空中店舗

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銀行の空中店舗の一例(大光銀行横浜支店)

空中店舗(くうちゅうてんぽ)とは、ビルの2階以上に店舗を出店することを指す。階上店舗と言う場合もある。対義語は路面店。 またフィル・カンパニーは自社が展開する、屋外駐車場の上に骨格を組み、テナントに貸し出す事業を空中店舗と称している。

目次

[編集] 概要

主に都心や駅前・繁華街など道路に面した路面店の出店が難しい地域で、ビルや百貨店・ショッピングセンターの2階以上の一部区画をテナントとして借り受けて営業を行う出展形態を指す。 路面店と比較すると家賃が安く初期投資やランニングコストを抑えられる反面、集客力が低くなるというデメリットもある。

[編集] 金融機関における空中店舗

通常、銀行の支店は、顧客の利便性を考慮して1階に営業窓口・ATMを置くか、1階・2階のように1階を含めた複数階層に設置する形態がほとんどだが、銀行の法人営業拠点や、地方銀行が東京や大阪に設置する遠隔地支店の場合は、合理化などを理由にあえて1階に設置しないことがある。

この形式の店舗は、ATMが設置されていないケースが多く、顧客にとってサービスダウンとなることがある(空中店舗でない店舗でも青森銀行札幌支店などATM非設置店舗が存在する)。なお、ATM非設置であってもキャッシュカードの発行申込み手続きは可能で、ATM非設置の店舗を主に利用する顧客は、基本的に無料提携の他行ATMやコンビニATMなどで入出金しつつ、窓口で通帳記帳やテレホンバンキング・インターネットバンキングで定期預金取引・振込・振替をすることになる。この他、テレホンバンキング・インターネットバンキングを除くとATMが無い店舗での振込は窓口扱いに限定されるため、ATM扱いに比べると振込手数料の事実上の値上げにつながることも多い。また、ATMがあっても営業室と仕切られていないため窓口営業時間内しか使えないケースも少なくない(空中店舗でない店舗でも、みずほ銀行丸の内中央支店や十六銀行大阪支店、ゆうちょ銀行秋田店(ゆうちょ銀行HPの同店の案内では2Fとなっているが、立地が坂に沿っていることもあり、これは外からの階段を上った先に入口があるためであり、空中店舗ではない)、広島支店へのブランチインブランチ化により事実上大阪府から撤退した西京銀行大阪支店の旧所在地や、すでに廃止されたりそな銀行桜川東支店(旧奈良銀行大阪支店)などの例がある)。

個人顧客をほとんどターゲットとしないみずほコーポレート銀行は、ほとんどの営業拠点がこの形態である。ほか、近年では、三菱東京UFJ銀行の支社や三井住友銀行の法人営業部のみ単独設置している拠点(いずれも口座は開設出来ない)や現金等を取り扱わないローン(主に法人向け・不動産関連)などの相談専門の拠点もこの形態が多く見られる。また、店舗統合の前段階として、存続予定店が入居するビルの上位フロアに消滅予定店を入居させるケースもある(かつての中央三井信託銀行仙台中央支店、三菱UFJ信託銀行東京営業部など)。

ただし、#金融機関以外の事例の項目にあるように、銀行以外の企業で同様の空中店舗形式で窓口を設置する企業もある(この場合は、個人顧客も対象)。

特殊な例として、七島信用組合三宅島支店が雄山噴火による全島避難に伴い、2000年9月から2005年3月まで港区浜松町の島嶼会館ビル内に、空中店舗形式で三宅島支店東京仮事務所を設置したこともあった(みずほ銀行三宅島出張所も、母店である東京中央支店が事務取扱を行っていた)。

なお、1階にATMのみを置き、銀行利用者専用の階段やエレベータで2階のロビーに誘導する形式の店舗は、通常、空中店舗とは言わない(みずほ銀行の一部都内店舗や神戸支店、那覇支店などに見られる)。また、同じ2階以上のフロアであっても、インストアブランチや自治体庁舎(東京都庁舎に設置している、みずほ銀行東京中央支店東京都庁出張所・本店東京都庁公営企業出張所、三菱東京UFJ銀行本店東京都庁第二本庁舎出張所など)内、空港ターミナルビル内にある各銀行の両替所や一般銀行業務店舗(みずほ銀行蒲田支店羽田空港出張所、三菱東京UFJ銀行成田空港支店・成田空港第2ビル出張所・大阪中央支店関西空港出張所・名古屋営業部中部国際空港出張所、千葉銀行成田空港支店など)の銀行店舗なども空中店舗に当てはまらない。

