レクサス・IS F

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レクサス・IS F
フロント
リア
室内
製造国 日本
設計統括 矢口幸彦
乗車定員 4人
ボディタイプ 4ドア サルーン
エンジン 2UR-GSE型 4.968L V型8気筒
最高出力 311kW(423PS)/6600rpm
最大トルク 505Nm(51.5kgm)/5200rpm
変速機 8AT
駆動方式 FR
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク
全長 4,660mm
全幅 1,815mm
全高 1,415mm
ホイールベース 2730mm
車両重量 1,690kg
トレッド 前: 1,560mm
後: 1,515mm
最小回転半径 5.1m
-このスペック表は試行運用中です-

レクサス・IS F (LEXUS IS F) は、トヨタ自動車が展開している最高級ブランド「レクサス」で2007年から販売されているDセグメントに属するラグジュアリースポーツサルーンである。

目次

誕生前夜

2004年、北米レクサスでは初代IS(日本名・アルテッツァ)にGS430のV型8気筒エンジン(3UZ-FEで340PSを発生)と、JZA80系スープラのゲトラグ製6速MTへ換装したコンセプトカー(製作作業は北米で著名なカスタマイズショップであるXSエンジニアリングと共同で行なっている)を当時のニューヨークモーターショーやSEMAショーのレクサスブースにて出展・発表した。

「IS430」と名づけられたこのコンセプトカーはコンパクトスポーツセダン「IS」の秘められたパフォーマンスを引き出し、そしてレクサスISの将来性を提示したもので2代目モデルにて実現する「IS F」への布石であったとも捉えられる。レクサスでは、「IS430」のハイパフォーマンスを一部のモータージャーナリストやレーシングドライバーにも試乗の機会を与え体感させている。

その後、初代ISの生産終了までこの「IS430」は実際に商品化されることはなかったものの、この手法をと同じく初代ISにV型8気筒エンジン(2003年型JGTCスープラに搭載された5.2Lの3UZ-FE型)を換装したテストカーが先行開発車両となり「IS F」の開発に貢献した。

概要

IS Fは「基本性能を徹底的に鍛え込むとともに、走りの新技術を備えることによりレクサスの新しいパフォーマンスを提案する」[1]というコンセプトのもと、レクサス・ISをベースに開発されたスポーツモデルで、「F」の名を冠する同ブランド初のスポーツモデルである。大排気量の本格派スポーツモデルとしてはトヨタ・スープラ以来となり、またハイパフォーマンス・スポーツセダンとしてはトヨタ・アリスト以来のトヨタ製スポーツセダン&ハイパワーFRスポーツである。

日本では2007年10月4日に正式発表され、その発表会は“生まれ故郷”といえる富士スピードウェイで行なわれた。 また、その席上には「IS F」の開発にも参加していたトヨタ自動車の豊田章男氏も出席し、自らのドライブで「IS F」のパフォーマンスの高さを披露した。

そして同年12月25日に発売を開始し、後に北米ヨーロッパオセアニアでも販売が開始された。


エクステリア

ベースとなったのは「IS」のセダンだが、300km/hオーバーの世界でも安定した走りを実現するために改めて空力チューニングが施された。 エクステリアはヘッドライト・前後ドア・トランク・リアコンビネーションランプ・ルーフパネルを除いてすべてIS Fのために作り直され、特にフロント周りはV8エンジンを搭載するためにオーバーハングが若干伸ばされ、さらにヘッドの干渉を防ぐためボンネットが大きく盛り上がっているのが特徴である。またエンジンの冷却性能向上のため、両サイドのフロントフェンダーパネルにはスリットが設けられている。 そしてより強力なダウンフォースを得るため、IS F専用設計のリアスポイラーやアンダーパネルや同ブランドのスーパースポーツである「LFA」のエキゾーストをイメージしてデザインされたという特徴的な4本出しのリアディフューザーを装備して超高速走行時の直進安定性を大幅に高めるのと同時にスポーティーなエンジンサウンドを実現した。

インテリア

ベースの「IS」から大きく変更になった箇所は無いが、「IS」から10mmほど座面を下げ、サーキット走行にも耐えうるようにサイドサポートを大きく張り出した「IS F専用スポーツシート」を前後に装備(これによって乗車定員が5名から4名へと変更され、後にフロントシートはISの“Version-F”にも同型のものが流用された)。また専用マテリアルをつかったセンターコンソールパネルや「F」のエンブレムが入る専用ステアリングホイールにIS F専用の300Km/hのフルスケールメーターを装備し、ベース車である「IS」との差別化を図っている。

パワートレーン

同ブランドのフラッグシップカーであるLS600hに搭載される2UR-FSEエンジンをベースに、トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発した専用スポーツユニットである「2UR-GSE」型エンジンが搭載されている。このエンジンはトヨタ製スポーツユニットとしては9代目セリカなどに搭載された2ZZ-GE型以来となる、エンジン形式名に「G」の名を冠する(通常のユニットに比べバルブ挟み角が大きい)エンジンで、また8気筒以上の大排気量エンジンとしては初となる。 このエンジンは他のUR型エンジン同様に、燃料を燃焼室に直接噴射する「筒内直接噴射」とインテークポートに噴射する「ポート噴射」を組み合わせた「D-4S」が採用されるほか、サーキット走行に対応するため新たに通常のオイルラインに加えて各バンクのシリンダーヘッド左右両端から強制的にオイルを回収する「スカベンジポンプ」が採用されている。また吸気系統も専用設計でサージタンクを2UR-FSEに比べ小型軽量化して吸気効率を向上させてスポーツユニットに相応しい鋭い吹け上がりやエンジンサウンドを奏でることに成功するなど、極限まで性能を追い求めたレーシングエンジンに近い新世代のトヨタ「G」系スポーツユニットである。

