貨物自動車
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大型貨物自動車の例(三菱ふそう・スーパーグレート)
貨物自動車(かもつじどうしゃ)は、主に貨物を運搬する構造の自動車をいう。一般には「トラック(truck)」、又は「商用車」と呼ばれる。
本項では特に記載のない限り日本国内の事項について記載する。
目次 |
[編集] 概要
主に物資を運ぶ手段として広く活用されている。後述の通り、車体の大きさや重さ、積載可能な重量、装備(架装)の状態等により様々に分類される。専門的には「自動貨車」とも呼ばれる。
当初は荷物を運ぶ目的の他、軍隊においては歩兵などの移動手段としても普及した。なお日本で初めて自動貨車を運用したのは陸軍の輜重兵(しちょうへい)だったとも言われている。今でも軍隊における不可欠の装備となっている。
[編集] 日本における分類
日本において使用されるトラックの区分方法は一般的に、①使用用途(登録)、②サイズ(大きさ、重さ、積載量)、③装備や架装の状態、の3つに大別できる。
[編集] 使用用途(登録)による分類
- 営業用貨物自動車 =
- 貨物自動車運送事業の事業に用いられる自動車で、運輸支局等に事業用として登録され、専用のナンバープレート(地色が緑色)を交付されたものである。更に『運行』と『一般』の区分けがあり、『運行』は営業所とターミナルなど中・長距離輸送用に用いられる車両(主に10tや12t車)として運転席ドア下部に『運行』と表記されている。なお、この運行車両は路線バスのように事前に運行経路や運行日程等を運輸支局等に届け出なければならない。それに対して『一般』は営業所管轄区域内での集配業務などにあたる車両として車体に『一般』と表記されている。
- 日本の法律では遺体は「積荷」扱いである為、霊柩車も貨物(特種用途)自動車の一種とされ、寝台車も同様である。許可を受けた事業者(葬儀社等)しか保有することができず、また自治体毎に登録台数の上限制限がある事から新規参入は非常に難しい。輸送区分は『限定』である。
- 自家用貨物自動車 =
- 自らの荷物の輸送(商店での配送や仕入れなど)に用いることしかできないものであり、運送事業に用いることは違法である。これらの車両は『自家用』と表記される。
- 三輪貨物自動車(オート三輪) =
- なお、後述の自衛隊用車両にも一般(民生)用の車両も存在するが、一般のナンバープレートとは異なる専用のものがついている。
[編集] サイズ(積載量など)による分類
- 運転免許による区分
- 大型車(大型自動車) = 車両総重量11,000Kg以上または最大積載量6,500Kg以上(または乗車定員が30人以上)。 運転には大型免許が必要。かつては速度超過による事故等が多発したことから、屋根に緑色の速度表示灯(20Km/h以下・40Km/h・60Km/hで点灯)、室内にベッド、助手席側ドアに半分近く固定されたガラス窓などの装備が義務付けられたが、現在は廃止されている(ただしベッド付き車は長距離用に今も生産されている)。代わりに、最高速度90Km/hの速度抑制装置(リミッタ)が義務付けられた(輸入車には標準ではなし)。
- 中型車(中型自動車) = 車両総重量5,000Kg以上11,000Kg未満、かつ最大積載量3,000Kg以上6,500Kg未満(または乗車定員が11人以上29人以下)。 運転には大型免許または中型免許のいずれかが必要。(法令改正以前の普通免許取得者=中型8t限定免許所持者は、8t限定を解除しないと上記規格を満たす車両は運転できない)
- 普通車(普通自動車) = 車両総重量5,000kg未満、かつ最大積載量3,000kg未満(または乗車定員が10人以下)。 普通免許で運転できる。
- 高速道路通行料金での区分(カッコ内は高速道路会社の区分番号)
- 車両登録上の区分
- 普通自動車(普通トラック) = 小型でないもの、1ナンバー
- 小型自動車(小型トラック) = 全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0mまでの自動車。4ナンバー
※冷凍車やタンクローリーなどの特殊構造の場合、8ナンバーになるものもある。
[編集] 装備(架装)による分類
- 平ボデー車 = 荷台に側方のあおりがあるだけの車で、無蓋で開放状態となっている。あおりは、後方および側方が開くものがあり、後方だけが開くものが「一方開」側方も開くものが「三方開」側方が前後に分かれて開くものが「五方開」と呼ばれる。あおりは鉄製のものもあるが、最近軽量化のため、アルミ製のものが多い。
平ボデー車の一例
(航空自衛隊の2トン半トラック)
(航空自衛隊の2トン半トラック)
