MG (自動車)

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MG(エム・ジー)は、イギリススポーツカーブランドである。MG は元々、「モーリス・ガレージ」(Morris Garages )を略したものである。現在は中国資本の南京汽車に買収されている。

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[編集] 概略

MGは、1924年、オックスフォードでモーリス自動車のセールスのトップだった販売代理店を経営していたセシル・キンバーをマネージャーに迎え、モーリス(Morris Motors)の経営者であったウィリアム・モーリスがモーリス車のスポーティ・バージョンを製作する会社として設立した。その会社の名前「モーリス・ガレージ(Morris Garages)」のイニシャルよりM.G.となった。キンバーは1921年にセールス・マネージャーとして入社し1922年には社長に就任した。1924年に第一号車を生産して以来の歴史あるブランドである(公式資料により車名にM.G.を冠した車。OLD NUMBER ONEと呼ばれている)。2座席のオープンカーで有名だが、MGではサルーンクーペも製作している。2004年3月で80周年を迎え「MG」の総販売台数は1,589,000台を越えた。

創業当時は、ブランド名「MG」が即ち会社名(M.G. Car Company LTD.)であったが、後にモーリス・モータース(Morris Motors)に統合され、さらにはイギリスの自動車製造業界の変遷に伴い、幾つかの自動車会社の一部門を経て、2005年まではMGローバー社(MG ROVER)の主要部門としてその名を残していた。現在は中国資本の南京汽車(NAC)に買収されて傘下に収まっている。MGローバー社時代に生産されていたミッドシップ・オープンスポーツのMG TFを一部改良し、英国での事業会社であるNAC MG UKにおいて英国ロングブリッジ工場で生産再開し、2008年9月に販売を始めた。セダン(スポールサルーン)車種のMG5,MG7のNAC中国工場での生産も開始している。

2009年1月、英国法人Nac MG UK LtdはMG Motor UK Ltdへの社名変更を発表した。

創業時がトライアルレース向け車両の制作に始まったこともあり、サーキット/ラリー両方でのレース活動で歴史にその名を残している。また、最高速度記録への挑戦も創業直後より続けていた。現在は元子会社(MG Sport&Racing)が小規模ながら地方ラリーとBTCCにおいて活動をサポートしている。

また、南京汽車(NAC)では、2007年6月に、英国スポーツカーのブランドであるヒーリー(ヒーレー、Healy)のブランド使用権を獲得、ヒーリーのブランドを冠したスポーツカーの開発をも行うと発表している。

[編集] 車種一覧

(第二次世界大戦後のスポーツモデル)

(第二次世界大戦後のスポーツサルーン)

  • MG・MG YA/YB
  • MG・Magnette ZA/ZB
  • MG・Magnette Mk.III(BMC・"ファリーナ"・サルーン)
  • MG・1100/1300(兄弟車種が多い)
  • MG・Metro(オースチン・メトロと同型)
  • MG・Maestro(オースチン・マエストロと同型)
  • MG・Montego(オースチン・モンテゴと同型)
  • MG・MG Montego Turbo
  • MG・ZR
  • MG・ZS
  • MG・ZT
  • MG・ZT-T(ツーリングワゴン

[編集] 主要車種

最初の量産車である14/28型、6気筒エンジンを搭載した18/80型、「M型ミジェット」(M Type Midget)、スーパーチャージャーを搭載したサーキット向けの「K3 マグネット」(K3 Magnette)、北米へ多数輸出もされた戦後型の「TCミジェット」(TC Midget)、「MGA」、合計52万台以上を販売した1960年代以降最大の成功作「MGB」、ライトウエィトスポーツカーの代表作の一つと言われる「ミジェット」(Midget)、MGBにビックヒーレーの6気筒3000ccを搭載した「MGC」、V型8気筒3.5Lを搭載したMGBの発展型であるクーペボディの「MGB GT V8」、そして1990年代ローバー(Rover)グループ時代のV型8気筒エンジンを搭載した2座席のオープンカー「MG・RV8」と、1994年ミッドシップの2座席オープンカーのローバー・MGFなどがある。

