NHKワールド
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NHKワールド(えぬえいちけいワールド、英語:NHK WORLD)とは日本放送協会(NHK)の行う国際放送及び外国向け番組配信の総称である。
目次 |
[編集] 概要
放送法の規定でNHKは総務大臣の要請(かつては命令)で国際放送を実施しており、政府は交付金を支給して経費を負担している。これはイギリスBBCのラジオ国際放送と似ている。財源の形式は国営放送とも言えるが、BBCも公共放送であるように、あくまでも公共放送であることに変わりはない。ラジオ放送は日本語の他に約20言語で放送、テレビ放送は日本語放送と英語放送を中心に展開している。
2006年には総務大臣の『命令』で実施するという制度が問題になる。11月10日に菅義偉(当時の総務大臣)より橋本元一(当時のNHK会長)に対し、放送法第33条「NHKに対して放送区域、放送事項、その他必要な事項を指定して国際放送を行うべきことを命ずることができる」という規定に基づきNHKワールド・ラジオ日本において北朝鮮の日本人拉致被害者へ向けた放送をするよう命令された[1]。これらはNHKの独立性を損なうものだとして、ジャーナリストや学者が反対の声を上げ、当のNHK自身も困惑しているという報道がされた。これに対し政府・自民党は『命令』と言う言葉が問題と言う見解から放送法を改正し他の文言(その後、『要請』に改めた)に見直すよう検討する考えを示した。
[編集] 国際放送
[編集] NHKワールドTV
呼称:えぬえいちけいわーるどティービー。テレビジョン放送で、日本国内の標準テレビジョン放送と同じNTSCとPALの2つの方式で放送する。 通信衛星インテルサット(旧パンナムサット)3機のトランスポンダを用いて放送しており、位置上エリア外となるアラスカ・カナダ・ロシア(大陸中央部)・スカンジナビア諸国・グリーンランド・北極圏などを除いた地球上の大半の地域で直接受信が可能である。ノンスクランブル放送(無料放送)であり、対応チューナーとパラボラアンテナで受信可能。主に日本国外在住の外国人を対象としている。
[編集] 受信方法
海外向けの放送であるため日本国内での受信は想定されず、日本国内では受信対象外になっている。公式サイトでは、日本における受信方法は掲載せず、日本語ページで『日本国内でNHKを見たい―』のボタンには「NHKオンライン」トップページ(nhk.or.jp)へのリンクが講じられている。
それでも日本国内に電波は届いているため、視聴は可能である。但し、通信衛星インテルサット(旧パンナムサット)を用いているため、日本における衛星放送・110度CSデジタル放送(放送衛星)や、スカイパーフェクトTV!(JSAT等の通信衛星)とは放送波が全く異なり(Cバンド)、別に通信衛星放送受信用のデジタルチューナー(DVB-S方式)とCバンドに対応した直径2m程度の大型パラボラアンテナ・LNB(ローノイズブロックコンバーター)が必要となる。(日本では海外メーカー製品を専門業者を通じて入手する事となる)。これは後述するNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送およびNHKワールド・ラジオ日本のデジタルラジオ放送を受信する場合に関しても同様である。 チューナーとアンテナのセッティングが完了すれば、日本での衛星方法と同様にチューナーをテレビのRCA端子に接続することで視聴が可能となる。[2]
NHKワールド・ラジオ日本(短波放送)と比べ、家電量販店では売られていない特殊な機材を要するため、日本国内で受信している世帯は少ないと思われる(NHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送受信を含む)[3]。また、日本国外でも受信している世帯は他の海外放送局に比べても少ない[4]。
- ただし、[5]。
- チャンネルスキャンの際、「525 English」(主音声)、「625 English」(主音声)、「525 Japanese」(副音声)、「625 Japanese」(副音声)と表示されていればNHKワールドTVが受信できた証となる(「525」はNTSC方式。「625」はPAL方式での伝送。)。以前は「NTSC Japanese」(主音声)、「PAL Japanese」(主音声)、「NTSC English」(副音声)、「PAL English」(副音声)が表示されていた。
[編集] インターネット配信
