死語
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死語(しご)
- 言語学では、日常的に使用されなくなり、母語話者のいなくなった言語をいう。→死語 (言語学)
- 現在では廃れた言葉(単語・成句・慣用句など)を指す。言語学では、これを廃語(はいご)呼ぶ。この項では、こちらを扱う。
目次 |
[編集] 日常生活における意味
日常生活における死語とは、かつて使われていた単語や言い回しで、今は使われなくなったものをいう。赤紙、銃後、女子挺身隊のような歴史的事象、洗濯板、日光写真のような生活上の道具、おもちゃで今ではもう見かけることのなくなったもの、写真機、幻灯機のようにカタカナ表記の外来語で置き換えられたものの多くは死語となっている。また、外来語でもインキ→(インク)など時代と共に表記が変わったものは死語となっている。
流行語は、時と共に廃れて死語となりやすい。ただし、全く使われなくなるとは限らず、特に使用者の年代によっては未だ使われている語句もある。一部の死語と化した流行語(「ナウなヤングのトレンディースポット」など)は「場を盛り下げる危険な死語」として逆によく認知されており、その言葉が生きていた時間より死語として語り継がれる時間の方が長い言葉も少なくない。故意にそれを用いてウケを狙うようなことも行われる。
一般に古い時代の言葉ほど若い世代の間での知名度は低くなるが、例外もあり、例えば戦時中等の言葉(防空壕、闇市、赤紙等)は、1980年代の「なめ猫」等よりも青年層の知名度は相対的に高い。これは戦争時代がドラマや映画等の舞台になることが多く、劇中でこういった言葉が使われるからである。
[編集] 死語とされる言葉の例
- ここの挙げる死語の内、死語とされながらも現在もよく用いられている物も少なくないため、注意を要する。
- また、流行語の多くは時間が経てば死語になっている事が多いので、「流行語」も参照のこと。
「E電」表記(蒲田駅)
[編集] 英数字・その他
- ABC - アルファベット順で恋愛の進捗状況をたとえたもの。
- BG - ビジネスガールの略。五島勉が流行させた語で女性会社員の意だが、本来は娼婦を指すとわかり衰退した。
- E電 - JR東日本が「国電」に替わる名称として採用するも普及せず。
- KKK - 国際興業株式会社の略。クー・クラックス・クランを想起するため、現在では使われていない。
[編集] あ行
- アイスキャンデー - 貸金業者のこと。氷菓子と高利貸しの発音が同じであることから。
- 赤線 - 現在で言う風俗街の前身に近い。
- アジる - 「アジテーションする」が縮まった言葉。煽動するの意。元は左翼用語。
- 当たり前田のクラッカー - 藤田まことのギャグより。但し藤田は今もこれを持ちネタとしている。
- あにはからんや - “豈図らんや”。想定外・予想外と同義。
- あばよ - さよならの粋さを気取った言い方。
- アベック - ただし「アベックホームラン」などの用語としてメディアで頻繁に使用される。
- ~ある(アル) - メディアに登場するステレオタイプな台湾人、中国人の会話の接尾語。台湾語の語法の影響を受けた誤用による。
- アン信じらブル
- イーテック - ETCの愛称として制定されるも「イーティーシー」の方が定着してほとんど広がっていない。
- 石部金吉(いしべきんきち) - 石や金属のように性格が固く、融通が利かない人を揶揄した言葉。
- イタメシヤ - イタリア料理を主に供するレストランのこと。
- いらっしゃいまし - 現代は「いらっしゃいませ」に統一されたが、かつて関東では「まし」が主流であった。
- 畏れ入谷の鬼子母神 - 地口。
- おどろ木ももの木さんしょの木 - ブリキに狸に蓄音機と続く場合もある。
- オタッキー - オタクの派生語。名詞“オタク”が形容詞化したもの。
- おじん、おばん - オジサン、オバサンの意味。関西ではおじいさん、おばあさんの意としても。
♨
- 温泉マーク - 逆さクラゲ、連れ込み宿、逢引宿ともいう。現在でいうラブホテルに近い。韓国ではまだ広く見られる。
- オヤジギャル(おやじギャル)
- おニュー 新しいの意味である英語のNewに「お」を付けて名詞化したもの。新しく手に入れた(買った)物を指す。使い方としては、「これこの前買ったおニューのバッグなんだ」など。
[編集] か行
- 掛金 - ない処をいう、或いは掛値。
- がらっぱち - 言動が粗野で落ち着きがないこと。また、そのような人。
- 銀ブラ - 銀座をブラブラと散策すること。元々は、銀座でブラジルコーヒーを飲む事を指した。
- 雲助
- クリスマスケーキ - 女性の結婚適齢期。12月25日を過ぎるとクリスマスケーキが売れなくなるように、女性の結婚についても25歳を過ぎるともう遅いという意味で使われた。晩婚、非婚、独身が当たり前になった現代では完全に死語である。
