無音のh・有音のh
無音のh・有音のhの最新ニュースをまとめて検索!
「無音の h ・有音の h 」(むおんの-・ゆうおんの-)は、フランス語において語頭に "h" が来る場合の区分である。
本来のフランス語に /h/ のような音素はなく、ごく一部の外来語を除いて "h" はつねに黙字であるが、歴史的経緯の違いと、その影響による扱いの違いから、語頭における "h" は2種類に分類される。
目次 |
[編集] 無音の h
「無音の h 」(h muet; アッシュ・ミュエ)は発音上は全く無視され、「無音の h」で始まる単語は母音で始まるのと同じ扱いになる。 すなわち、直前の子音と直後の母音との間でリエゾンやエリジオンが発生する。
- l'histoire 「話、歴史」 [リストワール] - 定冠詞 la は母音を落とした上で histoire と一体的に発音される(エリジオン)。
- les habits 「衣服(複数)」 [レザビ] - リエゾンを起こし、一体的に発音。
[編集] 有音の h
「有音の h 」(h aspiré; アッシュ・アスピレ)はそれ自身は発音されないにもかかわらず、あたかもそこに子音があるようにふるまう。すなわち、直前の子音と直後の母音との間のリエゾンやエリジオンは阻害される。
- la hache 「斧」 [ラ・アッシュ] - l'hache とはならない。
- les haricots 「いんげん豆(複数)」 [レ・アリコ] - [レザリコ]とはならない。
有音の h はゲルマン語(古フランク語等)からの借入語に多く、借入当時は発音されていたものである。フランス革命の頃までその発音が残っていたとされる[要出典]。 また、近代以降に入った外来語の多くは「有音の h」である。
[編集] 背景および近縁語における類似例
ラテン語の "h" は、俗ラテン語時代に入るとほとんど発音されなくなっていたことが知られている。 この結果として、現在のロマンス諸語の中でラテン語由来の h 音を保存している言語は全く存在せず、多くの言語では /h/ 音自体が存在しない。
スペイン語の発達過程においては、語頭に f をもつ単語の一部において、 f > h > 無音 のような弱化が生じたことが知られている[1]。すなわち、当初 /h/ の存在しなかったところに語頭専用音として /h/ を得、その後再度失っており、これはフランス語の経緯に似ていると言えなくもない。
[編集] 脚注
- ^ 例: hija 「娘」 (現在の発音は [ixa]) < ラテン語 filia (フランス語 fille ; イタリア語 figlia)
最終更新 2009年11月13日 (金) 09:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【無音のh・有音のh】変更履歴