2008年頃より、NHKワールドの英語トップページよりストリーミング配信(海外衛星放送受信装置での直接受信より約10秒遅れ)が実施されており、日本国内からも直接受信の機材を必要とせずに視聴が可能となった。但し、番組によっては権利関係等から一時的に中断されたり、番組ページでの動画視聴(ビデオオンデマンド)はIPアドレスなどから日本のプロバイダではアクセス出来ないようにされていたが、2009年よりホームページでブロードバンド放送で日本国内でも視聴できるようになった。
[編集] 放送内容
全時間帯が英語放送[6]となっており、国際放送独自の英語によるニュース・情報番組を中心に英語による音楽・料理・紀行番組なども放送される。
- NHKの国内向け・海外向けのテレビ・ラジオ放送の全チャンネルを通じて唯一、スポーツ中継の放送が一切組まれていない。
編成面では日本国内向け放送のBS1並だが、スポーツ中継の放送が一切組まれていないため、BS1よりも圧倒的にニュース・情報番組が多く、日本国内向け放送(地上波・BS)やNHKワールド・プレミアムとは大きく異なり、完全独自編成による英語放送の専門チャンネルとして明確化されている。
このチャンネルは1998年の開始当初、もともとは在外邦人向けの国内向け番組のニュース・情報番組専門チャンネルとして日本国内向け放送の同時・時差放送を中心とした日本語放送が7割~8割で英語によるニュース・情報番組が2割程度の放送だった。その後、段階的(半年おき)に英語放送の割合を増やし、2008年4月時点で9割強になり、同年9月29日付のプログラムを以って英語化率が100%に達し、外国人向けの英語によるニュース・情報番組専門チャンネルとして大きく変化した。これにより、在外邦人向けの国内向け番組の放送は英語放送化される一部番組を除き、NHKワールド・プレミアムに1本化された。これまでNHKワールドTVで放送されていた日本語によるニュース・情報番組についてはNHKワールド・プレミアムを一部ノンスクランブル放送化することで対応している。
その後、2006年に新興の国際ニュースチャンネル(フランス24やアルジャジーラの英語放送)が開局し、政府・与党は広報手段として国際放送の強化を検討しだす[7]。英語放送の拡充のほか、NHKの子会社に民放も出資する形態が考えられている。2008年4月1日には外国人向けテレビ国際放送の強化を目指して日本国際放送という子会社を設立。2008年10月から英語放送を実施(英語化率100%)。
2009年2月2日、NHKワールドTVを英語放送とし、ロゴ・映像デザインの変更、BS1に似た報道番組を中心にした新編成にリニューアル。スタジオもハイビジョン対応の設備にリニューアルした。日本時間8:00からは開始前のカウントダウンが表示され、日本時間9:00から本放送を開始し、完全な独自編成の体制で放送が行われる。これにより国内向け放送の番組編成の変更に左右されることなく常に定時放送が行えるようになった。同年12月には従来のSD放送に加え、ハイビジョン放送も行われる予定。尚NHKワールドのHPでラジオ同様にインターネットのブロードバンド放送で視聴が出来る。
[編集] NHKワールド・ラジオ日本
「NHKワールド・ラジオ日本」も参照
ラジオ放送。短波が受信出来るラジオ受信機で受信可能。また、NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアムのテレビ放送で使用されている海外衛星を用いたデジタルラジオでも終日ノンスクランブルで放送を行っている。短波の場合、日本国内でも時間帯や周波数、地域によっては受信可能だが、家電量販店で一般に売られている日経ラジオ社(ラジオNIKKEI、旧ラジオたんぱ)周波数のみ受信可能な短波チューナーを搭載したラジオでは受信不可であり、ソニー・パナソニックが市販している「国際ラジオ」や、海外メーカーの短波ラジオを入手する必要がある。
かつては日本語・英語を中心に22言語で放送されていたが、テレビ国際放送への移行、衛星デジタルラジオの放送開始、インターネット普及により短波での放送は長期的に縮小傾向にある。在外日本人向けの日本語番組はニュース(日本時間の昼間の時間帯のみ)、海外安全情報、周波数案内と独自制作はごく僅かで残りのすべては日本国内向けのラジオ第1放送(一部、ラジオ第2放送、FM放送、地上デジタルラジオ実用化試験放送の番組もあり)で放送される番組の日本国内との同時放送や時差・再放送を行なっている。
一部外国語(英語・中国語・朝鮮語・スペイン語・ポルトガル語)ニュースについては、ラジオ第2放送で同時あるいは時差放送が行われている。
海外衛星放送受信装置でのチャンネル名では「Radio1&2」、「Radio3&4」(Radio1は日本語放送。Radio2~4は外国語放送。)として表示されている。以前は放送時間の9割強がラジオ第1放送で占めていることに因んでか「Radio 01」として表示されていた。また、それ以前には「Audio For Radio」として表示されていた。
