野ブタ。をプロデュース

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野ブタ。をプロデュース』(のブタをプロデュース)は、白岩玄作の小説、またはそれを原作としたテレビドラマ。

目次

[編集] 概要

原作小説(ISBN 4-309-01683-9)は2004年文藝賞受賞作品であり、第132回芥川賞候補にもなった。

これまで「人生はつまらない、この世の全てはゲームだ」と考えていた、クラスの人気者桐谷修二が、突如自分の高校に転校して来た典型的ないじめられっ子・小谷信太(ドラマでは信子)・通称野ブタを、人気者にプロデュースしていく物語。物語は終始修二の語りで進行し、男子高校生の殺伐とした人間関係をコミカルに、そして生々しく描いた。

[編集] テレビドラマ版

2005年10月15日から同年12月17日まで日本テレビ系でテレビドラマ化された。

脚本は「やっぱり猫が好き」等で知られる木皿泉。トップクレジットは亀梨和也であるが、スポーツ紙各紙では亀梨和也・山下智久のW主演と報じられ、エンディングクレジットも亀梨、山下の並列表記。ただし、山下智久のクレジットには「特別出演」の表記があった。また堀北真希の出世作としても知られている。

ザテレビジョン誌主催の第47回ドラマアカデミー賞で最優秀賞作品等六部門を獲得。このドラマの登場人物である「修二と彰」はユニットとしてCDを発売し、その年のCD年間セールス1位に輝いている。

原作では男子であった「野ブタ」が女子という設定に変更され、そのことからストーリーの展開も大幅に変わり、原作に登場する人物もドラマではほとんど登場しない。また、彰はテレビドラマ版のオリジナルキャラクターであり、原作には登場しない。

ドラマ版では「希望の持てるラストにしたい」という製作サイドの意向のもと、原作とは異なった世界観・ストーリー展開がなされている。毎回一話一話に何かしらのメッセージが含まれており、修二・彰・野ブタの3人が内面的な葛藤と成長を経験し、友情を育んでいく過程を描いている。そのため、中盤からクラスの間での人気取りから3人の間の関係に重点が置かれている。

いじめられっ子を桐谷修二がプロデュースする、というところは同じだが、小谷が女子高生という設定により、女子としての魅力を高めるという方向のプロデュースが多い。最初単なる受けの良さや軽いノリで始まったプロデュース作戦から、三人それぞれの物事に対する思いが垣間見え、普遍的な教訓を感じ取る。小説では修二は常に物事を斜めに構えて見る存在として描かれているが、ドラマでは冷たいように見えて人が好きで、他の人を気遣いすぎるあまり愛想よく表面的に振舞ってしまうという性格設定がなされている。そんな修二が野ブタのプロデュースを通して自分を見つめなおすという方向で話を進めている。


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[編集] ストーリー

ドラマの前半(1話-6話)では「教室」という独特のルールや移ろいやすい価値観、いじめという現実が存在する場所で、どのように自分を魅力的に見せ、自分の居場所を確立していくかという点を基調にしつつ様々なプロデュース作戦を展開する。表面的にしか人と接しなかった修二が、不器用だがひたむきな信子、自分に正直な彰とのかかわりの中で、徐々に心情に変化が現れる様子が描かれている。

後半(7話-10話)から修二自ら作り上げた「桐谷修二」と現実の乖離、彰の信子への想い、苛めの犯人(蒼井)との対決が絡んでくる。その中で3人が戸惑い、傷つき、翻弄されながらも、互いを信じ友情を育んでいく過程を描いている。最終的に修二は親の仕事の都合で転校し、彰も修二の後を追って同じ学校に転入してくる。

