空中ブランコ
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空中ブランコ(くうちゅうぶらんこ)
- 主にサーカスの曲芸において、高い位置で使用される特殊なブランコのこと。またはその曲芸。
- Plastic Treeの21枚目のシングル。
- 一青窈の楽曲。
- 奥田英朗の小説。およびこれを原作とするテレビドラマ、舞台、テレビアニメ作品。以下はこの作品について述べる。
| 空中ブランコ | |
|---|---|
| 著者 | 奥田英朗 |
| 発行日 | 2004年4月25日 |
| 発行元 | 文藝春秋 |
| 国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 形態 | 並製本 |
| ページ数 | 272 |
| 前作 | イン・ザ・プール |
| 次作 | 町長選挙 |
| ISBN 978-4-16-322870-9 | |
『空中ブランコ』(くうちゅうブランコ)とは奥田英朗による日本の小説である。精神科医・伊良部シリーズの第2弾。第131回直木賞受賞作。
以下の5編が収録されている。
- 空中ブランコ(初出:『オール讀物』2003年1月号)
- ハリネズミ(初出:『オール讀物』2003年7月号)
- 義父のヅラ(初出:『オール讀物』2003年10月号、「教授のヅラ」を加筆改題)
- ホットコーナー(初出:『オール讀物』2003年4月号)
- 女流作家(初出:『オール讀物』2004年1月号)
目次 |
[編集] 登場人物
- 伊良部 一郎(いらぶ いちろう)
- 伊良部総合病院神経科の医師。注射が好きで、患者にはとりあえず注射を打つ。デブで色白。公平の制止を無視し、「自分は身軽だから」と空中ブランコに挑戦するなど大胆な性格である。
- 学生時代は老け顔で、同級生の中には講師と勘違いする者もいた。医学部の厄災と言われ厄介者扱いされており、大学卒業後は小児科の医師になったが患者の子どもと同じレベルで喧嘩をすることにクレームが殺到し神経科に転科した。大学卒業自体、秋篠宮殿下のご成婚特赦説や医師国家試験合格にフリーメーソン関与説が出るなど成績には疑惑が残る。
- マユミ
- 神経科の看護師で。Fカップ。露出の多い服装を好む。一郎と共に往診に訪れた際は、ヒョウ柄のホットパンツを履いていた。
- 山下 公平(やました こうへい)
- 「空中ブランコ」主人公。サーカスの空中ブランコ乗り。フライヤー歴7年で、空中ブランコ担当団員のリーダー。両親共にサーカス団員だった。失敗を重ねるようになり、妻と団員に勧められ精神科を訪れる。ジャンプの失敗はパートナーによる嫌がらせだと思っている。
- 猪野 誠司(いの せいじ)
- 「ハリネズミ」主人公。渋谷界隈をシマとするヤクザ・紀尾井一家の若頭。かつては「渋谷のイノシシ」と呼ばれたこともある。箸も使えないほどの尖端恐怖症で、食事にはスプーンを使う。内縁の妻に勧められ、神経科を受診。
- 池山 達郎(いけやま たつろう)
- 「義父のヅラ」主人公。大学講師で、付属病院勤務の神経科の医師。医学部学部長に義父(妻の父)が就任し、前途洋々。一郎とは医学部時代の同級生。非常ボタンを押し逃げしたい衝動や、整然としたものを破壊したい衝動に駆られる強迫神経症。義父が一目でそれと分かるカツラを着けており、見る度に剥ぎ取りたい衝動に駆られることに悩んでいる。
- 坂東 真一(ばんどう しんいち)
- 「ホットコーナー」主人公。プロ野球選手。プロ入り10年目のベテラン三塁手。ある練習試合で若手のイケメンルーキーに変われと野次を飛ばされ、暴投して以来、一塁へまともな送球ができなくなるイップスの状況に陥る。右肩が痛いと偽って、現在は故障者として一軍から外れている。
- 星山 愛子(ほしやま あいこ)
- 「女流作家」主人公。都会の男女の心の機微を描かせたら当代一とも言われる小説家。新作執筆中に、以前も書いた内容ではないかと不安になる。心因性嘔吐症を患っており完治したが2年振りに症状がぶり返し、神経科へ。
[編集] テレビドラマ
2005年5月27日に金曜エンタテイメント特別企画として放送されたフジテレビ制作のスペシャルドラマ。
[編集] あらすじ
突然ジャンプが成功しなくなり不眠症で悩む空中ブランコのフライヤー・公平、尖端恐怖症のヤクザ・猪野、誇大妄想で自意識過剰なモデル・広美たちがそれぞれに悩みを抱え精神科医・伊良部のもとを訪れ、カウンセリングを受ける。ところが治療はいつもビタミン注射を打たれるばかりで、その後は好奇心旺盛な伊良部の奇想天外な行動により面食らう患者たちは皆ハプニングに巻き込まれていく。果たして彼らの心の病は治るのか?