[編集] 外国向け番組配信
[編集] NHKワールド・プレミアム
ケーブルテレビや衛星放送向けのテレビ番組の配信[8]を行っているサービスの名称。番組の送出はNHK本体で行うが、運営はNHKグローバルメディアサービス(旧・NHK情報ネットワーク)が担当している。
日本国内の標準テレビジョン放送と同じNTSCでなされ、主に海外に滞在している日本人と、海外旅行で現地を訪れている日本人向けに、日本国内向け放送のニュース[9]や情報番組(国際放送独自制作の海外安全情報も含む)の他、日本国内向けの総合テレビ・教育テレビ・BS1・BS2・BSハイビジョンで放送される、娯楽・ドラマ・スポーツ中継[10]等の中から人気番組を、日本国内向けの総合テレビ・BS2並の総合編成で配信する。英語放送主体となってしまったNHKワールドTVとは対照的に、国内向け放送番組の配信と言う性格上、24時間日本語メインの放送である(ただし、ごく一部で英語放送番組もあるが、日本語主音声の2か国語放送もしくは日本語字幕が付けられている)。
1998年の開始から10年近く、終日スクランブルが掛けられ送信されていたが、2008年9月29日午前5時(日本時間)の番組から主にニュース(総理記者会見なども含む)・情報番組の時間帯を中心に、1日5時間程度がノンスクランブル[11]となり、NHKワールドTVの放送同様、無料かつ特殊なチューナー無しで視聴できるようになった[12]。これによって、NHKワールド・プレミアムの一部ノンスクランブル化は、在外邦人向け国際放送の位置付け(特に日本語しか理解できない層にとって)にもなっている。
これにより、サービス対象外の日本国内を含め、通常の衛星テレビチューナーによってNHKワールドTVを直接受信していた世帯[13]でも、ノンスクランブル枠ではNHKワールド・プレミアムが視聴可能となった[14]。
番組の内容については、日本国内では配信サービスの対象外となるため、ノンスクランブルで視聴可能な時間帯に直接受信する場合を除き、視聴は一切不可であるが、国内テレビ全波を視聴可能ならば、ワールド・プレミアムまで視聴する意味は殆ど無い(首都圏のローカルニュースや地域情報番組および国際放送局独自制作番組を視聴する目的とした程度)。なぜならワールド・プレミアムの番組内容は、先述のように国内向け放送である地上波(主として総合テレビジョン。)及びBS3波で放送されているものとほぼ同じだからである(ただし、一部番組では放送権の都合で「蓋かぶせ」もしくは一部分がカットされていることもある)。編成上異なるのは、首都圏のローカルニュースの一部や各地方放送局の地域情報番組の一部、日本語版のワールドウェザーの一部や独自の番組案内の一部が放送されないと言う程度である。2009年度中に予定される、日本国内での地上デジタル放送難視聴対策および移行放送用としてBSでのセーフティネットによるNHK首都圏広域放送と比べれば、やはり、首都圏以外の各地方放送局の地域情報番組の一部、日本語版ワールドウェザーの一部、そして独自の番組案内の一部が放送されないと言った程度である。 当然スクランブル時間帯は、日本国内外を問わず、一般視聴者による直接受信による視聴は不可能である。したがってこのスクランブルでの番組を視聴するには、日本国外に於いて配信契約しているCATVや衛星放送局に加入して視聴するか、あるいは配信契約し直接受信しているホテルや事業所などで視聴するかに限られる。もちろんスクランブル波を直接受信するにしても、一般の衛星テレビチューナーではなく、NHKワールド・プレミアムのスクランブルがデコード可能な特殊なチューナーが必要である。なお、当該チューナーはNHKワールドTVも含め、他の多くの海外衛星放送も受信可能なものとなる。
なお、北米ではJapan Network Group, Inc.がテレビジャパン、ヨーロッパではJapan Satellite TV (Europe) Ltd.がJSTVとしてそれぞれワールドTV及びワールド・プレミアムに一部民放の番組を併せた番組を放送している。
[編集] テレビ国際放送の共通点・放送権と肖像権
NHKのテレビ国際放送の共通点はテレビジャパンなどと同様、国内と同時放送のニュース(日本語放送の番組)は内容によってはあるいは「放送権の制約上海外ではご覧いただけません ご了承ください(Images are not available to NHK WORLD due to the restrictions on broadcasting rights.)」というお断りの画面が入る(音声部分はそのまま放送されるが、場合によっては音声も放送されないこともある)。このお断りの画面はNHKワールド・プレミアムでよく見られるが、NHKワールドTVでは完全独自編成となっているため、あっても日本国内向け放送番組でのごくわずかでしか見られない。