[編集] 登場人物・キャスト

[編集] 主要人物

桐谷 修二(きりたに しゅうじ) - 亀梨和也KAT-TUN
本作の主人公。隅田川高校の二年生。表向きは面倒見が良くて、誰からも好かれるキャラクターを演じているが、実は自分のポジションを得るためにキャラクターを演じている。彰と信子との出会いによって、今まで着けていた「仮面」を外し、自分に正直に生きていく。正直な気持ちを告げるが故にフッてしまった、まり子のために教室で「海岸」を作り、最後の想い出づくりをするなど、本当は人に優しい人間。物語は修二の目線で語られていく。
草野 彰(くさの あきら) - 山下智久NEWS)(特別出演
本作の準主人公。修二の親友と称し、修二にまとわりつく。おおらかだが、優柔不断でおっちょこちょい。腕力が強い。いつもうる星やつらラムちゃんの口癖をまねしたり、アニメソングを口ずさむなどしている。正義感が強く自分なりのルールを持っており、思ったこと感じたことがそのまま発言や行動に出る性格で、いつも周囲との兼ね合いを気にする修二とは対照的である。一方、クラスでも一人浮いた存在で、父親が会社社長という恵まれた環境で育ったが故に「やりたいことがない、今まで楽しいと思ったことがない」と述べる。そこで信子のプロデュースを開始。父親の旧友である平山の家(豆腐屋)に居候しており、そこを修二や信子とともに溜まり場の一つとし、飲み物としていつも二人に豆乳(彰はマメチチと呼ぶ)を振舞う。物語の中盤から、信子に恋心をいだくようになる。口癖は「だっちゃ」「コン!」。
また、彼は“原作には登場しない、テレビドラマ版のオリジナルキャラクター”である。
小谷 信子(こたに のぶこ) - 堀北真希(幼少期:森迫永依
本作のメインヒロイン。転校生。性格が暗く、いじめの対象となるが、それは継父との不仲にも起因する。家は狭いマンションで経済的にも恵まれていない。無口で笑顔がなく、自分を魅力的に見せる事をしないが、修二や彰とのかかわりの中で徐々に心を開いていく。話が進むにつれ、不器用だがひたむきな性格や、他の人を思いやる優しさや、前向きで逞しい面を徐々に見せるようになる。
上原 まり子(うえはら まりこ) - 戸田恵梨香
2-Aの生徒。女子バケットボール部のキャプテンで、学校のマドンナ的存在。常に周囲の人に優しく誠実に接する。人の噂や意見に一喜一憂することがない、芯の強い性格である。修二のことが好きだが、付き合わなくなった後も修二に弁当を作ってあげるなど修二を気遣っていた。また、蒼井の真の姿を知り、打ちのめされた信子を慰め、友達になる。
桐谷 悟 - 宇梶剛士
修二の父。愛妻家で、多忙な伸子のかわりに家事や子供たちによく気を配る。友情に厚い熱血漢。
桐谷 伸子(きりたに のぶこ) - 深浦加奈子
修二の母。海外を転々とした仕事をしているキャリアウーマン
桐谷 浩二(きりたに こうじ) - 中島裕翔(現Hey! Say! JUMP
修二の弟。小学5年生。
小谷 滋(こたに しげる) - 伊藤正之
信子の父。信子の母の再婚相手。
横山 武士 - 岡田義徳
修二、彰、信子たちの担任で、国語教師。「えー」と言いながらズボンのベルトを上げることが癖。過去に詩集を自主制作していたが、生活のために教師になった。頼りなげな小心者だが、生徒を温かく見守っており、教師の仕事は好きだという。1度だけ酔った勢いで校長に辞表を提出し、殴ったことがある。辞表は受理されかけたが、生徒らの署名により辞任は免れた。
早乙女(セバスチャン) - 木村祐一
体育教師。いつも竹刀を持つ強面だが、不良だった時期にも自分を見捨てなかった母親を大切にしている。
家原 靖男 - 不破万作
校長。教頭(キャサリン)から呪われている。
黒木 広子 - たくませいこ
数学教師。
ゴーヨク堂店主・デルフィーヌ - 忌野清志郎
隅田高校の近くの書店の主人。元・隅高OB。自分で本も執筆・出版している。いろいろなところに台車を押して行商しており、含蓄の深い一言を残す。
平山 一平 - 高橋克実
彰の下宿先の豆腐屋の主人。彰の父親の旧友。気さくな楽天家であり、彰の良い指南役である。修二達の呼び名は「おいちゃん」。
佐田 杳子(キャサリン) - 夏木マリ
魔女のようなスタイルをした教頭兼美術教師。おどろおどろしい雰囲気を持っているが、生徒たちの状況をよく把握しており、修二たちに教訓を与える。

