脊索動物

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脊索動物門

ナメクジウオ
分類
ドメ
イン
: 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
Bateson, 1885
亜門

脊索動物(せきさくどうぶつ)とは動物の分類群のひとつで、トカゲヒトなど脊椎(背骨)をもつ動物である脊椎動物と、それと近縁な動物群である原索動物を合わせたものである(原索動物とは、ナメクジウオなどの頭索動物と、ホヤ類などの尾索動物(被嚢動物)を合わせたものを言う)。分類上は脊索動物門 Chordata として取り扱われる。また、絶滅した動物グループで、初期の脊椎動物に近いのではないかと考えられていたが永らく正体不明であったコノドントは、最近の研究で無顎類のヤツメウナギに近いことがわかっている。

[編集] 特徴

  • 単一の「背側神経索」を有する。背側神経索とは、体の背側にある中空の神経索のことで、管状神経系である。脊椎動物ではこれは中枢神経系脊髄)にあたる。
  • 軟骨でできた棒状組織である「脊索」をもつ。ただし、脊椎動物では、発生過程で脊索より後に脊椎が形成されると、通常は消失する。ヤツメウナギなどでは脊椎が形成された後、成体でも残る。
  • 咽頭部に「鰓裂」を有する。ただし、陸棲の脊椎動物では鰓裂は発生初期に見られるのみで、その後は頭頚部の諸器官(咽頭弓など)に形を変えるため、成体では見られない。
  • 咽頭部の腹側に内柱と呼ばれる器官をもつ。脊椎動物は、内柱の代わりに甲状腺をもつ。
  • 筋節(V字型の筋肉が胴から尾にかけて並び、節状に連なったもの)をもつ。
  • 赤血球には、酸素と結合能のあるヘモグロビンが含まれる。また、動脈は心臓から出ると、途切れることなく静脈につながり、また心臓に戻る「閉鎖血管系」をもつ。
  • 体の構造は、基本的に左右対称である。

[編集] 分類

18世紀に発見された当時、ナメクジウオは軟体動物ナメクジの一種であると考えられていた。また、ホヤも同様に軟体動物に分類されていた。1840年代に入ると、ナメクジウオは脊索、鰓裂、背側神経索をもつことが明らかにされ、脊椎動物との類似が指摘されるようになった。1866年、アレサンデル・コワレフスキー (Alexander Kovalevsky) はホヤ類の幼生が尾部にもつ軸索状器官が、脊椎動物やナメクジウオの脊索と相同であることを示した。これによって、脊椎動物、ナメクジウオを含む頭索動物、およびホヤを含む尾索動物、が単系統群であることが広く受け入れられるようになった。

その後は、脊椎動物を「脊椎動物門」として扱い、頭索動物と尾索動物をまとめて「原索動物門」(Protochordata) として扱われることもあった。しかし、尾索動物と頭索動物とは「脊椎動物に近い」という便宜的な理由から同門として扱われていた側面があり、それらの系統間の類縁関係はそれほど近くはなく、むしろ頭索動物と脊椎動物との間の方が近いことがわかったため、これらすべてを脊索動物としてまとめて扱う分類が主流になっている。一方で近年の分子進化的な解析では尾索動物と脊椎動物が姉妹群、頭索動物はそれらの祖先的な系統関係となることが示されている。

石灰索動物はカンブリア紀中期~デヴォン紀中期の海成層から発見される化石生物であり、棘皮動物に非常に近縁である。脊索動物と棘皮動物の体腔発達の類似性から、脊索動物が棘皮動物を起源とすると示されており、石灰索動物はその化石証拠とされているものである。石灰索動物であるスティロフォラの仲間は、棘皮動物のような石灰板で覆われた頭部と尾部を持つ。頭部には肛門生殖腺が存在し、内部には脳が存在し、それは頭部と尾部の接続部付近に位置している。尾部前端には神経索と脊索がある。これらのことから、石灰索動物は、棘皮動物とは異なるものとされ、脊索動物門の一亜門と考えられている。

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月31日 (土) 14:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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