- 以前は「放送権の都合によりご覧いただけません(Due to copyright reasons the visual images cannot be seen.)」と表示されていたが、2009年4月以降は上記の表示に変更されている。
これは国際放送ではNHK以外の放送機関・権利団体から提供を受けた放送権・肖像権などの条件をクリアしていない権利映像のニュース素材がそのまま放送されると他国の放送機関などへの侵害にも繋がる可能性があるためNHK側の判断でこの措置がとられている(いわゆるかぶせ放送。)[15]。静止画(共通的な静止画では絵画のイラスト~1本の木の風景、蒸気機関車牽引の客車列車の走行風景、フクロウのいる自然風景など)はその季節に合わせたものを使用しているが、時には選手や俳優など人物の静止画像(写真撮影)や、サッカーに関係した内容ではサッカー関係の静止画が入るなどその放送内容にあわせた静止画が入る場合もあり、おことわり画面の種類は多数ある。なお、人物の静止画像挿入は2007年2月初旬頃までは断り書きが全くなく、静止画像のみの表示になっていたが、それ以降は画面下に「放送権の制約上海外ではご覧いただけません ご了承ください(Images are not available to NHK WORLD due to the restrictions on broadcasting rights.)」という文字を加えて人物の静止画像を挿入している。差し替え画面の切り替えは局側の判断に委ねられている。最近は絵画のイラストよりも人物の静止画に差し替えることが比較的に多い。この対応は全画面であってもスタジオ内の映像に子画面もしくは合成画面で放送できない映像がある場合であっても原則差し替えとなる。
- お断り画面は1画面で表示されるためインタビューの日本語字幕(外国語吹き替えを含む)や担当リポートの氏名など肝心な箇所が見られないケースも少なくない。
- お断り画面または人物の静止画などに差し替えられる主な例(同時放送の場合は1秒ほど映像が流れた後にお断り画面を表示)
- 日本国内での放送しか認められていない(日本国内のみ放送権を取得している)権利映像(オリンピック、FIFAワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシックなど主に国際的なスポーツイベント。番組でこの映像が含まれる箇所ではどんなに如何なる場合であっても海外向けの放送が一切不可能である。競技映像の一部を抜き出した静止画で出す場合もある)。
- 例外として2007年の自民党総裁選挙で福田康夫とともに立候補した麻生太郎が第21回オリンピック競技大会(開催地・モントリオール)に日本代表として出場(射撃:クレー・スキート)していた時の映像はお断り画面の差し替えを一切せず、そのまま放送された。
- FIFAワールドカップの場合、「ワールドカップの映像は放送権上の制約のためNHKワールドではご覧いただけません ご了承ください」(英文も併記)という断り書きが記されている。
- 2009年のワールド・ベースボール・クラシックでは当初は日本代表の国内・海外での練習風景や記者会見を含め海外向けへの映像の放送が一切できなかったが、準決勝以降の内容については英語によるライセンスのテロップを適宜つけるなど一部条件が付いた上で海外向けへの映像の放送が認められるようになった。
- 海外からのスポーツニュース(但し種目により異なり、内容によっては条件付で海外向けへの放送も認められているケースがある。大リーグに関しては試合のハイライトでは試合終了から36時間以内の条件付で海外向けにも試合映像の放送が認められている(2009年からは英語によるライセンスのテロップがつくようになった。ただし、日本国内向け放送では表示されていない)。まだ試合・競技が終了していない場合あるいは試合終了から36時間を過ぎた試合映像については日本国内では放送できても海外向けの放送では協定に基づきすべてお断り画面(選手や野球場全景の静止画)に差し替えとなる(一部例外あり 会見、インタビューなど試合以外の映像は原則差し替えなしでそのまま放送するが、蓋かぶせの場合もある)。そのほか、NBA、NFL、PGAツアー、ウィンブルドン選手権についても条件付で海外向けにも試合・競技映像の放送が認められている。ウィンブルドン選手権では公式のロゴマークを海外向け放送のみに表示している。また、選手によっては肖像権などの都合で静止画像に差し替えるケースもある。放送できない時間が長いなど状況によっては番組を途中飛び降りの形で終了または一時中断してフィラー映像に差し替え、あるいは別番組に差し替える対応をとることもある)。