[編集] 事例

注)統一金融機関コードに挙げる。

[編集] 都市銀行

  • 三菱東京UFJ銀行中之島支店(新朝日ビルディングの立て替えに伴い、2009年2月9日より同ビル1階から隣接の大阪三井物産ビルの14階に移転した。移転先でのATMは窓口営業時間内のみの稼働だが、1階に店舗外ATM(大阪三井物産ビル出張所)が別途設置され、窓口営業時間外はこちらを利用する)
  • 三井住友銀行三井物産ビル支店・霞が関支店(霞が関ビルディング3階。なお同ビル1階のATMコーナーは同支店管理ではなくエーティーエムサービス東日本支店管理)・堂島支店・六甲アイランド支店・松山支店(法人専用の店舗で個人客を受け付けない。入居しているビルの1階に松山支店管理のATMがある)・福山支店・水戸支店(法人専用の店舗で個人客を受け付けない。ATM非設置)。ほか、かつて存在した梅田南支店(旧:三井銀行梅田支店)も空中店舗で、ATMは地下1階にあったが出張所(店舗外カードサービスコーナー)の扱いになっていた。一方、六甲アイランド支店は入居している神戸ファッションマートと直結している六甲ライナーアイランドセンター駅の改札階と同一フロアーのため、空中店舗に含めないこともある(この形態は、霞城セントラル2階にある荘内銀行霞城支店にも見られる)。
  • りそな銀行
    • 東京営業部 - 東京営業部は旧あさひ銀行の本店だが、大手町のりそな・マルハビルにある東京本部の機能を江東区木場へ移設することに伴い、営業機能を分離するために2009年11月24日文京区後楽所在の住友不動産飯田橋ファーストビル7Fに移転するが、中枢店としては異例の空中店舗となる。
    • 広島支店・熊本支店・(旧)浦和支店 - 主に、旧大和銀行の地方店などでいくつかみられ、旧大和札幌支店だったりそな銀行旧札幌中央支店(ブランチインブランチとなる前)や、2001年に廃止された旧大和銀行仙台支店(現在のりそな仙台支店は、旧埼銀店舗跡地に設置された旧協和銀店を前身とする旧あさひ店)などもこの形態であった。旧浦和支店は、旧あさひ銀行が、さいたま市内のりそな銀行拠点として別途設置したものである。
  • みずほコーポレート銀行 - 兜町証券営業部など、一部例外もある(全店舗ATM非設置の為、みずほ銀行で入出金)
  • 埼玉りそな銀行
    • 東京支店 - 旧あさひ銀行が、都内における埼玉りそなの拠点としてりそな銀行成立前に開店させたもので、旧あさひ銀行本店だった東京営業部入居ビル(りそな・マルハビル)1Fの一角に設置された大手町中央支店が、りそな銀行東京営業部移転に併せて同一地(住友不動産飯田橋ファーストビル7F)に移転するが、同営業部と同じフロアに入居し、こちらも空中化する。
    • 池袋東口支店 - 東京支店(大手町中央支店)同様、旧あさひ銀行が、都内における埼玉りそなの拠点としてりそな銀行成立前に開店させたもの(旧・新宿駅前支店も同様)。なお、池袋東口支店利用者がATMを利用する場合は、1階にあるりそな銀行池袋支店のを利用。

[編集] 地方銀行

[編集] 信託銀行

  • 三菱UFJ信託銀行東京営業部(「東京サービス支店」を含む - 事実上の旧本店同士の統合)、上大岡支店、奈良支店
  • みずほ信託銀行 - 仙台支店(2007年7月17日から) - なお、この他にも一部の店舗で、みずほ銀行との共同店舗化に伴い信託側が空中化している(例:神戸支店 - 安田信託銀行時代に富士銀行神戸支店の上層階に入居)

[編集] かつての長期信用銀行

[編集] 外国銀行の日本法人

[編集] 第二地方銀行

[編集] 信用金庫

  • 杜の都信用金庫本店営業部の仮店舗(本店ビルの再開発に伴い、仙台第一生命タワービルディングの3Fに仮店舗を設置)…店舗内扱いのATMは1Fに設置(七十七銀行の店舗外ATMコーナーと隣接しているが、七十七は土日祝休業に対し、杜の都信金は土日祝も稼働している)し、窓口内および窓口のあるフロアへの設置はない

[編集] 外資系

[編集] その他の業態

  • 農林中央金庫秋田支店・仙台支店(他、空中化した拠点は、すべてATM非設置。2008年3月31日を以て通常店舗を含めATMサービスは全廃)

[編集] ゆうちょ銀行

[編集] ゆうちょ銀行代理店業務取扱郵便局

  • 銀座通郵便局
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[編集] 金融機関以外の事例

[編集] 通信事業者

  • 東北インテリジェント通信が提供するPHS(アステル)の直営窓口である「アステルショップ」も、営業所が2F以上に移転したため、同時に窓口も移転し、同様の形態になっている個所もあった。
  • DDIポケット(現ウィルコム)の営業所は、当時の第二電電(現・KDDI)の営業所、支店と同居しているケースがあり、個人契約者からのアフターサービスなどの受付も行っていたため、これも空中店舗の範疇に入るであろう。なお、ウィルコムになってからは、ウィルコムプラザの名称で、ビルの1Fに店舗を新設で構えるケースが多くなっているが、仙台の場合は、DDIポケット時代の名残で、現在も空中店舗となっている(2008年9月下旬に従前からのSS30の27Fから同ビル1Fにプラザのみを移設することになっているため、以降は解消される。同年10月からは、日曜・祝日の営業も開始する)。同じフロアにウィルコムの東北支店もある。なお、KDDI仙台支店(後に、KDDIネットワーク仙台支店)そのものは、KDDIau東北支店と統合し、旧東北セルラー電話があったビルに移転しているため、現在は同居はしていない。その他にも、旧DDIポケット時代からある拠点がウィルコムプラザになっているところなど(新宿など)も空中店舗である。盛岡もビルの2Fに設置されており、やはり空中店である。

[編集] 旅行会社

近畿日本ツーリストのように法人対象に特化した旅行会社や、トップツアー名鉄観光サービスなどの法人に重点を置く旅行会社、阪急交通社のようにメディア販売特化した旅行会社などは、一部の支店や営業所を空中化するケースも見られる。

JTBトラベランドPTSトラベルナビのように、インストアブランチ指向の旅行会社もある。

[編集] 航空会社

航空会社では近年インターネット予約の発達や航空券の電子化などにより発券カウンターを削減する傾向にあり、大都市で残されたカウンターもほとんどが空中店舗化している。

[編集] かつら、増毛関係

支店・営業所、都市部では多くが空中店舗であり、中・高層ビルの1階に店を構える所は少ない。

[編集] 消費者金融

支店・営業所、都市部では多くが空中店舗であり、中・高層ビルの1階に店を構える所は少ない。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月17日 (火) 13:53 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【空中店舗】変更履歴

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