- 蛍光灯 - 日本の一般家庭に蛍光灯が普及し始めた1950年代に良く使われた語で、その頃の蛍光灯は、スイッチを入れて点灯するまでの時間が現代のものに比べ遅かったため、反応が遅い人や鈍感な人を指してこのように言った。
- けっこう毛だらけ猫灰だらけ - 「おしりの周りは糞だらけ」と続く場合もある。家に竈が存在した時代には、寒がりの猫が余熱が残るカマドの灰にまみれて寝たことに由来する。
- ゲバルト - 元はドイツ語で暴力、権力の意で、主に左翼の間で国家に対する実力闘争という意味で用いられた。左派内での内部抗争、いわゆる内ゲバもここから来ている。
- 壕舎 - 空襲の焼け跡で住まいとして使われた防空壕の事。
- ご不浄 - トイレのこと。
- 国電 - 「国鉄電車」の略称と言われ、国鉄の大都市近郊電車を指す。
[編集] さ行
- 座敷犬 - 昔の日本では使役犬(猟犬・盲導犬などなどの一部の犬)以外は、1年365日庭につないでおいて当然(番犬として?)という意識があり、室内で飼われる犬(飼っている家)に対し嘲笑するかのようにあえてこう呼んでいた。
- サック - コンドームのこと。
- 三羽烏
- 自業自得の豪徳寺
- 実年
- 15の春
- 集団就職
- 秋波を送る - 異性に関心を示す様子。現在でも使われるが意味が変わっており、マスコミで企業提携の動きを報道する際などに使われる。
- シュミーズ - 女性用下着のひとつ。元々はフランス語でシャツの意。また派生語として「シミチョロ」があり、スカートの下端から下着が見える様をいう。
- 女学生
- スケ - 女性を指す。派生語として女の番長を指す「スケバン」がある。
- スチュワーデス - 現在はキャビンアテンダントおよび客室乗務員と称す。
- ズック - 帆布などに使う平織の丈夫な布のこと、または布製の靴のこと。元はオランダ語。
- すっとこどっこい
- ズベ公 - 女性の不良(不良少女)を指す。
- すまされめぇ
- ゼロハン - 排気量が50ccのオートバイを指す。排気量が750ccの「ナナハン」に対して050ccという解釈から。現在では原付に取って代わられている。
- 洗濯板 - あばら骨が見えるほどに痩せた人。また、女性に使う場合貧乳の意味で使われる場合もある。
- その手は桑名(くわな)の焼き蛤 - “その手は食わない”の地口。
[編集] た行
- 大臣庁
- たばかり - 動詞は“たばかる”。だますの意味。
- タクる - “タクシーで行く”の意
- ダベる(駄弁る) - 雑談するの意。
- 多摩ギャル - 「多摩川ギャル」の略で、かつて読売巨人軍の練習場が多摩川河川敷にあったため、そこに見学に来ている若い女性達を総称してこう呼んだ。
- 多摩川組 - 上記と関連して、ジャイアンツの練習場が、多摩川河川敷から読売ランドに移転する過渡期に、二軍選手のみが多摩川練習場を使用したため、二軍選手を意味する言葉として用いられた。
- チッキ - 道手荷物のこと。この輸送形態自体が消滅してしまった。
- ちょっとタンマ - 主に子供が遊んでいる時に一時停止をする時に使う。「ちょっと待って!」と同じ意味。
- 提灯袖 - 現在は通常「パフスリーブ」と呼ばれる。
- チョッキ
- チョンボ - 失敗の意。元々は麻雀用語。
- ツッパリ - 不良行為少年のこと。今では通常ヤンキーと呼ばれる
- デカパイ - 巨乳のこと。派生語として「デカチチ」がある。
- テクしー - タクシーのもじり。てくてくと歩いていくこと。
- 出歯亀(でばがめ、デバガメ)
- テンロク - 排気量が1600ccの国産車、うちスポーツモデルを指す。代表的な車種にハチロク、シビック、ミラージュ、ロードスターなど。
- 唐変木
- ところがぎっちょん - ところがどっこい、ところがどうして等もある。「ところがそうではなく」あるいは「ところがそうならず」の意味。
- とっくり - タートルネックの事。
- とっぽい - 気障、生意気、不良じみた行為を指す。
- とらばーゆ - 転職の意。但し女性向け転職情報誌「とらばーゆ」の名称として現在も使用されている。本来はフランス語で「労働」の意。スペルは"travail"。
- トリサンパイ - ケンウッドの旧称「トリオ」、「山水電気」、「パイオニア」の頭文字をとって、オーディオ機器の御三家をあらわしたもの。
- トルコ風呂 - 現在では差別用語とされる。
- ドロンします - 失礼しますの意。
[編集] な行
- ナイン - 「ナインちゃん」とも言う。ボインの反対語で貧乳のこと。月亭可朝のギャグから。
- ナオン - おんなの順を変えたもので女性を指す。女性ロックバンドのみが出演する日比谷野外音楽堂でのジョイントライブのタイトル『NAONのYAON』として現在も用いられる。
- なかんずく - とりわけ、特にという意。
- なるへそ - なるほどの意
- のっぴき - 「のっぴきならない事情」などとして使う
- 二号さん - 男性が囲っている愛人の女性のこと。