[編集] 2年B組生徒

蒼井 かすみ - 柊瑠美
信子の初めての友達。クラスでは目立たない、世話好きな普通の女の子だが、実は信子のビデオテープを再生不能にしたり、お化け屋敷を破壊する等の嫌がらせを行っていた。信子が水族館で助けた老人は自分の祖父だと嘘を付き、信子に近づくが、それは信子をさらに追い詰め、修二と彰を追い落とす腹つもりでプロデュースに加わる。しかし後にまり子に正体がばれてしまい、信子に本性を見せる。一時信子を登校拒否にしてしまうが、信子が復帰し、逆に自分が追い詰められる事になる。
明石 博之 - 田上尚樹
クラスメイトからはそのまま「アカシ」と呼ばれる。目立った行動はしないが、明るくノリのいい好青年。
井上 美咲 - 田島穂奈美
優しく明るい性格で誰にでも愛想が良い。カラオケ好き。
植木 誠 - 若葉竜也
色々と知ったかぶりをするので「シッタカ」と呼ばれる。信子に恋心を抱いていることに気づいた修二は、2人をデートさせてプロデュースしようとするが、デート中に助けた老人の吐いた物が付着した信子の手を拒否してしまい、そのことを信子に嫌悪されてしまう。
遠藤 文太 - 山根和馬
クラスの硬派不良軍団3人のリーダー的存在。坊主頭とピアスが特徴で、難しい顔をしながら両手を組んでいる事が多い。修二たちが「野ブタ。キーホルダー」を製作・販売する際に、「願いが叶う」というウワサを広めるため、ちえとくっつけた。それ以降はちえと付き合っているらしく、昼休みに一緒に弁当を食べている。実はアクロバットが得意。
大石 里恵 - 宮沢麻衣
河合 哲司 - 飯田貴昭
木村 愛里 - 楯真由子
近藤 利晃 - 末髙斗夢
隅高「お笑い研究会」に所属するお笑いコンビ・「デスティニー」のボケ担当。
佐伯 奈美 - 亜希子
佐藤 学 - 川口渉
がり勉で「トーダイ」と呼ばれている。
高田 由佳 - 三浦葵
谷口 健太 - 大東俊介
通称「タニ」。吉田や修二と同じグループにいる。強気な性格で意思表示がはっきりしている。他校の高校生3人組に絡まれ暴行を受け、ケガをした所を修二が目撃したが、クラスメートと気づかず助けなかった事で谷口は修二を責め、修二はクラスで孤立するようになった。
手塚 真吾 - 広瀬剛進
昆虫おたくの変わり者。1年生の時「114」の日に告白相手から水をかけられて以来、昆虫に夢中になるようになった。ほとんどのクラスメートからは無視されている。
長谷川 俊明 - 渡辺敬介ぼれろ
隅高「お笑い研究会」に所属するお笑いコンビ・「デスティニー」のツッコミ担当。
沼田 真弓 - 高瀬友規奈
野村 明美 - 奈津子
橋本 麗子 - 斉藤友以乃
坂東 梢 - 水田芙美子
上記4人は信子を敵視し、いじめていた。坂東が信子を「114」の日に認めて以降はいじめをやめ、信子が不登校になった時は信子に学校に来るように呼びかけた。
福浦 浩輔 - 豊岡武士
宮里 亜沙子 - 辰巳奈都子
矢澤 恭平 - 立澤真明
山田ジェイムズ隆志 - エリックまたひら
クラスメイトからは「ジェイムズ」と呼ばれるハーフ。修二たちのグループの中にいる事が多いが、特に目立った行動はしない。ハーフながら英語は苦手らしい。「114」の日を知らなかったことから、昨年その日以降からの転入生という設定になっている。
湯川 瞳 - 増島綾子
吉田 浩 - 石井智也
修二と同じグループにいる。
和久井 拓三 - 古原靖久
渡辺 ちえ - 涌澤未来

[編集] スタッフ

[編集] 音楽

主題歌
修二と彰青春アミーゴ」(作詞:zopp 作曲・編曲:Fredrik Hult/Jonas Engstrand/Ola Larsson/Shusui)
挿入曲
「グリーン・ウィロー」(作曲:池頼広

[編集] 放送日・サブタイトル・視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
PRODUCE 1 2005年10月15日 いじめられっこ転校生を人気者に 16.1%
PRODUCE 2 2005年10月22日 (秘)キレイ大作戦 14.9%
PRODUCE 3 2005年10月29日 恐怖の文化祭 17.0%
PRODUCE 4 2005年11月5日 恋の告白作戦 16.4%
PRODUCE 5 2005年11月12日 悪夢のデート 17.1%
PRODUCE 6 2005年11月19日 親と子の青春 17.7%
PRODUCE 7 2005年11月26日 女を泣かす男 16.7%
PRODUCE 8 2005年12月3日 いじめの正体 18.0%
PRODUCE 9 2005年12月10日 別れても友達 16.8%
PRODUCE 10 2005年12月17日 青春アミーゴ 18.2%
平均視聴率16.9%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

