門跡
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門跡(もんせき、もんぜき)とは、日本の仏教の開祖の正式な後継者。「門葉門流」の意。門主とも。鎌倉時代以降は位階の高い寺院そのもの、つまり寺格を指すようになり、それらの寺院を門跡寺院と呼ぶようになった。
目次 |
[編集] 沿革
宇多天皇が出家して仁和寺に入室し御室御所と称し、御室門跡となったのが始まりである。鎌倉時代初期頃からは皇族や摂家等の子弟が特定の寺院に出家するようになる。子弟らは荘園を所有しておりその経済力を背景とした政治力をもって、受け入れた寺院内の支配権を掌握するようになり、各門流を継承するようになった。これらが慣例化してやがて、「門跡」自体が「貴族」出身者によって継承される特定の院家・寺院を指す称号へと変化した。
そして室町時代になると、寺格としての「門跡」が確立し、室町幕府には、門跡寺院に関する政務を執る門跡奉行が置かれた。さらに江戸幕府では、宮門跡・摂家門跡・清華門跡・公方門跡(武家門跡)・准門跡(脇門跡)などに区分して制度化した。
[編集] 門跡寺院
[編集] さまざまな門跡
- 宮門跡(親王門跡)
- 法親王、または入道親王が住職として居住する寺院。輪王寺・妙法院・聖護院・照高院・青蓮院・三千院・曼珠院・毘沙門堂・円満院・仁和寺・大覚寺・勧修寺・知恩院の13寺院のこと。十三門跡とも称する。実際には親王家に限って入寺するのは輪王寺・仁和寺・大覚寺の3門跡で、その他は摂家からも入寺することができた。
- 摂家門跡
- 摂家の子弟が住職となる。個々の門跡寺院に固有の称号ではなく、その時々の住持の出身を指す。室町時代頃から用いられるようになった。
- 准門跡
- 門跡に準ずる格式の寺院のこと。または、他の門跡寺に対して従の関係にある門跡寺のこと。脇門跡ともいう。
- 天台宗五門跡・京都五箇室門跡
- 青蓮院・三千院、毘沙門堂、蔓殊院、妙法院。
- 醍醐五門跡
- 三宝院、報恩院、金剛王院、理性院、無量寿院。
- 五門跡
- 浄土真宗で門跡に准ぜられた五寺の総称。五門徒ともいう。西本願寺・東本願寺・佛光寺・専修寺・興正寺。
- 尼門跡
- 皇女や貴族の息女が住職となる寺院。比丘尼御所、尼門跡ともいう。
[編集] 御里房
多くの門跡寺院は御所周辺にあった公家町(現京都御苑)内に、御里房とよばれる別邸(京屋敷)を構えていた。門跡寺院の門主は、皇族や五摂家の子弟という家柄の高い人物であり、御所で開かれる歌会や行事に参加することも多かっため便宜上御所周辺にも邸宅が必要だったからである。また、入寺前の準備期間中は、この御里房で過ごすことが多かった。彼らは、天皇をとりまく文化サロンの構成メンバーであり、和歌や書などに優れた人物が多かった。
[編集] 関連項目
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