自動車用燃料タンク

自動車用燃料タンクの最新ニュースをまとめて検索!

自動車用燃料タンク(じどうしゃようねんりょうタンク)とは、自動車を走行させる際に使用する燃料(主にガソリン軽油)を蓄えるための機器で、タンク本体に加えて燃料を注入するためのインレットパイプ等を含め総称する場合もある。

目次

[編集] 構造

[編集] タンク本体

一般的にリアシートの下側周辺へ横長に搭載されている(近年は低床化のためフロントシート近くまでの縦長形状もある)。理由は、エンジン近くにあると放熱によりリアホイール後方にあると後突の際に、車両火災が起こる恐れがある為である。またトラック系(軽を除く)は車両(ラダーフレーム)の横に搭載されており、乗用車と異なり車両外観で見る事が出来るものが多い。

材質は一般的に鋼板、又は樹脂で、ガソリン軽油などの危険物を蓄える必要があるため、対策を十分に行なっている(鋼板製タンクはめっき鋼板製で、更に溶接後は塗装もしている)。なおかつて鋼板製に比べ樹脂製の燃料透過(炭化水素が透過すると光化学スモッグ等の大気汚染に影響)が課題となっていたが、材料技術や成形技術が進み、最近は多種の樹脂を何層も重ねて成形している。

ベーパー層(下記参照)を確保しているタンク上面形状は、料温度の上昇と低下(気温やマフラー温度の変化等に影響)や燃料消費によりタンク内で加圧と減圧が繰り返されて最悪の場合は亀裂が発生する恐れがあるため、タンク上側を複雑な凹凸形状にする事で圧力の変化に対する強度対策をしている。

FFベース車のタンク下面形状は一般的に、同じ車種・同じ容量であってもFF車と4WD車で形状が異なる(上記の“横長”形状の場合)。FF車は車両構造上余裕があり扁平になっている(若干の凹凸はあり)。それに対し4WD車はセンターを通るプロペラシャフト(動力伝達の為の機構)から逃がす必要があるため中央部には車両上側へ大きな凹みを持たせており、その形状が馬の背中につけるに似ている事から一般的に“鞍型タンク”と呼んでいる。なおFRベースの車の場合はFR車・4WD車共にプロペラシャフトを通しているため、同じ鞍型タンクを搭載している。

ただし上記のタンク上面,下面は乗用車系の事であり、トラック系のタンクは主に凹凸が少ない縦長の直方体で、ドラム缶に似ている事から一般的に“ドラムタンク”と呼ばれている。

  • 燃料タンク本体の主な構造
    • フューエルサクション…燃料をエンジンに送るための部品で、ポンプやタンク内の異物(水を含む)を取り除くためのフィルターを設定している。
    • 残量計…タンク内の燃料の量を計る機器で、主に樹脂製フロートの浮き沈みをもとにメーターパネルへ信号を送っている。(昔の車ではエンジンを切ると、残量計の針がゼロになるものが普通だったが、今ではエンジンを切っても残量を保つものが増えた。二輪車ではエンジンを切ると針がゼロになるものが多い。)
    • ブリーザーチューブ(タンク側・詳細は下記のインレットパイプを参照)
    • セパレーター…車両の加速、減速、旋回による燃料の動きから発生する音(波)を抑える(樹脂製タンク等、設定していない車両もある)。

[編集] インレットパイプ

ガソリンスタンド等でタンクに燃料を注入するためのパイプで、材質は一般的に鋼管、又は樹脂。燃料注入口には給油キャップがあり、キャップを「カチッ」と閉める事(ガソリンスタンドのセルフ式を参照)で、燃料やベーパー(燃料の揮発ガスと空気が混合した気体)の漏れを防いでいる。

またブリーザーチューブという、上記パイプに比べて細いチューブを設けている。この部品は、燃料を注入する際にタンク内のベーパーを車外に排出しており(日本国内向け車両の場合)、タンクから燃料の注入口付近までつながっている(燃料注入の際に見える“蜃気楼”状のものは、大半がブリーザーチューブからのベーパー)。 またブリーザーチューブはタンク内まで延びており、タンクに入れる燃料の量を規制(ベーパー層の確保)をしている。例えば燃料をタンク全体に満たしてしまった場合、発生した燃料の揮発ガスは逃げ場を失い、最悪の場合タンクが暴発する。それを防ぐため、ある程度のベーパー層を設定する事で、揮発ガスの圧力の逃げ場を確保している。

[編集] 高濃度アルコール燃料の使用に対する問題

近年まで税制上や排出ガスのクリーン化を理由に高濃度アルコール燃料を使用するユーザーがいたが、フューエル系部品の腐食等による車両火災事故発生。それを機に現在では法律で販売が禁止され、使用出来なくなっている。(詳細は高濃度アルコール燃料を参照)。

最終更新 2008年4月22日 (火) 11:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【自動車用燃料タンク】変更履歴

ご利用上の注意