加不可能となっていたため、同じ展開をリー単独で行ったかのように編集処理されて使われた。またそのため、一本の作品としては、致命的にフィルムが不足しているにもかかわらず、オリジナルフィルムのO.K.テイクの2/3以上がカットされる結果となった。

オリジナルフィルムは長らく幻となっていたが、2000年に日本の映画会社が権利を購入し、一部再現フィルムを交えた半ドキュメンタリータッチの作品『Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯』を制作、公開したほか、同様に同フィルムの権利を取得したワーナーが『ウォリアーズ・ジャーニー(A Warrior's Journey)』のタイトルでドキュメンタリー映画化している。本作『死亡遊戯』と、この2本とでは、同じシーンであっても違うテイクが多用されていることが分かる。オリジナルフィルムには同一シーンの別テイクが多数存在しており、この2作では1978年完成版である『死亡遊戯』との差別化を図るため、意図的に『死亡遊戯』と異なるテイクを多数選択している。

[編集] ストーリー

ドクター・ランド率いる巨大国際シンジケート組織は有能なスポーツ選手や俳優などを終身契約にし暴利をあげていた。ドクター・ランドは、世界的なアクション映画スター、ビリー・ローと、彼の恋人であり歌手でもあるアン・モリスに終身契約を迫る。ビリーは『ドラゴンへの道』撮影中に天井から照明が落下してくるなどの脅しを受けるが、かたくなに契約を拒否する。ついにしびれを切らしたランドはビリーを暗殺するように命じ、『ドラゴン怒りの鉄拳』のラストシーンの撮影中にビリーは顔を撃たれる。ビリーの葬儀が盛大にとりおこなわれたが、実はビリーは一命を取りとめ自分を死んだことにしていたのだ。アンの安否を気づかいながら、ランドへの復讐を決意するビリー。ビリーと国際シンジケートの戦いがはじまったのである。

[編集] スタッフ

[編集] 共演

[編集] 特記

  • ビリー・ローを映画スターに設定することによって、ブルース・リーの過去の映画のシーンを流用しながらストーリーを進めている。例えば、ビリー・ローが銃撃されるシーンは『ドラゴン怒りの鉄拳』のラストシーンの撮影時という設定になっている。
  • 随所にブルース・リーの過去の映画のワンシーンからのカットが挿入されている。最後の戦闘シーン以外でのブルース・リーの顔のアップは他の映画から流用したものである。冒頭のシーンでスタイナー役のヒュー・オブライエンが鏡越しにビリー・ローを脅迫するシーンは、鏡にブルース・リーの写真を貼り付けて撮影している。じっくり見ていると、このような編集が随所に見られる。
  • 「塔を登って行き、各階に待ち構える格闘家と対戦する」という漠然としたアイデアを元に撮影を始め、並行して台本の執筆も行っていたと言われる。『燃えよドラゴン』撮影終了直後に最終的な台本が完成したとされるが現在もその台本の所在は明らかにされていない。
  • 映画最大の見せ場である長身のハキムとの死闘。そのハキムを演じるカリーム・アブドゥル・ジャバーNBAレイカーズで活躍していた名選手であるが、リーがアメリカ時代に拳法を教えていた弟子でもあり、たまたま香港に休暇の為に滞在中、リーからの出演の依頼を受けた。
  • 棒術の達人として出演したダニー・イノサントはリーが編み出した拳法である截拳道(ジークンドー)の弟子でもあり、フィリピン棒術をリーに教えた師匠でもある。リーの死後、截拳道の正式な継承者となった。
  • 池漢載は韓国空手の猛者で、撮影中「倒されて絶命する」という設定に、韓国合気道のプライドゆえか猛烈な異議を唱えた。結局倒されるものの絶命まではハッキリと描写されなかった。
  • コリーン・キャンプはフランシス・コッポラ監督の『地獄の黙示録』の中で、米兵の慰問にベトナムを訪れたダンサーの役を、エロティックサスペンスの佳作『メイクアップ』では中年男を翻弄する悪女役を女優のソンドラ・ロックと共に熱演。近年はブルース・ウィリス主演の超大作『ダイ・ハード3』に女刑事役で出演した。
  • 英語版のセリフ及び「怪鳥音」はアメリカ人のクリス・ケントが担当している。吹替による「怪鳥音」は、本人のものと比べると迫力不足である事は否めない。
  • とにかく謎の多い映画で、劇中で使用されていないシーンの写真(リーが野原で大勢の相手と闘っている場面、ソックリさんと思われる俳優が『燃えよドラゴン』のリーの服装でボブ・ウォールと闘っている場面等)が幾つか存在している。野原のシーンでは、ダニー・イノサント、池漢載が闘うシーンのフィルムが現存している(ゴールデン・ハーベスト社が、リー10周忌の1983年に製作したドキュメント映画『BRUCE LEE THE LEGEND ブルース・リー神話』に収録されている)。
  • コアなブルース・リー・ファンは本作を「ロバート・クローズ版」として、いつの日か(希望的観測として)完成が待たれる「完全版」とは区別している。アクション・シーンのみは近年、現存する未使用フィルムからほぼ完全な形で編集され『Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯』として公開された。
  • ジョン・バリー作曲のテーマ曲は、ボクシングの元WBC世界バンタム級チャンピオン辰吉丈一郎が入場曲として使っていることでも有名。
  • ソックリさんの一人で、特にアクション・シーンを演じた韓国出身の俳優タン・ロンは後に『死亡の塔』にも出演。その後1986年にタン・ロンは死亡の塔と同じウー・セイエン監督作『シンデレラ・ボーイ』に主人公カート・マッキニーにカンフーを教えるブルース・リー幽霊役でゲスト出演した。
  • 香港公開版と日本公開版を含む国際版とは、とかく差違が多い。有名な”温室の決闘”シーンは国際版では観ることが出来なかった。中国語版海報(ポスター)では、卡薩伐として堂々とクレジットされているカサノヴァ・ウォン扮するラウ・イー・チュン(劉野川)なる刺客がビリー・ローに挑戦状をたたきつけるというものだが、後に『死亡の塔』に流用されたため、日本ではやっと日の目を見ることが出来た。このシーンでは、カサノヴァ・ウォンが空中で開脚しながら同時に左右の標的を蹴るという他の作品ではお馴染みのレッグ・アクションも披露する。
  • この作品ですっかりおなじみになった黄色に黒のストライプが入ったトラックスーツ。リー本人とソックリさんの着用しているスーツの違いは、リー本人のは脇の下から袖口にかけてもストライプが入っていることである。
  • 死亡遊戯公開前の「木曜スペシャル」のリー特集で、司会の水野晴郎がトラックスーツを着用して登場したのは、今でもブルース・リーファンの語り草となっている。

[編集] 日本公開版について

本作は、日本側独自で編集した日本公開版がある。クリス・ケントの怪鳥音を、ブルース・リーが出演した作品の怪鳥音を寄せ集めたものと入れ替えた。また、池漢載が中国語で喋るシーンがある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年6月24日 (水) 13:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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