[編集] 出演
- 伊良部一郎 - 阿部寛
- 破天荒な治療を行うトンデモ精神科医。好奇心旺盛でよく言えば天真爛漫、悪く言えば無鉄砲。実は大病院の御曹司。
- マユミ - 釈由美子
- 伊良部の相棒の看護師。セクシーでミニのナース服に身を包んでいる。
- 山下公平 - 堺雅人
- 空中ブランコの天才フライヤー。突然ジャンプが成功しなくなり、不眠症で悩み、一郎の元を訪れる。
- 安川広美 - 佐藤仁美
- モデル。誇大妄想で自意識過剰なところがある。ストーカーに悩まされている。原作は「イン・ザ・プール」収録。
- 猪野誠司 - 遠藤憲一
- ヤクザ。秋刀魚の頭の先を見ただけでも震えだすほどの尖端恐怖症。
- エリ- 国分佐智子
- 内田 - 飯沼誠司
- 空中ブランコのキャッチャー。
- 吉安 - 松重豊
- ヤクザで、通称は「ヤッパのヤス」。誠司の組が敵対する組の組員。
ほか
[編集] スタッフ
- 原作:奥田英朗『空中ブランコ』(文藝春秋刊)
- 企画:荒井昭博、保原賢一郎(フジテレビ)
- 脚本:橋本裕志
- プロデューサー:関口静夫、橋本芙美(共同テレビ)
- 演出:村上正典(共同テレビ)
- 制作:フジテレビ、共同テレビ
[編集] 舞台
2008年4月20日より東京芸術劇場で初演。以降全国各地で上演されている。主催:テレビ朝日、電通 企画制作:アトリエ・ダンカン、電通。
[編集] ストーリー
サーカスの花形、「空中ブランコ」のエースフライヤーとして飛び続けてきた山下公平。しかしいつの頃からか、キャッチャーの内田と息が合わずに落下を繰り返すようになってしまう。
徐々に情緒が不安定になる公平を見ていた妻・エリは、病院で診察を受けることをすすめる。訪れた伊良部総合病院の精神科で、公平の担当医になったのは同病院の御曹司・伊良部一郎。場違いに明るい声で公平を診察室に迎え入れると、問診もせずに看護師のマユミに注射を指示する。
戸惑う公平をよそにサーカスに興味津々の一郎は、次回からは往診すると興奮気味……。やがて、ずっと閉ざされていたサーカス団の空間は土足で踏み入る一郎とマユミの存在によって脆くなっていた団員たちの絆、その団員達が持つ心の闇、さらにはサーカス団全体が抱える病を露呈していくのだった。
[編集] 出演
ほか
[編集] スタッフ
[編集] テレビアニメ
2009年10月15日よりフジテレビノイタミナ枠ほかにて放送。伊良部一郎が演出上三つの姿にころころ変身したり、その他の登場人物も原作には無い、ないしは改変された設定がある。公式文献曰く『ハイブリット・アニメーション』という実写映像を織り交ぜたアニメーションとなっており、マユミ役の杉本有美の顔と全身、また毎回の患者として登場するメインキャストの声優は、顔が実写との合成映像として部分的に出演する。そのため、メインキャストのキャラクターデザインも実際の顔が元になっている他、生物等で象徴的に表されている場面もある。福井ッチこと福井謙二も、顔が実写映像との合成であり、解説役として登場する。
[編集] 登場人物(変更点)・キャスト
- 伊良部 一郎(いらぶ いちろう)
- 社会的地位は同様。原作の肥満体の男性ではなく、エキセントリックな三つの姿を持つ。これは視覚的なものではなく演出的なものであり、作中の人物に姿が変わったという反応はない。この設定により、原作以上に掴み所のないキャラクターとなっている。診察室に入る際は、扉に掘られた手形に手をはめないと開かない。
- マユミ
- 演、声:杉本有美
- 原作と設定や容姿に大幅な変更は無い。唯一実写パートでは全身が描かれる。
- 山下 公平(やました こうへい)
- 演、声:森川智之
- 第1話『空中ブランコ』の患者。睡眠障害。原作同様サーカスの団員。周囲の人物の設定が原作と若干異なる。ビタミン注射後に頭部が鳥にシンボル化する。
- 田口 哲也(たぐち てつや)
- 演、声:櫻井孝宏
- 第2話『勃ちっぱなし』の患者。区役所職員。原作同様、陰茎強直症に悩まされる。物語における立ち回りが異なる。シンボル化はサイ。
- 星山 純一(ほしやま じゅんいち)
- 演、声:三木眞一郎
- 第3話『恋愛小説家』の患者。強迫神経症(心因性嘔吐症)。原作でのタイトルは『女流作家』であり、性別も女性である。シンボル化は鶏。
- 坂東 真一(ばんどう しんいち)
- 演、声:浪川大輔
- 第4話『ホットコーナー』の患者。東京ヤクルトスワローズ所属のプロ野球選手。イップスと診断される。シンボル化は馬。
- 池山 達郎(いけやま たつろう)
- 演、声:平田広明
- 第5話『義父のアレ』の患者。強迫神経症。伊良部とは大学の同窓生で、同じ精神科医。原作でのタイトルは『義父のヅラ』。シンボル化はカメレオンで、服を除いて透明化もする。
- 津田 雄太(つだ ゆうた)
- 演、声:入野自由
- 第6話『フレンズ』の患者。ケータイ中毒。高校生。シンボル化はキツツキで、ケータイを使う時に画面をくちばしで叩く。
- 猪野 誠司(いの せいじ)
- 演、声:高橋広樹
- 第7話『ハリネズミ』の患者。
- 岩村 義雄(いわむら よしお)
- 演、声:岩田光央
- 第8話『いてもたっても』の患者。
- 安川 ヒロミ(やすかわ ひろみ)
- 演、声:羽多野渉
- 第9話『天才子役』の患者。原作でのタイトルは『カリスマ稼業』であり、性別も女性である。