上記のような2座席スポーツカーが生産台数の多くを占めるが、1920年代末より、スポーツサルーンも製造されている。戦前はWタイプ、戦前-戦後に跨るYタイプなどのミドルクラス、BMCグループ時代のZA/ZBマグネットや、ADO-16シリーズのMG1100/1300などが製造された、特にZA/ZBと1100/1300はラリーでも活躍している。

近年は、BL及びRoverグループ時代にMontego(モンテゴ)/Metoro(メトロ)/Maestro(マエストロ)がAustinブランドとMGブランド両方で生産され、MG RoverグループとなってからはRoverブランドにおける25/45/75とコンポーネントを共有する「ZR/ZS/ZT」が生産されていた。また、高級スポーツカー市場に進出するため「MG X-power」ブランドとして、「SV」および「SV-R」も発売されていた。

[編集] 現在

南京汽車傘下で、英国の関連会社NAC MG UKのロングブリッジ工場において 二座オープンスポーツカーの「MG TF」の生産を再開、中国でのスポーツサルーンの製造を開始、そして米国オクラホマ州に新築される工場での前述のTFオープンを原型とする「MG TFクーペ」の生産が発表されている。英国国内においては、2008年9月にMG TF LE500がイギリス国内販売開始された。

MGローバー(MG ROVER)社の一部門となった近年には、高級スポーツの「MG X power SV」を筆頭に、ミッドシップの「MG TF」、サルーンでは、V型8気筒エンジンを搭載したグレードもカタログにラインナップされている「MG ZT」、ミドルサルーンの「MG ZS」、ハッチバックのMG ZRなどがある。商用車の「MG EXPRESS」も存在していた。

2005年、MG ROVER社の経営破綻により、自動車の製造などすべての業務が停止した。管財人の手で同社の持つ「ROVER」ブランドと「MG」ブランドの使用権及び知的所有権が分割され、「MG」ブランドは南京汽車(NAC)に、「ROVER」の意匠権は上海汽車(SAIC)(ただしROVERの名称はフォードが所有のまま)と二つの中国系企業に売却された。

2008年、南京汽車(NAC)は、MGローバー社が分割買収された際にローバー部門の意匠権を入手した上海汽車(SAIC)との業務提携を発表した。スポーツサルーンの車種(MG3,MG5,MG7)は、上海汽車の"栄威"ブランド車種との設計共有化を行う。

子会社の MGスポート・アンド・レーシング社(MG Sport&Racing) では、「MG X POWER」ブランドとして、BTCC(イギリスツーリングカー選手権)に「MG ZS」ベースの車輌で、JWRCなどには「MG ZR」ベースの車両で参戦していた。また、2003年は事情により不参加となったがル・マン24時間耐久レースには、ローラとの共同開発による専用の「MG EX257」にて参戦している。2005年にはDTM(ドイツツーリングカー選手権)へ「MG ZT V8」改造車での参戦を表明したが、親会社MG ROVER社の破綻によりすべて中止となった。しかし、2006年には一部競技車両によるレース・ラリー活動が再会されており、2006年はTeam RACとして、2007年はKartworld Racingとして"MG ZS"がBTCCに出場している。また2007年にはFIA Super 2000カテゴリのラリーカーとしてMG ZRをベースとしたMG S2000を発表、2008年にはローラとの共同開発である「MG EX264(265)」にてル・マン24に出場したが100週目でリタイアした。

上述の高級スポーツカー「MG X power SV」も、2008年に英国内の個人企業が製造権を入手し、製造販売を再開するとの記事がイギリスの国内新聞に発表された。

現在でも世界各地に点在するMGの所有者団体(オウナーズクラブ)が盛んな活動を行っており、中には全世界に5万人以上の会員を持つ団体もある。彼らは、イギリスではMG本体に対しても影響力を持つと言われている。2005年のMG ROVER社経営破綻に対し、イギリス政府に対しての援助を求めるデモでも大きな運動を行った。

[編集] 関連画像

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年6月27日 (土) 15:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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