JR京都線

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JR京都線
京都行き普通電車。321系
京都行き普通電車。321系
路線総延長 42.8 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 外側線:130 km/h
内側線:120 km/h

JR京都線(ジェイアールきょうとせん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線京都駅 - 大阪駅間の愛称である。この愛称は1988年3月13日から使用されている。ほぼ全区間阪急電鉄京都本線(京都線)と並行し、近畿日本鉄道にも京都線があって、それぞれ大阪(梅田)駅、京都駅で接続しているため、混同を避けるために愛称に「JR」と付けている。

目次

[編集] 概要

JR西日本のアーバンネットワークの路線網のひとつである。東海道新幹線阪急京都本線に並行して淀川右岸を走り、京都大阪の2都市間を結んでいる。全線にわたって阪急京都本線と競合しており、対抗するために京都 - 大阪間を新快速で最短28分で運転している。全区間が方向別複々線であり、緩急分離運転が行われている。

ラインカラーは)であり、JR神戸線ともどもアーバンネットワークのメインラインという位置づけから、JR西日本のコーポレートカラー自体がそのままラインカラーとして充てられている。

全区間が電車特定区間に含まれ、区間外よりも割安な旅客運賃が適用される。すべての駅で乗車カードとしてICOCAおよびこれと相互利用可能なIC乗車カードが、またJスルーカードが自動券売機で乗車券に引き換えることで利用できる。

全線でJR京都・神戸線運行管理システム (SUNTRAS) が導入されている。

[編集] 路線データ

JR京都線と競合する阪急京都本線・京阪本線の位置関係

JR京都線としてのもの。

京都駅 - 東淀川駅間が京都支社、東淀川駅 - 大阪駅間が大阪支社直轄である。なお、支社境界駅である東淀川駅は大阪支社の管轄である。

[編集] 沿線風景

東海道本線#京都 - 大阪」を参照

[編集] 運行形態

隣接するJR神戸線琵琶湖線と一体的に運行され、両線に直通する新快速・快速普通京阪神緩行線)の各列車のほか、北陸関西空港山陰方面などへの特急列車も走行する。また、湖西線福知山線(JR宝塚線)との直通列車も設定されている。

ほぼ全線にわたり線形はきわめてよく、外側線は一部の曲線区間を除いて130km/h運転が可能である。内側線も120km/h対応している。

[編集] 優等列車

JR発足後に新大阪駅発着であった九州への寝台特急や、天王寺駅始発だった南紀方面の特急、また智頭急行開業で運行を開始した山陰への「スーパーはくと」などが新たに京都駅まで直通運転されるようになり、この区間の特急の列車本数は飛躍的に増えた。特に関西空港開港と同時に運転を開始した関空特急「はるか」は、その1年後にはすべての列車が京都駅まで定期列車で入るようになり、新大阪駅 - 京都駅は北陸方面のエル特急「雷鳥」など他の列車と合わせ時間4本程度運転される特急街道になっている。ただし、九州への寝台特急は2009年3月14日のダイヤ改正で全廃された。

なお、阪和線に直通する特急「はるか」や「くろしお」のうち、下り列車は茨木駅構内から貨物線を走行し、吹田信号場を経由して新大阪駅から西九条駅に至る。この経路は、はるかルートと称される場合もある。

また、京都駅の山陰線ホーム(30番のりばなど)からの下り列車は梅小路駅(貨物)構内を通り、向日町構内で下り外側線に合流するため、同区間を外側線で走る特急や新快速より若干所要時間が余計にかかり、時間帯によっては新大阪駅で特急列車が2本同時に進入することもある。

この区間を走行する優等列車は以下の通り。

このほか、京都総合運転所への入出区の関係で、「はまかぜ」や「たんば」・「北近畿」などの回送列車がこの区間を走っている。午前のタンゴエクスプローラーは大阪駅から内側線を走り、新大阪駅到着後は吹田まで回送し、同駅構内で折り返している。 また、「雷鳥」・「きたぐに」は北方貨物線を経由して大阪駅 - 京都総合運転所間を回送されている。入区するルートは、大阪駅到着後そのまま神戸方面へ発車し、塚本駅から北方貨物線に入り、茨木駅構内でJR京都線(外側線)に合流する(出区のときはこの逆ルート)。そのため、入出区の際は編成の前後が逆転している。

