鼻
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| 鼻 | |
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横から見たヒトの鼻(と鼻毛)
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| 英語 | Nose |
| 器官 | 感覚器 |
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嗅覚神経
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鼻(はな)は、動物の器官のひとつで、嗅覚をつかさどる感覚器、そして呼吸をするための呼吸器である。餌の臭いを嗅ぐ点で、口の補助的役割も勤める。
目次 |
[編集] 構造と機能
鼻は脊椎動物に見られる構造で、鼻孔を囲む部分である。鼻孔は魚類以上の脊椎動物にすべて存在するが、その部分が鼻としてまとまっているのはほ乳類だけである。
一般的なほ乳類では鼻孔は頭の前端にあり、その周囲はやや周辺とは異なった盛り上がりを見せる。これが鼻である。ただしイルカやクジラ類は鼻孔が頭部背面にあり、鼻は見られない。
鼻は口の上にあり、口よりやや前に突き出し、餌をとる寸前の確認に使われる。表面は感触器で、鼻腔内は嗅覚器としても機能する。豚やイノシシでは鼻先は地面をかきわけ、餌を探すなどの役割を担っている。もっともよく鼻を使う動物はゾウであろう。 また、想像上ではあるが鼻を移動手段として発達させた哺乳類として鼻行類がある。
人間の鼻は、顔の中央、凸の部の位置にあたる。狭義では内鼻、広義では外鼻を指している。人の鼻の特徴は鼻腔の上側の部分が前に突き出していることで、そのため鼻孔は下向きに開く。外鼻の上部は前頭骨・鼻骨・上顎骨から、下部は鼻軟骨から成る。
[編集] 文化
[編集] 語彙
漢字で、元来、嗅覚器官の鼻を意味する象形文字は「自」(zi)であったが、この語が「はじまり」という意味を示すようになったため、あらためて嗅覚器官を指す「鼻」(bi)の字がおこってきたものと考えられる。「自」の字がさらには「おのれ」を指すようになったことには、中国の文化において、鼻が人を形作るはじまりのもの、と考えられていたらしいことが推察される。現代の日本で、自分を指すジェスチャーとして人差し指などで自分の鼻を指さす行為が見られるのはこの影響とも考えられる。なおこのジェスチャーは、文化によっては侮辱行為になるので注意が必要である。
"はな" という和語は、「はじまり」「先頭」などを意味する。「はなから分かっている」「出端(でばな)を挫く」などと形容し、下駄の鼻緒は鼻の形をしているからではなく先頭にあるからである。また、漢語においても「物事を最初にはじめた人」を「鼻祖」というなどの表現がある。
漢字では、「洟」と書き分けるが、鼻水をも“はな”という和語でいうことができる。
[編集] 派生義
日本語で、鼻に似た、鋭角に突き出た形状のものを「鼻」と呼ぶ例もある。
[編集] 位置づけ
日本語・中国語では鼻は「高い/低い」で表現するが、他の多くの言語では「長い/短い」で表現する。「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていただろう」というパスカルの『パンセ』における言葉は、実際には「court(短い)」であり、芥川龍之介の『侏儒の言葉』で「~鼻が曲がっていたら」となっているのは、これを「courbe (曲がった)」と誤解したためと言われ、鼻と「長い/短い」という表現との間の連想が働かなかったためではないかと考えられる。
このように、人間において、鼻がユーモラスに感じられたり、他方で侮辱に用いられたりする理由の仮説として、要は、人間の鼻は他の動物に比べ、肉厚で盛り上がりすぎる点が挙げられる。これは、一説によると、ヒトはもっとも寒い地域に適応した猿であって、肺へ入る空気を暖める仕組みとして、長い空気通路を確保するために鼻が高くなったという。しかし、鼻が高くなった理由として、これを男性性器の模倣であるとする考え方がある。鼻の大きい男性は性器も大きいとの俗説や、天狗のお面が男性器の象徴に用いられる場合があることなど、それを心理的に裏付けるものである可能性がある。
また東洋では鼻が高いことが美しい容姿の一つとされるが、これは鼻が高く大きいヨーロッパ系白人を基準とした美意識と考えられる。その為、西洋に鼻が高いことが美しいとされる文化は基本的に無い。
鼻を突き出すことは自己主張と見なされる傾向があり、たとえば自慢げであることを「鼻が高い」、問題に横から介入することを「鼻を突っ込む」、威張っているものを打ちのめすことを「鼻をへし折る」等の用法がある。また不満げな様子として「鼻を鳴らす」、勢い込んでいることを「鼻息が荒い」等、感情に直結した表現もある。
[編集] 鼻紋
ウシなどの個体識別に、鼻紋が用いられることがある。反芻動物の鼻にあるこの凹凸の紋様は、人間の指紋同様に一生変わらないものであるためである。斑紋を持たない種類のウシにおいて特に重宝される。牛の耳に、持ち主がそれぞれ独自の切れ込みを入れて識別する文化もあるが、鼻紋での識別法はウシの生得的特徴を利用した方法といえる。和牛の登録に利用される。