- 日本国内の民放局からの映像素材を受けた国内のスポーツニュース(内容により異なる。例外として「箱根駅伝」(日本テレビからの映像素材を受けたもの)は2008年ではそのまま海外にも放送されたが、2009年はお断り画面に差し替えられた(このとき国内で放送された映像は日本テレビからの映像素材を受けたものだが、音声は一部でNHKラジオ第1放送の中継音源のものに差し替えていた)。)
- スポーツ以外でも絵画(一部のみ)、映画(邦画・洋画を問わず)の紹介や一部の資料映像などNHK以外の権利団体(日本国内の民放局や外国の放送機関、映画配給会社など)から提供を受けたもの(内容により異なる。NHKが放送する海外ドラマもこれに該当する)。
- その他、他国の文化・宗教観の事情などで海外向けの放送には相応しくない内容。
- 日本国内での放送しか認められていない(日本国内のみ放送権を取得している)権利映像(オリンピック、FIFAワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシックなど主に国際的なスポーツイベント。番組でこの映像が含まれる箇所ではどんなに如何なる場合であっても海外向けの放送が一切不可能である。競技映像の一部を抜き出した静止画で出す場合もある)。
- ごく稀ではあるがNHKが取材した映像でも、かぶせ放送を行う場合もある。
- 特別な例では2007年3月20日放送の「おはよう日本」の外からの中継でレオナルドダビンチ作の絵画『受胎告知』の紹介の際、展示の絵画のみ映る部分はすべてお断り画面に差し替えられた(国内放送だけで展示の絵画のみ映る部分が放送された)。ただし、リポートのアナウンサーと展示の絵画が一緒に映る部分や絵画以外の資料等の展示物は海外向けにもそのまま放送された。
- 放送できない時間が数分に及ぶ場合は静止画の蓋かぶせの代わりに、NHKワールド独自のフィラー映像(日本の自然・四季の映像など。ウェブサイトのURI表示あり)をその該当項目が終わるまで差し替えられ、その上で「放送権の都合によりご覧いただけません(Due to copyright reasons the visual images cannot be seen.)」または「放送権の制約上、ご覧いただけません」というテロップを表示している(音声は短時間ならそのまま流れるが、数分に及ぶ場合はBGMに差し替えられる)。
オリンピックやFIFAワールドカップの期間中などでは権利映像が多く含まれていて、カットする部分が多く、前述のとおり国際放送ではこれらの競技映像のニュース素材がそのまま放送されると他国の独占放送権を持っている放送機関などへ侵害にも繋がるためこれらの競技映像のニュース素材の放送が一切行えない(おことわり画面に差し替える理由はほとんどがこのケースとなっている)。そのために同時放送は無く、日本国内での放送から30分~2時間遅れでの時差放送となり、本来の同時放送枠はNHKワールド単独で時差放送を行なう上、NHKワールド独自でオリンピック関連の情報を放送する(その中でIOC定めた一定時間内の条件付で競技映像の放送が認められている)。ただしオリンピックやFIFAワールドカップ期間中でも関連のニュースを扱わない場合や重大なニュースが発生した場合は同時放送となる。なお、アジア競技大会に関しては放送権の問題に支障がないため競技映像のニュース素材は一定期間の条件付でそのまま放送されるが、一定期間を過ぎた内容、または過去の競技映像はすべてお断り画面を表示している。パラリンピックはオリンピックとは異なり、放送権上の制約はないため競技映像の放送は可能となっている。
時差放送では部分的にカットして放送されるため、お断り画面などは表示されない。但し、一部の時差放送番組ではカットせず、撮って出しの形式で放送されるため、お断り画面が表示されることがある。国際放送独自番組(主に英語ニュース番組)では放送できない映像は元から一切使用しないため、お断り画面は一切出していない。
一方、NHKワールド・ラジオ日本のニュースは国際放送単独放送とラジオ第1放送・FM放送との日本国内同時放送の2パターンがある。NHKワールドTV 、NHKワールド・プレミアムとは異なり日本国内ラジオ第1放送・FM放送との同時放送ではオリンピック期間中であってもラジオ第1放送単独の中継およびジャパンコンソーシアムによるテレビ中継の実況音源も含めて一切差し替えなしでそのまま同時放送される(2008年の北京オリンピックではニュースのほか、競技の模様もすべての時間ではないものの同時放送を行った)。
[編集] その他