[編集] 新快速

新快速#JR西日本」も参照

新快速はJR神戸線姫路駅・山陽本線網干駅・上郡駅、赤穂線播州赤穂駅からJR京都線を経由し琵琶湖線長浜駅、北陸本線近江塩津駅・敦賀駅まで直通運転している。日中から夜にかけては15分おきの運転で、京都方は日中うち1本が湖西線へ、残り3本は琵琶湖線直通、夕方から夜間は4本とも琵琶湖線へ直通する。そのため、大阪発15時台半ばを過ぎると、敦賀駅直通であっても米原駅経由で運転する。

全列車223系1000番台及び2000番台電車が使用され、時間帯により8両または12両編成で運転されている。基本的に京都駅 - 新大阪駅間は外側線、新大阪駅 - 大阪駅間は内側線を走行するが、朝ラッシュ時間帯では新大阪駅 - 大阪駅間は外側線を走行する列車もある。早朝・深夜以外は大阪駅 - 京都駅間で最先着列車となる。

また、神戸・大阪方面から梅小路駅 - 山陰本線嵯峨野線丹波口駅間の山陰連絡線を利用して、嵯峨嵐山駅への直通臨時列車が運転されたこともあったが、誤乗が多かったことなどから定着せず、現在は運転されていない。

[編集] 快速

快速は京都駅を越え琵琶湖線や一部は湖西線草津線へ直通し、一方大阪駅では朝の一部を除きJR神戸線へと直通している。神戸・大阪方面から京都駅まで快速運転する列車は早朝から朝ラッシュ時のみであり、他の時間帯の快速運転は高槻駅までで、それぞれ以東は各駅に停車する普通として運転している。

基本的に内側線を走行するが、朝時間帯に大阪駅 - 高槻駅間を外側線で運転する列車もあり、223系1000・2000番台の車両で運転される列車は130km/hで走行する。また高槻駅では同駅折り返しの普通電車と相互接続を行う。また山崎駅 - 向日町駅間付近で新快速に追い抜かれる。

網干総合車両所所属の221系・223系1000番台・2000番台・6000番台電車により6・8・10・12両編成で運転されている。

乗務員などでは列車番号の末尾を取って「T電」と呼ばれている。

ルーツは関西急電と呼ばれる京阪神間の急行電車。1937年(昭和12年)の京都駅 - 吹田駅間の電化により大阪駅 - 神戸駅間の急行電車が京都へ延長されたのが始まりである。戦中一時運転を休止したが、戦後復活。当時は大阪駅 - 京都駅間無停車であった。

  • 1956年(昭和31年)、米原駅 - 京都駅間電化に伴い、京都駅以東への乗り入れを開始。
  • 1957年(昭和32年)、高槻駅の構内改良(高槻電車区開設)に伴い、高槻停車。
  • 1961年(昭和36年)、二等車(のちのグリーン車)を連結。
  • 1964年(昭和39年)10月、新幹線開業に伴う新大阪駅開業により、新大阪駅停車。
  • 1965年(昭和40年)2月、113系配置により80系電車の置き換えを開始。基本7両、付属4両。
  • 1966年(昭和41年)10月、サロ110配置により二等車連結列車を113系に置き換え。高槻・宮原区車基本8両、明石区車基本7両。
  • 1970年(昭和45年)3月、万博開催に伴い、開催期間内茨木駅臨時停車。停車継続運動が起こり、開催終了後も常時停車となる。
  • 1974年(昭和49年)7月、湖西線開業。一部電車が湖西線に直通。
  • 1980年(昭和55年)10月、グリーン車連結を中止。10月改正で正式に廃止となるが、それに先立ち8月末から時刻表上でグリーン車マークが消え、連結されていた車は普通車開放となった。編成から抜かれたグリーン車は東京地区へ転出。基本7両に統一。
  • 1981年(昭和56年)10月、高槻区編成にサハ111を連結、基本8両となる。
  • 1984年(昭和59年)、昼間時間帯の快速は京都駅 - 高槻駅間を各駅停車とする、いわゆるT電が登場した(その代わり該当時間帯におけるC電普通の同区間乗り入れが1997年8月31日まで一旦無くなる)。その後、高槻駅以東で各駅に停まる快速は増えており、今では早朝から朝ラッシュに運転される一部を除き京都駅 - 高槻駅間を各駅に停車する。そのため、駅や車掌の案内も高槻駅以東は普通と表示・放送されている。
  • 1989年(平成元年)3月、221系の投入を開始。
  • 1995年(平成7年)6月、京都駅 - 高槻駅間通過時間帯の一部の快速が神足駅(現・長岡京駅)に停車。
    • 9月、平日の快速が長岡京駅に終日停車。
  • 1996年(平成8年)3月、すべての快速が長岡京駅に停車。
  • 2004年(平成16年)10月、113系の定期運用撤退。
  • 2009年(平成21年)3月、深夜時間帯の快速を新快速および高槻駅 - 大阪駅間快速運転に変更。これにより日中以降京都駅 - 高槻駅間の快速運転はなくなった。