[編集] ネット局

  • 土曜21:00-21:54
日本テレビ札幌テレビ青森放送テレビ岩手ミヤギテレビ秋田放送山形放送福島中央テレビテレビ新潟テレビ信州山梨放送静岡第一テレビ北日本放送テレビ金沢福井放送中京テレビよみうりテレビ日本海テレビ広島テレビ山口放送西日本放送四国放送南海放送高知放送福岡放送長崎国際テレビくまもと県民テレビ鹿児島讀賣テレビ
  • 月曜14:05-15:00
テレビ大分フジテレビ・日本テレビクロスネット)
  • 火曜22:00-22:54
沖縄テレビ(フジテレビ系列)
  • 土曜16:00-16:54
宮崎放送(TBS系列) ※3ヶ月遅れ

[編集] 備考

  • 番組のオープニングとエンディングで登場するブタは、ピンクが修二で、緑が彰を表している。ピンクのブタの父親が飛行機で世界中に郵便を届ける職業という設定で、石造りの家の格納庫に複葉機がしまってあるのだという。
  • ズームイン!!サタデー』では「ズムサタで野ブタ。をプロデュースをプロデュース」というコーナーで番組のPRを行っていた。その当時のズームイン!!サタデーの司会者で日本テレビのアナウンサーの矢島学とサブ司会者の望月理恵は、後にゲストとして出演している。
  • 番組内で登場する修二とまり子が食べる弁当と学生カバンは『ズームイン!!SUPER』内の番組応援企画「野ブタ。をプロデュースをプロデュース」で公募したものである。
  • ドラマのOAに際し、原作本には亀梨和也と山下智久の写真が載った帯が用いられたが、この写真やドラマの放送前PRのCMのセットは当該作品の前の女王の教室のものを使っているまた、教室のセットも同作で用いられた物を改装して用いられている。
  • ドラマ中に修二が発する「今日月火水木金、どぉー」や「バイバイセコー」は亀梨の発案によるものであり、彰のビートたけしのモノマネは山下の発案によるものであった。
  • 東京海洋大学(旧東京商船大学)越中島キャンパスで大部分のロケが行われた。また、桐谷家があるマンションは、同じクールのドラマ『危険なアネキ』の皆川勇太郎のマンションとしても使われていた。
  • 亀梨と山下がドラマの役名『修二と彰』で歌う主題歌『青春アミーゴ』は、11月2日発売され、わずか4週で100万枚以上を売り上げ、オリコンの「2005年シングル売上げランキング」で堂々の1位を発売からわずか3週で獲得した。スウェーデンでも 2006年6月21日 に発売され、その次の週にスウェーデンのシングル売り上げランキングで41位を獲得した。
  • 脚本執筆、撮影ともにぎりぎりのスケジュールの中で行われた(脚本家・木皿泉愛用のワープロが壊れるなどのアクシデントがあった)。そのため、予告が放映されない回もあった。9月中旬に始まった撮影がクランクアップしたのは最終回の放映前日12月16日の朝4時15分で、クランクアップの模様はその16日朝、寝ずにそのまま『ズームイン!!SUPER』に参加した亀梨と山下を交え放映された。
  • 堀北真希は番組終了後、第84回全国高等学校サッカー選手権大会(2005年末-2006年年明けに開催)のテレビ中継のイメージキャラクターを務めているが、その際にこの番組の衣装(制服姿)で登場している。また、選手たちのインタビューなどのBGMには、ドラマで使用されていたBGMが使われた。
  • 修二と彰が転校した学校の名前は「県立 網五高等学校」となっているが、「網五」は「アミーゴ」を表している。
  • 第1話の時点で柊瑠美の演じた役は「蒼井 かすみ」という名前ではなかった。これは第1話の出席確認のシーンからも確認できる。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 関連商品

  • 「野ブタ。をプロデュース DVD-BOX」(2006年4月5日、バップ
  • 「野ブタ。をプロデュース オリジナル・サウンドトラック」
  • 「野ブタ。をプロデュース シナリオBOOK」(原作:白岩玄、脚本:木皿泉)
  • 「野ブタ。をプロデュース デザートKC」(原作:白岩玄、画:森脇葵、講談社

[編集] 外部リンク

日本テレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
女王の教室
(2005.7.2 - 2005.9.17)
野ブタ。をプロデュース
(2005.10.15 - 2005.12.17)
喰いタン
(2006.1.14 - 2006.3.11)

最終更新 2009年11月11日 (水) 07:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【野ブタ。をプロデュース】変更履歴

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