- NHKワールドのステーションID映像は2008年度まで水面をイメージしたものが使われていた(通常は4:3映像で放送されるが、実際の収録は画角16:9、音声はステレオモードで収録。但し、16:9の映像およびステレオ音声で放送されるのは日本国内向け放送のみ)。現在は右に地球、左に放物線上の点が下に向いて動いている(途中部分には点が太く見える。色はワールドTVは赤、ワールド・プレミアムは白となっている)映像が流れている。
- NHKワールド(テレビ放送)のこのあとの番組案内の映像フォーマットは2009年2月1日まではワールドTV・プレミアムとも同じであった。その後、フォーマットはNHKワールド・プレミアムのみで2009年3月29日まで流れていた。
- NHKワールドTVでは2008年9月29日から2009年2月1日まで、このあとの番組案内はすべて英語表示となり、開始時刻がこれまでの東京(日本)だけでなく、ロンドン、ニューヨークの現地時間での開始時刻も表示されていた。それ以前は2007年3月まで日本語の後に英語で表示。2007年4月から2008年9月28日までは英語の後に日本語で表示していた(画面上は「NHK WORLD COMING UP」と表示)。
- NHKワールド・プレミアムではこのあとの番組案内はすべて日本語のみ。開始時刻も日本時間のみで表示している(画面上は「NHK WORLD PREMIUM このあとの番組」と表示)。2009年3月30日よりNHKワールドTVと同じフォーマットとなった。また、極稀ではあるが、日本国内向けに放送されている番組案内スポットを流すことがある(主に国内向け総合テレビと同時放送される番組)。ただし、「総合」の文字は映像処理で伏せているが、「(都道府県名)は別番組」の文字は伏せていない。
- NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアムのテレビの映像比率は国内のアナログ放送と同様4:3で放送されている(番組によっては16:9、14:9もある)。ハイビジョン制作の番組も標準画質にダウンコンバートされ原則として4:3の映像部分をクリップして放送されている。なお、国際放送独自制作番組でもハイビジョン制作の番組が増えてきている。なお、前述のとおり、NHKワールドTVでは2009年12月に16:9フルサイズのハイビジョン放送を行うことが予定されている(チャンネル自体そのものはごく一部を除きすべてハイビジョン制作となっている)。
- 受信の際、日本国内の地上アナログ放送(小笠原諸島を除く関東地方の送信所での受信の場合)とは約1.5秒でBSアナログ放送とは約1秒のタイムラグがあり、日本国内の地上デジタル放送、BSデジタル放送よりもタイムラグの発生時間は少ない。
- 国内向けのテレビ放送とは異なり、番組と番組の境目には一旦黒画面にするフェードインアウト挿入がある(ごく稀にない場合もある)。
- 同時放送でもデジタル教育テレビの023チャンネルの放送では一旦黒画面にするフェードインアウト挿入はなく、国内放送と同様フェードインアウトなしで次番組へ画面が切り替わる。
- NHKワールドTV 、NHKワールド・プレミアムの音声モードで「2か国語」と表示されている番組(「2か国語」の表示テロップは国内のアナログ・デジタル放送と同様デザイン。但し、縁取りの色は国内向けの放送がグレーであるのに対し、国際放送では一部のNHK地方放送局と同じく黒となっている)以外は基本的にモノラル音声である。ステレオで収録した番組も存在するが、実際にステレオで放送されるのは日本国内向け地上波・BS放送のみである。また、副音声解説、2音声ステレオ、字幕放送(文字多重放送)、時刻出しも行われていない。
- NHKワールドTV 、NHKワールド・プレミアムのテレビ放送は 日本時間午前5時基点の24時間放送であるが、基本的に6月と12月の年2回、日本時間で月曜日の1:00~5:00までの間、放送設備の点検整備のため放送・配信は休止される(2006年12月4日は2:00~6:00の間、休止された。2007年は日本時間で6月11日月曜日の1:00~5:00に日本国内向けのBSアナログ・デジタル放送とともに放送・配信休止となった。12月3日の1:00~5:00にも放送・配信が休止された。2008年6月30日は0:00~5:00の間休止された。2008年9月8日も0:00~5:00の間、放送・配信休止となった)。NHKワールド・ラジオ日本も番組の送出自体は24時間行われるものの、放送される周波数は時間帯により変わっている(国際協定のため)。ただし、海外衛星テレビ受信装置〈DVB〉を使用して受信している場合は時間帯により放送される周波数が異なる短波放送とは違い、時間帯に関係なく受信したチャンネルで常時24時間受信可能である(日本語放送は全時間帯で放送されるが、日本語放送のない時間帯は英語放送となる)。