- 飲みニケーション(飲みにケーション) - 飲み会のこと。
[編集] は行
- ばいなら - バイバイ+さようならの意。
- ハイソ、ハイソカー - 代表的な車種にソアラ、マークII、レパード、ルーチェなど。
- ハクい - 格好いいの意。
- ばかちょんカメラ - オートフォーカス搭載の小型カメラの総称。ちょんは差別用語。
- はなきん - 「花の金曜日」の略。→はなきんデータランド。
- ハナモク - 「花の木曜日」の略。
- ハミパン - ブルマから女性用ショーツ(パンティー)がはみ出ること。
- ハウスマヌカン
- 蛮カラ
- ハンケチ - ハンカチのこと。
- 半ドン
- 必死のパッチ - 「必死」も「パッチ」も死語ではないが、合わせると死語になる例。関西では、阪神タイガースの矢野輝弘・関本賢太郎両選手がヒーローインタビューで多用することで知られる。
- 日和る(ひよる) - 逃げ腰になるの意味。左翼用語の「日和見主義」から広まった語。
- フィーバー、フィバる
- 弊衣破帽 - 服がぼろぼろで、帽子が敗れた様。蛮カラの間で流行した服装。
- 骨皮筋右エ門(ほねかわすじえもん) - 非常に痩せている人を形容する言葉。
- はばかり - トイレの意味。
- 馬糞紙(ばふんし) - 昔のボール紙は藁を原料として製造されたので、見かけが馬の糞とそっくりなためこの呼び名があった)
- バタくさい - バター臭いから「過剰に西洋風である」といった意味。
- 花の女子大生
- ピッタシカンカン - 久米宏司会のクイズ番組ぴったし カン・カンから。
- ビフテキ
- ファジー - 元は曖昧という意味で、主に電化製品が機械的ではなく、微妙な加減を行えるという意味で用いられた。
- フライング・ダッチマン - ダッチという言葉がいやらしい意味でつかわれたため。
- ボイン - 胸の大きい女性、もしくは大きい胸を指す。今で言う巨乳。
[編集] ま行
- マイコン - パソコンのこと。マイクロコントローラの略語としては現在でも死語ではない。
- まぶい(マブい) - 美しい、かわいいの意味。
- マル金 - お金持ちの意味。
- マルビ - 貧乏の意味。
- マル優
- 満艦飾 - 物干し竿に隙間無く洗濯物が干された様子。
- ~(して)みそ - 「~してみなさい」という意味の接尾語)
- 目立とう精神
- メンゴ - 御免(ごめん)の字の順序を入れ替えたもの。
- モボ・モガ - モダンボーイもしくはモダンガールの略。
- モンローウォーク - マリリン・モンローのように腰を振ってセクシーに歩く様のこと。
[編集] や行
- ヤング - 若者、若年層を指す言葉。
- よっこいしょういち - 立ち上がる時などの掛け声。横井庄一からか?)
[編集] ら行
- ラッタッタ - ゼンマイ始動式の原動機付自転車。狭義にはホンダ・ロードパル。
- 理会
- リッターカー - 排気量が1000ccの自動車。今ではコンパクトカー、スモールカーと呼ばれることが多い。Aセグメントと呼ばれることもある。代表的な車種にシャレード、マーチ、カルタス、ジャスティなど。
- ルンペン - 今で言うホームレス。
[編集] 1990年代に流行した言葉
[編集] 男性語
- ~たまえ - 「明日は早めに来てくれたまえ」など。元は書生言葉。
- 余 - 一人称。手紙や書き言葉で使われ、話し言葉での使用は少なかった。
- 我輩 - 一人称。演説で使われた。
- おいら - 一人称。ビートたけしなどの影響か、最近は男女問わず使う者が増えた。
- それがし - 一人称。
[編集] 女性語
- ~あそばせ - 「御免あそばせ」など、高圧的な言い方。元は尊敬語であった。
- ~ざんす、~ざます - 「~でございます」が略された廓言葉。
- ~じゃなくて?
- ~てよ
- 何さ - ふて腐れたときに用いる廓言葉。
- ~をば
- ~ですわ
- あたくし - 一人称
- あたい - 一人称 ただし、使われるのは漫画・アニメ・ドラマ・映画などの媒体の中であり、実社会において一人称として自分のことを「あたい」と呼んでいる人がいるかは不明である。
[編集] 老人語
- ~て、~じゃろうて
- ~だわい
- わし - 方言の第一人称だが、フィクションに登場する老人が出身地を問わず使っていた。
- じゃ - これも方言の接尾語だが、フィクションの老人が多用した。
[編集] 児童語
- 御本(ごほん) - (書籍の)『本』の美化語。
- ちんぼ〔chin-bo〕 - 陰茎→「ちんぽ〔chin-po〕」に統合されて消滅したと見られる。
[編集] 参考文献
- 大塚明子『新語死語流行語 こんな言葉を生きてきた』集英社 2003年
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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