- 田辺 満男(たなべ みつお)
- 演、声:置鮎龍太郎
- 第10話『オーナー』の患者。
- 津田 英雄(つだ ひでお)
- 演、声:古谷徹
- 津田雄太の父。
- 福井ッチ(ふくいっち)
- 演、声:福井謙二(フジテレビアナウンサー)
- 本作品における独自の解説役。用語や症状・症例・治療方法や、現実と作中との相違を説明する。登場する際は物語が一時停止し、画面の中のどこかから扉を開けて登場する。
[編集] スタッフ
- 原作:奥田英朗『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』、『町長選挙』(文藝春秋刊)
- シリーズディレクター:中村健治
- キャラクターデザイン・総作画監督:橋本敬史
- シリーズ構成:石川学
- 美術デザイン:常盤庄司
- 色彩設計:永井留美子
- CGチーフプロデューサー:森田信廣
- 音響監督:長崎行男
- 音楽:森英治
- プロデューサー:情野誠人、山本幸治、鷲尾天
- アニメーション制作:東映アニメーション
- 制作:空中ブランコ製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エースエンタテインメント、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、東映アニメーション、文藝春秋)
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「Upside Down」
- 作詞・作曲:石野卓球、編曲・歌:電気グルーヴ
- エンディングテーマ「Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)」
- 作詞:電気グルーヴ、作曲:電気グルーヴ/Bebu Silvetti、編曲:電気グルーヴ/Y.sunahara、歌:電気グルーヴ
[編集] 各話リスト
| 話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2009/10/15 | 空中ブランコ | 石川学 | 角銅博之 中村健治 |
羽多野浩平 | 橋本敬史 草間英興 |
| 2 | 2009/10/22 | 勃ちっ放し | 村山功 | うえだひでひと | 岡辰也 渡部穏寛 杉藤さゆり |
|
| 3 | 2009/10/29 | 恋愛小説家 | 田口智子 | 地岡公俊 | 福本潔 | 渡辺奈月 |
| 4 | 2009/11/05 | ホットコーナー | 村山功 | 地岡公俊 千葉高雪 |
小川孝治 | 佐久間信一 |
| 5 | 2009/11/12 | 義父のアレ | 村山功 | 鈴木清祟 | 高田晃 |
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[編集] 放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | フジテレビ(CX) | 2009年10月15日 - | 木曜 24時45分 - 25時15分 | 制作局 |
| 近畿広域圏 | 関西テレビ(KTV) | 2009年10月20日 - | 火曜 25時35分 - 26時05分 | |
| 中京広域圏 | 東海テレビ(THK) | 2009年10月22日 - | 木曜 26時05分 - 26時35分 | |
| 佐賀県 | サガテレビ(STS) | 2009年10月28日 - | 水曜 24時35分 - 25時05分 | |
| 山形県 | さくらんぼテレビ(SAY) | 2009年10月31日 - | 土曜 25時05分 - 25時35分 | |
| 日本全域 | BSフジ | 2009年11月16日 - | 月曜 24時30分 - 24時55分 | BSデジタル放送 |
| 長崎県 | テレビ長崎(KTN) | 2009年11月20日 - | 金曜 26時10分 - 26時40分 |
本作から『ノイタミナ』枠が初めてBSフジでも遅れネットを開始した(『NOISE』枠が消滅したためその後継番組にあたる)
[編集] 書籍情報
- 単行本:文藝春秋、2004年4月25日発行、ISBN 978-4-16-322870-9
- 文庫本:文春文庫、2008年1月発行、ISBN 978-4-16-771102-3
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
| フジテレビ ノイタミナ | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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空中ブランコ
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最終更新 2009年11月21日 (土) 11:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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