毛利元就 (NHK大河ドラマ)

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毛利元就』(もうりもとなり)は、NHK1997年1月5日 - 12月14日に放送された大河ドラマ

毛利元就
ジャンル ドラマ
放送時間 43分00秒
放送期間 1997年1月5日~12月14日(50回)
放送国 日本
制作局 日本放送協会
製作総指揮 木田幸紀
演出 松岡孝治 他
原作 永井路子
脚本 内館牧子
出演者 中村橋之助
森田剛
富田靖子
上川隆也
高橋由美子
加賀まりこ
草刈正雄
片岡鶴太郎
永島敏行
益岡徹
鶴見辰吾
中村梅雀
笹野高史
陣内孝則
高嶋政宏
細川俊之
原田芳雄
宮本信子
松坂慶子
緒形拳 他

目次

[編集] 作品内容と反響

毛利元就生誕500周年記念作品として製作。元就の妻・美伊の方の登場から死までは永井路子の小説『山霧』を、それ以前と以降は内舘牧子のオリジナル脚本が中心となっている。残された自筆の文章や書状の内容を元に、謀略家のイメージが強い元就を愚痴っぽいが家族思いの男性として描いた。一揆という語で一向一揆などの百姓一揆しか思い浮かばなくなっている多くの現代人に理解しにくい「国人一揆」を元就が盟主となって結ぶ場面で、国人一揆を「国人領主連合」なる現代語訳を用いてお茶の間の一般視聴者に対する配慮を行っていた。渡辺俊幸・作曲のテーマ音楽は「ボレロ調」のメロディーである。過去2回時代劇専門チャンネルで再放送された。

キャスティングは、歌舞伎俳優の中村橋之助中村梅雀中村獅童、アイドルの森田剛松本恵、舞台俳優の上川隆也笹野高史、宝塚出身の一路真輝、お笑いタレントの恵俊彰など様々なジャンルに富んでいる。また、小劇場出身の俳優が多数出演している。

基本的にホームドラマ形式だが、常に家庭を大切に想い続けながらも実直な青年から老獪な策略家に変貌していく元就、その元就に深く影響を与える梟雄・尼子経久、初期の毛利家や晴久の代以降の尼子家内部の醜い権力争いなど、シリアスな影の部分も丁寧に描いている。また、それまではおしとやか、もしくは妖艶な役柄などシリアスなキャラクターのイメージが強かった松坂慶子が、陽気でハイテンションな元就の義母・杉の方を演じ、これ以降松坂はドラマやCMでコミカルな役が増えるようになった。

大河ドラマは、あくまでもドラマである為仕方の無い事であるが、史実との改変部分が多い。当作品でも、高橋氏に殺害された長女が登場しない(第一子が毛利隆元になっている)、家督相続の際に相合元綱を擁して謀反を起こした坂広秀が登場せず、桂広澄が謀反の中心人物になっていること、村上水軍内の設定、尼子久幸が登場せず、その役割が宇山久兼に、宇山の役割が河副久信になる、陶隆房の登場が早過ぎる、尼子晴久の死因が違う等、改変部分が少なくない。元就嫡男隆元の急死の描写についても、愛息に先立たれる元就の悲劇性を強調するためか、異説が採用されている。

最終回「よく生き、よく死に」では死の床に就いた元就の目の前に、既に亡くなっている登場人物達が敵味方関係なく現れ、「これまでの元就の行いが極楽に行くべきか、地獄に堕ちるべきか」を糾問するという、歴史ドラマとはかけ離れた異質な内容となっている(実は、それ自体が元就の走馬灯であるかのようにも表現されており、終盤で元就の死ぬシーンが描かれる)。ラストはその人物達と共に仲良く雲の船に乗って天へ昇るというシュールな演出も見られた。

小泉純一郎元首相が使用している、スピーチの決まり文句として定着しつつある「人生には三つの坂がある。上り坂と下り坂、そして『まさか』だ」というたとえはこの番組における元就の台詞がオリジナルである。なお、劇中で経久が使用し、後に元就も使用する「謀多きは勝ち、少なきは負ける」の台詞は、元就が息子達に残した遺訓状に記されたものである。