最高出力は311kW(423PS)/6,600rpm、最大トルクは505Nm(51.5kgm)/5,200rpmを発生し、最高速度は300km/h以上[2](国内仕様は180km/h、欧米仕様では250km/hでスピードリミッターが作動する)。

トランスミッションには、LS460GS460に搭載される8速ATをベースに「IS F」専用のセッティングが施された「8-Speed SPDS (8-Speed Sport Direct Shift)」が採用されている。この「8-Speed SPDS」は、2速から8速までのすべてのギア段でロックアップされ、トルクコンバータのオイルを介して動力を伝達するのではなく、ロックアップクラッチが直結することでエンジンの回転力をメカニカルに伝達する。また、センターコンソールに設けられたシフトノブかステアリングに装備されたパドルシフトでシフトダウンした際には、瞬時にエンジン回転数を上げてシフトダウン後のエンジン回転数を同期させるブリッピングコントロールが採用されており、シフトチェンジした際のタイムラグは0.1秒とフェラーリ・599と同等の数値をマークするなど、2ペダルATとしては世界トップクラスの変速を実現している。

足回り

トヨタ製乗用車としては初の採用となる、イタリアの名門ブレーキシステムメーカーであるブレンボ社と共同開発した放熱効果の高いスパイラルフィン式の大径ドリルドローター(前:360φ、後:345φ)と、フロントに対向6ポッド・リヤに対向2ポッドのアルミモノブロックキャリパー、そして専用の高摩擦ブレーキパッド(独・Honeywell Bremsbelag社製のロースチールパッド「Jurid」のIS F専用開発品)を採用。大幅に増大した出力に対応しサーキットで周回を重ねてもフェードしにくいブレーキシステムを構築した。

そしてトヨタF1でもパートナーを組むBBS社と共同開発した19インチ軽量鍛造アルミホイールを採用。フィン状にデザインされたこのホイールはブレーキの熱を走行中に効率よく排出できるよう左右で回転方向が指定されており、さらに前後異サイズということもあって4本すべてが専用品(すなわち、前後左右で装着箇所が決まっている)というのも特徴である。フロントに225/40R19、リヤに255/35R19の専用高性能スポーツタイヤ(ミシュラン・Pirot Sports-PS2、もしくはブリヂストンPOTENZA-RE050A)が装着される。

そして2009年7月に発表された2010年モデルからは「トルセンLSD」(5ピニオン式のIS F専用開発品)を新採用し、トラクション性能をより進化させた。

歴史

2007年1月
第91回北米国際オートショーで量産型プロトタイプ「IS-F」を発表。正式に販売されることが表明される。
2007年10月4日
市販モデル発表[3]。公式サイトオープン。
2007年11月18日
アメリカの高級百貨店ニーマン・マーカスのクリスマス企画として、特別仕様車が50台限定、68,000ドルの価格で発売された[4]
2007年12月25日
発売。
2008年1月
東京オートサロンに「IS Fレーシングコンセプト」を出品。
2008年9月
2009年モデルを発表。ベース車であるIS250/350の年次改良(2009年モデルへ進化)に伴い、インテリアの意匠を一部変更(センタークラスター部の意匠変更、ドアトリムのグリップ部等のカラーリングをIS F専用カラーに変更)。また各部の組み付け精度の向上やサスペンションセッティングを若干変更(フロントの車高を3mmダウン)している。
2009年2月
初の特別仕様車となる「Blazing Terracotta Interior」を50台限定で発売。
2009年7月
2010年モデルを発表。新たに「IS F」のハイパワー&ハイトルクに耐えられる専用開発のトルセンLSDを採用し、新デザインのアルミホイール(BBS製・サイズは同じ)をオプション設定。またステアリングの一部カラーリング変更も行なわれた。

脚注

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  1. ^ "トヨタ自動車:ニュースリリース". トヨタ自動車 (2007-10-4). 2007年12月22日 閲覧。
  2. ^ MotorMagazine - 試乗インプレッション : レクサス IS F (IS F)
  3. ^ LEXUS、IS Fを新発売 - トヨタ自動車のプレスリリース
  4. ^ Lexus creates the Neiman Marcus IS F Special Build Sedan for Neiman Marcus’ 2007 Christmas Book - 『Press Release by Lexus』2007年10月2日(英語)

関連項目

ウィキメディア・コモンズ

外部リンク

レクサス ロードカータイムライン 1980年代-

  

タイプ 1990年代 2000年代 2010年代
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セダン IS 200/300 IS 250/300/350
HS 250h
ES 250 ES 300 ES 300 ES 300/330 ES 240/350
GS 300 GS 300/400/430 GS 300/430/450h/350/460
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クーペ
クーペカブリオレ
IS 250C/300C/350C
SC 300/400 SC 430
Fパフォーマンス IS-F
LFA
クロスオーバーSUV RX 300 RX 330/350/400h RX 350/450h
SUV GX 470 GX 460
LX 450 LX 470 LX 570

最終更新 2009年11月16日 (月) 11:04 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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