[編集] 普通

京阪神緩行線」も参照

1972年3月15日の新幹線岡山開業に伴うダイヤ改正で、昼間15分パターンのダイヤが生まれた。大阪駅上りを例にすると、新快速・快速(大阪駅で新快速待避)・普通(甲子園口駅 → 京都駅)・普通(西明石駅 → 吹田駅)と発車する。吹田駅・甲子園口駅発着に系統分割されたのは、普通を西明石駅 → 京都駅間通し運転すると当時内側線を共用していた新快速から逃げ切れなくなるためである。結果、京都駅 - 岸辺駅間は15分おきに普通電車が来る形になった。なお、昼間以外の時間帯では、高槻駅発着の系統も存在した。

1985年3月に昼間の快速が京都駅 - 高槻駅間各駅停車となり、昼間の運転区間は高槻駅以西となる。普通電車への201系車両投入によりスピードアップが図られ、新快速から各待避駅まで逃げ切れるようになり、高槻駅 - 西明石駅(毎時4本)と吹田駅 - 甲子園口駅(毎時2本)の運転パターンになるが、吹田駅 - 大阪駅間では減便(毎時8本→毎時6本)となった。また、朝・夕方にはわずかながら、草津駅まで延長運転されるようになった。

1986年11月改正で、新快速が外側線へ移行し、高槻駅から神戸駅まで毎時8本、西明石駅まで毎時4本になり、高槻駅 - 大阪駅間の全区間で15分に2本に増発された。京都駅ビル開業の1997年9月改正で、駅ビルへの集客を見込み高槻駅 → 須磨駅系統を京都駅始発に延長し、JR京都線内の各駅とも15分に2本利用できる形が定着した。また、高槻駅 - 尼崎駅間の系統が高槻駅 → JR宝塚線新三田駅間と新三田駅 → 京都駅の運転に変更されている。その後、1998年10月3日の改正で昼間時間帯の京都駅 → 西明石駅間と西明石駅 → 高槻駅間の直通運転が復活している。

2002年10月5日の改正で、京都駅 - 西明石駅間とJR宝塚線直通の高槻駅 - 新三田駅間の各系統に分割され、現在は各系統がそれぞれ15分おきに運転されている(日中の半数は須磨駅発着)。朝晩には琵琶湖線野洲駅や湖西線堅田駅・近江舞子駅、JR神戸線加古川駅にも直通する電車がある。内側線を走行する。

車両は網干総合車両所所属の207系321系が7両編成で運用されている。207系が導入された当初は6両編成、8両編成で運転される運用も存在していた(これは当時207系の編成が6+2両編成であったため)。

列車番号末尾をC(休日ダイヤではB)として他の電車と区別している。そのため、通称「C電」と呼ばれる。

なお、旧国鉄時代の通称ある京阪神緩行線と言われることもある。

[編集] 貨物列車

貨物列車は全列車、大阪駅を経由せずに茨木駅構内で分岐し、吹田信号場へと向かう貨物線を運転している。

山陽本線の直通貨物列車は、吹田信号場 - 宮原操車場 - 尼崎駅間の通称北方貨物線を経由する。桜島線安治川口への貨物列車は吹田信号場から梅田駅(貨物)を通り、大阪環状線西九条駅に至る梅田貨物線を通る。

[編集] 女性専用車

女性専用車
←大阪 京都→
1 2 3 4 5 6 7

普通列車は、平日ダイヤの初発 - 9:00と、17:00 - 21:00まで、207系の京都方から3両目と321系の5号車が女性専用車となっている。乗車位置には女性専用車の案内表示がある。なお、ダイヤ乱れの際は女性専用車が解除されることがある。

JR西日本は「車内での迷惑行為防止の観点から、安心して利用できる車内空間を提供することを目的としている。」と公式サイト上でコメントしている[1]