平均視聴率は23.4%、最高視聴率は28.5%。

[編集] あらすじ

安芸国の小領主・毛利弘元の次男として産まれた松寿丸(後の元就)は幼いときに実母・祥の方を亡くし、すさんだ少年時代を過ごす。一方父・弘元は有力大名の大内義興尼子経久との板ばさみに悩み、さらに松寿丸の素行やまとまりのない家臣達に心労をつのらせ、長年の酒毒により死去する。父の後を継いだ兄・興元も父と同様の苦労の末、同様に酒毒に侵され若死する。

そんな父と兄の寂しい死をきっかけに、元就は生まれ変わり、戦国乱世の中でいかに毛利家を存続させるかに命を燃やすようになる。だがそんな元就に、本来毛利家とほとんど同格の国人領主で、盟約によって家臣になっているに過ぎなかった家臣達の容赦ない反乱や策謀が降りかかる。

それらをはねのけた元就はいつしか安芸国人だけでなく大内氏・尼子氏双方に一目おかれる存在にのし上がり、家族・家臣・好敵手達との出会いと別れをいくつも経験しながら、やがて稀代の謀将として中国地方一の大名と呼ばれるまでになった。

[編集] スタッフ

  • 脚本:内舘牧子
  • 原作:永井路子(「山霧」「元就、そして女たち」より)
  • 音楽:渡辺俊幸
  • テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
  • 指揮:外山雄三
  • 演奏:コンセール・レニエ
  • 題字:毛利元就(自筆書状より)
  • 語り:平野啓子(本編にも出演)、濱中博久アナウンサー(元就紀行)
  • 時代考証:岸田裕之米原正義
  • 風俗考証:二木謙一
  • 建築考証:平井聖
  • 衣装考証:小泉清子
  • 所作指導:猿若清三郎
  • 殺陣武術指導:林邦史朗(本編にも出演)
  • 馬術指導:日馬伸
  • 茶道指導:鈴木宗卓
  • 華道指導:杉本康子
  • 囃子指導:藤舎名生
  • 笛指導:鯉沼廣行
  • 撮影協力:厳島神社広島県宮島町(現廿日市市)、尾道市因島町本郷町(現三原市)、岩手県江刺市(現・奥州市)、
  • 制作統括:木田幸紀
  • 制作:内藤愼介
  • 美術:増田哲、岸聡光
  • 技術:小林稔、雨海祥夫、渡辺秀男
  • 音響効果:西ノ宮金之助、太田岳二、稲葉護
  • 編集:野田茂子
  • 撮影:中村和夫、井上修、三浦国男、川邨亮、中村和夫、菱木幸司、永井肇
  • 照明:渡辺恒一、新藤利夫
  • 音声:松本恒雄、太田進溌、浜川健治、藤善雄、田中満、上村悦也
  • 映像技術:釣木沢淳、阿部徳太郎、吉田賢治、平片賢一
  • 美術進行:金田有司、大野輝雄、田中裕、高橋秀樹
  • 演出:松岡孝治、小林武、吉川邦夫、佐野元彦、越智篤志、渡邊良雄、今井洋一、礒智明、山本敏彦

[編集] 配役

[編集] 毛利家

[編集] 毛利家臣

元就の命を狙う刺客として登場するが、暗殺に失敗、自決しようとしたところを未伊に制止され、以降元就への忠勤に励み、隠密活動で活躍する。原作とは人物造形に若干の差異が見られる。
  • 兵助(井上元兼の配下):ラッキィ池田
  • 寺畑(元兼の配下):松井範雄
  • 風間(元兼の配下):中原和宏
  • 藤野(美伊の方の侍女、原作『山霧』の創作人物):加賀まりこ
  • 久(杉の方の侍女):松金よね子
  • きよ(寿の方の侍女):柴田理恵
  • なつ(元就の初恋の少女):松本恵〔二役〕

