MGローバー

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MG ローバーMG Rover Group )は、2000年に設立されたイギリス自動車会社。2005年に倒産し、自動車の製造・販売も終了、これにてイギリス資本の自動車メーカー・ブランドは消滅した。

目次

[編集] 車種構成

MGローバー社では、1924年以来の伝統的なスポーツカーブランドであるMGと、長い歴史を持つローバーを生産販売していた。

2003年の末には、フォード製のV8エンジンを搭載しイタリアで生産されるスポーツカー、MG X-power SVが発表された。販売価格が65,000ポンドを超える高額モデルであり、合計63台が生産された。

[編集] 経営

前身であるローバー・カーズは、経営危機に陥った1975年に国有化されていたが、1988年、親会社であった国営企業ブリティッシュ・レイランド (BL)から航空機メーカー、BAe ブリティッシュエアロスペース(当時)に売却され、再び民営化された。その後、日本のホンダとの資本提携を経て、1994年にドイツのBMWにより買収された。

ローバーの経営を悪化させたBMWは、2000年、ローバーのうちMini部門、および商標権としてのトライアンフとライレーを手元に残し、ランドローバー部門をアメリカフォードに売却した。残りの全ては、元ローバー会長のジョン・タワーズが中心となって設立したイギリスの投資グループフェニックス・コンソーシアムに対してマネジメント・バイ・アウト(MBO)により僅か10ポンド(当時の日本円で約1660円)で売却された。こうして、BMC、BL時代からの、ローバー、ランドローバー、Miniトライアンフなどのブランドは、それぞれ別個の会社の元に分散することとなった。

ローバー部門等を手にしたフェニックス・コンソーシアムが設立したのが、MGローバーMG Rover Group )である。同社は資本不足から、BBCの報道でも、経営陣の年金不正問題、工場稼働率の問題、資本力の問題などが盛んに報道されるなどしていた。新型車の開発力の低さを補うために、インドタタ・モーターズと技術・資本提携、その後、中国の光輝自動車と資本提携を行った。タタとの提携は実際に新車発売に結びついたが、光輝との提携はうまくいかず、2004年には中国の上海汽車との資本・技術提携を発表した。中国でアジア向けローバー車の生産を委託する可能性もあるといわれていた。資本提携後、上海汽車がMGローバー社を買収するとの噂も報道されたが、当事者は否定した。

2005年4月には上海汽車との提携交渉が決裂し、また英国政府の救済措置は実施されなかったため最終的に倒産。破産管財人としてプライスウォーターハウスクーパース (PriceWaterhouseCoopers) 社の管理下に入り経営破綻した。業者も部品供給を停止し、バーミンガム近郊、ロングブリッジの工場も操業停止した。数日後、MGローバー社は解体され、まず5000人の従業員の内の4000人を解雇した。この直後、英国内外から200社余り企業が経営権獲得に名乗りを上げ、前記の上海汽車もその中にあった。一方でイランロシアの企業の動向も取り沙汰されていた。ローバー及びローバーの知的財産を含まない、MGを最終的に7月になり中国の南京汽車が買収総額最高1億ポンド(約200億円)で経営権を獲得した。上海汽車が渋っていたロングブリッジ工場改修や研究開発センター新設、従業員再雇用等の案を提示した事が決め手となった。 ローバーの知的財産権は上海汽車が主張しており、現在ROEWE750の名でローバー75を生産、販売している。

ローバーブランドそのものは米フォードモーター(PAG)が買取り、現在はインドのTATAモーターが保有している。

[編集] 日本での販売

日本では、ローバー100、200、400、600、800、75(含む75ツアラー)、および、MGF、MG RV8、MG TF、MG ZT、MG ZT/Tが正規輸入車として販売されていた。

MGローバー発足前には、ローバージャパンがローバー・ブランド車の輸入を行っていたが、1999年にはBMW JAPANに統合され、BMWによるローバーの売却に伴い2001年には正規輸入・販売が途絶えた。

2003年、MGローバー日本オートトレーディングルフトジャパンの一部門)が発足し、MGローバーの経営破綻まで同社の乗用車の輸入・販売を行っていた。 MGローバー日本解体の後、キャタピラー社のグループ企業「キャタピラーアンドロジスティクス」が全世界を含めた、修理部品供給を行っていたが2009年3月末でキャタピラー社がローバーのパーツ流通から撤退すると発表した。 現在ローバーの正規輸入パーツは存在しないこととなる。

[編集] 車種一覧

[編集] ローバー

  • 100
  • 200
  • 400
  • 600
  • 800
  • ローバー・75
    • ローバー75ツアラー
  • ローバー・25
  • ローバー・45
  • CITY ROVER - タタ・インディカのOEM
  • STREETWISE - 25のバリエーション
  • ROVER COMMERCE - 25のパネルバン

[編集] MG

  • MGF - MG TFが後継
  • MG RV8
  • MG TF
  • MG ZT
  • MG ZT/T
  • MG ZR - 3/5ドアハッチバック
  • MG ZS - 4ドアサルーン、BTCC参戦の原型車
  • MG EXPRESS - ZRのパネルバン

[編集] 関連会社

MRローバー社の親会社である持ち株会社フェニックス社 (Phoenix Venture Holdings Limited) では、自動車生産のMGローバー社に加え、複数の関連会社を所有し、レースカー制作開発の MGスポーツ・アンド・レーシング社 (MG Sports&Racing)、エンジン及び変速機製造のパワートレーン (Powertrain Ltd) 社があった。乗用車以外では、関連会社のレース&チューン部門でMGのサブブランドとしてX powerを製作した。

  • MG Sports&Racing 社では、ル・マン 24時間耐久レースを始めBTCC(英国ツーリングカー選手権)などのレース活動と、イギリスでの地方ラリーへの参戦もおこなった。また、量産車チューニング部門の "MG X-power" を展開した。
  • パワートレーン社では、ケーターハム社、ロータス社へのエンジン供給などもおこなった。

[編集] 関連会社製品

[編集] パワートレーン社

[編集] パワートレーン

[編集] MGスポーツ・アンド・レーシング社

[編集] X power

(親会社フェニックス傘下の子会社が保有)

  • 上記車種のレース/ラリーカー・チューニングカー制作、プロトタイプの制作。ローラとも協力。
  • MG X-power SV:日本での発売計画があったとも言われるが、実現しなかった。
  • MG X-power SV-R - SVのバリエーション

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月16日 (日) 04:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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