[編集] 使用車両

以下に示す車両は全て電車である。

[編集] 駅一覧

  • 全区間方向別複々線。
  • 普通列車は、旅客駅全駅に停車する(表中省略)。
  • 快速:高槻駅以東(一部時間帯除く)では普通列車として運転。
  • 特急・急行列車の停車駅については各列車記事を参照。
凡例
(貨):貨物専用駅
特定都区市内[京]:京都市内、[阪]:大阪市内
停車駅 … ●:全列車停車、▲:初電-朝ラッシュ時までの時間帯は通過、|:全列車通過
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速 新快速 接続路線 所在地
京都
から
米原
から
東京
から
直通運転区間 ○新快速…東海道本線琵琶湖線)経由敦賀駅湖西線経由北陸本線敦賀駅まで
○快速…東海道本線(琵琶湖線)米原駅(朝夕の一部は東海道本線大垣駅)まで
○普通(朝夕のみ)…東海道本線(琵琶湖線)野洲駅、湖西線近江舞子駅まで
[京] 京都駅 - 0.0 67.7 513.6 西日本旅客鉄道東海道本線琵琶湖線)(一部直通運転:上記参照)・湖西線(一部直通運転:上記参照)[* 1]山陰本線嵯峨野線)・奈良線
東海旅客鉄道東海道新幹線
近畿日本鉄道京都線
京都市営地下鉄烏丸線 (K11)
京都府 京都市
下京区
(貨)梅小路駅 1.8 1.8 69.5 515.4 西日本旅客鉄道:東海道本線貨物支線(山陰連絡線)
[京] 西大路駅 0.7 2.5 70.2 516.1   京都市
南区
[京] 桂川駅 2.8 5.3 73.0 518.9  
向日町駅 1.1 6.4 74.1 520.0   向日市
長岡京駅 3.7 10.1 77.8 523.7   長岡京市
山崎駅 4.0 14.1 81.8 527.7   乙訓郡
大山崎町
島本駅 2.2 16.3 84.0 529.9   大阪府 三島郡
島本町
高槻駅 5.3 21.6 89.3 535.2   高槻市
摂津富田駅 2.9 24.5 92.2 538.1  
茨木駅 3.7 28.2 95.9 541.8   茨木市
千里丘駅 2.9 31.1 98.8 544.7   摂津市
吹田信号場 - (32.7) (100.4) (546.3) 日本貨物鉄道:東海道本線貨物支線(大阪貨物ターミナル駅方面) 吹田市
岸辺駅 1.7 32.8 100.5 546.4  
吹田駅 2.4 35.2 102.9 548.8 西日本旅客鉄道:東海道本線貨物支線(梅田貨物線北方貨物線)・片町線貨物支線(城東貨物線
阪急電鉄千里線吹田駅
[阪] 東淀川駅 3.1 38.3 106.0 551.9   大阪市
淀川区
[阪] 新大阪駅 0.7 39.0 106.7 552.6 西日本旅客鉄道:山陽新幹線
東海旅客鉄道:東海道新幹線
大阪市営地下鉄御堂筋線 (M13)
[阪] 大阪駅 3.8 42.8 110.5 556.4 西日本旅客鉄道:東海道本線(JR神戸線)(一部直通運転:下記参照)・JR宝塚線(一部直通運転:下記参照)・大阪環状線JR東西線北新地駅
阪急電鉄京都本線宝塚本線神戸本線梅田駅
阪神電気鉄道本線(梅田駅)
大阪市営地下鉄:御堂筋線(梅田駅:M16)、谷町線東梅田駅:T20)、四つ橋線西梅田駅:Y11)
大阪市
北区
直通運転区間 ○新快速・快速…山陽本線(JR神戸線姫路駅、山陽本線上郡駅赤穂線播州赤穂駅まで
○普通…山陽本線(JR神戸線)西明石駅(朝夕のみ加古川駅)、福知山線(JR宝塚線)新三田駅まで
  1. ^ 湖西線の正式な起点は東海道本線(琵琶湖線)山科駅だが、列車はすべて京都駅に乗り入れている
  • 西大路 - 桂川間で京都市西京区を通るが、区内に駅はない。
  • 廃駅・廃止信号場については東海道本線の項を参照。

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年12月6日 (日) 08:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【JR京都線】変更履歴

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