- NHKワールドTV 、NHKワールド・プレミアムの放送休止時のアナウンスはオルゴールの音楽に載せて、「(日本語のアナウンスで)このあと、番組の放送・配信を休止します。再開は日本時間の午前5時です。(そのあと、英語による休止アナウンスも入る)」という旨の告知を流す。告知のアナウンス担当は国際放送局の女性アナウンサーが日本語・英語を両方担当。
- 放送・配信休止中は「ただいま放送設備の保守・整備のため番組の放送・配信を休止しています。日本時間午前5時から放送・配信を再開します。」という旨の日本語・英語での断り書きを一面表示している。流れるBGMは地上アナログテレビジョン放送の文字多重放送番組である「NHK文字ニュース」で使用されているものと同じである。
- カラーバーはHD用や通常のアナログSD放送用とは異なり、上から2段目の列が動いている。また、「NHK-WORLD CS-600 (日付)2007.6.11(MON)」が表示されている(現在はアナログSD放送用と同じ)。テストトーンも流している。
- 日本国内で流れる「NHKニュース速報」や「NHK地震情報」などといった速報テロップは一切表示していないが臨時ニュースがあった場合は随時放送している。「緊急地震速報」についても日本国内で運用開始した2007年10月以降も海外向けの放送ではテロップ表示はしない。ただし、国内向け放送のニュース番組を同時放送しているときに「緊急地震速報」が発生した場合はスタジオのキャスターがそのまま内容を伝える場合がある。また、NHKワールドTVでは英語字幕のティッカー表示で伝える場合もある(通常の英語字幕のティッカー表示の背景色は青だが、緊急時は背景色が赤に変わる)。
- 日本国内で震度5強以上の地震が発生した場合、津波警報・津波注意報が発令された場合はNHKワールド・プレミアムでは国内向け放送の全チャンネルとともに通常番組を中断し、日本国内と同時に地震関連・津波関連のニュースが放送される。なお、日本国内向けの放送で出される津波警報、津波注意報の発表範囲の地図テロップはNHKワールドでは一切表示されていない。また、海外でも津波の可能性がある地震が発生した場合、国際放送専用スタジオから臨時ニュースを放送することがある(日本への津波の影響がない場合、日本国内は簡単な内容で済ませることが多い)。なお、NHKワールドTVでは日本国内で震度5強以上の地震が発生した場合でも英語字幕のティッカー表示程度にして通常放送が続けられる。以前は国内向け放送のニュースを別番組に差し替える場合もあった。
- 日本における国際放送はまだまだ視聴者も少なく、広まっていない。日本をもっと知ってもらうために政府やNHKではNHKワールドTVの改編を計画している[16]。
- 2008年9月29日の後期番組改編を以ってNHKワールドTVの英語放送の比率が100%に達した[17]
- NHKワールドTVの独自制作番組の一部は日本国内でも総合テレビ、教育テレビ(一部番組はデジタルのみ)、衛星第1テレビでも放送されているがスポーツ中継など特別編成で放送されないときもある。また、海外安全情報ではBS1に加えてNHKワールド公式サイトのインターネットの動画でも見ることができる。
- 2009年3月22日には国内向けの総合テレビで「密着!NHKワールドTVの舞台裏」と題した毎正時に放送される英語ニュースの舞台裏などを紹介する特集番組が放送された(23:00~23:30 ステレオ放送・字幕放送あり)。キャスター陣は本番時は英語で伝えるが、本番前のスタッフとの打ち合わせでは日本語でやりとりすることがほとんどである。
[編集] 脚注
- ^ 日本放送協会に対する平成18年度国際放送実施命令の変更についての総務大臣談話
- ^ 日本国内の場合、場所にもよるが他の海外衛星放送の受信にこだわらなければ、直径60~90cm程度のサイズ【東経166度にあるインテルサット8号機で受信する場合】にCバンドのLNBを取り付ければNHKのみ良好に受信可能
- ^ 北海道洞爺湖サミット開催期間中(2008年7月7日~9日)は、会場周辺地域とプレスセンターのみであるが、関係者に貸し出される特殊な携帯電話でNHKワールドTVを含めた8カ国の国際テレビ放送がワンセグ放送での再送信により受信することができた。日本国内でNHKワールドTVの再送信を行うのは放送開始以来初めてとなった。
- ^ 主にアパートやマンション、敷地の狭い住宅では大型のアンテナがつけられないという現状があるため、耐重量、強風、面積、設置場所などの問題を理由に視聴を断念せざるを得ない世帯も少なくない(Cバンドを使用するため、日本国内の衛星放送で使われているKuバンドとは違い大型のアンテナを使わなければ受信不可能である)。ただ、最近では一部の国・地域ではKuバンドによる放送も行われるようになったため前述の問題点は解消される傾向にある。
