集中式冷房装置

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集中式冷房装置(しゅうちゅうしきれいぼうそうち)は、鉄道車両冷房装置の設置方式の一つで、冷房装置本体を屋根上もしくは床下に設置し、天井裏に設けられたダクトを介して直接冷風を噴出するタイプである。屋根上設置タイプは旧・国鉄(日本国有鉄道→現・JRグループ)のAU71・AU72・AU75・AU720が代表的で、113系103系で試行されたのを皮切りに国鉄の近郊形通勤形電車や一部の気動車で採用された。

集中式を採用した冷房車(国鉄201系電車)。冷房装置は車体中央に大型の機器を1台搭載
集中式を採用した冷房車の車内(国鉄103系電車1500番台)

[編集] 特徴

冷房装置を1箇所(基本的には車体の中央)に集約できるため、屋根上機器の艤装がしやすい。このため、分散式冷房装置を採用していた特急形電車・急行形電車でもパンタグラフつき車両は集中式を採用したケースが多い。また、本体に換気機能を備えることでベンチレーターを廃止する場合は屋根上の外見がスッキリする。機器が集約されることにより保守点検が容易なことも特徴の一つである。

一方で、1箇所から車内全体に冷風を行き渡らせるため天井全体に(床下設置の場合は床下・側面にも)ダクトを設置する必要があり、ダクトの断面積が大きくなるほか、冷房機器が故障した場合はその車両で冷房が使えないなどの短所がある。また非冷房車を屋根上設置の集中式で冷房改造する場合は、屋根上に重量物が加わることとなるため、車体に補強を施すか、将来の設置を見越して車体を設計しておく必要がある。

[編集] 採用車種

JRの普通列車用の電車では103系、113系、115系117系415系211系E231系813系などで採用されている。特にJR東日本で新規製作された通勤形電車では、一貫してこの集中タイプの冷房装置を採用している。

気動車でもキハ183系キハ66・67形で採用されたが、その後は冷房装置を屋根上に載せるタイプの機関直結式冷房装置が普及している。

14系24系寝台客車の車端屋上に2基搭載された装置も集中式であるが、このような方式は電車では一般に集約分散式のうちのセミ集中式(準集中式)とみなす場合が多い。

なお、JR以外の鉄道事業者私鉄など)では西武鉄道京王電鉄京浜急行電鉄相模鉄道東京地下鉄東京都交通局など関東地区での採用例が多い。また、集約分散式冷房装置を主に採用していた小田急電鉄東武鉄道京成電鉄東京急行電鉄名古屋鉄道でも、2000年頃からの一般通勤用新規設計車両については、集中式冷房装置が採用されている。また、九州の西日本鉄道でも3000形からはそれまでの集約分散式に代わり、集中式が採用されるようになった。但し、有料特急用車両についてはJR東日本なども含めて集約分散式(セミ集中式)や床下集中式を採用している場合が多い。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年6月14日 (日) 05:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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