- 冷凍車▲ = 冷凍された物品を輸送するため、冷凍機を搭載し断熱構造の荷台を持つものである。
- 冷蔵車▲ = 冷蔵の必要な物品を輸送するため、冷蔵設備を搭載し断熱構造の荷台を持つものである。
- 保冷車 = 冷蔵の必要な物品を輸送するため、断熱構造の荷台を持つものである。
- 通風車 = 温度上昇に弱い物品を輸送するため、通風構造の荷台を持つものである。
- 有蓋車 = 水濡れや荷痛み防止のための密閉構造の荷台を持つものである。アルミ製の「箱」形状のものを持つことから「ハコ」と呼称されることもある。後面が開閉したり、側面が開閉したりして荷物の積み下ろしを行う。側面が開閉するものは、羽根のように開放されるものがあり、特に「ウイング車」と呼ばれる。
- 幌付き車 = 水濡れや荷痛み防止のための布製・ビニール製などの覆い付きの荷台を持つものである。
- ユニック車 = 荷扱いのための小型クレーンを持つものであり、開放型の荷台のものが多い。なお、ユニックは古河ユニック株式会社の商品名であるが、一般名称として浸透している。これに対して、例えばタダノでは「カーゴクレーン」と呼び、加藤製作所では「積載型クレーン」と呼ばれる。クレーンとしては積載型トラッククレーンとなる。
- 車載車 = 小型の自動車を積載するため、荷台がせりあがり乗せる車が自走して積み下ろし出来るようになっている。事故車や動かない車を載せることが出来るように、ウインチがついていることが多い(このタイプは主に自動車整備業者や自動車ディーラーが持っている)。多段式になり複数の車を載せることが出来るものもある(これは主に、新車や中古車のディーラーへの輸送用に、専門輸送会社が持っている)。規制緩和により、高さ4.1mまで積載できる場合があるので、ワンボックス車などを2段に載せて走ることが可能な車載車もある。通称で呼ばれることが多く、「セーフティーローダー」あるいは単に「ローダー」とよばれることがある。多段式の大型のものは「キャリアカー」とも呼ばれる。
- タンクローリー▲ = 液体・気体を輸送するためのタンクを備え付けたものである。輸送する物質によっては相応の運転免許の他に危険物取扱者等の資格が必要な場合がある。
- ポッパー車▲ = 粉粒体を輸送するためのタンクを備え付けたものである。
- ダンプカー(ダンプトラック) = 土砂・砕石を荷降ろしするための傾斜機構付き荷台のものである。
- コンテナ車 = 輸送用の専用固定金具を装備したものである。
- トラックミキサ▲ = 生コンクリートを撹拌しながら運ぶ。別名「アジテータートラック」「トラックアジテーター」など。一般にミキサー車と呼ばれる。
- トレーラ = 原動機を持たず、専ら牽引されるための車。牽引されるための装置を持ち、牽引するための装置を持つ自動車(トラクタという)に接続して走行する。追加の荷台として使用する小さなものから戦車が運搬できる大きなものまでさまざまな大きさがある。数としては圧倒的にセミトレーラが多い。
- ピックアップトラック = 乗用車の後部座席より後ろの部分をそのまま荷台に置き換えたボディ形状のトラック。
- ライトバン = 貨客兼用車である。乗用車であるステーションワゴンと異なり、貨物車扱いとなる。
[編集] 陸上自衛隊用車両
なお、これらの他にも、民生用のトラックをOD色(オリーブドラブ)に塗装して使用している。 また73式小型トラックはトラックとされているものの、民間ではトラックとは呼べない車種がベースになっている。(ベース車は以前は三菱・ジープ、後に三菱・パジェロが採用されている)
[編集] 関連項目
- ピックアップトラック
- 物流
- デコトラ
- モーダルシフト
- ピギーバック輸送
- 過積載
- 自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法(いわゆるNOx規制)
- 運転免許
- 特殊自動車
- 特種用途自動車
- 大阪府流入車規制
- 乗用車
- ガントラック
- フォーミュラ・トラック
- 自民党トラック輸送振興議員連盟
- 道路運送経営研究会
- リヤカー
[編集] 外部リンク
- 社団法人全日本トラック協会 JTA
- Official Website Volvo
- Official Website Renault Trucks
- Official Website Mack
- 日本トラックレーシング協会
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最終更新 2009年11月18日 (水) 02:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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