- ^ 日本国内でテレビを視聴する世帯について国内地上波、あるいは衛星放送(BS)の受信契約が必要であるのは言うまでもないが、元々、海外向けのテレビ国際放送は日本での受信を想定せず、受信料も想定していないため、日本国内でNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を視聴することを理由とした追加分の受信料は発生しない。つまり、日本国内ではNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を受信していても、地上契約・衛星契約・特別契約といった現行の受信料額の支払いのまま変わらない。
- ^ 英語音声のみに限らず、2か国語放送(日本語副音声)、英語字幕(日本語音声のみ)もある。
- ^ http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/eizoukokusai.html 総務省「映像国際放送の在り方に関する検討委員会」
- ^ 海外の事業所やホテル、CATV・衛星放送局などが対象である。日本国内でのNHK受信料とは異なるものである。このサービスを運営しているNHKグローバルメディアサービスへ支払う料金は月額3000円で、2台目以降は1台ごとに2000円追加。支払いは年4回(3か月分のまとめ払い)となる。海外における利用のため日本の消費税は課税されない。
- ^ 総合テレビ同時放送をメインに、BS1の同時放送もある。
- ^ 総合テレビ同時放送で大相撲、プロ野球(BS1同時放送はプロ野球日本シリーズがあるときのみ)のほか、主に日本国内で行われるもの。海外のスポーツ中継は放映権(放送権)の都合で一切放送されない。
- ^ スクランブル解除により、当該時間帯は直接受信により、市販の海外衛星チューナーで視聴が可能になる。そのときの番組編成や緊急報道などにより時間帯は異なるが、政治関連報道・緊急報道など重大なニュースがあった場合はノンスクランブル時間帯が通常より増えることもある。スクランブル解除は決められた時間ではなく、番組単位で行うため、ノンスクランブル放送枠の終了時間が過ぎても番組が続いている場合はその番組が終了するまではスクランブル解除のまま放送を続け、途中で突然スクランブル放送に戻ることは無い。逆に通常番組のスクランブル放送時に臨時ニュースが発生した場合は急遽ノンスクランブル放送に切り替わることはある。次番組にニュースがある場合はニュースが終了するまでノンスクランブルのまま放送される。スクランブル・ノンスクランブルの切り替えは基本的に次番組開始の3秒前に行うが、時刻変更のときは番組終了と同時に切り替えになることも稀にある。ニュース・情報番組以外にも「NHKのど自慢」(初回放送のみ)などごく一部の娯楽番組もノンスクランブルで視聴可能となっている。
- ^ NHKワールドTVの完全英語放送化に伴い、日本語放送の番組がほぼ完全に廃止されたため、それを引き継いだ形としての実施である。番組の大半はNHKワールドTVの放送打ち切り以来半年~1年ぶりの再開となっている。
- ^ インテルサット8、9、10号機のいずれかにパラボラアンテナを向けて受信する。
- ^ チャンネルスキャンで「Premium」と表示されていれば受信の証となる。
- ^ 同じNHKの地上波同時放送および時差放送でも日本国内のBSアナログ・デジタル放送(BS1、BS2、BShi)では同一法人で事業を行っており、放送権上の問題もまったく支障がないためお断り画面の表示をする「かぶせ放送」は一切行なっていない。民放キー局系BSでもほとんど「かぶせ放送」はないがごく稀に「かぶせ放送」となるケースがある。
- ^ 実際、2007年春から半年おきに番組改編が行われ、2008年春には日本語音声のみの日本国内向け放送番組の大半を打ち切り、NHKワールド・プレミアムに1本化された番組が多数ある。残った日本国内向け放送の番組も、ほとんどは2か国語放送化、英語テロップを表示して海外向けに再編集したものとなっている
- ^ 「英語放送の比率」とは英語音声のみの番組、2か国語放送(全時間帯で英語主音声・日本語副音声)の番組、英語字幕・ニュースティッカー表示の番組(音声は日本語のみ)を合わせた比率を言う。2か国語放送や英語字幕の番組も放送されるので日本語音声の放送が完全に無くなるというわけではない。
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最終更新 2009年10月10日 (土) 03:31 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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