[編集] 大内家

[編集] 尼子家

[編集] その他

史実で厳島の戦いに参戦した村上武吉は登場せず、次郎・虎吉が役割を分担している。
「人生は双六である」という信条を抱いており、劇中の台詞においても度々そう呟く。

[編集] 放送日程

放送回 放送日 演出 視聴率
第1回 1月5日 妻たちの言い分 松岡孝治 25.3%
第2回 1月12日 若君ご乱心 28.6%
第3回 1月19日 城主失格 小林武 28.3%
第4回 1月26日 女の器量 28.2%
第5回 2月2日 謀略の城 古川邦夫 27.6%
第6回 2月9日 恋ごころ 松岡孝治 26.8%
第7回 2月16日 われ敵前逃亡す 小林武 26.6%
第8回 2月23日 兄嫁きたる 古川邦夫 26.3%
第9回 3月2日 さらば兄上 松岡孝治 27.6%
第10回 3月9日 初陣の奇跡 小林武 28.3%
第11回 3月16日 花嫁怒る 松岡孝治 26.5%
第12回 3月23日 元就暗殺指令 古川邦夫 23.8%
第13回 3月30日 戦乱の子誕生 小林武 24.8%
第14回 4月6日 巨人とひよっこ 越智篤志 22.6%
第15回 4月13日 涙のうっちゃり 渡邊良雄 23.4%
第16回 4月20日 弟の謀反 小林武 24.3%
第17回 4月27日 凄まじき夜明け 24.3%
第18回 5月4日 水軍の女神 松岡孝治 19.0%
第19回 5月11日 夫の恋 23.4%
第20回 5月18日 隠し女 磯智明 25.1%
第21回 5月25日 百万一心 小林武 22.5%
第22回 6月1日 三本の矢 24.0%
第23回 6月8日 尼子襲来 越智篤志 22.9%
第24回 6月15日 決戦郡山城 松岡孝治 22.0%
第25回 6月22日 尼子経久死す 22.9%
第26回 6月29日 敵は亡霊 今井洋一 22.6%
第27回 7月6日 逃げ道なし 渡邊良雄 16.8%
第28回 7月13日 海がみたい 小林武 21.6%
第29回 7月20日 子別れ 越智篤志 20.7%
第30回 7月27日 さようなら、美伊 松岡孝治 20.6%
第31回 8月3日 杉、極楽へ行く 小林武 20.6%
第32回 8月10日 元就、鬼と化す 越智明 19.7%
第33回 8月17日 冴えわたる策略 松岡孝治 22.1%
第34回 8月24日 闇に舞う般若 山本敏彦 20.3%
第35回 8月31日 最後の反逆者 小林武 24.1%
第36回 9月7日 鬼のかけひき 松岡孝治 22.0%
第37回 9月14日 こぼれ蛍 佐野元彦 24.1%
第38回 9月21日 五十九歳の決断 小林武 21.7%
第39回 9月28日 裏のまた裏 松岡孝治 20.0%
第40回 10月5日 嵐こそ好機 今井洋一 21.6%
第41回 10月12日 奇襲厳島 小林武 23.9%
第42回 10月19日 最後の女 佐野元彦 21.9%
第43回 10月26日 三子教訓状 松岡孝治 19.8%
第44回 11月2日 銀に踊る 小林武 22.1%
第45回 11月9日 男の器 佐野元彦 20.8%
第46回 11月16日 隆元暗殺 松岡孝治 23.4%
第47回 11月23日 弔い合戦 小林武 21.9%
第48回 11月30日 輝元参上! 古川邦夫 23.0%
第49回 12月7日 淋しき覇者 24.9%
最終回 12月14日 よく生き、よく死に 松岡孝治 25.1%
平均視聴率 23.4%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

[編集] 総集編

放送回 放送日
第一部 12月28日 妻たちの言い分
第二部 三本の矢
第三部 12月29日 奇襲厳島
第四部 よく生き、よく死に

[編集] 脚注

  1. ^ 当初萬屋錦之介が演じる予定であったが病気のため降板、緒形が代役を務めた。萬屋は同年死去。

[編集] 関連事項


NHK 大河ドラマ
前番組 番組名 次番組
毛利元就

最終更新 2009年11月23日 (月) 08:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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